JPS609644B2 - 合金磁石 - Google Patents
合金磁石Info
- Publication number
- JPS609644B2 JPS609644B2 JP52105195A JP10519577A JPS609644B2 JP S609644 B2 JPS609644 B2 JP S609644B2 JP 52105195 A JP52105195 A JP 52105195A JP 10519577 A JP10519577 A JP 10519577A JP S609644 B2 JPS609644 B2 JP S609644B2
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- Japan
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- alloy
- deformation resistance
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、従来のマンガンーアルミニウムー炭素(Mn
−AI−C)系磁石合金に銅(Cu)およびチタン(T
i)を添加することによって高温における可塑性を改善
した新しい合金磁石を提供することを目的とする。
−AI−C)系磁石合金に銅(Cu)およびチタン(T
i)を添加することによって高温における可塑性を改善
した新しい合金磁石を提供することを目的とする。
Mn−AI−C系合金磁石においては、近年温間塑性加
工法によりその性能を飛躍的に高めた新しい異方性磁石
が開発され(椿開昭50一46508号、同50一56
306号公報)、既に実用に供されている。
工法によりその性能を飛躍的に高めた新しい異方性磁石
が開発され(椿開昭50一46508号、同50一56
306号公報)、既に実用に供されている。
この異方性Mn−AI−C系合金磁石は、溶解鋳造によ
り作成した合金のビレットを530〜830℃の高温で
抽出加工等の温間塑性加工を施すことにより製造される
。この合金の生産性を高めるためには、下記に述べるよ
うに、温間塑性加工時の合金の可塑性を良くすること、
即ち合金の高温における変形抵抗を小さくすることが工
業的生産における重要な課題となっていた。即ち、この
合金の高温における変形抵抗を小さくすることによって
温間塑性加工時の加工に要する圧力の軽減化や加工温度
を下げることが可能となり、加工金型の長寿命化や加工
工程設備の簡易化、エネルギー費の低減化などの効果が
もたらされる。本発明は、従来のMn−AI−C磁石合
金の高温における可塑性を向上させるために、数多くの
実験を行なった結果、この合金に銅およびチタンを同時
に添加することによって、磁気特性を損うことなく、高
温における変形抵抗が著しく小さくなることを見出した
ことに基づくものである。
り作成した合金のビレットを530〜830℃の高温で
抽出加工等の温間塑性加工を施すことにより製造される
。この合金の生産性を高めるためには、下記に述べるよ
うに、温間塑性加工時の合金の可塑性を良くすること、
即ち合金の高温における変形抵抗を小さくすることが工
業的生産における重要な課題となっていた。即ち、この
合金の高温における変形抵抗を小さくすることによって
温間塑性加工時の加工に要する圧力の軽減化や加工温度
を下げることが可能となり、加工金型の長寿命化や加工
工程設備の簡易化、エネルギー費の低減化などの効果が
もたらされる。本発明は、従来のMn−AI−C磁石合
金の高温における可塑性を向上させるために、数多くの
実験を行なった結果、この合金に銅およびチタンを同時
に添加することによって、磁気特性を損うことなく、高
温における変形抵抗が著しく小さくなることを見出した
ことに基づくものである。
以下に代表的な実験データを例示しながら本発明を詳細
に説明する。第1図および第2図は、Mn−山一C合金
(組成70.0重量%(以下単に%で示す)Mn、29
.5%、針、0.5%C)にCuおよびTiを同時に添
加した試料を720qoの温度で押出加工したときの添
加量と押出加工時の変形抵抗値および押出加工後の磁気
特性値との関係を示すものである。
に説明する。第1図および第2図は、Mn−山一C合金
(組成70.0重量%(以下単に%で示す)Mn、29
.5%、針、0.5%C)にCuおよびTiを同時に添
加した試料を720qoの温度で押出加工したときの添
加量と押出加工時の変形抵抗値および押出加工後の磁気
特性値との関係を示すものである。
第1図はC増添加量を2.5%の一定にしてTi添加量
を変化させた場合、第2図はTi添加量を0.1%の一
定にしてCu添加量を変化させた場合のデータを示す。
これらのデータから明らかなようにCuおよびTiの添
加は変形抵抗の減少に著しい効果がある。例えばCu2
.5%、Tio.1%を添加した合金の変形抵抗値は2
0.5k9/柵であり、添加しないMn−AI−C合金
の変形抵抗値38.0k9/孫と比較するとおよそ5割
も改善される。さらに前者および後者の(BH)max
値はそれぞれ6.8MG・0eおよび6.4MG・0e
でCuおよびTiの添加によって磁気特性が損われるこ
ともない。
を変化させた場合、第2図はTi添加量を0.1%の一
定にしてCu添加量を変化させた場合のデータを示す。
これらのデータから明らかなようにCuおよびTiの添
加は変形抵抗の減少に著しい効果がある。例えばCu2
.5%、Tio.1%を添加した合金の変形抵抗値は2
0.5k9/柵であり、添加しないMn−AI−C合金
の変形抵抗値38.0k9/孫と比較するとおよそ5割
も改善される。さらに前者および後者の(BH)max
値はそれぞれ6.8MG・0eおよび6.4MG・0e
でCuおよびTiの添加によって磁気特性が損われるこ
ともない。
CuおよびTiの有効な添加量領域を上記のデータ並び
にその他の実験結果から総合的に検討すると、Mn魔〜
73%、炭素0.2〜(1/3Mn−22.2)%、(
数式内のMnはマンガン成分の重量%を示す)残部AI
の組成よりなるMn−AI−C合金に対して、Cuが0
.5%以上、Tiが0.01%以上の添加量領域で変形
抵抗を減少させる効果がある。
にその他の実験結果から総合的に検討すると、Mn魔〜
73%、炭素0.2〜(1/3Mn−22.2)%、(
数式内のMnはマンガン成分の重量%を示す)残部AI
の組成よりなるMn−AI−C合金に対して、Cuが0
.5%以上、Tiが0.01%以上の添加量領域で変形
抵抗を減少させる効果がある。
ただし、Cuが6.2%を、またTiが0.6%を越え
ると合金中に非磁性相等の有害な相があらわれて(BH
)m枇値が急激に劣化し、例えば1%のTiを添加する
と(BH)m枇値はIMG・0e以下になる。したがっ
て変形抵抗の減少効果があり、かつ(BH)max値の
劣化が20%以内の実用的に許容しうる磁気特性を有す
る添加量領域は、Cuは0.5〜6.2%、Tiは0.
