JPS6090294A - 石炭液化方法 - Google Patents

石炭液化方法

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JPS6090294A
JPS6090294A JP19755183A JP19755183A JPS6090294A JP S6090294 A JPS6090294 A JP S6090294A JP 19755183 A JP19755183 A JP 19755183A JP 19755183 A JP19755183 A JP 19755183A JP S6090294 A JPS6090294 A JP S6090294A
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coal
medium oil
reaction zone
reaction
medium
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Application number
JP19755183A
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English (en)
Inventor
Hikokusu Kajimoto
梶本 彦久寿
Takafumi Shimada
嶋田 隆文
Masahito Kaneko
雅人 金子
Hirotoshi Horizoe
浩俊 堀添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石炭液化法の改良に関し、特に再循環溶剤を使
用する溶剤分14 fIW化法による短時間液化工程の
後に、触媒Th 411用した水添液化工程を組合せて
なる2段液化法の改良Vこ関するものである。
石炭液化の主反応は、石炭→プレアスファルテン(ピリ
ジンiJ浴・ベンゼン不76分)→アスファルテン(ベ
ンゼン”T f(+・ペンタン不m分)→油の111に
コイ(む遂次反応でろり反応、速度tま後段に進むにつ
れて著しく小さくなることは周知である。反応東件を緩
和し、水素消費tを低減するためKは、加熱により速や
かに反応の進行する石炭→アスファルテンの一次液化反
応K 止メ、メタン等のガス生成を抑制する必要があり
、又主反応である水素化分解を効果的に促進させるため
には、触媒の被毒となり得る物質を共存させないことが
望ましい。か\る観点から、反応速度の速い石炭→アス
ファルテンの反応とアスファルテン→油の反応に分け、
−次液化物から触媒被毒原因物質ケ除去して(!oMo
 又けNiM。
/アルミナ等の触媒で二次液化を促進する2段液化法が
提案されている。
2段液化法の一次液化(第1段反応工8)としては、溶
剤分解液化法と抽出水添液化法が適用されていて、いず
れも液化反応の媒体油として水素移行又は水素供与溶剤
分用いる。抽出水添液化法は、水素供与性溶剤として2
項芳香族炭化水素の芳香族環の部分水素化物を中心とす
る比較的軽質な媒体油を用い高圧水素ガス供組下で比較
的長時間の反応時間をかけて石炭→アスファルテンの液
化反応を遂行させるものであシ、溶剤分解液化法では、
水素供与性溶剤として、好ましくは、5〜5環の多環芳
香族炭化水素及びそのアルキル絢導体の芳香族環の一部
が水素化された部分水素化物を中心とする中質媒体油を
用い、実質上水素ガスを用いず比較的常圧に近い低圧力
条件下で、且つ比較的短時間の反応時間で石炭→アスフ
ァルテンの一次液化反応を遂行させるものでちる。
石炭→アスファルテンの一次液化反応をよ、アスファル
テン→油の二次液化反応に比較して反応速度が速く、上
記、溶剤分解液化法、抽出水添液化法共に、更に反応温
度を上げて、例えば5〜4分の短時間で一次液化反応を
実施する高温短時間反応2段液化法が提案されている。
しかしながら、この方法の第1段反応は、比較的反応温
度が高く且つ余シにも反応時間が短時間であるために、
