JPS61111906A - 精製リン酸の回収方法 - Google Patents

精製リン酸の回収方法

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JPS61111906A
JPS61111906A JP23046284A JP23046284A JPS61111906A JP S61111906 A JPS61111906 A JP S61111906A JP 23046284 A JP23046284 A JP 23046284A JP 23046284 A JP23046284 A JP 23046284A JP S61111906 A JPS61111906 A JP S61111906A
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phosphoric acid
acid
aqueous solution
neutralization
organic
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JP23046284A
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アレキサンダー イオセフ
メナケム バー‐オン
ヤコブ オレン
ダゴバート ケレーマン
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NEGEBU FUOSUFUEITSU Ltd
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NEGEBU FUOSUFUEITSU Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔・産業上の利用分野〕 本発明は、リン酸を精製゛する改良された方法に関する
。更に具体的には、本発明は、溶媒抽出技術を使用する
リン酸精製の改良された方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕リン
酸の最も豊富なソースは、湿式法リン酸(以下、本明細
書において、広く受は入れられた略称であるWPAを使
用することがある)である。
その製造は、硫酸によるリン天上の酸性化、及び続いて
、生成した硫酸カルシウムの分離から成る。
WPAを主に使用しているのは肥料業界である。その分
野においては、多くの場合、リン酸中のカチオン性不純
物及びアニオン性不純物は、使用に際しての障害となら
ない。特別な用途、例えば厳密な組成標準が要求される
飼料産業及び食品産業における用途に対しては、元素状
リンから製造する熱リン酸が使用されてきた。しかしな
がら、熱リン酸は非常に高価な製品であシ、比較的限ら
れた数の用途に対して一般に選ばれている。
過去20年間において、溶媒抽出技術を使用する、精製
リン酸の製法として数種のものが開発されてきた。これ
らの方法によれば、塩酸(例えば、米国特許第2,88
0.063号明細書)、硝酸、塩酸と硫酸との混合物(
例えば、米国特許第3.338.674号明細書)によ
ってリン天上を分解して得る溶解液の水溶液から、又は
、WPAから直接(例えば米国特許第2,885.26
5号明細書)、種々の群の有機溶媒(大部分が水不混和
性)を使用して、リン酸を抽出する。得られる精製リン
酸は、カチオン性不純物の大部分を実質的に含まず、ア
ニオン性不純物もある程度まで除かれるが、リン灰土中
に本来存在する有機物質のほとんどを含有したままであ
る。種々の用途において、前記の型の精製リン酸は、高
価々熱リン酸の代用となることができる。前記の用途の
一例としては、テリリン酸ナトリウムの製造(洗浄剤業
界)、金属処理、飼料添加剤としてのリン酸二カルシウ
ム等である。
原則として、溶媒抽出技術を使うリン酸の製造は極めて
簡単である。溶解液の水溶液と有機溶媒とを遊離酸の存
在下で接触させると、リン酸は有機相へ移る。次に、溶
媒相を水性相から分離し、得られる溶媒抽出物を水で洗
い、溶媒抽出物から酸を分離する。続いて酸を分離し、
濃縮し、そしてリン酸を回収する。
