JPS6111587B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、周面が少なくとも部分的に転動面と
して形成されており喫煙物品のための保持手段を
備えておりかつ物品の横軸方向に搬送する連続的
に回転するコンベヤ、喫煙物品の直径に相応して
コンベヤの転動面に対して、喫煙物品が２つの面
の間で確実に把握されかつ２つの面相互間の相対
運動によつて転動されるような、間隔をおいて設
けられている、コンベヤの周面の一部を越えて突
出した対抗転動面および喫煙物品転位した際この
喫煙物品内に突き刺さる、２つの面のうちの１方
から突き出した孔あけ手段とを備えた棒状の喫煙
物品の被覆体に孔あけをするための装置に関す
る。

この《棒状の喫煙物品》と云う概念はフイルタ
付き又はフイルタ無しのシガレツト、シガリロお
よび葉巻を意味する。

既に、煙の中に大気からの冷たい空気を混ぜ合
わせるためにシガレツトの被覆体に孔あけをする
装置が知られている。この装置は増々多く採用さ
れるようになつて来ている。何故なら、二次空気
を取り入れることによつて煙の中のニコチン及び
タールの割合を変えることができるからである。
この割合を前以つて定めておいた値にできるだけ
正確に維持するには、孔あけ作業を制御すること
ができるようにすることが望しい。

こう云つたことから、本発明は上述の様式の装
置にあつて製造の中断を伴なう大規模な設備改変
を行わずとも孔あけ作業を制御できるようにする
ことを課題としている。

この課題は、本発明により、少なくとも孔あけ
手段の幾つかが、この孔あけ手段に対向している
面方向に運動可能であること、および上述の面迄
の孔あけ手段の先端の間隔を変更させるための制
御手段が設けられていることによつて解決され
る。

孔あけ作業の変更は個々の喫煙物品内にあけら
れる穴の数を多くしたり少なくしたりすることに
よつて或いはこれらの穴を大きくしこり小さくし
たりすることによつて達成される。後者の解決法
に関して、本発明の他の構成では可動の孔あけ手
段は断面が先端から徐々に太くなつてゆくように
形成されている。

上記の２つの孔あけ作業の構成は当然の事なが
ら組合わせる事もでき、その場合には本発明の他
の特徴により、第１の孔あけ手段の群は固定し
て、第２の孔あけ手段の群は運動可能に設けられ
る。

更に、既存の機械の後に容易に追加設置するこ
とのできる非常に簡単な装置は対抗転動面がコン
ベヤに対して定置して設けられていてかつ孔あけ
手段がこの対抗転動面から突出していることを特
徴とする。この場合、この対抗転動面はロール台
によつて形成されており、このロール台内で孔あ
け手段は共通の、ロール台に対して相対運動可能
なキヤリヤに設けられている。キヤリヤに固定さ
れた孔あけ手段のグループの他に、もう１つの孔
あけ手段のグループをロール台の上に固定して取
付けることができる。制御手段は最も簡単な構成
ではキヤリヤと係合された調節機構とすることが
できる。孔あけ手段は磨耗するし又折れることも
ありうるから、点検を容易にするために、ロール
台はコンベヤから外方へと揺動可能に支承されて
いる。

孔あけ機構を吸い口装着機の中に組込む場合に
は、この機構を喫煙物品と吸い口を結合するため
の転動送り装置の後に配けるのが有利である。こ
れまでは転動送り装置と孔あけ機構はしばしば１
つのユニツトにまとめられて来た。しかし、これ
らの２つのユニツトを分離することによつてそれ
ぞれのユニツトをそれぞれの独自の目的に合わせ
て最も良く調節することが可能となり、その際、
孔あけ機構内の第２の転動過程は喫煙物品と吸い
口とを正しく結合するための附加的な安全措置で
ある。

以下に添付図面に図示した実施例につき本発明
を詳説する。

第１図には《MAX Ｓ》と云う各称でシガレツ
ト製造業界に知られているフイルタ付きシガレツ
トの製造機械が示されている。以下にその主要な
機能グループについて説明する。

収受ドラム１はシガレツト製造機械によつて製
造されたシガレツトを２つの段付きドラム２へ引
渡し、この段付きドラムは少しずつ位置をずらし
て送り込まれて来たシガレツトの位置のずれを無
くさせ２本ずつ且つ相互の間に中間の間隙をあけ
ながら一列にして整列ドラム３へ引渡す。

