JPS61112088A - 高純度、高収率の塩化ホスフアイトの製造方法 - Google Patents

高純度、高収率の塩化ホスフアイトの製造方法

Info

Publication number
JPS61112088A
JPS61112088A JP59232333A JP23233384A JPS61112088A JP S61112088 A JPS61112088 A JP S61112088A JP 59232333 A JP59232333 A JP 59232333A JP 23233384 A JP23233384 A JP 23233384A JP S61112088 A JPS61112088 A JP S61112088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
reaction
formula
phosphite
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59232333A
Other languages
English (en)
Inventor
Shukichi Nabekawa
奈部川 修吉
Itaru Otsubo
格 大坪
Yukimitsu Uno
宇野 幸光
Toshio Iijima
飯島 敏夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemical Industrial Co Ltd filed Critical Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority to JP59232333A priority Critical patent/JPS61112088A/ja
Publication of JPS61112088A publication Critical patent/JPS61112088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は三塩化リンと亜リン酸トリエステルを反応させ
ることにより式(■): (Rはアルキル基、置換アルキル基、フェニル基、置換
フェニル基を、R′はROまたは塩素原子を示す、)で
表わされる塩化ホスファイトを高収率かつ高純度で製造
する方法に関するものである。
[従来の技術] 塩化ホスファイトは有機リン系農薬の原料として有用な
ものである・ 従来、塩化ホスファイトの製造方法はトリアルキルホス
ファイトと三塩化リンを無触媒で反応させていたが、こ
の方法では70〜80時間の長時間反応させた場合でも
得られた塩化ホスファイト、例えばジエチルクロルホス
ファイトの収率は理論値の20〜40%と低く、又その
反応生成物は三塩化リンとエチルジクロルホスファイト
の混合物となり、工業的な製造方法には適さないもので
あった。従って、この改良方法として触媒を用いること
により反応を有利に促進する製造方法が提案されている
例えば、触媒としてヘキサメチルリン酸トリアミド等の
醜アミドを使用する方法(特開昭52−42822号)
、窒素またはリンの含水第4化合物を使用する方法(特
開昭52−42823号)、ホスフィン、ホスフィンオ
キサイド等を使用する方法(特開昭53−23930号
)等が開示されている。これ等の方法はいずれも反応終
了後に生成液を減圧下で蒸留し塩化ホスファイトを単離
し、触媒は蒸留残液から回収している。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の如く、塩化ホスファイトの製造方法において触媒
を使用すると反応は促進され、収率が向上するが、目的
物を精製回収するために減圧下で反応生成液の蒸留が行
われている。しかしながら、この蒸留工程において、触
媒の存在下で反応生成物が長時間の加熱を受けて分解さ
れ、さらに蒸留後期には反応液中の触媒濃度が上昇し、
高温になるために更に分解が激しくなる。
この様な分解のために従来の方法では得られる塩化ホス
ファイトが低収率、低純度になり、しかも工業的規模で
塩化ホスファイトを製造する際には工程に長時間を要す
ることから、塩化ホスファイトの収率、純度の低下が甚
だしいものとなる欠点があった。
本発明はこのような従来技術の問題点を克服するために
鋭意研究を行った結果、塩化ホスファイトの製造におい
て三塩化リンと亜リン酸トリエステルを触媒の存在下で