過去20年間に出された多数の特許明細書から明らかな
ように、リン酸精製について行なわれた仕事の大部分は
、リン酸に対する高抽出力及び(若しくは)特別な抽出
性を有し、並びに(又は)他の溶媒よりも低置な各種溶
媒を記載し、そして特許を請求することに集中している
リン酸精製に使用される溶媒抽出操作の主な欠点の1つ
は、リン天上からの有機物質(これはリン酸に実質的に
同伴し、従って溶媒相中に存在することになる)に関連
するものである。大部分の場合において、前記有機物質
は、有機相と水性相との界面に蓄積する。相分離の困難
性を避けるために、前記中間相の蒸留が必要となる場合
があり、そして円滑な抽出操作のために有機溶媒スト、
りの完全な蒸留が提案される場合まである。しかしなが
ら、これは、勿論、プラントを閉鎖する負担それ自体に
加えて精製費用を増やすことになる。
更に、精製リン酸中に存在する有機物質は製品に暗色を
付与し、この点は勿論、大部分の用途において明らかに
不利である。想到されそして利用されることさえある1
つの解決方法は、焼成リン灰土の使用であシ、ここでは
、焼成の際に有機物質の実質的部分が除去される。この
解決方法は良好な結果をもたらすが、精製リン酸の大部
分の用途において、比較的高価なものである。
多様な型の有機溶媒を探求した公知の先行特許とは異な
シ、本発明は、任意の公知有機溶媒群を使用して、リン
酸精製の溶媒抽出操作全体を改良する別異のアプローチ
に基づいている。同時に、本発明方法は、リン酸中の有
機物質含量の実質的低下により、最終生成物中の有機物
質についての問題を低減するものである。
本発明の目的は、溶媒抽出によるリン酸精製の改良法を
提供することにある。本発明の他の目的は、P2O5抽
出効率を実質的に改善する、リン酸精製の改良法を提供
することにある。本発明の更に他の目的は、有機物質の
実質的部分を精製リン酸から除去する、リン酸精製の改
良された組織的方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、硫酸、塩酸又はそれらの混合物から選ばれた
鉱酸によりリン灰土を分解することによって得られる水
性反応混合物から精製リン酸を製造回収するにあたシ、 (a)  前記水性反応混合物をCa++含有化合物で
中和して、0.4〜5.5重′jt%の範囲のCaO含
量を有する溶液を得る工程、 (b)  得られる沈澱固体を分離する工程、(c)公
知の有機溶媒によって、前記工程(b)で得られる透明
化された溶液を抽出する工程、及び(d)  有機抽出
物からリン酸を回収する工程から成る、精製リン酸の回
収方法から成る。
前記工程(d)において得られる精製リン酸は、続いて
所望の濃度に濃縮することができる。
本発明者は、驚ろくべきことに、反応混合物の中和工程
が、抽出工程に入る溶解液の有機物質含量を同時に相当
程度減少させることを見出した。
この予想外の特性によって、抽出操作全体に実質的な利
点を与えることができる。すなわち、界面における固体
蓄積を実質的に伴わずに相分離が自発的に起こシ、従っ
てすべての乳濁の問題点が回避される。更に、抽出工程
に入る水溶液中のCa++の存在は、選択性の程度に実
質的な改良を与える。
この点は、有機溶媒に対するP2O5の分配係数の増加
、従って望ましくない成分例えばバナジウム及び硫酸イ
オンの抽出性の低下によって説明することができる。
好ましい態様に従えば、水性反応混合物の中和は、粉砕
されたリン灰±(これは同時に水溶液のP2O5含量の
増加の原因となる)によって実施する。
リン酸の溶媒抽出から知られているように、P2O5含
量が多ゆれば多い程、抽出操作の結果はより良好でモし
てより効果的なものとなる。最も好ましい態様において
は、リン灰土の選鉱中に得られるリン灰土微粒子(所謂
、サイクロン分画)によって前記の中和を実施する。前
記のサイクロン分画は、実用的用途をまったくもたない
、すべてのリン灰土プラントにおける厄介物として周知
のものである。前記分画は、石灰及び石灰石に富み、非
常に微細な粒子寸法から成るものである。本発明によれ
ば、一般には厄介物と考えられる前記のサイクロン分画
