JPS6089496A - 新規サポニン物質とその単離法 - Google Patents

新規サポニン物質とその単離法

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JPS6089496A
JPS6089496A JP58197950A JP19795083A JPS6089496A JP S6089496 A JPS6089496 A JP S6089496A JP 58197950 A JP58197950 A JP 58197950A JP 19795083 A JP19795083 A JP 19795083A JP S6089496 A JPS6089496 A JP S6089496A
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water
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は薬用ニンジンより単離された新規なサポニン
成分及びその単離法に関する。
薬用ニンジン中特にウコギ科に属するオタネニンシン(
パナックス ギンゼング シーエーメイヤー, pan
ax ginseng C. A. Meyer )は
−名チヨウセンニンジンと呼ばれ、古米よυ強壮、強精
、消炎、利尿、抗糖尿用の薬剤として用いられてきたこ
とは広く知られているところである。
近時薬用ニンジンの含有成分の研究が進められ、トリテ
ルペンのダンマラン系配糖体に属するサポニンとしてギ
ンゼノサイド E.bl, :Rb2、Rb3、Rc 
Rcl 、 Ee 、 Rf 、 Eg+ 、 Pg2
, Rh,及び肋,並びにギンモノサイド20−グルコ
−Rfなどが知られている( chem 、Pharm
. Bu工1. 22(2)、 421 N428(1
9’74)および薬学雑誌94(2)、 252〜26
0(1’794)参照)。
従来上記のような公知のギンゼノサイド類は、原料を水
、低級アルコール ール類で抽出した後、その抽出物を水−n−ブタノール
で分配抽出しそのrl−ブタノ−p層から単離精製して
得られている。−力水層の方は何らかえりみられること
なく排1!:されていた。この発明の発明者らはこの従
米刊:楽されていた水層に着目し、これに文献未記載の
特に水に易溶性の新規なサポニン物質が含有されている
ことを見出し、これを単離しその構造を/Mr 認して
この発明をなすに至った。
この発明による新規ザボニン類は、下記式(1)%式% すなわち式(1): 明細書の浄書(内容に変更なし)1 H [J:中R1uβ−D−グルコピラノシル(l→6)−
βーDーグルコピラノシル基、α−L−アラビノピラノ
シル(l゛→6)−βーDーグルコピラノシル基、α−
L−アラビノフラノシル(]→6)−βーDーグルコピ
ラノシル基又基又ハク−グルコピラノシル基〕 で表される化合物である。
上式においてR1がβ−D−グルコピラノシル(]−6
)−βーDーグルコピラノシル基の化合物の名称は、f
3−0−[6−0−マロニル−β〜Dークルコピラノシ
ル(1→2)−βーDーグルコヒ0ラノ シル) − 
20 − 0 − C β − D − グルコ ヒ0
2ノシル(1−6)−βーDーグルコヒラノシル〕20
 (S)−ブロトパナキサジオーy,(以下マロニルー
ギンゼノサイドRblと称す);R1がαーLーアラビ
ノピラノシル(l→6)−βーDーグルコヒリノシル基
の化合物の名称は、3−0−(6−0−マロニル−βー
Dーグルコヒ’5y /ゾル(1→2)−βーDーグル
コピラノシル) − 20 − 0−〔αーLーyラビ
ノヒリノシル(1→6)−β−D−グルコピラノシル サジオール,(以下マロニルーギンゼノサイドRb2ト
称ス);R1がα−し一アシピノフラノシル(1→6)
−βーDーグIVコビラノ/ル基の化合物の名称は、3