反応させ塩化ホスファイトを製造する際に1反応生成液
を短時間で気化せしめ反応生成液の加熱時間を極端に短
縮して触媒と塩化ホスファイトを分離することにより、
高純度 [の製品を高収率で得ることができ、かつクロ
ルホスファイト又はジクロルホスファイトを選択的に製
造することが出来る方法を知見し、本発明の完成に至っ
たものである。
[発明が解決しようとする問題点]及び[作用]即ち、
本発明は、三塩化リンと式(It)(RO) 3P・・
・・・・(■)(式中Rはアルキル基、置換アルキル基
、フェニル基、置換フェニル基を示す、)で表わされる
亜リン酸トリエステルとを触・・・(■)(式中Rは上
記意義を、R′はROまたは塩素原子を示す。)で表わ
される塩化ホスファイトを製造する方法において、反応
液を短時間で気化させて触媒と分離することを特徴とす
る高純度、高収率の塩化ホスファイトの製造方法である
本発明は三塩化リンと亜リン酸トリエステルを特定の触
媒の存在下で反応させて塩化ホスファイトを製造するが
、その反応は下記の反応式に基づいて行われる。
上記の(A)及び(B)の反応式から明らかな様に1本
発明は原料系の三塩化リンと亜リン酸トリエステルの量
を一定の割合に特定することにより、選択的にクロルホ
スファイト、或はジクロルホスファイトを製造すること
が出来る。即ち、両者の割合をモル比で示すと、(A)
反応では三塩化リン1モル当り、亜リン酸トリエステル
を通常1.8〜2.2モル用いるが、好ましくは1.9
〜2.1モルであり、原料系をこの特定の割合で反応さ
せることにより選択的にクロルホスファイトを製造する
ことが出来る。また(B)反応では三塩化リン1モル当
り、亜リン酸トリエステルを通常0.45〜0.55モ
ル用いるが、好ましくは0.48〜0.52モルであり
、この反応により選択的にジクロルホスファイトを生成
することができる。
本発明の原料として使用される亜リン酸トリエステルは
式(RO) 3 Pで表わされ、式中のRはアルキル基
、置換アルキル基、フェニル基、置換フェニル基を示す
が、その具体例を示すと、Rがアルキル基のものとして
はメチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘキシ
ル、シクロヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、テ
トラデシル、およびこれらの異性体、置換アルキル基の
ものとしてはクロルエチル、クロルn−プロピル、クロ
ルメチル、クロルミープロピル、シアノエチル、エトキ
シエチル、クロルn−ブチル、クロルミーブチル等、フ
ェニル基、および置換フェニル基のものとしてはメチル
フェニル、ニトロフェニル、クロルフェニル、ブロモフ
ェニル等が挙げられる。これ等の亜リン酸トリエステル
の中でRが炭素数l N13のアルキル基、置換アルキ
ル基、フェニル基、置換フェニル基のものが好ましい。
次に本発明の触媒は非プロトン性極性液体、3価又は5
価のリン化合物、窒素又はリンの第4級化合物、式R”
 CH(C:R2) n C0NH(式中R”は水素原
子または炭素数1〜5のアルキル基、nは1〜5の正の
整数を示す、)で表わされるラクタムのうちから選ばれ
た一種又は二種以上が用いられる。
非プロトン性極性液体の具体例を示すとカルボン酸、炭
酸、リン酸又はアルキル−またはアリールホスホン酸の
N−アルキル酸アミドであるか、あるいはスルホキシド
またはスルホンが挙げられる。特に好ましい非プロトン
性極性液体はへキサメチルリン酸トリアミド、 N、N
′、N” −)リス−(テトラメチレン)−リン酸トリ
アミド(リン酸トリピロリシト)、N、N′−ビス−テ
トラメチレン−n−ブタンホスホン酸ジアミド、ベンゼ
ンホスホン酸ビス−ジメチルアミド、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素。
モルホリン−N−カルボン酸−N”、N′−ジメチルア
ミドおよびスルホランである。
次に、3価又は5価のリン化合物の具体例を示すと、ト
リメチル−、トリエチル−、トリプロピル−、トリブチ
ル−、トリへキシル−、トリシフロヘキシル−、トリオ
クチル−又はトリベンジルホスフィン、混合置換ホスフ
ィン、例えばジメチルブチル−、ジメチルフェニル−、
ジオクチルフェニル−又はブチルジフェニルホスフィン
、並びに対応する異性体、更に環式ホスフィン、例えば
1−フェニル−及びl−メチル−ホスホラン、1−フェ