を、そのP2O5含量を完全に搾取して、首尾よく使用
する。
前記の水性反応混合物は、湿式法リン酸、所謂フィルタ
ー酸、例えば硫酸でリン灰土を分解しそして得られる石
膏を分離することによって得られるもの、であることが
できる。以下の表1において、サイクロ分画による中和
の前後におけるWPAフィルター酸分画の組成を示す。
以下余白 表1 サイクロン分画による中和の前後のフィルター酸リン酸
の代表的組成 上記の表から明らかなように、中和工程は、処理後の水
溶液のP2O5含量の相当程度の増加をもたらすと共に
、有機物質含量を実質的に低下させる。
有機物質の約30%の減少は、溶媒抽出操作の際に、相
分離に有意な改善をもたらすことが見出された。
本発明による前記の改良方法は、中和の前工程から得ら
れる他の長所も有している。前記の表1から明らかなよ
うに、処理後の水溶液は、リン酸溶液中に溶解した実質
的な量のリン酸一カルシウムを含有じている。できるだ
け多くのリン酸一カルシウムを溶解することによって改
良効果は最大になる。溶解度の限界は、文献に記載され
ているリン酸一力ルクウム及びリン酸二カルシウムの溶
解度グラフかられかる。リン酸の溶媒抽出において知ら
れているとおム有機溶媒は、ストリッピング工程から再
循還される鉱酸と共に装入される。
従りて、耐負荷溶媒とリン酸一カルシウム−リン酸混合
物とが接触すると、溶媒からの肋はlJy散−カルシウ
ムをリン酸に変え、これはすぐに有機溶媒によって抽出
される。
溶媒抽出によるリン酸製造の業界における当業者は、P
2O5抽出性を向上するためには酸性度が絶対的に必要
とされることを承知しているので、リン酸抽出用に入れ
る溶媒中の酸性度の実際の低下によってもたらされる有
意の長所を、真の価値で理解するものと考える。本発明
の系において、必要な酸性度をもつ溶媒を系中に導入す
るが、リン酸一カルシウムとすぐに反応する。この特徴
によって得られる、本発明方法に固有の長所は以下のと
おシである。
(イ) リン酸含有溶媒抽出物の洗浄用水の量が減少し
、従って、より濃い水溶液が提供され、従って、濃縮操
作に必要なエネルギー量が有意に減少する。
(ロ)P2O5抽出性に対する選択度が増加し、これに
よって、強酸性度の存在下で共抽出される傾向のあるカ
チオン例えば鉄、銅、カドミウム、亜鉛又はウラニウム
による汚染の程度が低い非常に純粋な生成物が得られろ
(ハ)水溶液からの硫酸イオンの実質的減少及びカルシ
ウム含量の増加に伴う酸性度の実質的減少は、溶媒相へ
入いる硫酸イオンの低下の原因となり、この事実は非常
に低い硫酸含量、例えば67%P2O5のリン酸に対し
て504−わずかに1100ppを有するリン酸をもた
らす。この型のリン酸は、数種の用途例えば金属処理に
対して特に必要とされるものである。
本発明においても現われる、抽出操作に入れる水溶液中
の高P2O5含量によってもたらされる抽出効率の有利
な効果は従来の特許明細書から既に公知である(例えば
、米国特許第3,433.592号明細書参照)。それ
らの中に記載されているように、鉱酸中でのリン灰土の
反応によって生成される反応混合物において有機溶媒抽
出性のP2O5をできる限り高濃度で得ることは非常に
望ましいことである。なぜなら、水性混合物中の抽出可
能P2O5の濃度が高ければ高い程、得られるリン酸を
抽出し濃縮することがより経済的になるからである。こ
れは、被処理液体の容量がかなり減少し、従りて蒸留及
び留去装置を大幅に減少することができるからである。
しかしながら、先行技術においては、溶媒抽出用のP2
O5含有出発水溶液としてリン酸中に溶解したリン酸一
カルシウムを結果的に使用することについてはいかなる
示唆も見出すことができない。
以下の表2は、水溶液中に溶解したリン酸一カルシウム
が、種々のレベルにおいて、抽出可能なP2O5に及ぼ
す影響を示す若干の実験をまとめたものである。
以下余白 上記の結果から、水溶液中にリン酸一カルシウムが存在
することによって有利な効果が得られることが明白にわ
かる。すなわち、水溶液がリン酸一カルシウム10.1
%を含む場合には、抽出可能P2O5において15.6
%の増加が達成される。更に、前記水溶液の密度は1.
