JPS6112544B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6112544B2 JPS6112544B2 JP52116736A JP11673677A JPS6112544B2 JP S6112544 B2 JPS6112544 B2 JP S6112544B2 JP 52116736 A JP52116736 A JP 52116736A JP 11673677 A JP11673677 A JP 11673677A JP S6112544 B2 JPS6112544 B2 JP S6112544B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slit
- resolution
- width
- ion
- slit width
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- Expired
Links
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 10
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 18
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 1
- 238000001819 mass spectrum Methods 0.000 description 1
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- 150000002894 organic compounds Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、質量分析計のスリツト装置に係り、
必要とされる分解能に応じてスリツトを切換えて
使用できる質量分析計のスリツト装置に関する。
必要とされる分解能に応じてスリツトを切換えて
使用できる質量分析計のスリツト装置に関する。
一般によく用いられている扇形分析磁場を持つ
単収束質量分析計の原理図を第1図に示す。図に
おいて、10は分析磁場、12はイオン出射スリ
ツト、14はイオンコレクタスリツト、16はイ
オンビームである。
単収束質量分析計の原理図を第1図に示す。図に
おいて、10は分析磁場、12はイオン出射スリ
ツト、14はイオンコレクタスリツト、16はイ
オンビームである。
イオン出射スリツト12を出射たイオン16
は、分析磁場10により偏向し、イオンコレクタ
スリツト14に収束して、質量スペクトルとして
の像が得られる。このとき、イオンの質量に応じ
て分析磁場10により質量分散を受けるが、隣接
する質量のイオンビームを分離する能力を分解能
と称し、質量分析計の性能を重要なパラメータの
一つとなつている。第1図の例の単収束型質量分
析計では、分析磁場10のイオン軌道半径をa
n、イオン出射スリツト幅をS1、イオンコレクタ
スリツト幅をS2とし、収束を無視した場合得られ
る分解能Rは次式で表わされる。
は、分析磁場10により偏向し、イオンコレクタ
スリツト14に収束して、質量スペクトルとして
の像が得られる。このとき、イオンの質量に応じ
て分析磁場10により質量分散を受けるが、隣接
する質量のイオンビームを分離する能力を分解能
と称し、質量分析計の性能を重要なパラメータの
一つとなつている。第1図の例の単収束型質量分
析計では、分析磁場10のイオン軌道半径をa
n、イオン出射スリツト幅をS1、イオンコレクタ
スリツト幅をS2とし、収束を無視した場合得られ
る分解能Rは次式で表わされる。
R∝an/S1+S2 …(1)
従つて、分析計の寸法であるイオン軌導半径a
nが決まれば、分解能を左右する要素はイオン出
射スリツト幅S1とイオンコレクタスリツト幅S2に
なる。質量分析計では、試料となる分子の大き
さ、或るいはわずかの質量差のスペクトルを測定
する必要があるため、一般には、スリツト幅を変
えることにより測定試料に応じた分解能に設定し
て質量スペクトルを得るようにしている。
nが決まれば、分解能を左右する要素はイオン出
射スリツト幅S1とイオンコレクタスリツト幅S2に
なる。質量分析計では、試料となる分子の大き
さ、或るいはわずかの質量差のスペクトルを測定
する必要があるため、一般には、スリツト幅を変
えることにより測定試料に応じた分解能に設定し
て質量スペクトルを得るようにしている。
このように、測定条件に応じてスリツトのスリ
ツト幅を変える方法としては、従来は、第2図に
示すように、各種のスリツト幅を有するスリツト
20〜22が形成されている半固定スリツト24
を上下方向或るいは左右方向に移動させることに
よりスリツト幅を切換えたり、或るいは第3図に
示すごとく、スリツト幅を連続的に変化させる機
構を有するスリツト装置を用いたりしている。第
3図において、30はベース、32は、固定ねじ
34により下端がベース30に固定された一対の
平行ばね、36は、該平行ばね32の上端に固着
された一対のスリツト刃、38は、前記一対の平
行ばね32の上端同志を連結する略V字状の押ば
ね、40は、該押ばね38の中央部を上下動する
ための、ベース30の上端面と螺合された駆動ね
じ、42は、ベース30に形成された円形のイオ
ン通過孔である。この例においては、駆動ねじ4
0を回転することにより押ばね38の中央部を上
下動させ、これによりスリツト刃36の間隔を変
更して、一対のスリツト刃36間に形成されるス
リツトの幅が変わるようにされている。