得られた液化物のアスファルテンに対するプレアス7ア
ルテン比率が高く、液化率が満足されているにも拘らず
軽質化度合の充分な液化物が得られず、高分子量、高粘
性に由来する液化残渣の難分離性、第2段水素化分解反
応の難分解性など大きな問題を有する欠点がある。更に
重要なことは、高温短時間の反応であるために得られた
液化物の軽質化度合からみての相対的な媒体油の損失及
び水素消費量が高く、効率的な水素消費がなされていな
いという欠点がある。
本発明者らは、上記のような状況lCf1み、第1段液
化反応を短時間接触反応とする2段液化法の実用性且つ
経済性のある技術について種々検討を重ねた結果以下に
述べる発明をするに至った。即ち、本発明は、溶剤分解
液化法の液化反応工程を水素消費量の、J・さい短時間
且つ軽質化度の進行した新規な方法に改良することによ
り、これを第一段液化反応とする新規な改良2段液化法
を提供するもので、石炭液化に関してトータルでの水素
消費量が少なく且つエネルギーの消費量が少ない特徴を
有するものである。
即ち、本発明に於いては、液化反応の媒体油としては、
石炭自生油を元素周期律表■族および/−&たは■族の
金属硫化物を含有する触01の存在下で水素化処理して
得られる媒体油力)ら、特に5〜5環芳香族炭化水素及
びそのアルキル誘導体の芳香族環部分水素化物に富む沸
点力1320℃乃至550℃の範囲の中質媒体油、沸点
か450℃以上の水素化物を主体とする重質媒体油、及
び沸点が200〜320℃の水素化物を主体とする軽質
媒体油に分割する。先ず原料石炭に重質媒体油を加えて
400℃〜480℃の反応温度で数分間反応処理し、別
途この反応温度近傍に温度調節された上記中質媒体油分
力口えて400〜480℃の温度で、更に第1段液イし
反応の全反応時間は20分以下好ましくは15分以内と
なる反応処理を行う。得られた液イし物は要すれば好ま
しくは主成分である□アスファルテン分主体に分離し、
軽質媒体油ヲ〃口え工、元素周期律表■族および/また
は■族の全域fpf(ヒ物を含有する触媒の存在下で2
80℃〜480い目的とする軽質化された石炭液化油倉
取得する。
以上は本発明の骨子とする処であるが、以下にこの方法
の作用と効果について説明する。−一般に石炭に有効な
、水素移行又は水素供与に有効な溶剤としては、テトラ
リンに代表されるような部分水素化物れた芳香族化合物
が有効なことが知られている。石炭自生油の中には、こ
れらの水素供与性物質としてテトラリン等の低沸点物質
以外に、3〜5猿の多環芳香族炭化水素及びその誘導体
、例えば、フェナントレン、アントラセン、フルオラン
テン、ビVン、クリセン、テヨラントVン、ベンゾ(a
)ピレン等及びそのアルキル誘導体の部分水素化物等の
比較的沸点の高い水素供与性物質が存在する。一方石炭
の液化反応は、先ず初期反応で石炭分子中の架橋構造が
熱分解してフラグメントを生成し、熱的に不安定なこの
フラグメントに上記水素移行又は水素供与性の物質が関
与して水素を供与し安定化された石炭よシ低分子なプレ
アスクアルテン、アス7アルテン、油、ガスが生成式れ
るとされている。
本発明者らは、この初期反応過程2更に考究の結果、こ
の初期反応の主反応性、石炭→ブVアスファルテン→ア
スファルテンの遂次反応で進行し、特にブVアスファル
テン→アスファルテンの反応は充分な水素供与性溶剤又
は励起水素が存在しない限り満足的な進行はないことを
確認した。
即ち初期反応のうち更に初期に始まる石炭→プレアスク
アルテンの反応はフラグメントの安定化に移行性水素に
よるか又は供与性水素によっても必要な水素量Fi極く
わずかであると推論される。更には実験的1cFi、石
炭→プレアスクアルテンの極く初期の反応段階では、必
要以上゛の水素供与性溶剤の存在は、多分温V粂件か満
足されていれば、7ラグメントの安定化に必要な以外の
供与性水素は分子状水素として放出される。
以上の説明から明白な如く、第1段液化反応の主反応を
石炭→アスファルテンと見做すならば、石炭→プレアス