37517 cm”に増加する。
これに対して、中和を行なわないフィルター酸溶液では
1.30 Ji’ / crR’である。公知のとおり
、密度の増加は、有機相と水性相との相分離を有利な状
態で助ける。
水溶液中に溶解したリン酸一カルシウムの存在は、P2
O5抽出性の選択性又は積極的な影響をもつ。
以下の聚3は、水溶液中に溶解したリン酸一カルシウム
のレベルの関数として、バナジウム及び硫酸イオンの共
抽出について及びP2O5分配係数図)についての有利
な効果を示す若干の実験をまとめたものである。
以下余白 上記の結果は、水溶液中に溶解したリン酸一カルシウム
のレベルの関数として、有機溶媒によるP2O5抽出に
おける高度の選択性を示している。溶媒抽出物における
同じHCtレベルにおいて、水溶液中に溶解するリン酸
一カルシウム量の関数として、P2O5抽出性は増加す
るが、一方でV及び5O4−共抽出は減少する。
非常に低いサルフェート含量〔これは非常に低い石膏含
量(c,15%未満〕にも相当する〕は、リン酸水溶液
に対して、固体堆積物をまりたく含まない安定な透明性
を与える。湿式法リン酸技術から明らかなとおυ、比較
的高い石膏含量により、固体堆積(主に石膏)の連続的
な傾向がある。前記の安定な透明性は、溶媒抽出操作に
おける相分離に有利な効果をもつ。なぜ表ら、2相間の
界面に固体蓄積が起こらないからである。
リン酸水溶液中のリン酸一カルシウムの存在は、リン酸
中の石膏の溶解度を低下する。これは、中和後に得られ
るリン酸水溶液中の非常に低いサルフェート含量を説明
するものである。
本発明方法に適するリン酸溶液は、鉱酸例えば塩酸又は
硫酸によってリン灰土を分解することによって得られ、
P2O56〜50重量−の範囲の濃度をもつ任意の溶液
であることができる。特に適したものは、硫酸でリン灰
土を分解しそして生成する石膏を除去して得られる、P
2O5約28重量%を含む、所謂フィルター酸リン酸で
ある。塩酸を使用する場合には、P2O5含量を好まし
い含量である25〜35重量%に増加するために、溶解
液を湿式法リン酸と混合することがで遣る。中和工程に
使用するCa  含有化合物は、中和性をもつ任意のカ
ルシウム化合物例えば炭酸カルシウム、酸化カルシウム
、リン酸カルシウム(ロック・ホスフェート)であるこ
とができる。勿論、前記化合物の主要な要件の1つは、
最小コストでのプラントでの利用可能性である。特に適
当なものは、リン灰土の任意の選鉱プラントで入手でき
るサイクロンからの微粒子(所謂サイクロン分画)であ
る。そのサイクロン分画は、粒子の微細性(95チを越
える部分カTaylorサイズで270メツシー以下で
ある)を特徴としておシ、従って非常に反応性で、中和
工程はわずか2〜3秒しかかからない。この分画は、低
いC02含量及び低いP2O5含量をもっている。従っ
て、発泡は、もしあるにしても、はとんどわずかなもの
である。
溶媒抽出に適する有機溶媒は、リン酸製造又は精製の業
界で使用するすべての公知溶媒から選択することができ
る。前記の方法は、リン酸溶液中の広い範囲のP2O5
濃度に応用することができるので、特定の濃度範囲を必
要とする任意の有機溶媒に適合させることができる。こ
の適合は、リン酸水溶液と、より濃縮された又はより希
釈された溶液とを混合して、必要な範囲を得ることによ
って実施することができる。
前記の方法で使用する特定の溶媒は、溶媒と水との相互
混和性に関するデータを参照して確かめることができる
。前記の相互混和性は周知で6D、文献例えばS@1d
sll 、 5oludiliti@s of Org
