JPS609920Y2 - 非常警報器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は非常警報設備として用いられる非常警報器具に
関する。

この種警報器具は手動の始動スイッチの閉放により警報
器を鳴動するものであるが、警報器の設置場所によって
は始動スイッチの閉成状態でのみ警報器が鳴動し、始動
スイッチの開成復帰により警報器の鳴動を停止すること
が望まれる。

また他の設置場所によっては一旦始動スイッチが閉成さ
れると、その後に始動スイッチを開成しても警報器が鳴
動し続けることが望まれる。

本考案はかかる異なる要望に答えるため、警報器を鳴動
する始動スイッチが一旦閉成された後開成されるとき、
警報器の鳴動を持続又は停止する選択スイッチ装置を備
えた非常警報器具を提供せんとするものである。

まず前記選択スイッチ装置が適用される一実施回路例を
第１図に基いて説明する。

通常時には商用電源の電流出力が、停電時には電池電源
が印加される正負ラインＬ□、Ｌ２間に、警報器として
のベルＢをコレクタ負荷とするＰＮＰ ）ランジスタＱ
工と、リレーコイルＲｙをコレクタ負荷とするＮＰＮト
ランジスタＱ２と、表示ランプＬとが並列接続され、両
トランジスタのベース間には始動スイッチＳ工が介挿さ
れている。

ＰＮＰトランジスタＱ工のベースと負ラインｈとの間に
はシリコン制御整流器（以下ＳＣＲと云う） ＳＣが介
挿され、該ＳＣＲのゲートと始動スイッチＳ１の負ライ
ン側端子Ｐとの間に選択スイッチ装置を構成するマイク
ロスイッチＳ２が介挿されている。

したがって該マイクロスイッチの開成状態では、始動ス
イッチＳ□の閉成時のみベルＢが鳴動し、該始動スイッ
チが開成復帰するとき、ベルＢの鳴動が停止する。

これに対してマイクロスイッチＳ２の閉成状態では、始
動スイッチＳ１が閉成されるとベルＢが鳴動すると共に
ＳＣＲ，Ｓｃが点弧され、その後に始動スイッチＳ□を
開成しても、５ＣＲ９ＳＣの導通によりＰＮＰトランジ
スタＱ工が導通保持され、ベルＢの鳴動が持続される。

尚、リレーコイルＲｙは始動スイッチＳ１の閉成時即ち
ベルＢの鳴動時にたとえば自動火災報知設備を同時に作
動せしめるために無電圧スイッチＳ３を閉放するもので
あり、該スイッチは移報端子Ｐ１．Ｐ１に接続される。

始動スイッチＳ□の両端は信号端子Ｐ２．Ｐ２に接続さ
れ、複数の非常警報器の信号端子を互いに共通接続する
ことによって１個の始動スイッチの閉放により他の非常
警報器具のベルを同時に鳴動することができる。

第１図中Ｓ、はＳＣＲ，Ｓｃの消弧スイッチを兼ねる点
検スイッチ、Ｒは点検時のリレーコイルＲｙの疑似抵抗
である。

つぎに選択スイッチ装置の構成の一実施例を第２図乃至
第５図に基いて説明する。

１は器具ケースにしてその前面開口部は前面パネル２に
て施蓋される。

器具ケース内にはコ字型の金具枠３の両端がネジ４等に
より取付けられる。

該金具枠の両側に設けた複数の取付孔５にスイッチ保持
板６の突片７を挿入することによって該保持板が取付は
固定され、該保持板には選択スイッチ装置を構成するマ
イクロスイッチ８即ち第１図のマイクロスイッチＳ２と
、２個の点検スイッチ９，１０とが取付けられている。

一方の点検スイッチ９は第１図中の点検スイッチＳ、で
あり、他方の点検スイッチ１０は第１図には図示しない
が停電時の電源となる電池の充電状態を点検するもので
ある。

