JPS6111382A

JPS6111382A - 石油貯蔵方法

Info

Publication number: JPS6111382A
Application number: JP59127560A
Authority: JP
Inventors: 有働　龍夫; 博高野
Original assignee: Central Research Institute of Electric Power Industry
Current assignee: Central Research Institute of Electric Power Industry
Priority date: 1984-06-22
Filing date: 1984-06-22
Publication date: 1986-01-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は経済的かつ安全な石油の貯蔵方法に関するもの
である。

（従来技術およびその問題点）多量の石油貯蔵を必要とする重油焚き火力発電プラント
などこの種事業所においては、従来地上にタンクを設け
て貯蔵することが行われている。

しかしこの方法は高価な石油タンクを必要とするのは勿
論、地震、地盤の沈下などを考慮して高重量の石油タン
クを支持するに必要な強固な基礎の築造が要求されるこ
と、引火誘爆などを考慮してタンク相互に大きな間隔を
要求されるため広い敷地を必要とすること、油の漏出に
よる周囲の環境の汚染や危険の防止などのため各タンク
の周囲に遮断壁体を設けてタンク相互の隔離を要求され
るなどの各種の安全対策を要求される。従って火力発電
プラントなどの建設費の高価額化による発電コストの上
昇を招く難点がある。

本発明は少ない経費により安全に石油を貯蔵できる方法
のｉ供を目的としてなされたもので、次に図面を用いて
その詳細を説明する。

〔発明の構成〕（問題点を解決するための手段および作
用）本発明の特徴とするとこは貯水池中に、水漏れを生じな
いような強固な構造をもたせた巾着型の袋、例えば合成
樹脂材により継目なしまたは極力継目を少なくするよう
に作られた、多重メンプンン構造即ち多重膜構造の袋を
浸漬し、この中に石油を貯蔵するようにした点にある。

牙１図（α）（ｂ）は本発明の一実施例を示す部分断面
側面図および平面図で、図において（１）は貯水池であ
って、例えは地下水或いは海水を利用してはソ一定の水
位で貯水できるようにするのが経済面において有利であ
る。例えば海岸を埋立てて作られることの多い火力発電
プラントにあっては、埋立てずに残した部分に貯水池を
構築し、その部分の湧水や海水を利用するのが施工費な
どの面から著しく有利である。（２ｊは巾着型の石油貯
溜袋を示し、これは例えば前記したように合成樹脂材に
より継目無しまたは継目の少ない多重メンプレソ構造に
作られて貯水池（１）中に浸漬される。（３）は石油の
主送給管であって例えば機械的に強い鋼製パイプによっ
て作られ支持体（４）によって固定される。（５）は枝
管であって例えば可撓性のパイプによって作られ、石油
貯溜袋（２）に対応して主送給管（３）に接続される。

またその各開口端部は接着或いは開口端部を袋口に差込
んだのちバンドにより締付ける構造などにより、水が侵
入しないように石油貯溜袋（２）の上部開口部（２α）
に接続される。（６）は浮体であって石油貯溜袋（２）
と枝管（５）の接続部を水面上に露呈させる。そして石
油が貯蔵されないときにおける袋（２）の重量により可
−撓枝管（５）と袋（２）の接続部および枝管（５）に
過大な力が加わらないようにして破損を防ぐ。

