JPS6113442Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内部にごみ受容器を収容する形式のご
み箱にかかり、そのごみ受容器を所定のロツク解
除操作によつてのみ、ごみ箱本体内から取り出し
たり再び収容したりすることができるようにした
ごみ箱に関する。

従来から、ごみ受容器を出入自在に収容する形
式のごみ箱が種々提供されている。この種のごみ
箱にあつては、ごみ受容器を出入するための蓋や
扉が開閉自在に取り付けられ、この蓋や扉を開閉
することによつて、何人も空のかごなどのごみ受
容器をごみ箱本体内の所定位置に設置したり、あ
るいはごみが入つたごみ受容器をごみ箱本体から
取り出したりできるようになつている。

しかるに、このようにごみ受容器を何人も自由
に出入できる形式の従来のごみ箱にあつては、こ
れの中のごみ受容器がしばしば心ない者によつて
勝手に持ち去られ、再び新しいごみ受器を据え付
けなければならない場合がある。したがつて、不
経済となるばかりか、ごみ受容器がなくなつた場
合にはごみ箱内が汚損され実用上問題があつた。

また、昨今の爆発事件に見るように、ごみ箱を
爆発物などの危険物を仕掛ける遮へい物として使
用されるケースも増えている。これらの問題はご
み箱本体を何人も開閉できる構成となつているこ
とによつて生じるものと考えられる。

本考案はかかる従来の問題点に着目してなされ
たものであり、ごみ箱本体のごみ投入口内であつ
て外部から容易に目が屈かない部異に、扉や蓋の
閉止ロツクを解除できる操作部材を設けることに
よつて、関係者のみがその扉や蓋を開いてごみ受
容器の出入を可能にしたごみ箱を提供するもので
ある。

以下に、本考案の実施例を図面について具体的
に説明する。

第１図および第２図は本考案のごみ箱の一実施
例を示す斜視図および一部切断した側面図であ
る。１はごみ箱本体で、鉄板や合成樹脂板にて形
成され、上部の角錐部２の一側面２ａにはごみの
投入口３が穿設されていて、この投入口３の内側
には、この投入口３を開閉する開閉蓋４が取り付
けられている。

この開閉蓋４は投入口３の内側上部に、第２図
に示すよう取り付けられた軸４ａを中心に回動自
在に取り付けられてなる。また、図示しないスプ
リングによつて、その開閉蓋４は常時反時計方向
に付勢されて、前記投入口３を閉じている。した
がつて、開閉蓋４を外部から内方向に手で押圧す
ることにより、その投入口３が開かれ、ごみの投
入が可能なようになつている。なお、この開閉蓋
４の前面には「PUSH」などの文字が表示される
場合がある。

一方、ごみ箱本体１、下部の角柱部５の一側面
５ａは開口６が設けられ、この開口６には前後方
向に水平回動できる開閉蓋７が取り付けられてい
る。この扉は図示しない蝶番にて一側部が開閉縁
の一側に支持されている。なお、この蝶番は本体
１の外部に臨まない位置に設けることが望まし
い。また、この開閉蓋７は内側面周縁に筒状部８
が設けられ、この筒状部８には長形の係止孔９が
穿設されている。

１０は鋼製の操作部材としてのロツクハンドル
で、全体に長く下部がＬ字状に屈曲したような形
状をなす。このロツクハンドル１０は上記屈曲部
付近において、角柱部５の一側内面に植設した軸
１１を中心に回動自在に支承されている。

この軸１１は角柱部５の外側から見えない位置
に設けられる。また、前記ロツクハンドル１０は
角柱部５の前部に位置するように設けられ、前記
開閉蓋４を開いたとき、投入口３を通して外部か
らそのロツクハンドル１０が容易に見えないよう
になつている。

前記ロツクハンドル１０の下端には、図示のよ
うに下方に突出する係止爪１０ａが一体に設けら
れており、この係止爪１０ａ付近が角柱部５の前
記側面５ａに設けられた長孔１２の外部に突出し
ている。この長孔１２は前記扉７に設けられた係
止孔９に対応する部位に設けられている。