ニル−3−メチル及び1.3−ジメチルホスホリン、ジ
メチル−、ジエチル−、ジプロピル−、ジブチル−、ジ
ヘキシルー、ジシクロへキシル−、ジオクチル−又はジ
ー2−エチルヘキシル−ホスフィン或いは一ハロゲンホ
スフィン、−フルコキシホスフィン、−アリールオキシ
ホスフィン、−ジアルキルアミノホスフィン、−ジアル
キル−(ジアリール)−ホスフィノ−ホスフィン、該化
合物から誘導されるオキサイド、サルファイド及びハロ
ゲン−ホスホラン、更にリン酸トリスアミド、例えばト
リスアルキルアミド、並びに反応混合物中で上述の物質
に転化される化合物、例えばホスフィンオキサイドのハ
イドロハライド等が挙げられる。
特に好適である物質は、トリブチルホスフィン、トリブ
チルホスフィンオキサイド、トリブチルホスフィンサル
ファイド、トリス−2−エチルへキシルホスフィン又は
−ホスフィンオキサイド又はホスフィンサルファイド、
トリーn−オクチル−ホスフィン又は−ホスフィンオキ
サイド又はホスフィンサルファイド、l−メチル−ホス
ホランサルファイド、l−メチル−ホスホリンオキサイ
ド又は−サルファイド、並びにリン酸トリスジメチルア
ミドを包含する。
窒素又はリンの第4級化合物の具体例を示すと、適当な
窒素の第4級化合物は、特に次式(I):(式中、R8
は炭素原子数1ないし18のアルキル、炭素原子数7な
いし9のフェニルアルキルまたは炭素原子数6ないし1
0のアリール基を表わし、R2は炭素原子数1ないし1
8のアルキルまたは炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルキル基を表わし、R3は炭素原子数1ないし12のア
ルキルまたは炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル
基を表わし、R4は炭素原子数lないし4のアルキル基
を表わし、モしてXは塩素原子または臭素原子を表わす
、さらにR,およびR2基は一緒になってペンタメチレ
ン基をもまた表わし得る。) で表わされる化合物である。
適当なリンの第4級化合物は、特に次式(): (式中、R5は炭素原子数1ないし18のアルキルまた
はフェニル基を表わし、R6,R7およびR8はおのお
の独立して炭素原子数1ないし8のアルキルまたはフェ
ニル基を表わし、モしてXは塩素原子または臭素原子を
表わす、) で表わされる第4級化合物である。
上記の適当な窒素またはリンの第4級化合物の具体例と
しては、特に、水分Oないし15モル・パーセントを含
有する、例えば塩化テトラメチルアンモニウム、塩化テ
トラエチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアン
モニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウムおよび
臭化エチルトリフェニルホスホニウムのごとき第4級ア
ンモニウム塩および第4級ホスホニウム塩が挙げられる
。水分Oないし9モル・パーセントを含有する塩化テト
ラエチルアンモニウムおよび塩化ベンジルトリエチルア
ンモニウムは特に適当である。
また、窒素の第4級化合物の他の例として式[A−R”
1eX0で表わされる窒素環を有する第4級アンモニウ
ム塩が挙げられる。かかる触媒の具体例としては、N−
ラウリルピリジニウムクロライド、N−ラウリルピリジ
ニウムブロマイド、N−セチルピリジニウムクロライド
、N−セチルピリジニウムブロマイド、N−オクチルピ
リジニウムクロライド、N−オクチルピリジニウムブロ
マイド、N−ラウリルピコリニウムクロライド、トラウ
リルピコリニウムブロマイド、N−ベンジルピコリニウ
ムクロライド、N−ベンジルピコリニウムブロマイド、
N−ラウリルキノリニウムブロマイド、N〜ラウリルキ
ノリニウムクロライド、N−ラウリルイソキノリニ [
ラムクロライド、N−ラウリルイソキノリニウムブロマ
イド、N−ラウリルコラミノフォルミルメチルれるラク
タムの具体例を示すと、β−プロピオラクタム、γ−ブ
チロラクタム(2−ピロリドン)、γ−バレロラクタム
、δ−バレロラクタム(2−ピペリドン)、q−カプロ
ラクタム、ヘプトラクタム、5−エチル2−ピロリドン
、5−エチル2−ピペリドン、5−n−プロピル2−ピ
ロリドン、5−i−ブチル2−ピペリドン等が挙げられ
る。
又、本発明の触媒の使用量は上記に示した各触媒の一種
又は二種以上を、亜リン酸トリエステル1モル当り0.