ツト幅を変える方法としては、従来は、第2図に
示すように、各種のスリツト幅を有するスリツト
20〜22が形成されている半固定スリツト24
を上下方向或るいは左右方向に移動させることに
よりスリツト幅を切換えたり、或るいは第3図に
示すごとく、スリツト幅を連続的に変化させる機
構を有するスリツト装置を用いたりしている。第
3図において、30はベース、32は、固定ねじ
34により下端がベース30に固定された一対の
平行ばね、36は、該平行ばね32の上端に固着
された一対のスリツト刃、38は、前記一対の平
行ばね32の上端同志を連結する略V字状の押ば
ね、40は、該押ばね38の中央部を上下動する
ための、ベース30の上端面と螺合された駆動ね
じ、42は、ベース30に形成された円形のイオ
ン通過孔である。この例においては、駆動ねじ4
0を回転することにより押ばね38の中央部を上
下動させ、これによりスリツト刃36の間隔を変
更して、一対のスリツト刃36間に形成されるス
リツトの幅が変わるようにされている。
前者の多数のスリツトが形成された半固定スリ
ツトを移動して切換える方式は、移動時にスリツ
ト開口の中心がずれたり、装置の汚れ等により収
束条件が変化したりするため、必ずしも、同じス
リツト幅で同一の分解能が得られなかつたり、
又、スリツト幅が固定されているため、任意の分
解能を得るのに不便であるという欠点がある。
又、後者の連続可変スリツト幅を有するスリツト
装置においては、スリツト刃先端が測定中常にイ
オンに衝撃されているため、イオン焼けを生じた
り、汚れによりチヤージが溜まつたするという問
題がある。特に、高分解能時のようにスリツト幅
を狭く設定した場合、前記欠点が大となる。
ツトを移動して切換える方式は、移動時にスリツ
ト開口の中心がずれたり、装置の汚れ等により収
束条件が変化したりするため、必ずしも、同じス
リツト幅で同一の分解能が得られなかつたり、
又、スリツト幅が固定されているため、任意の分
解能を得るのに不便であるという欠点がある。
又、後者の連続可変スリツト幅を有するスリツト
装置においては、スリツト刃先端が測定中常にイ
オンに衝撃されているため、イオン焼けを生じた
り、汚れによりチヤージが溜まつたするという問
題がある。特に、高分解能時のようにスリツト幅
を狭く設定した場合、前記欠点が大となる。
本発明は、前記従来の欠点を解消するべくなさ
れたもので、軸ずれを生ぜず、かつ汚れに強いス
リツト幅可変のスリツト装置を提供することを目
的とする。
れたもので、軸ずれを生ぜず、かつ汚れに強いス
リツト幅可変のスリツト装置を提供することを目
的とする。
以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細に
説明する。本実施例は、第4図に示すごとく、ベ
ース30のイオン通過部分に広いスリツト幅の固
定スリツト50が形成されている点が、前記第3
図に示す従来例と異なる。他の点については、前
記第3図に示す従来例と同様であるので説明は省
略する。
説明する。本実施例は、第4図に示すごとく、ベ
ース30のイオン通過部分に広いスリツト幅の固
定スリツト50が形成されている点が、前記第3
図に示す従来例と異なる。他の点については、前
記第3図に示す従来例と同様であるので説明は省
略する。
以下作用を説明する。今、測定試料(主として
有機化合物の場合)の分子量が質量数対電荷比
m/eで1000程度である場合、必要とされる分解
能Rは1000程度である。装置のイオン軌道半径a
nが200mmであるとすると、このとき必要なスリツ
ト幅S、或るいはS2は0.1mm程度となる。従つ
て、このときは、第4図Aに示すごとく、スリツ
ト刃36を完全に開き、ベース30に形成された
固定スリツト50を利用して分析を行なう。この
場合、固定スリツト50の位置は、厳密には、イ
オン光学的収束点から若干ずれるが測定が低分解
能モードであるため問題となることはない。
有機化合物の場合)の分子量が質量数対電荷比
m/eで1000程度である場合、必要とされる分解
能Rは1000程度である。装置のイオン軌道半径a
nが200mmであるとすると、このとき必要なスリツ
ト幅S、或るいはS2は0.1mm程度となる。従つ
て、このときは、第4図Aに示すごとく、スリツ
ト刃36を完全に開き、ベース30に形成された
固定スリツト50を利用して分析を行なう。この
場合、固定スリツト50の位置は、厳密には、イ
オン光学的収束点から若干ずれるが測定が低分解
能モードであるため問題となることはない。
一方例えば分解能Rとして10000程度が要求さ
れる高分解能測定の場合には、第4図Bに示すご
とく、スリツト刃36の間隔を固定スリツト50
のスリツト幅より狭くし、スリツト刃36で形成
されるスリツトを用いて測定を行なう。
れる高分解能測定の場合には、第4図Bに示すご
とく、スリツト刃36の間隔を固定スリツト50
のスリツト幅より狭くし、スリツト刃36で形成
されるスリツトを用いて測定を行なう。
本実施例においては、通常よく用いられる低分
解能モードでは幅広い固定スリツトを用い、高分
解能モードの場合のみ、スリツト刃の間隔を狭く
して用いるようにしたので、高分解能用スリツト
刃を汚れから防ぐことが可能であると共に、高分
解能モード時の微妙なスリツト幅の調整が可能で
ある。
解能モードでは幅広い固定スリツトを用い、高分
解能モードの場合のみ、スリツト刃の間隔を狭く
して用いるようにしたので、高分解能用スリツト
刃を汚れから防ぐことが可能であると共に、高分
解能モード時の微妙なスリツト幅の調整が可能で
ある。