また金具枠３の前面板１１とスイッチ保持板６との中間
位置には、一端１２が金具枠３の挿入孔１３に挿入され
、他端１４がネジ１５により金具枠３の側壁に取付けら
れる支持板１６が設けられる。

該支持板の２個の挿通孔１７，１７に夫々支持される各
操作棒１８．１８は、後端にマイクロスイッチ８又は点
検スイッチ９，１０に対抗する対抗片１９．１９を備え
ており、又操作棒の前端２０は金具枠３の前面板１１及
び該前面板に添着されるパネル板２１に夫々設けた透孔
２２，２２’、２３．２３’に遊嵌している。

各作動棒１８は、その前方の環状溝２４に固着したＥリ
ング２５と支持板１６との間に装着されたコイルスプリ
ング２６にて常時、前面パネル２及びパネル板２１にて
形成される器具パネルの前面側に付勢されている。

２７は操作体にしてその両側に設けた掛止爪２８．２８
は、透孔２２，２３の両側に設けたスリット孔２９，３
０に摺動自在に掛止される。

操作体２７は摺動移行操作により作動棒１８を押圧する
ように庇部３１を有し、操作体２７の移行範囲を規制す
る枠部３２を有する。

該枠部内に作動棒１８の前端２０が位置しており、作動
棒１８はその非押圧時には枠部３２の窓口３３から露出
している。

庇部３１はその摺動方向に対し直交する方向である後方
に作動棒１８を移行せしめるべく後面の庇部縁を傾斜面
３４となし、また庇部３１の奥後面は作動棒１８の押圧
状態を保持すべく垂直面３５になされている。

以上の構成において第４図状態では作動棒１８の前端２
０が操作体２７の窓口３３に位置しており、作動棒１８
はコイルスプリング２６にて前方に位置せしめられ、マ
イクロスイッチ８はオフ状態即ち始動スイッチＳ□の閉
成時のみベルＢが鳴動するような状態に設定されている
。

これに対しマイクロスイッチ８をオン状態即ち始動スイ
ッチＳ１の一時的閉成によりベルＢの鳴動が持続するよ
うな状態に設定するには、第４図状態から操作体２７を
図中左方に移行すればよい（第５図）。

このときには作動棒１８は後方に押圧保持されており、
マイクロスイッチ８がオン状態に閉成される。

以上の如く本考案の構成によれば、警報器を鳴動する始
動スイッチが一旦閉成された後開戊されるとき、警報器
の鳴動を持続又は停止する選択スイッチ装置は、器具パ
ネルに摺動自在に装着された操作体を移行することによ
り、前記パネルに垂直方向に取付けられた作動棒を後方
に押圧してマイクロスイッチを閉成するようにされてお
り、また前記操作体に設けた部分により前記作動棒を押
圧保持するから、選択スイッチ装置の操作を前記パネル
の前面で行うことができ、選択操作が容易になり、また
作動棒のロック機構が簡単になる等実用的効果大なるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による選択スイッチ装置が適用される非
常警報器具の部分回路図、第２図は本考案による非常警
報器具の要部断面図、第３図は選択スイッチ装置の分解
斜視図、第４図及び第５図は第２図のＡ−Ａ断面から見
た選択スイッチ装置の異なる状態を示す断面図である。 Ｂ・・・・・・警報器、Ｓ□・・・・・・始動スイッチ
、２，２１・・・・・・器具パネル、８．Ｓ□・・・・
・・マイクロスイッチ、１８・・・・・・作動棒、２７
・・・・・・操作体、３１・・・・・・部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 警報器を鳴動する始動スイッチが一旦閉成された後開成
   されるとき、警報器の鳴動を持続又は停止する選択スイ
   ッチ装置を、器具パネルの内部に設けたマイクロスイッ
   チと、常時前記パネル前面側に付勢された作動棒と、前
   記パネルに摺動自在に装着される操作体とより構威し、
   該操作体はその移行操作時に前記作動棒を押圧して前記
   マイクロスイッチを閉成保持する部分を備えてなること
   を特徴とする非常警報器具。