1〜10g、好ましくは0.5〜5gの割合で存在させ
ればよい、触媒添加量が0.1 g1モル未渦の少量で
あると効果が低下し、又10g1モルをこえて多量に使
用しても品質の低下はないが、反応が終了して塩化ホス
ファイトを分離した時、過剰触媒により分解物が増加す
る傾向があり経済的でない。
反応条件として、反応温度は使用する原料により異なる
が通常−30℃〜80°Cの温度範囲で行われ、圧力は
通常、常圧で行うが、加圧下でも良い。
反応時間は原料の種類、反応温度により異なるが、反応
温度が低い場合には長時間を要し、高温度の場合には短
時間で行われ、通常は0.5〜80時間であり、好まし
くは3〜lO時間であるが、原料の種類によっては長時
間反応を行っても良い。
上記反応において、原料又は触媒の種類により溶剤を使
用しても良いし、また使用しなくても良い、溶剤を使用
する場合には原料及び生成物と反応しない不活性溶剤を
用いるのが望ましく、具体的に例示するとベンゼン、ク
ロルベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、オクタン、ノナン等
の飽和炭化水素、ジクロルメタン、ジクロルエタン、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、ケロシン、リグロイ
ン等の石油系炭化水素の1種又は2種以上の混合物が用
いられる。
本発明は亜リン酸トリエステルに触媒を溶解又はスラリ
ー状に分散し、次に三塩化リンを滴下して添加した後、
所定温度で所定時間反応を行う。
この場合亜リン酸トリエステルと三塩化リンは順序を変
えて反応を行っても良い。
その他亜すン酩トリエステルと三塩化リンの混合物に本
発明の触媒を存在させ反応を行っても良い。つまり本発
明の触媒の存在態様は特別なものを要しない。
本発明において、触媒の存在下で三塩化リンと亜リン酸
トリエステルとの反応が終了後、反応液を短時間で気化
させて触媒と分離する分離精製方法は反応液を常圧又は
減圧下で加熱して目的物の塩化ホスファイトを急激に気
化せしめ触媒と短時間のうちに分離することができれば
通常使用されている如何なる手段でも採用することがで
きる。
この分離精製方法に使用される分離装置の具体例を示す
と、反応液を加熱された熱板又は壁面に沿って薄膜状に
流下又は上昇せしめる薄膜蒸留装置、精留塔、連続精留
塔、真空連続精留塔、回転式冷却精留塔、回転バンド式
精留塔、ブラッシ精留塔、等が挙げられる。
次に、具体的な分離精製方法を図面に基づいて説明する
第1図は本発明における分離精製方法の1例を示す工程
図である。同第1図において分離装置である蒸発室lを
目的物の気化する温度、即ち少なくとも目的物の沸点以
上に保ち、反応液を反応液供給口5から適量づつ連続的
に供給し、加熱壁面に薄膜状に反応液を流下し、急激に
目的物を気化せしめ、該気化した目的物の蒸気は凝縮器
3で凝iせしめることにより留出液受器4に回収する。
触媒は残留分として缶液抜出口2かも回収する。
この分離操作において、装置内は真空系6により減圧状
態に保ち、目的物の沸点を降下させ、分解を防止するこ
とが望ましい。
第2図は分離装置と精留装置を組合せた分離端 1製方
法を示す工程図であり、蒸発室lで分離し、気化した目
的物は分留塔7へ中央部の供給口より供給する。
分留塔7内は蒸気および液が適当に接触しながら流れる
ことができるようなタナ段を適当な間隔で設置したりま
たは塔内に充填物を充填し、塔頂から排出した蒸気を凝
縮器3で凝縮させたのちに一部を塔頂にもどして還流さ
せる。この際還流されない目的物の凝縮液は留出液とし
て留出液受器4へ回収される。
又、分留塔7の塔底からは高沸点成分を高沸点留分抜出
口8から抜き出す。
第3図は連続反応精留装置を示す説明図であり、原料の
三塩化リン、亜リン酸トリエステル及び触媒を原料仕込
口10.11.12から反応容器9に供給すると共に他
の精留塔で得られた低清成分を留出液受器4から供給し
、反応容器内の原料組成を調整して反応を行うことがで
きる例を示すものである。こうして得た反応生成物を第
2図の反応液供給+15へ供給する。
本発明の塩化ホスファイトの製造においては、反応液を
極めて短時間で気化せしめ目的物を触媒と分離するため
に、目的物が触媒と接触した状態で長時間加熱されるこ
とがないので、触媒による2次分解を受けることがなく
、高純度、高収率で目的物を回収することができるもの
と推定される。
[実施例] 以下、実施例を示し1本発明をさらに具体的に説明する
実施例1 (1)試料No、1 トリエチルホスファイト332.3g (2モル)、ラ
ウリルピリジニウムクロライド5.0gおよび三塩化リ
ン137.3g (1モル)を反応させた反応液を第1
図に示す分離装置に供給する。全装置内は30Torr
に保ち、蒸発室l内は80℃に加熱する0反応液を蒸発
室内に連続的に供給し45分後に液の供給を終り、留出
液450.9g (収率88.0%)および釜残1G、
ogを得た。
蒸留前後の液組成(ガスクロマトグラフによる相対面積
比率)を測定した。
(2)試料No、2 試料N011と同じ反応液を30Torr、液温50〜
80℃、所要時間120分の条件下で回分蒸留を行い留
出分の組成を測定した。
(3)試料N003 試料No、1と同じ反応液を第2図の装置を用い、30
Torr、還流比4、所要時間3.5時間の条件下で連
続精留を行い、留出分の組成を測定した。
以上の各測定結果を第1表に示す。
第1表の結果から回分蒸留では分解による組成変化が起
り、収率は低めである。これに対し連続蒸留では分解が
全く認められない、また、この実験ではトリエチルホス
ファイト2モルと三塩化リン1モルおよび触媒としてラ
ウリルピリジニウムクロライドを用いて作った反応液を
