JPS6110654Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯治療に使用するスクリユーポストの
改良する。

歯の治療方法の１つとして第３図に示す如く歯
の根７を残して、露出部を除去し、根７に小型ス
クリユーポスト１を植設し、該ポスト１を芯にし
て義歯８を固定することが行なわれている。

上記のポスト１は第３図に頭部２の頂面にドラ
イバー係合溝５が開設されている。

ところが、ポスト自体は極めて小さく、又患者
の口腔内での狭い場所で、手さぐり状態でドライ
バーをポストの溝に係合させることは極めて難か
しく、ドライバーがポストの頂面を辷つてドライ
バーの軸心位置が安定しないためドライバーで患
者の歯茎９を傷付けることがある。

ポストの頭部を多角形に形成してボツクスレン
チが使用出来るスクリユーポストも出現してい
る。

ボツクスレンチをポストの頭部に係合させる操
作はドライバー溝に係合させる操作よりも少しは
容易となり、又、、患者の歯茎を傷付けることも
少ない。

しかし、ポストの頭部を多角形に形成するため
には加工工程が増えてコスト高となる問題があつ
た。

本考案は上記実情に鑑み、ポストの頂面を略円
錐状に凹ませることにより、ドライバーがポスト
頂面上で横辷りを起すことを防止して溝との係合
を容易にし、スピーデイなポストの植設を可能な
らしめることを目的とする。

以下図面に示す実施例に基づき、本考案を具体
的に説明する。

第１図に示すスクリユーポスト１は全長約10
mm、頭部２の高さ2.5mm、頭部２の直径約2.0mm、
軸部１０には螺条１１が形成されている。

頭部２の頂面３は回転中心に向けて低く傾斜す
る凹みに形成され、更に頂面３には軸中心を通つ
て十字状ドライバーの係合溝５を開設している。

上記スクリユーポスト１を回転させる十字ドラ
イバー６は先端が尖つている。

然してスクリユーポスト１を回転操作するに
は、ポストの頂面３にドライバー６の先端を手さ
ぐりで当てる。この時ポスト１の頂面中心とドラ
イバー６の軸心が一致していなくとも、ポスト頂
面３の傾斜面に沿つてドライバー６の中心がポス
ト頂面３の中心に自然に移動し、ポストとドライ
バーの軸心が一致する。次にドライバー６を軽く
押しながら回転すると、必らずドライバー６の突
片６１とポスト１の溝５が一致し、突片６１が溝
５に嵌まる。

ドライバー６の先端はポスト頂面３のの凹みに
嵌つて案内されながら回わるため、多少ドライバ
ーを持つ手が震えることがあつてもドライバー６
の先端がポスト１の頂面３から外れることはな
く、何らの熟練を要すことなくドライバー６を溝
５に係合させることが出来、又、患者の歯茎をド
ライバー６で傷付ける虞れもない。

又、ドライバー６の頭部２は丸軸状で可いから
コスト高を招来しない。

【図面の簡単な説明】

第１図はスクリユーポストとドライバーの斜面
図、第２図はドライバーをポストの頂面に当てた
状態の断面図、第３図は歯治療法の説明図であ
る。 １……スクリユーポスト、２……頭部、３……
頂面、４……凹み、５……ドライバー係合溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂面３が軸中心に向けて徐々に低く凹んでお
   り、且つ頂面には軸中心を通つてドライバー係合
   溝５が形成されている歯科用スクリユーポスト。