−0−(6−○ーマロニlレーβ−り一グルコピラノシ
ルい→2)−βーDーグルコヒ0ラノシル) − 20
 − 0 − Cα−L−アラビノフラノシル(1→6
 ) − β − D −グルコ ヒリ ノシル 〕2
0(S)−プロトバナキサジオール(以下マロニルーギ
ンゼノサイドReと称す);及びR1がβ−D−グルコ
ピラノシル基の化合物の名称は3−o−〔6−〇−マロ
ニル−β−D−グルコヒラノシル(l→2)−β−D−
グルコピラノシル〕−20−〇−β−D−グIL/コピ
ラノシ/l/20(S)−プロトハナキサシオー)L/
(以下マロニルーギンゼノサイドR(1と称する)であ
る。
この発明の新規サポニン類を含有するニンジンとしては
、オタネニンジンが最も好ましいものである。原料とし
て用いられる他の植物としては、オタネニンジンと類縁
植物であるトテバニンジン’ (ハ?−ックス・ヤポニ
ヵス、シー・エーリイヤー、Panax japoni
cus C,A、 MEYER)、アメリカニンジン(
パナックス・キンキュホリウム、リンネ、panax 
cluinquefolium LINNE )、三七
ニンジン(パナックス・プソイド・ギンゼング。
’7− !J ッヒ、panax pseuao−gi
nseng WALICHまたはパナックス・ノトギン
ゼング・バーキル、Panax notoginsen
g BURKILL )が挙げられる。
この発明の新規サポニン物質は、上記のごときニンジン
の根部、地上部もしくはその乾燥物から抽出分離、精製
するか又は上記のごときニンジンの根部切片を組織培養
し、次いで抽出分離、精製することによって得ることが
できる。また具体的な原料としてはオタネニンジンの生
薬の白参、紅参などが挙げられるがこのうち特に白参が
好ましい0 この発明の新規サポニン物質は上記のような原料を用い
て次のようにして得ることができる。すなわち原料とな
るニンジンを脱脂せずにあるいは通常の脂溶性有機溶媒
を用いて脱脂後、水、メタノールやエタノールやプロピ
ルアルコールのヨウな低級アルコール、又はこれら低級
アルコールを含有する含水アルコールで抽出される。こ
の抽出は加温または加熱下に行うのが好ましい。得られ
た抽出液を蒸発濃縮して抽出エキスとする。
次いでこの抽出エキスを水と脂肪族エーテル及び/又は
脂肪族中級アルコールによって分配抽出される。脂肪族
エーテルとしてはエチルエーテルなど用いられ脂肪族中
級アルコールとしては、n−ブタノール、n−ベンチル
アルコールナトカ用いられる。
上記分配抽出で得られた水層を下記のようにシリカゲル
カラムクロマトクリフィに付し分離精製してこの発明の
サポニンが得られる。すなわち上記水層を、例えばポン
ダパックCxsのようなシリカゲルを用いメタノール/
水混合溶媒で溶離する逆相シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィに付される。この処理は複数回行ってもよい。そ
して薄層クロマトグラフィ( TLc! )を指標とし
て1〜3に分画する。そして分画2を、例えばシリカゲ
ル6。
(メルク社製,70〜230メツシユ)を用いクロロホ
ルム−メタノール−水( 65 : 35 : 10 
)の下層で溶離する順相のシリカグルシカ2ムクロマト
グラフイに付してマロニルーギンゼノサイ)’ Rb。
1’マロニルーギンゼノサイドRb2、並びにマロニル
ーギンゼノサイドRb2、Rcの混合物を得る。
次いでマロニルーギンゼノサイドRb2、Rcの混合物
はさらに例えばシリヵゲ)veocメルり社製70〜2
30 メツシュ〕を用い、n−ブタノール−酢酸エチル
−メタノール−水(4:2:l:l)で溶離する順相カ
ラムクロマトグラフィに付してマロニルギンゼノサイド
Rb2と同Rcが分離される。
なお分画1からは同様の順相シリヵゲル力シムクロマト
グランイ(クロロホルム−メタノール−水及びn−ブタ