蒸留した結果であるが、反応規模が大きくなった時には
回分式では更に低収率、低純度であるのに対し、連続法
では殆ど変らない結果である。試料No、3は連続精留
にかけた時の結果で()の値は1回当りの収率であるが
、低沸留分の再使用をすれば更に高収率になる。
実施例2 トリエチルホスファイ) 3323g  (20モル)
、セチルピリジニウムクロライド80gおよび三塩化リ
ン1442g  (10,5モル)の反応液を第2図の
精留装置に供給した。装置内は30Torrに保ち、蒸
発室を70°Cに加熱した0分留塔は6理論段とし、中
央部に供給口を有する。高沸留分受器は沸騰温度に保ち
、留分を連続的に抜き出した。
この装置を還流比4で運転し、15時間要した。
塔頂より低沸留分819g、塔底より高沸留分3880
g(回収率76.8%)を得た。以下に組成を示すと、
第2表のとおりである。
第2表 第2表において、得られた低沸留分は再び反応に利用す
ることが出来るので、再利用すると収率はもっと高くな
ることが認められる。
実施例3 第3図に示す連続反応精留装置を使用して実験□ を行った。
トリメチルホスファイト138g/hr 、ラウリルピ
リジニウムクロライド4 g/hrおよび三塩化リンフ
8g/hrを反応容器に供給した0反応容器は500c
cフラスコな用い反応温度30℃とした0反応液が約4
00ccになった時点で、この液量を保つように反応液
を蒸発室に導いた。真空度を11110Torrとした
他は実施例2と全く同じ装置、条件を用いた。
低沸留分は抜き出すと同時に反応容器に戻し、その闇、
組成に応じて三塩化リンの仕込量を減らした。得られた
高沸留分は次の組成を有し、使用したトリメチルホスフ
ァイトから計算した収率は92.3%であった。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は触媒の存在下において三塩
化リンと亜リン酸トリエステルとの反応によって得られ
た塩化ホスファイトの反応液を短時間で気化させて触媒
と分離するので次の様な優れた効果がある。
1)触媒と反応液との加熱接触時間が極度に短縮される
ので、従来の触媒の存在下における単なる蒸留では避は
得なかった生成物の分解を抑えることができ高純度の製
品を高収率で得ることができる。
2)本発明は触媒として従来塩化ホスファイトの生成に
用いられていたものを用いることができ、反応終了後の
反応液を短時間で気化する工程を要するのみであり、従
来の広範囲の塩化ホスファイトの反応に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における目的物の分離精製方法の1例を
示す工程図、第2図は分離装置と精留装置を組合せた分
離精製方法を示す工程図及び第3図は連続反応精留装置
を示す説明図である。 1:蒸発室、2:缶液抜出口、3:凝縮器、4:留出液
受器、5:反応液供給口、 6:真空系、7:分留塔、 8:高沸点留分抜出口、9:反応容器、10、11.1
2:原料仕込口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)三塩化リンと式(RO)_3P(式中Rはアルキ
    ル基、置換アルキル基、フェニル基、置換フェニル基を
    示す。)で表わされる亜リン酸トリエステルとを触媒の
    存在下で反応させて、式▲数式、化学式、表等がありま
    す▼(式中Rは上記意義を、R′はROまたは塩素原子
    を示す。)で表わされる塩化ホスファイトを製造する方
    法において、反応液を短時間で気化させて触媒と分離す
    ることを特徴とする高純度、高収率の塩化ホスファイト
    の製造方法。
  2. (2)触媒が非プロトン性極性液体、3価又は5価のリ
    ン化合物、窒素又はリンの第4級化合物、式R″CH(
    CH_2)_nCONH(式中R″は水素原子または炭
    素数1〜5のアルキル基、nは1〜5の正の整数を示す
    。)で表わされるラクタムのうちから選ばれた一種又は
    二種以上である特許請求の範囲第1項記載の塩化ホスフ
    ァイトの製造方法。
JP59232333A 1984-11-06 1984-11-06 高純度、高収率の塩化ホスフアイトの製造方法 Pending JPS61112088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59232333A JPS61112088A (ja) 1984-11-06 1984-11-06 高純度、高収率の塩化ホスフアイトの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59232333A JPS61112088A (ja) 1984-11-06 1984-11-06 高純度、高収率の塩化ホスフアイトの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61112088A true JPS61112088A (ja) 1986-05-30

Family

ID=16937551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59232333A Pending JPS61112088A (ja) 1984-11-06 1984-11-06 高純度、高収率の塩化ホスフアイトの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61112088A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072591A1 (ja) * 2007-12-06 2009-06-11 Nippon Chemical Industrial Co., Ltd 高純度塩化ホスファイトの製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5242822A (en) * 1975-09-29 1977-04-04 Ciba Geigy Ag Process for manufacturing phosphite chloride