クアルテンの前段の反応過程よシもむしろプVアスファ
ルテン→アスファルテンの後段の反応過程に成木供与性
溶剤が即水素供与し得る条件下で持続的、集中的に存在
することが前段液化反応の水嵩消費量の低減と後段液化
反応、即ち液化物の効果的な軽質化度進展に貢献する。
即ち、上記説明の水素供与性溶剤は、上記第1段反応の
後段反応帯域に、即水素供与作用を発揮し得る温度条件
に調節された後、導入することによシ、前段反応に於け
る供与性水素の無駄な消費をすることなく、後段反応に
於ける効果的な軽質化反応の効果を発揮することになる
。本発明を更に詳細に具体例で以下に説明する。
第1図は、本発明の一実施態様の流れ系統図を示すもの
である。
第1図において、100は第1段反応帯域、100(4
)は第1段反応帯域の分割された前段反応帯域、100
(B)#′i第1段反応帯域の分割された後段反応帯域
、200け第2段反応帯域である。110,120,1
50.及び210は加熱および/または冷却帯域であシ
、140は混合帯域であり、そして130,230及び
220は分離帯域である。
また01け原料石炭、02は重質媒体油、03は中質媒
体油、04は02を温度調整した重質媒体油、05け0
3)温度調整した中質媒体油、06は第2段反応帯域ケ
出た反応液11を蒸留分離した石炭からの軽質液化物及
び中軽質媒体油13、又は@2段反応帯域?出た反応液
21を蒸留分離した軽質液化油23を示す。
07は原料石炭スラIJ−108#i温度調整された石
炭スラU−10?は前段反応帯域を経た液化反応物、1
0は091C中質媒体油05を温合された液化反応液、
11は第1段反応帯域100を経た石炭液化反応物、1
2は石炭からの重質液化物、15は石炭からの軽質液化
物及び中・軽質媒体油、14は石炭−次液化物、そして
15は液化残渣である。
さらに16Vi第2段反応液、17は軽質媒体油、18
ij17を温度調整した軽質媒体油、19は触媒、20
は高圧水素ガスであり、21は第2段反応帯域を出た液
化油、22は水素化処理された重質残渣油、23は軽質
の液化油、24は中質液化油である。
第1図に於いて140け原料石炭を第1段反応帯域に供
給するための石炭スラリー調整混合帯域である。通常例
えば100メツシユ程度に粉砕された原料石炭01と媒
体油06を加えて原料石炭スラリー07が調整される。
媒体油06は特に水素移行又は水素供与性溶剤である限
定を受けず例えば液化反応帯域に於ける機器の操作性に
依存し液化プロセスから自生する比較的低沸点の留分て
、石炭粒子を分散させ、満−足な機器の操作性を与える
スラリー粘性を提供するものが用いられる。本発明に於
いては、後述の第1段反応帯域を出た反応液11を蒸留
分離した石炭からの軽質液化物C石炭が分解して生成し
た軽質の液状物)及び中・軽質媒体油15、又は第2段
反応帯域を出た反応液21を蒸留分離した軽質油23、
等が具体的に用いられる。媒体油02は、系内で石炭よ
勺自生した液化油を、例えば元素周期律表■族および/
または■族の金属の硫化物を含有する触媒の存在下で水
素化処理した媒体油のうち、少くとも沸点が450℃以
上の水素化重質部分が80重素置以上ケ占めるもので、
更に具体的には、第2段反応帯域200で水素化分解し
て得られる液化油の蒸留分離の重質残渣油22が適する
。この重質媒体油02を加熱器および/または冷却器1
10でスラリー混合帯域140の操作温度、例えば35
0℃以下好ましくは200〜300℃近くに調整して1
40rL供給する。調整された原料石炭スラIJ −0
7は、所定の反応温度まで昇温するための予熱器150
を経て反応温度に昇温された石炭スラリー08が得られ
る。
第1段の液化反応帯域100は直列的に分割された前段
反応帯域100(4)と後段反応帯域1oo(lによシ
構成される。具体的には例えば100に)、100(B
)共に温度關節機能を備えた管式の反応器が適している
。媒体油o5は、系内で石炭よシ自生した液化油を、例
えば元聚周期律表■族および/または■族の金属の硫化