フイルタロツドはマガジン４から切断ドラム６
の上に達し、２枚の円板カツタ７によつて使用長
さの２倍の長さのフイルタロツドに切断され、段
付きドラム８の上で少しずつ位置をずらされ、送
りドラム９によつて相前後して一列に並んで来る
フイルタプラグ方向に整向され、加速ドラム１１
から、整列ドラム３の上のシガレツトの列の中間
の間隙の中へ挿入される。シガレツト−フイルタ
ーシガレツトから成る群は一緒に送られ、軸方向
にぴつたりと密接した状態に置かれる。続いてこ
の群は引渡しドラム１２によつて引取られる。被
覆用紙テープ１３は被覆用紙のボビン１４から１
対の引き出しロール１６によつて引き出される。
被覆用紙のテープ１３は鋭いエツジを持つガイド
１７を中心にして転向され、接着剤塗付装置１８
によつて接着剤を塗付され、被覆ロール１９の上
でカツタードラム２１によつて裁断される。裁断
された被覆用紙片は引渡しドラム１２上のシガレ
ツト−フイルタ−シガレツトの群の上に貼り付け
られ、転動ドラム２２の上で転動エプロン２３の
形をした転動移送装置によつてシガレツト−フイ
ルタ−シガレツトの群周囲に載置される。こうし
て作り上げられた２本分のフイルタ付きシガレツ
トの群は、ロール台２５と共に第２図及び第３図
に詳しく示されている孔あけ機構を構成している
他のロールドラム２４の形をしたコンベヤを通つ
て切断ドラム２６へ送られ、この切断ドラムの上
でフイルタプラグの中央から切断されることによ
つて別々のフイルタ付きのシガレツトに仕上げら
れ、この際、同時に欠陥のあるフイルタ付きのシ
ガレツトが排出される。引渡しドラム２７および
捕集ドラム２８と協働する転向機構２９はフイル
タ付きシガレツトの１方の列を転向させ、同時に
これを引渡しドラム２７と補集ドラム２８とを越
して転向されなかつたもう１方のフイルタ付きシ
ガレツトの列の中へ移行させる。フイルタ付きシ
ガレツトは検査ドラム３１の様式の検査機構を経
て排出ドラム３２へと到達し、この排出ドラム上
で排出工程に先立つて更にフイルタ付きシガレツ
トの頭部の検出が行なわれる。ブレーキドラム３
３と協働する載置ドラム３４がフイルタ付きシガ
レツトを載置ベルト３６の上に載せる。

第２図及び第３図は本発明にもとづく孔あけ機
構の詳細を示している。転向ドラム２４はその周
面上にウエツブ３７によつて区切られた転動面３
８を有しており、この転動面の長さは少なくとも
一つのフイルタ付きシガレツト群３９の円周に等
しく形成されている。ウエブ３７の領域内には転
動工程の前又は後に於いてフイルタ付きシガレツ
トの群３９を保持するための吸い込み孔４１，４
２（破線によつて示されている）が開口してい
る。ロール台２５は切欠き４３を区切つている１
つの組合わされた２つの部分２５ａ，２５ｂから
構成されており、この切欠き内にはニードル４６
の形をした孔あけ手段のキヤリヤ４４が設けられ
ている。孔あけ手段のキヤリヤ４４は一方では長
孔４７によつてボルト４８に、又他方では軸４９
に対して偏心して設けられているピン５１の様式
の制御手段に取付けられている。軸４９はロール
台２５の構成部分２５ａを通つてロール台２５の
正面へ出ており、ここで軸の上にハンドル５２が
取付けられている。ロール台２５はボルト５３を
中心にして転動ドラム２４から離れるように揺動
可能に支承されており、この目的のため、引き抜
くことのできるボルト５４の様式のロツク機構が
解離可能に設けられている。ロール台２５は転動
ドラム２４に対して次のように即ち、ロール台の
構成部分２５ａ又は２５ｂの対抗転動面を形成し
ている面５６ａ，５６ｂが転動ドラム２４の転動
面３８から、フイルタ付きシガレツト群３９の直
径よりもわずかに短かいだけの距離にあるよう
に、調整されている。キヤリヤ４４内の２列のニ
ードル４６は、フイルタ付きシガレツト群３９の
タバコロツドＴに隣接した領域内の吸い口Ｆに孔
があけられるように、配置されている。