anleCompoundj、 3rd Editio
nlVol、 II、1941(D a Van No
5trand社、二、−ヨーク)、及びLandolt
−Bornate量n、Phyaikalisehe 
Tab@ll@n。
1912 (Julius 8prInger sベル
リン、強国)から手に入れることができる。上記の定義
の中に入る代表的溶媒は、例えば、水との相互混和性が
わずかな低級脂肪族アルコール及びクトン例えば脂肪族
基中に炭素原子4〜6個をもち、単独又は混合物中で使
用するアルコール例えばブタノール、アミルアルコール
、イソアミルアルコール、一定のアミド例えば米国特許
第3.304,157号明細書く記載のもの、トリアル
キルホスフェート特には個々のアルキル基中に炭素原子
2〜8個をもつもの例えばトリブチルホスフェート及び
その混合物、並びに一定の有機アミン例えば英国特許第
1.091,931号明細書に記載のものである。
本発明方法は非常に簡単であシ、リン灰土選鉱及びその
加工の任意のプラントに容易に導入することができる。
リン灰土と鉱酸とをグイジェスタ−(又は、蒸解がま)
中に供給し、モして反応させる。前記鉱酸が塩酸である
場合には、若干の湿式法リン酸を加えて水溶液中のP2
O5含量を増やす。
他の態様によれば、塩酸及び硫酸の別々の流れを、リン
訳出含有容器中に同時に注ぐ。別法として、酸を段階的
に添加することも可能である。後者の場合には、硫酸を
リン灰土含有グイジェスター中に注ぎ、続いて同じ反応
器中に塩酸を添加する。
塩酸は、硫酸添加後のいつでも加えることができる。リ
ン天上に対する鉱酸添加順序は重要ではなく、実際に、
前記の添加を逆の順序にすることもできる。必要な範囲
のP2O5をもつ水性反応混合物は、リン天上の酸性化
をもたらす固体分離の後で、本発明による工程を使って
更に処理を行なう。第1の工程は、Ca含有化合物例え
ば石灰、炭酸カルシウム、リン天上及び最も好ましくは
リン灰土選鉱から得られる微粒子のサイクロン分画によ
って、水溶液を中和する。リン天上が特にシリカに乏し
い場合には、四フッ化珪素又は固体フルオロ珪酸塩の形
のフッ素の発生を助けるために一般に使用する他の公知
の添加剤を加えることができる。前記添加剤の代表例は
、ベントナイト、クレイ、シリカ等である。中和は急速
に行なわれ、2〜3分後には固体を分離することができ
る。固体分離の任意の公知方法例えば沈降、シックニン
グ(又は、増粘)、遠心又はろ過を利用することができ
る。
得られる透明化された溶液は、水溶液全体と比較して、
非常に低いサルフェート含量及び低い有機物質含量を特
徴としている。溶媒抽出操作は、各種の先行特許文献例
えば米国特許第2,880,063号及び!3,433
.592号各明細書に記載されているように、選ばれた
有機溶媒によるリン酸回収の通常の操作を使用して実施
する。
〔実施例〕
以下の実施例において、一定の好ましい態様に関連して
本発明を更に詳細に説明するが、これは本発明をそれら
の特定の態様に限定するものではないことを理解された
い。むしろ、特許請求の範囲に記載する発明の範囲に含
まれるかぎシ、すべての変形、変法及び均等物を含むも
のである。従りて、好ましい態様を含む以下の実施例は
、本発明の詳細な説明するためのものである。以下に記
載する詳細は例示であり、本発明の好ましい態様の説明
だけを目的とするものでちゃ、本発明の操作、原理及び
概念の最も有用で最も理解し易いと考えられる記載を提
供するものであることを理解されたい。
本明細書の記載及び以下の実施例において、特に断らな