１３はコイルスプリングであり、角柱部５の前
記側面５ａ内面と軸１１上方のロツクハンドル１
０との間に張設されて、このロツクハンドル１０
を常時時計方向に付勢している。このため前記係
止爪１０ａは長孔１２の下縁に位置している。

なお、１４は角椎部２の上面に取り付けられた
着脱自在の灰皿であり、１５は角柱部５内に設置
されたごみ受容器である。

かかる構成になるごみ箱にあつては、前記開閉
蓋４をで内方に押し込み、ここから紙くずなどの
ごみを投入することにより、そのごみはごみ受容
器１５に受けられる。

一方、前記開閉扉７が開口６を閉じている状態
は第２図に示す通りである。かかる状態にあつて
は、ロツクハンドル１０の係止爪１０ａは開閉扉
７の筒状部８に設けた前記係止爪９内にも進入し
て係合し、スプリング１３の弾撥力を受けて、そ
の開閉蓋７を角柱部５の開口部６に弾圧する。し
たがつて、把手などを設けないかかる開閉扉７を
外部操作で開くことは不可能である。

一方、関係者がごみ受容器１５を出入するため
に開閉扉７を開かんとする場合には、前記開閉蓋
４を手で押して、その手を投入口３内に進入して
わん曲させ、手さぐりで前記ロツクハンドル１０
の先端を握る。次に、このロツクハンドル１０を
軸１１を中心として第２図に示す矢印Ｐ方向にス
プリング１３の弾撥力に抗して回動操作する。な
お、この操作は軸１１から上部のロツクハンドル
１０長が充分であるため、比較的軽快になされ
る。すると、前記係止爪１０ａは前記各係止孔
９、長孔１２内を上昇し、係止爪孔との係合が第
２図中鎖線にて示すように解除される。そこで、
かかる状態で、開閉扉７の内面を軽く押したりあ
るいはその開閉扉７の角にもう一方の手を掛けて
引張ることにより、その開閉扉７は開口６を開放
することとなる。かくして、ごみ受容器１５の交
換などが容易に行えるのである。

また、再び開閉扉７を閉じる場合には、これを
開口６に向けて手で押圧すれば、前記係止孔９の
下縁に沿つてロツクハンドル１０の係止爪１０ａ
の外周縁がガイドされ、係止爪１０ａは徐々に上
昇した後、爪部に落ち込んで、これに前記係止孔
９の下縁が自動的に係止される。かくして、係止
爪１０ａにより開閉扉７の閉状態がロツクされ
る。

以上詳細に説明したように、本考案によれば、
本体に開閉蓋を有するごみ投入口と、本体内に設
置したごみ受容器を出入するための開閉扉によつ
て開閉される開口部とを有するごみ箱において、
外部から前記投入口を通して見ることのできない
前記本体内部に操作部材を設けるとともに、この
操作部材に前記開閉扉による開口部の閉止状態を
保持するロツク機構を関連せしめたことにより、
業者その他の関係者以外の者がその開閉扉を開け
るのを防止し、以つて、本体内部のごみ受容器の
盗難防止並びに危険物の仕掛け防止が確実に図れ
るという実用上の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のごみ箱の一実施例を示す斜視
図、第２図は同じく要部を切断して示した側面図
である。 １……本体、３……ごみ投入口、４……開閉
蓋、６……開口部、７……開閉扉、９……長孔、
１０……操作部材、１０ａ……係止爪、１５……
ごみ受容器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開閉蓋を有するごみ投入口と、ごみ受容器を
   出入するために、開閉扉によつて開閉される開
   口部とを備えたごみ箱本体を備え、前記投入口
   を通して外部から見えない本体内部に操作部材
   を設けるとともに、この操作部材に前記開閉扉
   の前記開口部に対する閉止状態をロツクするロ
   ツク機構を関連せしめてなるごみ箱。 (2) ロツク機構が操作部材端に形成した係止爪お
   よびこの係止爪に保持されるように開閉扉に設
   けられた係止孔または係止溝からなる実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のごみ箱。