ノール−酢酸エチル−メタノ−IV−水で溶離〕に付し
て公知のギンゼノサイドRo、Re 、 Rf及びRg
+が得られる。
また分画3からは同様にして公知のギンゼノサイトRb
t、Rb2、E.c,Rdが得られる。
このようにして得られる新規のサポニン物質(+)は、
細胞賦活作用,を有する。そしてこれらの物質は医薬と
して用いる場合には、これらの混合物を用いてもよく、
又は個々のサポニン物質を有効成分として使用すること
ができる。
次にこの発明を実施例によって説明する。
実施例1:人参(長野県産白参.1g25Kg.粉末)
を80%含水メタノ−ivc’J−e)と25℃で5時
間、攪拌する。濾過してメタノール抽出液を得、残渣に
新たに80%含水メタノ−/I/(3Jりを加え、同様
の抽出操作を計5回行う。得られたメタン−ツノ抽出液
を合し、減圧下溶媒留去後、エーテルと水に分配抽出す
る。エーテル移行部および水移行部をそれぞれ減圧上溶
媒留去して、エーテル移行部エキス(6,7グ〕、水移
行部エキス(2B21i’ )を得る。
水移行部エキス(2B2 S’ )を逆相シリカゲルカ
ラムクロマトゲランイー〔担体:ボンダバックc18(
ウォーター4を製) 100 f i溶出溶媒:メタノ
ール−水(1:3〜3ニユ)〕で分離し、人参オリゴ配
糖体混合物(77,61)を得た。
人参オリゴ配糖体混合物(’7’i’、6 F )を逆
相シリカゲルフカ2ムクロマトグラフイー〔ボンダバッ
クCss + 25Of +メタノールシー水(l:2
〜2:1〕〕で分画し、分画1 (,31:5r ) 
、分画2 (23,51)および分画3(18ニゲ〕を
得た。
分画2 (23,5F )をシリカゲルカラムクロマト
ゲランイー〔担体:シリカゲ)L/60(メルク社製。
10〜230メツシユ)121cg:溶出溶媒:クロロ
ホルムーメタノール−水(65: 35 : 10 、
下層)〕で分離し、マロニル−ギンセッサイド、Rb、
 (10,23f)、マロニル−ギンセッサイドRd(
1,45グ〕およびマロニル−ギンセッサイドRb2.
 Rc 混合物(9,5F 、、)を得た。マロニル−
ギンセッサイドRb2. Rc混合物(9,5i? )
をシリカゲルカラムクロマトゲランイー〔シリカゲル6
0 (70〜230メツ’/:L) 500 r ; 
n−ブタノール−酢酸エチル−メタノール−水(4:2
:1:1))で分離し、マロニル−ギンセッサイトR1
)2(5,10It’ )およびマロニル−ギンセッサ
イドRe (3,819″)ヲ得た。
なお、分画1 (31,3r )からは、同様のシリカ
ゲルフカ2ムクロマトグラフイー(クロロホルム−メタ
ノ−tv−水およびn−ブタノール−酢酸エチ)V−メ
タノール−水)を行い、ギンセッサイドRO(329?
 ) 、 Re 、(11,56fi’ ) 、 Rf
 (2,747)およびRgl (−10;85 F 
)を得た。
分画3(18ユ2)からは、同様にしてギンセッサイド
Rb1(7,65F ) 、 I’(b2(:15aO
17’ ) 、 RQ’ (2,671)、Rc(l正
62)を得た。
実施例2:長野共産白参(1oi<g、粉末)をメタン
−)V(7oA)で3時間加熱還流する。濾過してメタ
ノール抽出液を得、残渣に新たにメタノ−/l/(’7
0詔)を加え、同様の抽出操作を計3回行う。メタノー
ル抽出液を合し、減圧下溶謀留去し、メタノール抽出エ
キス(1,445Kg )を得る。メタノール抽出エキ
ス(1,45Krt )を水(4J)に懸澗し、エーテ
ル抽出ついでn−ゲタノール抽出する。エーテル抽出液
、n−ブタノール抽出液および水移行部について、それ
ぞれ減圧上溶媒留去しエーテル抽出エキス(21Or 
) 、 n−ブタノール抽出エキス(4301ii′)
 、水移行部エキス(810グ)を得た。
水移行部エキス(103グ)を逆相シリカゲルカラムク
