JPS6113005Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 太陽光線に含まれている可視光線、紫外線、赤
外線などが、総合的に身体に作用し、皮膚および
全身の抵抗力の増進、ビタミンＤの蓄積などの効
果があるため、日光に身体の一部または全部をさ
らす日光浴が行なわれていることは周知の通りで
ある。然し全身日光浴は刺激療法の意味で作用す
るので、活動性浸出性肺結核、喀血傾向、有熱
者、心悸高進、衰弱した病人は不向きである。そ
こで本考案は枕をして仰向けに寝た状態で使用
し、顔面だけを迅速に日光にさらして治療の目的
を達成させると共に、短時間で日やけによる健康
美を求めようとする人に適応する顔面日光浴器を
提供するもので、図面の実施例で示すように、表
面にミラー加工（鏡面加工）を施したビニール布
帛で、中央の枕形空袋１と、その左右へ連通する
外方へ略45度傾斜させた反射板形空袋２，３とを
形成し、空袋１，２，３内への空気の開閉バルブ
４を取付けて成る顔面日光浴器である。

本考案の顔面日光浴器を使用するには、開閉バ
ルブ４で空袋１，２，３内へ空気を充満させた状
態とし、太陽光線の照射する屋外側へは、海浜等
で第１図に示すように、反射板形空袋２，３を上
向きにして身体を仰向けに枕形空袋１へ頭部Ｈを
載せ、しばらくその状態を持続することにより、
矢印で示すように上面からの直射光線と、頭部左
右の略45度傾斜した反射板形空袋２，３からの反
射光線により、顔面が集中的に照射されることに
なる。然して本案によれば枕形空袋１を設けたか
ら頭部Ｈは安定して支えられる。特に枕形空袋１
と反射板形空袋２，３とは、表面にミラー加工し
たビニール布帛で形成されているため、太陽光線
の顔面への反射力が強く、直射光線のみで照射さ
れる場合に比し遥かに短時間で日やけによる医療
及び健康美への目的を達成することが出来る。従
つて症状により全身日光浴を不適当とする病人の
局部的日光浴を行うのに適し、その照射時間を極
度に短縮出来る治療上の利点があり、一方短時間
で日やけの目的を達成しようとする人にとつては
極めて便利である。更に本器はビニール布帛で枕
形空袋１とその左右へ略45度傾斜した状態で連通
する反射板形空袋２，３とが形成されているの
で、開閉バルブ４を開いて空袋内部の空気を放出
すれば、空袋１，２，３全体が収縮して折り畳み
も可能となるので、携帯、保管にも便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の顔面日光浴器の実施例を示し、
第１図は使用状態の正面図、第２図は左側面図、
第３図は平面図、第４図は第３図のＡ−Ａ縦断正
面図である。 １……枕形空袋、２，３……反射板形空袋、４
……開閉バルブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面にミラー加工を施したビニール布帛で、中
   央の枕形空袋１と、その左右へ連通する外方へ略
   45度傾斜させた反射板形空袋２，３とを形成し、
   空袋１，２，３内への空気の開閉バルブ４を取付
   けて成る顔面日光浴器。