物を含有する触媒の存在下で水素化処理された媒体油の
うち、320℃乃至550℃の温度でその80重量%以
上が留出する中質媒体油である。
この媒体油に含まれるものは主として3〜5環の多環芳
香族炭化水素例えば、フエナントvン、アントラセン、
フルオランテン、ピレン、クリセン、チョラントレン、
ベンゾ(a)ピレンとこれらのアルキル誘導体の芳香族
環の一部が水素化された物質が存在する。これらの水素
供与性物質がこの中質媒体油o5に多量存在することは
好ましいが、特に本発明ではその存在比率を限定するも
のではない。反応温度400〜480℃に予熱された原
料石炭スラリー08は先ず前段反応帯域100(4)に
導入され、例えば6分以内好ましくは3公租度滞留する
。この時間け、原料石炭祠、反応温度、及び原料石炭ス
ラリーの昇温速度によって微妙な影響を蛍けるもので一
つの目安とする一例に過ぎない。石炭は、この間に主と
してグレアスフアルテン成分に転換される。別途用意さ
れた中質媒体油03は、加熱器および/または冷却器1
20で前段反応帯100(ト)の反応温度400〜48
0Cの近傍に温度調節され、水素供与性を有する中質媒
体油05として用意される。前段反応帯域を経た液化反
応物09とこの中質媒体油05け混合されて液化反応液
10が構成され後段反応帯域100(B)に導入嘔れる
。後段反応帯域での反応温度は前段反応帯域とはぼ等し
いことが好ましく例えば400〜480t:に設定され
る。又、反応液滞留時間け、前段反応帯域と併せて20
分以下好ましくけ15分以内が適する。しかしながらこ
の時間は前段反応帯域での滞留時間と同じ理由によシ限
定されるものではない。後段反応帯域に於いては、新た
に導入された中質媒体油の水素供与性は、石炭液化反応
物の共存によって→アスファルテ゛ンの軽質化反応が進
行する。中質媒体油中の水素供与性物質の水素供与速度
は例えばテトラリン等の軽質媒体油中に含まれる水素供
与性物質と比較して40倍も速いものでアシ、若しこの
中質媒体油が前段反応帯に導入された場合、前段の石炭
→グレアスフアルテンの反応過程で多量の供与性水素を
必要としない結果、余分の供与性水素は、分子状水素と
して系外に放出される結果となり、供与性水素の無駄な
消費に終るばかりか、後段反応帯域では最早や、媒体油
の水素供与能が極度に低下してグレアスフアルテンリア
スフアルテンの液化反応の進行能力を著しく低減する。
更には、グレアスフアルテンの縮合炭化(チャー化)の
副反応を招来し、実質上の液化率低減をもたらすことに
なる。
第1段反応帯域を経た石炭液化反応物11は可能な限ル
軽質化されていることは後流での取扱いに好都合である
。第1段反応帯域を経た石炭液化物11の軽質化度合を
上けるためには、必要水素を供与する以外に反応の苛酷
度(反応温度×反応時間)を上げる必要がある。反応温
度が400〜480’Cに設定されると苛酷度を上げる
ためには反応時間を長くして軽質化度合を進行させるこ
とになるが、水素ガス全使用していない溶剤分解法の第
1段反応では、特に後段反応の後半では、溶剤の水素供
与能力も低下して来ておシ、生成したアスファルテンが
副反応として難分解性のボスドブレアスフアルテンに変
換される可能性が大きい。このことは、抽出水添液化法
でも云えることであるが、例えば第1段反応で20分以
内好ましくは15分以内で製造された第一段反応液化物
は、50〜60分の反応時間で製造されたものよシ、第
2段水素化分解反応に於ける分解性がよいという実験事
実に基づけば、上記反応時間設定は、はソ妥当なものと
云える。
第1段反応帯域を出た反応液11は、要すれば蒸留分離
帯域130等の手段によって、石炭からの軽質液化物及
び中・軽質媒体油13と、石炭からの重質液化物(石炭
から分解して生成した重質の液状物)12Vc分離し、
更に溶剤脱灰、遠心分離、濾過などの分離帯域2305
c経て液化物中の灰分、未反応炭、一部プレア7アルテ
ン成分など液化残渣15を分離し精製された石炭−次液
化物14を得る。