ロマドグ2フイー〔ボンダバックCl82001、メタ
ノール−水(1:3〜3:l))ついでシリカゲルカラ
ムクロマトゲランイー〔シリカゲ/I/60(70〜2
30メ7’/:”) 500 P ;りoロホノVムー
メタノール−水(65: 35 : 10 、下層〕〕
で分離し、ギンセッサイドRO(2,68f ) 、マ
ロニル−ギンセノザイ1: Rb、 (rtB2f )
 、マロニル−ギンセッサイドR(1(C)88 r 
)およびマロニル−ギンセッサイドR’b2.. Rc
混合物(7ユ2つを得た。
マロニル−ギンセノザイドRID2 、RC71R合物
(7ユグ)をシリカゲルカラムクロマトゲランイー〔シ
リカゲ/L’ 60 (’70〜230メツシーIL 
) 500 f 。
n−ブタノール−酢酸エチル−メタノール−4:2:1
.:l))で分離して、マロニル−ギンセッサイドR1
)2 ( 3.78 t )およびマロニル−ギンセッ
サイドRC( 2.641)を得た。
なお、マロニル−ギンセッサイドRb, 、 Rb2。
Re 、 Rcl.は薄層クロマトグラフィーによる比
較から、長野共産白参のほか、韓国産白参、長野共産お
よび中国産生干し人参、および島根共産オクネニンジン
( 、panax ginseng c. A. ME
YER ) ノ新鮮根中にも同様に存在することが認め
られた。
ナオ、マロニJVーギンセッサイドRb,、Rb2、R
c及びR(1の特性は次のとおシである。
マロニル−ギンセッサイトRb1 1) mp 150−152℃である。
2)〔α)% +10.2°(C−213,メタノ−1
し)の旋光性を有する。
3) Cs7H9+02g・3H20の分子組成を有す
る。
4)赤外線吸収スペクトル(K3r、σ )は3489
(ブロード) 、 2925. l’730. 107
1(ブロード)に特有の吸収極大を有す。
5)210nmよシ長波長には紫外線吸収を示さない。
6〕 二次イオン質量分析スペクトル(SIMS、キセ
ノン陽イオン、グリセロール マトリック7、)はm/
z 12ニアに分子イオンにナトリウムの付゛加したピ
ークが認められる。
7〕 臭いはなく、無色の微細結晶(エタノールから結
晶化)である。
8)メクノーlン、水、ピリジン、ジメチルスルホキサ
イド ルム、酢酸エテlし,アセトン、ニー7/し。
四塩化炭素,ベンゼン、ヘキサンに不溶で9)薄層クロ
マドグ2フイー(TLC,担体ニブレコードシリカゲル
60 F254フレート。
o.25調(メルク社製);展開、各課:a)クロロホ
ルムーメタノ−ノン−水(6:4:1)。
b) n−ブタノール−酢酸−水(4:ユ:5。
上層)〕においてRf値a) テは0.30, b)で
は0.20を示す。
TLC上1%硫酸セリウム−10%硫酸水溶液を噴震し
、加熱すると赤褐色を呈する。
マロニルーギンセノ”)イI’ Rb21) mp 1
48 〜150℃である。
2)〔α): +11.5°(0=132,メタノール
)の旋光性を有する。
3) C56H92025・2H20の分子組成を有す
る。
リ 赤外線吸収スペクトル(KBr,砿 ) ハ338
1(ブロード) 、 2928, l’730. 10
67 (ブロード)に特有の吸収極大を有す。 −5)
zlonm より長波長には紫外線吸収を示さない。
6)二次イオン質量分析スベク)/しくSIMS,キセ
ノン陽イオン、グリ*o−,IL/ −r)!Jラック
スはm/z 1187に分子イオンにナトリウムの付加
したピークが認められる。
マ)臭いはなく、無色の微細結晶(エタノールから結晶
化)である。
8)メタノール、水,ピリジン、ジメチルメルホキサイ
ド,エタノールに可溶、クロロホルム、酢酸エチ/’1
7セトン、エーテル。
四塩化炭素,ベンゼン、ヘキサンに不溶である0 9)薄層クロマトグラフィー(、TLC,担体:プレコ
ードシリカゲノv 60 F254プレー) 、 0.