い限シ、チは重量によるものである。
例1 湿式法すy酸(組成: P2O528,4%%遊離酸(
H2S04として)1.3%及びd = 1.31 /
cm’(25℃において)11000ゆを、スタラーを
備えた反応器に入れた。この同じ反応器中に、クレイ(
Sin246%を含むマキチラシ、・ラモン(Maeh
tellh Ramon ) ] 20 kgとサイク
ロン分画リン灰±102.5kgとを加えた。前記のサ
イクロン分画の組成は以下のとおシであった。
P2O533,2% : CaO(P2O5及びCO□
に結合したもの)45.26チ:CO24,7チ及びH
2O0,6チ。
前記分画の寸法分布は以下のとおシであった。
+100メ、シュ4.6チ:−100+230メツシユ
26.8%ニー230+325メツシユ12.7%;及
び−325メツシュ55.9% スラリーを約60℃の温度で2時間かきまぜた。
50℃で一晩シックニングした後で、透明化された溶液
812kl?を分離した。その組成は、P2O530,
7%、CaO3,9To及び5O4−0,15%であり
、密度は1.37617cm”であった。沈降した固体
の量は310に#であシ、湿式法リン酸プラントへ再循
還した。
上記によって得られた透明化されたリン酸溶液な゛、1
5個のミキサー・沈降タンクユニットから成る実験室用
溶媒抽出パワテリーに移し、処理量390M/hで供給
し、HCl461/lを含んだイソアミルアルコール1
68Qm//hと向流させた。定常状態において、溶媒
抽出物はP2O5105i7を及びHct14g/lを
含んでいた。続いて、精製されたリン酸150m//h
と向流接触することによ)、溶媒抽出物をlnt製した
。得られた、精製された溶媒抽出物は、P2O5111
1//lを含ん。
でおシ、カチオン性不純物は明確に減少していた。
すなわち、Ca  11℃g/Lだげを含んでいた(元
の溶媒抽出物中には662■/Atまれていた)。
脱イオン水で洗浄した後、得られた水性リン酸はp2o
53161/lを含み、密度は1.2381/α3であ
った。このリン酸を完全に分析したところ以下の結果が
得られた。
Ca”3.4In9/lCd”1.7#/A  F’−
522”f/lZn””92”9/lv+++1.0r
ng/lst  82rng/lFe”34”f/1M
g  O,5Tn9/lPb  OCu”  9rR9
/ L  5Oa−50’p/lV  1゜omg7を
蒸留に!、り、P2°s67%のリン酸生成物が得られ
た。
所望により、例えば我々のイスラエル国特許第4606
9号明細書に記載の方法を使って、前記リン酸を更に精
製し、少量のカチオン性不純物(Cu、F’・、Zns
 Cd )さえも除去することができる。スチーム・ス
トリッピングによって、フ。
素を追い出すこともできる。従来技術で知られているよ
うに、酸化剤による処理によって、生成物の色を実質的
に無色にすることができる。実質的に無色の精製リン酸
生成物の代表的分析は以下のとおシであった。
P2O569,7% F’s 4 ppm   Cu 
 0.28 ppmCa  12ppm  Mg 2p
pm   V  2.5  ppmZn  16 pp
m  (’a 0.15ppm So、 150 pp
mCL   5ppm  F  30ppm  Cd 
 0.15ppm例2 ミキサーを備えた小型反応器中に、湿式法リン酸(フィ
ルター1り〔組成: P2O529,4チ、遊離酸2.
3%(H2SO4として〕及び密度1.314(25℃
において))2kgを入れた。続いて、濃縮リン灰±(
P2O534%、 Co24.6 %及びCa046.