なお前実施例においては、固定スリツトの端面
形状が垂直壁であつたが、この形状をナイフエツ
ジとすることもできる。又、連続可変スリツトの
駆動機構は平行ばねと押ばねの組合わせに限定さ
れず、例えば真空外から操作できる他の方式でも
効果は同様である。
形状が垂直壁であつたが、この形状をナイフエツ
ジとすることもできる。又、連続可変スリツトの
駆動機構は平行ばねと押ばねの組合わせに限定さ
れず、例えば真空外から操作できる他の方式でも
効果は同様である。
以上説明した通り、本発明は、質量分析計のス
リツト装置を、低分解能用のスリツト幅の広い固
定スリツトと、高分解能用のスリツト幅連続可変
のスリツトとを同一中心線上に並設して、分解能
に応じてスリツトを使い分けるようしたので、特
に、高分解能用のスリツトを汚れから保護できる
ので、質量分析計装置の高性能を長く保つことが
できるという優れた効果を有する。
リツト装置を、低分解能用のスリツト幅の広い固
定スリツトと、高分解能用のスリツト幅連続可変
のスリツトとを同一中心線上に並設して、分解能
に応じてスリツトを使い分けるようしたので、特
に、高分解能用のスリツトを汚れから保護できる
ので、質量分析計装置の高性能を長く保つことが
できるという優れた効果を有する。
第1図は、質量分析計の原理図、第2図は、従
来の質量分析計の半固定スリツト装置を示す正面
図、第3図は、同じく従来の質量分析計のスリツ
ト幅連続可変スリツト装置を示す正面図、第4図
は、本発明に係る質量分析計のスリツト装置の実
施例を示す正面図、第5図は、第4図の−線
に沿う断面図で、第5図Aは低分解能モード測定
時、第5図Bは高分解モード測定時を示すもので
ある。 30……ベース、36……スリツト刃、50…
…固定スリツト。
来の質量分析計の半固定スリツト装置を示す正面
図、第3図は、同じく従来の質量分析計のスリツ
ト幅連続可変スリツト装置を示す正面図、第4図
は、本発明に係る質量分析計のスリツト装置の実
施例を示す正面図、第5図は、第4図の−線
に沿う断面図で、第5図Aは低分解能モード測定
時、第5図Bは高分解モード測定時を示すもので
ある。 30……ベース、36……スリツト刃、50…
…固定スリツト。
Claims (1)
- 1 低分解能用のスリツト幅の広い固定スリツト
と、高分解能用のスリツト幅連続可変のスリツト
とが同一中心線上に並設され、前記スリツト幅連
続可変のスリツトの幅を可変して低分解能測定時
には前記固定スリツトを、高分解能測定時には前
記スリツト幅連続可変のスリツトを選択して用い
るようにした質量分析計のスリツト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11673677A JPS5451589A (en) | 1977-09-30 | 1977-09-30 | Slit device in mass spectrometer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11673677A JPS5451589A (en) | 1977-09-30 | 1977-09-30 | Slit device in mass spectrometer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5451589A JPS5451589A (en) | 1979-04-23 |
JPS6112544B2 true JPS6112544B2 (ja) | 1986-04-09 |
Family
ID=14694506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11673677A Granted JPS5451589A (en) | 1977-09-30 | 1977-09-30 | Slit device in mass spectrometer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5451589A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0546869U (ja) * | 1991-12-05 | 1993-06-22 | 川崎重工業株式会社 | 鋼板吸着引付け装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2624854B2 (ja) * | 1989-10-23 | 1997-06-25 | 株式会社日立製作所 | 2次イオン質量分析装置 |
JP4882456B2 (ja) | 2006-03-31 | 2012-02-22 | 株式会社Ihi | イオン注入装置 |
JP7019544B2 (ja) * | 2018-10-29 | 2022-02-15 | 三菱電機株式会社 | イオン注入装置 |
-
1977
- 1977-09-30 JP JP11673677A patent/JPS5451589A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0546869U (ja) * | 1991-12-05 | 1993-06-22 | 川崎重工業株式会社 | 鋼板吸着引付け装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5451589A (en) | 1979-04-23 |
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