25mm (メルり社製);展開溶媒:a)クロロホル
ム−メタノ−ノン−水(6:4:l)。
b) n−ブタノール−酢酸−水(4:l:5、上層)
〕にオイてRf値a)では0.35。
b〕では0.20を示す。
TLC上1%硫酸セリウム−10%硫酸水溶液を噴霧し
、加熱すると赤褐色を呈する。
マロニルーギンセノザイトRc 1) mp 150 〜152℃である。
2〕〔α〕老+1.7°( C.= 1.28,メタノ
ール)の゛旋光性を有する。
3) C56H92025・E(20の分子組成を有す
る。
4)赤外線吸収スペクトル( KBr, am )は3
381( 7”O − )’ ) 、 2934, l
’i’33. 10’71 (ブロード)に特有の吸収
極大を有す。
5) 210 nmより長波長には紫外線吸収を示さな
い。
6)二次イオン質介分析スベク) /l/ ( SIM
S,キセノン陽イオン、グリセロ−IV マトリックヌ
〕はm/z 11B7に分子イオンにナトリウムの付加
したピークが認められる。
7)臭いはなく、無色の微細結晶(エタノ−lしから結
晶化)である。
8)メタノ−/I/,水,ピリジン、ジメチルスルホル
ム、酢酸エチル、アセトン、エーテル。
四基(tJ素,ベンゼン、ヘキサンに不溶である。
9〕 薄層クロマトグラフィー(TLC,担体ニブレコ
ードシリカゲル60 F254プレート、025mm 
(メyり社製);展開溶g:a)クロロホ7レムーメタ
ノール−水(6:4:l)。
b) n−ブタノール−酢酸−水(4: l :5、上
層)KオイテRf@a) To、35. ’l))で0
,30を示す。
TLC上1%硫酸セリウム−10%硫酸水溶液を噴震し
、加熱すると赤褐色を呈する。
マロニルーギンセノサイF Rd l) mp 158〜161 ℃である。
2)〔α〕B +16.4°(C= 0.50.メタノ
ール〕の旋光性を有する。
3) C51H84021・2H20の分子組成を有す
る。
4)赤外線吸収スヘクト)v (KBr、 cm 1)
は3363(ブロード) 、 2925. l’738
. 10’74 (ブロード)に特有の吸収極太を有す
5) 210 nmよシ長波長には紫外線吸収を示さな
い。
6)二次イオン質量分析ヌベクトル(S工MS、キセノ
ン陽イオン、グリセロール マトリックス)はm/z 
1055に分子イオンにナトリウムの付加したピークが
認められる。
7)臭いはた<、無色の微細結晶(エタノールから結晶
化)である。
8)メタノール、水、ピリジン、ジメチルスルホキサイ
ド 酢酸エチル、アセトン、壬−テル,四塩化炭素,ベンゼ
ン、ヘキサンに不溶である。
9)薄層クロマトグラフィーC TLC 、担体ニブレ
コードシリカゲル60 土+,’ ブレート、0.25
mm(メルり社製):展開溶媒:a)クロロホルム−メ
タノ−)v−水(6:4:l)、b)n−ブタノール−
酢酸−水(4:l:5,上層)〕においてRfイifi
i a)で0.45, b) テ0.35を示す。
TLC上1%硫酸セリウム−10%硫酸水溶液を噴霧し
、−加熱すると赤褐色を呈する。
参考例1 マロニル−ギンセッサイドRb1の化学構造
の検討(各化合物は後記の式(n)及び(m)で表され
る〕 マロニル−ギンセッサイド R1)x (1) ヲ7 
/’ カリ加水分解すると、ギンセッサイドRblおよ
びマロン酸が得られる。lをジアゾメタンでメチル化す
ると、マロニル−ギンセッサイド Rb,メチルエステ
ル (la) ( mp 178 〜 182 ℃ (
 エタ 〕 ールから結晶化,無色微細結晶)、〔α)
’g+980(0=OB6,メタノール)IC58H9
6026@3H20I 赤外線吸収スペクトル( KB
r, cln) : 3402. 2926。
1737、1072 )が得られる。
laをβ−グリコシダーゼ〔アーモンドから分離(シダ
!社製)〕で酵素分解すると、マロニル− キ:/ セ
/サイドRdメチルエステル182〜183℃(エタノ
ールから結晶化,無色微細結晶)、〔α〕北+20.8
°(0=1,89.メタノ−)V)。
CsJas02t−2H20r 赤外線吸収スヘクト/
L/ ( KBr。
側 ) : 3390. 2933, l’i’44.
