JPS6112809Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は食器運搬用ワゴン等の載置台に関す
るものである。

従来、家庭で使われる一般の食器運搬用ワゴン
は、ポツト程度の大きさのものは置くことができ
るが、大形のひのは置くことができず、使用に不
便であつた。また、大形ものが置ける大きさにす
ると、通常時に嵩張つて邪魔になるという問題が
ある。また、ワゴンの他に小物収納家具等の載置
台でも同様な問題がある。

したがつて、この考案の目的は、載置物によつ
て載置面を広げたり狭めたりできて、使用に便利
な載置台を提供することである。

この考案をワゴンに適用した一実施例を第１図
ないし第３図に示す。図において、１は主地板で
あり、下面に脚部となる４個のキヤスタ２と、転
び止め片３とが設けられている。主地板１の上面
の半分には収納箱４が設けられ、残り半分に折た
たみ地板５が設けられている。収納箱４には前面
にガラス戸からなる引違い戸６が設けられてい
る。折たたみ地板５は蝶番７で主地板１の端部に
ヒンジ結合されており、主地板１に重なる状態
と、主地板１の端部から面一に延出する状態とに
反転可能である。折たたみ地板５の重なり状態に
おける上面の遊端には奥行方向に沿つて脚部兼用
把手８が突設され、かつ基端近傍に奥行方向に沿
つて落下防止片９が突設されている。脚部兼用把
手８は板材を橋状に切り抜いたものであり、落下
防止片９は前記脚部兼用把手８の内側切欠状部分
で形成される前記板材の残り部分からなる。これ
ら脚部兼用把手８と落下防止片９とは、木だぼと
接着剤とで折たたみ地板５に固定されている。

このように構成したため、第１図のように折た
たみ地板５を主地板１に重ね合せた状態でポツト
１０等の小物を載せることができ、また第２図の
ように折たたみ地板５を伸ばした状態で炊飯ジヤ
ー１１等の大形のものを置くことができる。この
ように、置く物の大きさに応じて広げたり狭めた
りすることができるので、使用に便利である。ま
た、折たたみ地板５を伸ばした状態では、脚部兼
用把手８が床面に接するので、安定して載せるこ
とができ、重ね合せた状態では落下防止片９があ
ることから、載置物が不用意に落下することが防
止される。しかも、落下防止片９は脚部兼用把手
８の切抜き残り部分からなるため、材料の無駄が
なく、かつ加工の手間が省かれる。

なお、前記実施例はワゴンに適用した場合につ
いて説明したが、この考案は固定して配置される
小物収納家具等の載置台に適用することもでき
る。

以上のように、この考案の載置台は、主地板に
折たたみ地板を反転可能に取付け、この折たたみ
地板に脚部兼用把手と落下防止片とを突設したも
のであるから、載置物の大きさに応じて広げたり
折たたんだりすることができて使用に便利であ
る。しかも、反転用の脚部兼用把手が広げ時に脚
部の役を果たすことから安定して載せることがで
きる。また、落下防止片で載置物の落下防止が図
れ、かつ脚部兼用把手が脚部と把手との両方の役
割を果たすうえ、落下防止片が脚部兼用把手を切
抜いた残り部分で得られるため、使用材料が少な
くて済むという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその折たたみ地板広げ状態の斜視図、第３図は
同じくその側面図である。 １……主地板、２……キヤスタ（脚部）、４…
…収納箱、５……折たたみ地板、７……蝶番、８
……脚部兼用把手、９……落下防止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面に脚部を有する主地板と、この主地板の一
   端にヒンジ結合されてこの主地面の上面に重なる
   状態とこの主地板の一端から延出する状態とに反
   転可能な折たたみ地板と、板材を橋状に切り抜い
   たものからなり折たたみ地の前記重なり状態にお
   ける上面遊端に突設された脚部兼用把手と、この
   脚部兼用把手の内側切欠状部分で形成される前記
   板材の切抜き残り部分からなり前記折たたみ地板
   の前記重なり状態における上面の基端近傍に突設
   された落下防止片とを備えた載置台。