第2段反応帯域200は上記第1段反応帯域を経た石炭
液化物11(又はそのうちの重質液化物12、又は更に
それを精製した重質液化物14)を、元素周期律表■族
および/または■族の金属硫化物を含有する触媒19の
存在下で高圧水素ガス20を加えy1水素化分解する周
知の反応帯域である。この際の水素化分解反応の媒体油
は石炭の印生油であル、上記金属硫化物を含有する触媒
の存在下で水素化処理されており、200℃〜320℃
の温度でその80重量−以上が留出する軽質媒体油17
が適する。
加熱器および/または冷却器210で温に内箱された水
素化分解媒体油18は、第1\段反応帯域を経た液化物
11まfCはそのうちの重質液化物12、または更にそ
れを精製した重質液化物14と混合せられて第2段反応
液16を構成して第2段反応帯域200に導入てれる。
第2段反応帯域は、例えば、触媒19の装填された周知
の固定床方式又は触媒の流動する沸1カ床方式又は懸濁
床方式で構成される。反応帯域には50〜300kg/
cm” a好ましくは50〜200kg/m”aの高圧
の水素ガス20が送入せられ反応液16及び触t&19
と共存下で接触反応させる。反応温度は280℃〜48
0℃好ましくけ280℃〜450℃の範囲で設定きれ、
この反応帯域では、主として第1段反応帯域で生成され
たアスファルテン成分の水素化分解および/または第1
段及びP82段反不反応で用いる媒体油に適切な水素供
与性ケ与える水素化処理反応が行われる。又、反応時間
は触媒19に対する供給反応液量の比として、毎時05
〜5、好ましくは0.5〜3が設定きれる。第2段反応
帯域を経た軽質化された液化油21は、例えば蒸留分帷
帯域220に導入せられ、軽質の液化油23、水素化処
理された重質残渣油22及び中質液化油24に分離され
る。
第2図は、本発明に於ける第1段反応工程ケ管形反応器
方式で更に具体的に実施する一例を模式的に説明するも
のである。本例に於いては@1図の第1段反応帯域の前
段反応帯域100体)と後段反応帯域100 (B)、
及び加熱器110゜120.150を、各々個別に温度
調節できるように一体の加熱手段を設えた反応器100
として構成されている。160,170,180は各々
、石炭スラリー反応液、重質媒体油、中質媒体油の供給
ポンプである。供給石炭スラリー反応液07の予熱帯域
150及び館1段前段反応帯域100(A)は実質上一
体の液化反応帯域を形成し、この出口反応液09に温度
調節された水素供与性を有する中質媒体油05を供給し
、第1段後段反応帯域100(B)に供給される。この
中質媒体油供給方式からすると、後段反応帯域1o O
(B)を更に直列的に複数個に分割し、中質媒体油05
も同数の複数個に分割して各々個別に供給することによ
り後段反応帯域100 (B)内での水素供与能力の分
散持続を則ることか得策である。
なお第2図中の符号は氾1図において説明したのと同じ
部位を示し、さらVC160,170゜180はポンプ
を示す。
実施例1 石炭タール系油(市販の爪アントラセン油)tm圧力ッ
トし、アントラセンおよび7エナンスレン、フルオラン
テン、ピレン、クリ七ン、ノおよびベンゾ(a)ピレン
の3〜5 環芳香族炭化水素成分が62.8%を占める沸点範囲が
320〜550Uの炭化水素′rA混合′吻?石油脱硫
用の)Ii−Mo系触媒(米国shθ11社製、商品名
ahθ11−324 i予備硫化処理したもの)を用い
て反応温度320 U、反応圧力150kg/♂Gの条
件で水素化処理し、上記3〜5項芳香族炭化水素成分の
部分水素化率5(1%未満のものの割合が37%を占め
る水素化処理された石炭タール系油を石炭液化媒体油(
本文中の中質媒体油に相当する)として準備した。
第1段液化反応供試原料石炭としては、元素分析値(M
AF%) カO: y 9..1 @、H:6.6%、
N : 0.9%、s : o、 3%、0 (dif
f) : I A 1係、工業分析値(%)が灰分a9
チ、揮発分41.3係、固定炭素395%、水分111