ウエツブ３７を有する転動ドラム２４の代わり
に平らな凹みを有する転動ドラムを用いることも
できる。この場合には、ロール台２５をもつと長
く形成することによつて多重の転動移送を行なう
ことができ、更に、第一の列に対して位置をずら
して配置された他ニードルの列によつて喫煙物品
に更に別の穴をあけることもできる。

第２図及び第３図の装置の作動様式は以下の通
りである。

転動ドラム２２の上で互いに結合されたフイル
タ付きシガレツト群３９はウエツブ３７の領域内
で転動ドラム２４に引渡され、負圧により吸い込
み穴４１に当接されて保持される。フイルタ付き
シガレツト群３９がロール台２５の面５６ａ及び
５６ｂと接触すると、この群３９はこれらの面と
転動ドラム２４の転動面３８との間での確実な案
内によつて次のウエツブ３７迄転動され、この際
２列のニードル４６がフイルタ付きシガレツト群
３９の被覆材料をフイルタＦの領維内で孔をあけ
る。次いで、フイルタ付きシガレツト群３９は負
圧によつて吸い込み孔４２に当接保持され、更に
カツタードラム２６へ送られる。ハンドル５２に
よつてキヤリヤ４４はそのニードル４６と共に、
軸４９に対して偏心して設けられたピン５１を介
して、転動ドラム２４の転動面３８へ向つて或い
はこの転動面３８から離れるように揺動可能であ
る、即ち、ニードル４６の刺し込み深さ、従つ
て、ニードルの円錐形をした先端によつてあけら
れる孔の大きさを変えることができる。

第４図に図示した孔あけ機構の実施形では第２
図の実施形と一致する構造部分は同じ参照符号を
附し、位を100番代に進めて示し、改めて説明し
ない。この孔あけ機構は２つの群のニードルを備
えており、第一の群の孔あけ手段１４６はロール
台の構成部分１２５ａ及び１２５ｂに固定されて
おり、又第二の群の孔あけ手段１４６ａはキヤリ
ヤ１４４に固定されている。この実施の場合孔あ
け手段１４６ａは楔状に形成されている。即ち、
この孔あけ手段の断面は先端から除々に太くなつ
ている。第２図及び第３図に実施例に相応してキ
ヤリヤ１４４にも２列の孔あけ手段１４６ａが設
けられており、その際、それぞれの列が、ロール
台の構成部分１２５ａ又は１２５ｂのに設けられ
た孔あけ手段１４６の列にそれぞれ隣接してい
る。

この装置によれば単に１列又は２列の孔を各々
の喫煙物品にあけることができるだけでなく、更
に２番目の列について、楔状の孔あけ手段１４６
ａの刺し込み深さを変えることによつて、あけら
れる孔の大きさを変えることが可能である。

ここに図示した装置はもちろん本発明の主旨に
沿つて例えば次の様にして、即ち、キヤリヤ４４
又は１４４の支承を適当に行うことにより、ハン
ドル１５２の回転によつて単に孔あけ手段の刺し
込み深さだけでなく、更にその時々にロール面か
ら突出する孔あけ手段の数をも変えられる様にし
て、変形可能である。又、孔あけ手段の群の代わ
りにそれぞれ単独の孔あけ手段を設けることも可
能である。