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5242822A (en) * 1975-09-29 1977-04-04 Ciba Geigy Ag Process for manufacturing phosphite chloride

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009072591A1 (ja) * 2007-12-06 2009-06-11 Nippon Chemical Industrial Co., Ltd 高純度塩化ホスファイトの製造方法
US8357822B2 (en) 2007-12-06 2013-01-22 Nippon Chemical Industrial Co., Ltd. Process for producing high-purity chlorophosphite
JP5461194B2 (ja) * 2007-12-06 2014-04-02 日本化学工業株式会社 高純度塩化ホスファイトの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Guillemin et al. A simple route to kinetically unstabilized phosphaalkynes
JPH057396B2 (ja)
JPS61112088A (ja) 高純度、高収率の塩化ホスフアイトの製造方法
CA1099279A (en) Process for preparing dialkyl phosphorochloridothioates
US5061818A (en) Process for transhalogenating a halophosphorus compound with fluoride
JPH0145476B2 (ja)
US5648549A (en) Process for the preparation of secondary arylphosphines
US5391799A (en) Process for the preparation 6-chloro-2,4,8,10-tetra-butyldibenzo[d,f][1,3,2]dioxaphoshepin
JPS603318B2 (ja) 塩化ホスフアイトの製造方法
US3188281A (en) Production of methyl dichlorophosphine oxide
US4311652A (en) Arbuzov reactions employing an aliphatic solvent
JPS603317B2 (ja) 塩化ホスフアイトの製造方法
US5049691A (en) Process for transhalogenating a halophosphorous compound with anhydrous hydrogen fluoride
US4632995A (en) Process for the preparation of phenyl- and thienyl-chlorophosphane derivatives
US5278331A (en) Waste treatment in dialkyl phosphorochloridothioate production
Harger et al. Evidence for cyclic azaphosphiridine oxide intermediates in the methoxide-induced rearrangements of N-alkyl α-chlorophosphonamidates: formation of phosphoramidates as well as α-aminophosphonates
US4708824A (en) Process for the preparation of chloro(phenyl)phospines
JPH0148275B2 (ja)
Nizamov et al. Reactions of dithioxo‐1, 3, 2λ5, 4λ5‐dithiadiphosphetanes with triorganolead derivatives
Łopusiński New route to O, O‐diethyl phosphorocyanidate
US4855087A (en) Process for the preparation of 2-chloroethanephosphonyl dichloride
US3737487A (en) Process for preparing aryl alkyl phosphates
Nizamov et al. 2, 4-N, N'-BIS (DIALKYLAMIDO)-2, 4-DITHIOXO-1, 3, 2λ 5, 4λ5-DITHIADIPHOSPHETANES
US3200048A (en) Method of purifying monochloro compounds
US5136075A (en) Process for transhalogenating a halophosphorus compound with fluoride