JPS61132492A - アンカ−格納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、船舶のアンカー格納装置に関し、さらに具
体的には、ストックレスアンカーを使用する船舶のアン
カー格納装置に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

ＪＩＳで定められたストックレスアンカーを使用する船
舶においては、通常、ホーズパイプ方式と称する格納装
置が採用されている。

ホーズパイプ方式１ｄ外板から船首暴露甲板に亘ってホ
ーズパイプと称するパイプを設け、とのホーズパイプ内
にアンカーのシャンクを収納するため、かなり高い甲板
高さが要求される。

ところで、近年、船舶の製造コストを低下する対策とし
て船首楼を廃止する場合が多い。船首楼を廃止するとな
ると、揚錨時における錨爪と外板との接触を防ぐ手段と
して、外板に大き々突起を設け、この突起に沿ってシャ
ンクが上昇する構造を採用せざるを得ない。

しかし、船首に設ける大きな突起は、吃水が深くなった
場合、波浪を受けて損傷し易いし、美観も損なうなど多
くの問題がある。

〔発明の目的とその概要〕

この発明の目的は、ホーズパイプを１更用せず、船首の
美観を損なうおそれもないアンカー格納装置を提供する
ことにあり、外板から甲板に亘り、かつ、錨鎖案内用溝
を有する開放傾斜リセスを船首近傍に設け、この開放傾
斜リセスの外板開口部下方の外板の一部を膨出させて突
起とし、この突起に沿い揚錨時にシャンクを滑らせると
ともに、前記錨鎖案内用溝内を錨鎖の通路とする一方、
格納状態においては、前記開放傾糸（リセス内に設けた
錨爪ストッパに、内爪状態の錨爪の先端を突当てておけ
るようにしたことに特徴を有するものである。

〔発明の構成〕

つぎに、この発明の装置を、図面を参照しながら説明す
る。

第１図はこの発明の装置の一実施態様を、揚錨状態で示
す側面図、第２図は平面図、第３図は一部を欠除した拡
大側面図である。図面に示したように、船首部１０所定
位置には、外板２から甲板３に亘り開放傾斜リセス４が
設けられている。

開放傾斜リセス４は、中央部において」二部寄りに錨鎖
案内用溝５が設けられており、上半部よりも下半部の傾
斜が急となるように、傾斜角が定められている。

前記リセスの外板開口部下方には、上部凸湾曲部６と、
この上部凸湾曲部に続く垂直部７と、この垂直部７に続
く凹溝曲部８と、この凹溝曲部８を介して前記垂直部７
に続く下部凸湾曲部９から々る突起１ｏが形成されてい
る。

前記錨鎖案内用溝５は左右対称の一対の筒部１１゜］］
を設けることにより両箱部間に形成してあって、第４図
に拡大縦断側面図で、また、第５図に第４図Ｖ−Ｖ線部
断面図で示されているように、錨鎖１２のリンク］、２
Ａが縦の状態で通過できる幅としである。

また、開放傾斜リセス４の幅は錨爪１２Ｂの左右幅より
も僅かに大寸に形成されている。

一方、前記筒部ｌｂ、、１１の下端面には、左右の錨爪
１２Ｂの各先端が当接する錨爪ストッパ１３が取付けら
れている。

錨爪ストッパ１３は例えば硬質樹脂製等とする。

斤お、第４図に示す開、放傾斜リセス４の上半部の傾斜
角αは例えば５５°、第６図に示す下半部の傾斜角βは
例えば５０°、下部凸湾曲部と垂直部とがなす角度γは
１５°、下部凸湾曲部と船首との外接線角δば４０°に
定めである。

錨鎖１２は甲板３上の錨鎖車１４により巻上げるものと
し、開放傾斜リセス４の上部にはアンカーシャックル１
５に先端が当接してアンカーＡの下降を防ぐだめのタン
ク形制鋼器１６が、また下部には、Ｈ形のアンカーはね
上シ防止金具１７が設けられている。

制頌器１６は、軸１８を支点とする起伏を自在とし、軸
端のアーム１９にはバランスウェイト２０が取付けられ
ている。

前述の構成からなるこの発明の装置は、錨鎖１２を巻上
げることによりアンカーＡが上昇すると、第６図に側面
図で示すように、アンカーシャックル］５が突起１０に
接触し、この突起に沿って上昇する。

アンカーシャックル１５は、始めに下部凸湾曲部９に接
触し、続いて上部が上部凸湾曲部６に接触しつつ上昇す
る。

一方、錨鎖１２は錨鎖案内用溝５に案内されて移動する
ため、アンカーシャックル］５は下端が船首外方に大き
く移動し、内爪状態の錨爪１２Ｂは先端が下部凸湾曲部
９に沿って移動する。

このとき錨爪１２Ｂは内爪状態に倒れようとするので、
先端が下部凸湾曲部９から凹溝曲部８、垂直部マ、上部
凸湾曲部６に沿った状態で移動し、外板２に対して衝撃
を与える接触とはならない。

やがて、アンカーシャックル１５が開放傾斜リセス４の
下部に入り、錨爪１２Ｂの先端が錨爪ストッパ］９３に
当接し、揚錨が終了したとき、制鎖器１６を倒してリン
ク１２Ａに掛合させる一方、アンカーはね上り防止金具
１′７を倒して錨爪１２Ｂを押えると作業を完了する。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、この発明の装置によれ
ば甲板高さを低くすることができしかも錨爪が外板に接
触することが防止され、従来のように外板に大きな突起
を設ける５必要がないから船体の抵抗は少なく丑だ波浪
による損傷もなく、錨鎖の格納状態を容易に確認するこ
とができ、錨爪の揚降は同情に行なわれ、船首部の美観
を保つととができる等、多くの優れた効果がもたらされ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の一実施態様を示す側面図、第
２図は平面図、第３図は一部を欠除した拡大側面図、第
４図は錨鎖を拘束した状態を示す縦断側面図、第５図は
第４図ｖ−ｖ線部分の断面図、第６図は一部の拡大側面
図である。図面において、Ａ・・・アンカー、　　　　
　ｌ・・船首部、２・・外板、　　　　　　　３・・・
甲板、４・・・開放傾斜リセス、　　５・・・錨鎖案内
用溝、６・・・上部凸湾曲部、　　　７・・・垂直部、
８・・・凹溝曲部、　　　　　９・・・下部湾曲部、１
０・・・突起、　　　　　　１１・・・相部、１２・・
・錨鎖、　　　　　　１２Ｂ・・・錨爪、１３・・・錨
爪ストッパ、　　１４・・・錨鎖車、１５・・・アンカ
ーシャツクツへ１６・・・制鎖器、］７・・・アンカー
はね上り防止金具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外板から甲板に亘り、かつ、錨鎖案内用溝を有する開放
   傾斜リセスと、前記リセスの外板開口部下方において外
   板に形成した突起と、前記リセス内に形成した錨爪スト
   ッパとを具備し、前記錨鎖案内用溝沿いの錨鎖移動に伴
   なうアンカー昇降及び前記突起へのシャンク摺接による
   外板と錨爪との非接触昇降を特徴としたアンカー格納装
   置。