5チの亜瀝青炭を、100メツシユ以下に粉砕したもの
を準備した。
上記原料石炭100重惜部(MAF基準)と水素化処理
された中質媒体油300重量部の比率で混合した石炭ス
ラリーを350℃に温度調節し、内容M2tで予め46
0℃に予熱された碑拌機付きオートクレーブに短時間で
圧入した。
オートクレーブ内の石炭スラリーは1.7分で450℃
まで昇温でき、その後450±5cで8分間液化反応を
行わせた後オートクレーブ下部抜出しバルブがら短時間
で反応液を抜き出し急冷し反応生成物の分析を溶剤分別
法で行った。
(実験1) 上記原料石炭100重量部(MA?’基準)と水素化処
理された中質媒体油50重延部、未水素化処理の石炭タ
ール系油(市販の重アントラセン油)100重量部の比
率で混合した石炭スラリーを350℃に温度調節し、内
容積2tで予め460℃に予熱された攪拌機付きオート
クレーブに短時間で圧入した。オートクレーブ内の石炭
スラリーは1.9分で450℃まで昇温でき、その後4
50±3℃で2.1分間液化反応(前段反応)を行わせ
た後、予め450℃VC温度調節した水素化処理烙れた
中質媒体油を原料石炭100重量部に対して150重量
部の比率で更に短時間で圧入し、その後450±5℃で
4分間液化反応(後段反応)を行わせた。以後は実験1
と同一操作で反応液を抜き出し反応生成物の分析を溶剤
分別法で行った。(実験2)実験1、実験2の液化反応
物中の石炭から転換すれたプレアスファルテン分(テト
ラヒドロフラン可溶ベンゼン不溶分で規定)、アスファ
ルテン分(ベンゼン可溶ヘキサン浴分て規定)は、原料
石炭100重量部当り次の第1表にまとめたとおシの結
果であった。
第 1 表 り 油・ガス=石炭(MAIF基準)−灰分を除くテト
ラヒド口フラン不溶分−ブレアスファルテンーアスファ
ルテンで定義された成分この結果は、実験2のように一
次液化反応の後段反応帯域に、集中的に水素供与性溶剤
が存在すれば、軽質化反応が効果的に進行することを示
すものである。
実施例2 実施例1の実験2の方法で得られた液化反応物からテト
ラヒドロフラン不溶分と沸点200℃以下の成分を除去
した液化反応物1’ <l 0重量部に水素化分解触媒
(米国shθ11社製、商品名5hell −324を
予備硫化処理したもの)40重量部の比率で加え、攪拌
式オートクレーブに仕込んで反応温度420℃、圧力2
00kll/cm2Gの条件の下に水素ガスを供給し、
反応時間3時間の水素化分解反応を行った。得られた反
応物から沸点が450tl:以下の液化油を減圧蒸留分
離したものを石炭液化媒体油(本文中の重質媒体油に相
当)として準備した。
実施例1の原料石炭100重量部、水素化処理された中
質媒体油200重量部、及び上記の重質媒体油100重
量部の比率で混合した石炭スラリーを350℃に温度調
節し、内容積2tで予め460℃に予熱された復拌機付
きオートクレーブに短時間で圧入した。オートクレーブ
内の石炭スラリーは1.8分で450℃まで昇温でき、
その後450±3℃で8分間液化反応を行わせた。以後
は実施例1の実験1と同一操作で反応液を抜き出し反応
生成物の分析f!:m剤分別法で行った。(実験5) 実施例1の原料石炭100重敬部、水素化処理された中
質媒体油50重置部及び上記の改質媒体油100重量部
の比率で混合したh炭スラ!J−r(sso℃に温度調
節し、内容積2tで予め460℃に予熱された攪拌機付
きオートクレーブに短時間で圧入した。オートクレーブ
内の石炭スラリーは1.8分で450℃まで昇温できそ
の後450±3℃で2.2分間液化反応(前段反応)を
行わせた後予め450t:に温度調節した実施例1の水
素化処理された中質媒体油を原料石炭100重量部に対
して150重量部の比率で更に短時間で圧入し、その後
450±3℃で4分間液化反応を行わせた。以後は実施
例1の実験1と同一操作で反応液を抜き出し反応生成物
の分析を溶剤分別法で行った(実験4)。
実験3.実験4の液化反応物中の石炭から転換されたプ