01〜0.5%である。特にCu添加量が2.2〜4.
2%、Ti添加量が0.03〜0.3%の領域では変形
抵抗が20〜21kg′ゆで、かつ(BH)maxがa
MG・戊以上であり、添加しないMn−AI−C合金と
比較して、磁気特性が損われることなく変形抵抗が約5
割も減少し、高温における可塑性向上に極めて著しい効
果を示す。なおCu2.5%、Tio.1%添加した本
発明の合金のビレツトを用いて押出金型の寿命を調べた
結果、従来のMn−AI−C合金のビレツト数の1針音
以上のビレット数を押出加工しても押出金型に変形は認
められず、CuおよびTiの添加による可塑性向上効果
により型寿命が1折音以上長くなることが明らかになっ
た。以上に述べた如く、本発明は従来のMn−山一C磁
石合金に0.5〜6.2%の銅と0.01〜0.5%の
チタンを同時に添加することによって高温における可塑
性を著しく改善したものであり、生産性の著しい向上を
可能にした極めて工業的価値の高いものである。
ると合金中に非磁性相等の有害な相があらわれて(BH
)m枇値が急激に劣化し、例えば1%のTiを添加する
と(BH)m枇値はIMG・0e以下になる。したがっ
て変形抵抗の減少効果があり、かつ(BH)max値の
劣化が20%以内の実用的に許容しうる磁気特性を有す
る添加量領域は、Cuは0.5〜6.2%、Tiは0.
01〜0.5%である。特にCu添加量が2.2〜4.
2%、Ti添加量が0.03〜0.3%の領域では変形
抵抗が20〜21kg′ゆで、かつ(BH)maxがa
MG・戊以上であり、添加しないMn−AI−C合金と
比較して、磁気特性が損われることなく変形抵抗が約5
割も減少し、高温における可塑性向上に極めて著しい効
果を示す。なおCu2.5%、Tio.1%添加した本
発明の合金のビレツトを用いて押出金型の寿命を調べた
結果、従来のMn−AI−C合金のビレツト数の1針音
以上のビレット数を押出加工しても押出金型に変形は認
められず、CuおよびTiの添加による可塑性向上効果
により型寿命が1折音以上長くなることが明らかになっ
た。以上に述べた如く、本発明は従来のMn−山一C磁
石合金に0.5〜6.2%の銅と0.01〜0.5%の
チタンを同時に添加することによって高温における可塑
性を著しく改善したものであり、生産性の著しい向上を
可能にした極めて工業的価値の高いものである。
第1図はMh−AI−C磁石合金に銅およびチタンを添
加したときのチタン量と変形抵抗値および(BH)ma
x値との関係を示す。 第2図はMn−N−C磁石合金に銅およびチタンを添加
したときの銅量と変形抵抗値および(BH)m桃値との
関係を示す。第1図 第2図
加したときのチタン量と変形抵抗値および(BH)ma
x値との関係を示す。 第2図はMn−N−C磁石合金に銅およびチタンを添加
したときの銅量と変形抵抗値および(BH)m桃値との
関係を示す。第1図 第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 マンガン68〜73重量%、炭素0.2〜(1/3
Mn−22.1)重量%(数式内のMnはマンガン成分
の重量%を表す)、残部アルミニウムからなる合金に0
.5〜6.2重量%の銅と0.01〜0.5重量%のチ
タンを添加したことを特徴とする合金磁石。 2 銅の添加量が2.2〜4.2重量%であり、チタン
の添加量が0.03〜0.3重量%である特許請求の範
囲第1項記載の合金磁石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52105195A JPS609644B2 (ja) | 1977-08-31 | 1977-08-31 | 合金磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52105195A JPS609644B2 (ja) | 1977-08-31 | 1977-08-31 | 合金磁石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5438206A JPS5438206A (en) | 1979-03-22 |
JPS609644B2 true JPS609644B2 (ja) | 1985-03-12 |
Family
ID=14400878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52105195A Expired JPS609644B2 (ja) | 1977-08-31 | 1977-08-31 | 合金磁石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609644B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0109282B1 (en) * | 1982-11-16 | 1988-09-21 | Whatman Reeve Angel Plc | Paper and method of making it |
EP4012729A4 (en) * | 2020-09-25 | 2023-09-27 | Tohoku University | PERMANENT MAGNET ALLOY, METHOD FOR PRODUCING THEREOF, PERMANENT MAGNET AND METHOD FOR PRODUCING THEREOF |
-
1977
- 1977-08-31 JP JP52105195A patent/JPS609644B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5438206A (en) | 1979-03-22 |
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