 10′77 )が得られる。
4aをアルカリ加水分解するとギンセッサイドエおよび
マロン酸が得られる。
また、1aを40%酢酸水溶液と′75℃、3時間加熱
スると、マロニル−ギンセッサイドRgaメチルエステ
ル( 5a, 20 (R, S)混合物〕が得られた
5aをアルカリ加水分解すると、ギンセッサイドRg3
( 20 (R, S)混合物〕およびマロン酸が得ら
れる。
以上の検討の結果およびla, 4a, 5aの炭素1
3核磁気共鳴スペクトIし等の物理データの考察から1
はギンセッサイドRb,の3位に結合したオリゴ糖〔β
−D−グルコピラノシル(1.2)−βーDーゲルコピ
2ノシル〕における一級水酸基のいずれかに、マロン酸
の結合した構造を有することが判明した。
5aにおける1個の一級水酸基をp−アニン)Vクロロ
ジフェニルメタン−ピリジンで処理し5bに導く。5b
をア/l/カリ加水分解して脱マロニル化後、ヨウ化メ
チル−ジメチルスルホキサイド−水素化ナトリウムでメ
チノv化して5Cを得る。5Cを9%塩化水素−乾燥メ
タノールでメタノリシヌすると、メチル化糖として、メ
チル2.3.4..6−チトラーO−メチルグルコピラ
ノサイド )v−、3.4−ジーOーメチルゲルコピ検出同定され
たことから、5a, 5b, 50におけるマロニル基
は6″位であることが判明した。
以上、得られた知見を総合することによって、マロニル
−ギンセッサイドRblの化学構造は1式%式% マロニル−ギンセッサイドRb2(2)をアルカリ加水
分解すると、ギンセッサイドRbzおよびマロン酸が得
られる。2をジアゾメタンでメチIし化するト、マロニ
ル−ギンセッサイドRb2メチルエステル(2a) (
 mp 179〜182℃,(エタノールから結晶化,
無色微細結晶〕,〔α)E +11.2°(a=1、5
9,メタン−ツノ) + C57H94026・2H2
0.赤外線吸収スペクトノン( KBr, cm ) 
: 33B2, 294Q, 173910〒4〕が得
られた。また2aを酢酸部分加水分解すると、マロニル
−ギンセッサイドRb2メチルエステル(5a) ( 
2o (R, S)混合物〕が得られるととおよび2a
の炭素13核磁気共鳴スペクトル等の物理データの考察
から、マロニル−ギンセッサイドRb2は2式で現わさ
れることが判明した。
マロニル−ギンセッサイド Rc (3) ヲアルカリ
加水分解すると、ギンセッサイドRcおよびマロン酸が
得られる。3をジアゾメタンでメチル化すルト、マロニ
ル−ギンセッサイドReメチルエステiv (3a) 
( mp 15 〜l’iL℃, ( xタノールから
結晶化,無水微細結晶)、〔α)i + 1.6°(0
=1.90。
メタノ−/l/ ) 、 C57H94025− 2H
2o,赤外線吸収スヘク ト tv (’E’jBr,
cー;” ) : 3392, 2945, 1736
, lo71:)が得られた。3aを酢酸部分加水分解
すると、マロニlレーギンセノサイド Rg3 メチル
エステ)V(5a) ( 20 (R. S)混合物〕
が得られることおよび3aの炭素13核磁気共鳴スペク
トル等の物理デー ゛りの考察から、マロニル−ギンセ
ッサイドReの化学構造は3式で現わされることが判明
した。
マロニルーギンセノザイド Rd.(4)をジアゾメタ
ンでメチル化すると、マロニルーギンセノサイ明細書の
浄書(内容に変更なし) ドRb,メチルエステル(la)を酵素分解して得られ
、すでに構造の明らかとなっている4aが得られたこと
から、その化学構造が判明した。
なお上記参考例に記載の化合物1a, 2a 、 8a
4a, 5a, 5b及び5Cは下記式(II)及び(
I[I)で表される。
明111貰の浄書(内′Uに変更なし)1:R”=βー
Dーゲルコピ’)/シに, R”=Hia : R”=