（発明の効果）以上説明した本発明のように石油を袋（２）に填めて水
中におくようにすれば、水と石油の比重は近似している
ので袋（２）に過大な力が加わることがなく、しかも袋
（２）を強い機械的強度をうろことができる多重メンブ
レン構造としているため袋（２）の破損の確率は極めて
少ない。これに加えて袋（２）は水中にあって遊動でき
るようにしているので従来の地上に設“けられる鋼材な
どによって作られるタンクに比べて地震などの震動に強
い。従って地上タンクのように大型高重量物体を支持す
るため強固な地盤整備や強固な基礎の構築を必要とする
ことなく貯蔵できる。また地下水位の高いところ或いは
湧水を利用して貯水水位を一定に保ちうると、ころでは
、堀削或いはこれに簡単な枠組を施した貯水池を用るこ
とかできるので経済的である。ま、た袋（２）カ合成樹
脂材で作られていても、水中におかれているため太陽の
紫外線による老化は少ないので寿命が長く、しかも多重
メンブレン構造のため全部の膜に同時に穴があかない限
り油の流出の危険はない。また多重メンブレン構造であ
ることから１．！２図に示す部分拡大図のように各構成
膜（２，）（２２Ｘ２５）・・・・・・（２ｎ）間のそ
れぞれまたは適当膜間に油のセンサ（７，）Ｃ７２）＜
７．）・・・・・・を埋めこむことができ、これにより
破れた膜を自動的に検出して例えは警報表示する監視方
法の適用が可能である。従って膜が何層波れたとき油の
流出のおそれがあるかを事前に調査しておけは、袋（２
）が完全に破れる前に交換修理でき、また通常の石油タ
ンクの貯油量を複数箇の袋により分担貯油するようにす
れは、油を抜いたのちの袋（２）の重量は大きくないた
め地上タンクに比べて交換修理が極めて容易である。ま
た複数箇の袋（２）が同時に全部波れることもないので
、もし破れたとしてもそれに要する費用は少なくてすむ
。

また仮に自然発生的或いは飛来物体の衝突により袋（２
）が破れて油が流出したとしても、貯水池（１）内にお
ける水と油の総量は変らないので貯水池（１）の水位も
破れる前と殆ど変ることがない。そこで石油の入った袋
を入れたとき貯水池から水が溢れないようにしておけば
、前記した石油タンクのように各タンク毎に遮断壁体を
設けて油の流出を防ぐ必要がなく、引火による火災事故
にも強い。

従って杢発明によれば石油タンクによる貯油法に比べて
経済的かつ安全に石油を貯蔵できる。

（他の実施例）以上本発明を説明したが、石油貯溜袋（２）として袋状
、球形状のほか貯水池の深さなどに対応して円筒形、ウ
ィンナソーセージ形など適宜の形状にすることができる
。また袋（２）の強度を増強するため例えば矛６図（−
）（ｂ）に示すように袋（２）を網袋（８）に入れても
よく、また牙４図（ｃＬｌ　（ｂ）のように袋（２）に
網（９）をかぶせ例えばその四隅を貯水池（１）の底部
に固定（１０）することにより、水面上に露呈する部分
を少なくすると同時に、不必要な遊動を少なくして袋相
互の衝突などを防ぐようにすることもできる。また以上
の例では袋（２）を並列に並べたが、例えは矛５図のよ
うに袋（２）をウインナンーセージ状として横方向に直
列に並べて貯水池（１）の深さを少なくできる。

【図面の簡単な説明】

オ・１図（ｃＬｌ　（ｂ）は本発明の一実施例を示す部
分断面側面図および平面図、矛２図は石油貯溜袋の部分
拡大図、牙ろ図（α）（ｂ）、ｊ・４図（α）（ｂ）お
よび刃・５図はそれぞれ本発明の他の実施例な示す部分
断面側面図である。（１）・・・貯水池、　（２）・・・石油貯溜袋、　（
２α戸・・その上部開口部、　　（２１）（２２）（２
３）〜（２ｎ）・・・膜、（３）・・・石油の主送給管
、　（４）・・・その支持体、（５）・・・枝管、　（
６）・・・浮体、　　（７，）（７□Ｘ７．）・・・油
センサ、　（８）・・・網袋、　（９）・・・網、　　
（１０）・・・固定部。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）多重膜構造に作られた袋に石油を填め、これを貯
水池内に入れて貯蔵することを特徴とする石油貯蔵方法
。
（２）特許請求の範囲第１項において、多重膜構造の袋
の膜間に油センサを設けた石油貯蔵方法。