レアスファルテン分アス7アルテン分(いずれも実施例
1と同一規定)は原料石炭100重量部当シ次の結果で
あった(第2表)。
但し重質媒体油中のプレアスファルテン分、アスファル
テン分は液化反応中に変化しないものと仮定しての値で
ある。
第 2 表 畳)前出に同じ この結果は実験4のように一次液化反応の後段反応帯域
に、集中的に水素供与性溶剤が存在すれば、実験3にく
らべ軽質化反応が効果的に進行することを示す。又、実
施例1と比較すれば、二次液化反応後の重質残渣油を一
次液化反応帯域の媒体油として加えることにより、−次
液化反応の軽質化が更に効果的に進行することを示すも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1つの具体例に関する概略の70−
シートであり、第2図は、本発明における第1段反応工
程の一実施例の説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)石炭を原料にして、媒体油、分子状水素、触媒を
    加えて十分な温度、圧力で接触させ、石炭を液化する方
    法に於て、 1)石炭液化け、液化反応帯域が、実質上石炭及び石炭
    液化反応物と媒体油のみが共存する筆1段反応帯域と、
    実質上石炭1+’=化反応物(及び石炭)、媒体油、分
    子状水素、および元素周期律表第1711i’!および
    /又け■族の全應の硫化物を含有する触媒の共存する第
    2段反応帯域とで構成され、1つ、第1段反応帯域は、
    実質上直列に結合された@段反応帯域と後段反応帯域に
    分割された系によって行われており、 2)上記系から生成する媒体油は、上記第1段反応計域
    及び/又は第2段反応帯域からの水素化処理された沸点
    200℃以上の石炭自生前で構成され、かつ上記媒体油
    け、実質上200c乃至320℃の温度でその80重晴
    チ以上が留出する軽質媒体油、320℃乃至550℃の
    温度でその80重青チ以上が留出する中質媒体油、およ
    び少なくとも沸点が450℃以上の水素化重質部分が8
    0重箔係以上を占める重質媒体油、に分割芒れうる組成
    のものであシ 3)上記1)記載の第1段反応帯域の分割された@段反
    応帯域には、原料炭にそれをスラリー化するに足る上記
    2)記載の重質及び/又は中質媒体油と十分な重質媒体
    油を加え、舘1段反応帯域の分割された後段反応帯域に
    は、前段反応帯域を経た石炭液化反応物に上記2)記載
    の水素化処理された石炭自生前のうちの中質媒体油を混
    合して供給し、 リ 上記3)記載の第1段反応帯域を経た石炭液化反応
    物に上記2)記載の水素化処理されたも炭自生油のうち
    の軽質媒体油を混合して第2段反応帯域に供給すること
    を特徴とする石炭液化方法。
  2. (2) 重質媒体油及び中質媒体油上[、第2段反応帯
    域を経た石炭液化反応物から分1.(1;されたもので
    ある特許!’ 請求のl?ii)四相(1)η1に記載
    される域及びi!P、2段反応帯域に供給される媒体油
    は、それぞれ所定の温度に調節した後各反応帯域に供給
    される特許請求の範囲;n(1)項又は第(2)項に記
    載される石炭液化方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60212486A (ja) * 1984-03-16 1985-10-24 ラマス・クレスト・インコーポレイテツド 亜歴青炭の液化法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60212486A (ja) * 1984-03-16 1985-10-24 ラマス・クレスト・インコーポレイテツド 亜歴青炭の液化法

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