08チ(P2O5及びCO□に結合したもの)〕232
Iを加えた。前記の濃縮リン灰土の粒子寸法は以下のと
おりであった。
+20メy−J=  0.8%:  −20+60メツ
シ!33゜6チ;−60+100メッシ、30.9チ; −100+200メ、シ、22.7%;−200メ、シ
、12.0% 混合を、約60℃の温度で3時間行なった。上清液中の
カルシウム含量を、95分後、120分後及び180分
後に測定したところ以下のとおりであった。
95分後:Ca8 3.46% 120分後: Ca83.4896 180分後:  CaO3,48% 計算値のCaOは3.85であム このことは、転化率
90.4%の収量が達成されたことを意味する。
50℃で一晩沈降した後、透明化された溶液を分離した
。これは、P2O531,2チ(理論量:P2O531
,41及びCm03.7’J(理論量:CaO3,85
%)を含んでいた。
例1に記載の方法と同様の方法で、イソアミルアルコー
ルを使用し、溶媒抽出により、上記によって得られた処
理リン酸を精製した。
例3 本例においては、フィルター酸(湿式法リン酸〕の中和
を、微細に粉砕した炭酸カルシウム(CaO56%及び
粒子寸法ニー200メツシ&80%)によって実施した
。使用したフィルター酸の組成ハ以下(7)と$”) 
テ;6 つ?、:。P2O429,1* ; Ca00
61チ;合計5o4−2.06%及び遊離I(2So4
1.89チ。
中和は、フィルター酸100ON及び石灰石71.41
1を使用して、例2に記載したように、実施した。混合
物を60℃で2時間かきまぜ、−晩装置した。透明化さ
れた溶液の量は1005.2#であシ、以下の組成をも
っていた。
P2O,28,95%:CaO3,98%:  804
0.14%。
例1に記載の方法と同様の方法で、イソアミルアルコー
ルを使用し、溶媒抽出により、透明化されたリン酸溶液
の精製を実施した。
例4 本例においては、塩酸水溶液によるリン灰土の分解によ
って得られた溶解液を使用した。前記溶解液の組成は、
P2O5791/を及びT(C2111/lであった。
前記溶解液1000.9と例1で使用したものと同様の
リン灰土サイクロン分画43゜5Iとを、約70℃の温
度で、1時間混合した。
透明化されたリン酸溶液の組成は、P2O593V′t
及びリン酸一カルシウム2611/lであった。
例1に記載の方法と同様の方法で、イソアミルアルコー
ルを使用し、溶媒抽出により、前記のリン酸を精製した

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、硫酸、塩酸又はそれらの混合物から選ばれた鉱酸に
    よりリン灰土を分解することによって得られる水性反応
    混合物から精製リン酸を回収するにあたり、 (a)前記水性反応混合物をCa^+^+含有化合物で
    中和して、0.4〜5.5重量%の範囲のCaO含量を
    もつ溶液を得る工程、 (b)得られる沈澱固体を分離する工程、 (c)水溶液からリン酸を抽出することのできる公知の
    有機溶媒によって、前記工程(b)で得られる透明化さ
    れた溶液からリン酸を抽出する工程、及び (d)有機抽出物からリン酸を回収する工程から成る、
    精製リン酸の回収方法。 2、前記工程(a)における中和を、リン灰土の選鉱の
    際にサイクロンによって分離されるリン灰土微粒子、C
    aO、CaCO_3及びリン酸三カルシウムから成る群
    から選ばれた反応体によって実施する特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 3、フッ素除去を助けるために一般に使用するベントナ
    イト、クレイ及びシリカから成る群から選ばれた公知の
    反応体を、前記の中和工程(a)において、Ca^+^
    +含有化合物と共に装入する特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 4、中和後の水溶液が、1〜4.5重量%の範囲のCa
    O含量をもつものである特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 5、中和工程(a)からの固体の分離を、沈降、シック
    ニング、遠心又はろ過によって実施する特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 6、中和工程の際に、水溶液中に存在する若干の有機物
    質を、析出固体と共に除去する特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 7、水性反応混合物が、6〜50重量%の範囲のP_2
    O_5重量をもつものである特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 8、水性反応混合物が、湿式法リン酸のフィルター酸で
    ある特許請求の範囲第7項記載の方法。 9、中和工程で得られる固体の分離後のリン酸水溶液が
    、2〜12%(P_2O_5として)の範囲のリン酸−
    カルシウムをその中に溶解して含有している特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 10、リン酸一カルシウム含有水溶液とH^+負荷有機
    溶媒とを接触させ、これによって前記リン酸一カルシウ
    ムをH_3PO_4に変形し、続いて前記有機溶媒で抽
    出する特許請求の範囲第9項記載の方法。 11、有機溶媒を、低級脂肪族アルコール及びケトン、
    リン酸トリアルキル並びに有機アミン又はそれらの混合
    物から成る群から選ぶ特許請求の範囲第1項記載の方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5732002A (en) * 1980-08-05 1982-02-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Motive power controller

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JPS5732002A (en) * 1980-08-05 1982-02-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Motive power controller

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