βーDーグルayピラノシル、 R” = OH32 
: R2=α−L−アラビノピラノシル、x3=m2a
:R’=α−L−アラビノピラノシル、R’:OH38
 : R2=α−L−アラビノフラノシル、R;l=H
8h:R”=aーLーアラビノフラノシル+ R’ ”
 OH34 : R”=R’=H 、 4a : R”
=H 、 R”= C!H3UR+ 明#l書の浄書(内容に変更なし)j llll F+a : R’=R6=)l 、R”=−0(!H2
O00H35c : R’=MMTr 、’R’=R’
=GH3゜(モノメトキシトリチル基) 手 続 ネ山 J、1″′L 四(方式)1、事件の表
示 昭和58年特許願顔部 97950号 2、発明の名称 新規サポニン物質とそのt4i藺法 3、補正をする者 事件との関係 特I[出願人 (フリガナ) ヒガシテラウチチョウ 住 所 大阪府豊中市東寺内町173番606号〈フリ
ガナ〉 オオザノ34.yクヒンケンキュウショ名 称
 株式会社 大阪共晶(tll究所(フリガナ) アリ
ヂ イズミ 代表者 有 地 泉 4、代理人 〒530 住 所 大阪市北区西大1151’l−11−3クオー
ター・ワンビル5、補正命令の日付 昭和59年1月3
1日く発送日)但し明m書(第1.2.5.25.26
及び27@)の浄Wく内容に変更なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式gI) : H 〔式中R1けβ−D−グルコピラノシル(1→6)−β
    −D−グルコピラノシル基、α−L−7”’)ピノピラ
    ノシル白→6)−β−D−グルコピラノシル基、α−L
    −アラビノフラノシル(l→6):明細書の浄C:(内
    容に変更なし) −β−D−グルコピラノシル基又はβ−D−グルコピラ
    ノシル基〕 で表される化合物。 2、 オタネニンジン(パナックス ギンゼング シー
    ニー メイヤー)又はその類縁植物の根部、地上部、も
    しくけその乾燥物、又は根部切片の組織培養物を脱脂し
    ないか又は通常の脂溶性有機溶媒を用いて脱脂後、水5
    低級アルコール類又は含水低級アルコールで抽出し、得
    られた抽出物を水と脂肪族エーテル及び/又は脂肪族中
    級アルコールによって分配抽出し、得られた水移行部を
    分離精製処理に付して式(I) : C式中R’ Id、β−D−グルコヒリノシル(1→6
    )−β−D−グルコピラノシル ノピラノシ/l/(1→6〕−βーDーグツVコピラノ
    シp基、αーLーアラビノフラッジ/l/(1→6)−
    βーDーゲルコピ2ノシル基又はβ−D − クルコピ
    ラノシル基〕 で表される化合物又はその混合物を得ることを特徴とす
    るサポニンの単離法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6287790A (ja) * 1985-10-11 1987-04-22 Nippon Denso Co Ltd 熱交換器
JP2007520418A (ja) * 2003-08-18 2007-07-26 ユーユー インコーポレイテッド 酢を利用した人参製剤及びこれの製造方法

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JPS6287790A (ja) * 1985-10-11 1987-04-22 Nippon Denso Co Ltd 熱交換器
JP2007520418A (ja) * 2003-08-18 2007-07-26 ユーユー インコーポレイテッド 酢を利用した人参製剤及びこれの製造方法
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