本発明の長所は、製造を中断させることなしに
喫煙物品にあける孔を変えることができると云う
ことである。従来必要であつた製造機械の設備交
換の作業が不要となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にもとづく孔あけ機構を備えた
フイルタ付きシガレツトの製造機械の略図、第２
図はこの孔あけ機構の拡大図、第３図は第２図の
線−に沿つた孔あけ機構の拡大断面図、第４
図は第２図に示された孔あけ機構の変形例を示す
図である。 １……収受ドラム、２……段付きドラム、３…
…配列ドラム、４……フイルタ・マガジン、６…
…切断ドラム、７……円板カツタ、８……段付き
ドラム、９……送りドラム、１１……加速ドラ
ム、１２……引渡しドラム、１３……被覆用紙テ
ープ、１４……被覆用紙のボビン、１６……１対
の引出しロール、１７……ガイド、１８……接着
剤塗付装置、１９……被覆ロール、２１……カツ
タードラム、２２……転動ドラム、２３……転動
エプロン、２４……他の転動ドラム、２５……ロ
ール台、２５ａ，２５ｂ……ロール台の構成部
分、２６……切断ドラム、２７……引渡しドラ
ム、２８……補集ドラム、２９……転向機構、３
１……検査ドラム、３２……排出ドラム、３３…
…ブレーキドラム、３４……排出ドラム、３６…
…排出ベルト、３７……ウエツブ、３８……転動
面、３９……フイルタ付きシガレツトの群、４
１，４２……吸い込み穴、４４……キヤリヤ、４
６……ニードル、４７……空隙又はミゾ穴、４８
……ボルト、４９……軸、５１……ピン、５２…
…ハンドル、５３，５４……ボルト、５６ａ，５
６ｂ……対抗転動面の構成面である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 周面が少なくとも部分的に転動面として形成
   されており喫煙物品のための保持手段を備えてお
   りかつ物品を横軸方向に搬送する連続的に回動す
   るコンベヤ、喫煙物品の直径に相応してコンベヤ
   の転動面に対して、喫煙物品が２つの面の間で確
   実に把握されかつ２つの面相互間の相対運動によ
   つて転動されるような、間隔をおいて設けられて
   いる、コンベヤの周面の一部を越えて突出した対
   抗転動面および喫煙物品転位した際この喫煙物品
   内に突き刺さる、２つの面のうちの１方から突き
   出した孔あけ手段とを備えた棒状の喫煙物品の被
   覆体に孔あけをするための装置において、少なく
   とも孔あけ手段４６，１４６ａの幾つかが、この
   孔あけ手段に対向している面３８，１３８方向に
   運動可能であること、および上記の面迄の孔あけ
   手段の先端の間隔を変更させるための制御手段４
   ９，５１が設けられていることを特徴とする装
   置。 ２ 可動の孔あけ手段４６，１４６ａの断面が先
   端から徐々に太くなつていることを特徴とする、
   特許請求の範囲１項に記載の装置。 ３ 第１の孔あけ手段１４６の群が固定されてお
   り、第２の孔あけ手段１４６ａの群が運動可能に
   配置されていることを特徴とする、特許請求の範
   囲１項或いは２項に記載の装置。 ４ 対抗転動面５６ａ，５６ｂ；１５６ａ，１５
   ６ｂがコンベヤ２４；１２４に対して定置して設
   けられており、かつ孔あけ手段４６，１４６，１
   ４６ａがこの対抗転動面から突出していることを
   特徴とする、特許請求の範囲第１項から第３項の
   いずれか１項に記載の装置。 ５ 対抗転動面５６ａ，５６ｂがロール台２５に
   よつて形成されており、その中に少なくとも幾つ
   かの孔あけ手段４６が１つの共通の、ロール台に
   対して相対運動可能にキヤリヤ４４に支承されて
   いることを特徴とする、特許請求の範囲第１項か
   ら第４項のいずれか１項に記載の装置。 ６ 第１の孔あけ手段１４６の群１４６がロール
   台１２５ａ，１２５ｂに固定されており、第２の
   孔あけ手段１４６ａの群がキヤリヤ１４４に支承
   されていることを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項から第５項のいずれか１項に記載の装置。 ７ 制御手段がキヤリヤに係合している調節機構
   ４９，５１であることを特徴とする、特許請求の
   範囲第１項から第６項のいずれか１項に記載の装
   置。 ８ ロール台２５，１２５がコンベヤ２４，１２
   ４から離れるように遥動可能に支承されているこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第１項から第７
   項のいずれか１項に記載の装置。 ９ 孔あけ機構２４，２５；１２４，１２５が吸
   い口装着機の構成部分であること、およびこの吸
   い口装着機の中で喫煙物品Ｐと吸い口Ｆを一緒に
   結合するための転動移送機構が後に設けられてい
   ることを特徴とする、特許請求の範囲第１項から
   第８項のいずれか１項に記載の装置。