JPS608035Y2

JPS608035Y2 - コ−キングガン

Info

Publication number: JPS608035Y2
Application number: JP1980173180U
Authority: JP
Inventors: 元昭角野; 信吾田村
Original assignee: ト−レ・シリコ−ン株式会社
Priority date: 1980-12-04
Filing date: 1980-12-04
Publication date: 1985-03-19
Also published as: JPS5796343U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は袋詰シーリング材を押出すようにするコーキン
グガンに関するものである。

シーリング材をソーセージ形状にプラスチックフィルム
チューブ内に袋詰め状態とし、この袋詰のシーリング材
をコーキングガンのシリンダ内に充填してその袋の先端
を開口し、次いでピストン操作により袋後部を順次しわ
寄せさせながら袋内のシーリング材をノズルから押出し
ていく形式のものがある。

このような形式のコーキングガンは従来のカートリッジ
形式のものに比べて内装用の袋が小さく折りたたまれ、
廃棄物を著しく減少させることができるというメリット
がある。

ところが、このような袋詰シーリング材によるコーキン
グガンの問題は、円錐台形状のピストン先端により押込
まれる袋の底部がこのピストン外周とシリンダ内面との
間に噛込まれ、ピストンの円滑な前進運動が阻止され、
押出し不能に陥ることがあることである。

このような問題を解消するために、ピストンの環状周縁
部を前方に向って鋭角状に尖らせた突出形状にしたもの
が提案されたが、鋭角状であるために破損や摩耗が起り
やすい上に、環状に形式された凹部のためにシーリング
材が最後に若干量残留し、完全に押出せないという欠点
がある。

本考案の目的は上述のような従来技術の欠点を解消し、
シーリング材を詰めた袋の噛込みを発生しないようにし
たものであると共に、さらにピストンの破損や摩耗が起
りにくく、かつシーリング材の不完全押出しが起らない
ようにしたコーキングガンを提供せんとすることにある
。

上記目的を達成するための本考案は、シリンダ内に充填
した袋詰シーリング材をシリンダ先端のノズルからピス
トンにより押出すようにしたコーキングガンにおいて、
前記ピストンが袋詰コーキング材の袋後端に直接接当す
る前面を、中央部の円錐台部と、該円錐台部の下部周囲
を囲み、ピストン軸方向と直交する平面からなる円環部
とによつて成形し、かつ前記円環部の平面を平面状態の
ままシリンダ内周みで延長させ、該シリンダ内周面に密
接嵌合する円筒状のピストン外周面に直交状態で交接さ
せたことを特徴とするもであ゛る。

以下、図に示す本考案の実施例により説明する。

第１図は本考案のコーキングガンに用いられる袋詰シー
リング材を示すものであり、プラスチックフィルムチュ
ーブからなる袋１の中にシーリング材２が充填され、そ
の両端を止金３により閉塞されることにより構成されて
いる。

ここに用いるシーリング材としては、シリコーンシーリ
ング材、ポリウレタン系シーリング材、ポリウレタン系
シーリング材、アクリル系シーリング材、油性コーキン
グ材などが用いられる。

第２図は上述の袋詰シーリング材をシリンダ内に充填し
、その先端を開口して押出過程にある本考案のコーキン
グガンを示すものである。

図において、４はシリンダであり、このシリンダ４の先
端にノズル５が装着たれている。

シリンダ４の内側にはピストン６が軸方向に摺動自在に
嵌挿されており、かつこのピストン６はピストンロッド
７の先端に固定されている。

ピストンロッド７はシリンダ４の後端及びこのシリンダ
後端に装着のグリップ８の上部を貫通しており、その後
端にはハンドル９が固着されている。

ピストンロッド７には、グリップ８上部内側を貫通する
部分にスプリング１０に付勢された金具１１が嵌合し、
この金具１１に引金１２の上端が係合している。

さらに、グリップ８上部から外側へ突出した部分のピス
トンロッド７には、ストッパ受１４に揺動可能に懸架さ
れ且つスプリング１３に付勢されたストッパ１５が嵌合
している。

したがって、上記ストッパ１５の係合状態において引金
１２を操作すると金具１１を介してピストンロッド７は
ノズル５側へ前進し、袋詰のシーリング材１をピストン
６により押出すことになる。

第３図に示すように、ピストン６は袋詰シーリング材１
と接当する前面を、中央部の円錐台部６ａと、この円錐
台部６ａの下部周囲の円環部６ｂとから形成されており
、その円環部６ｂの前面は、ピストン軸方向に直交する
平面となっており、かつその平面は平面状態のままシリ
ンダ４の内周まで延長し、このシリンダ４の内周面に密
接嵌合する円筒状のピストン外周面６ｃと直交状態で交
接している。

このような円錐台部６ａ、円環部６ｂ、ピストン外周
面６ｃを形成するピストン６の材質としては、プラスチ
ック、金属のいずれでもよく、プラスチックとしては、
例えばポリアセタール樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂が好ましく、
また金属としては、例えばアルミニウム、アルマイト、
ジュラルミン、ステンレス、スチールカ好ましい。

またピストン６の後部にはゴム、皮などの柔軟な弾性材
からなる環状のバッキング１６が装着されており、バッ
キング１６はシリンダ４の内面に密着するようになって
いる。

上述したコーキングガンにより袋詰シーリング材をピス
トン操作により押込む場合、ピストン６は袋詰シーリン
グ材後端を中央部の円錐台部６ａで押込むと共に、その
下部における円周部では進行方向に直角な平面の円環部
６ｂが、その平面状態を最外周のピストン外周面６ｃに
交接するまで維持した状態で受止めるため、シーリング
材２の押出された袋１の後端はその円環部６ｂの進行方
向に直角な平面の上にきれいに折畳まれていき、従来の
円錐台部のみによるピストンのようにその傾斜面のため
に袋の後端をシリンダとの間に噛込ませ難くする。

しかも、従来の改良ピストンのように外周縁の鋭角状の
突出形状を有しないため、強度的な不足による破損や摩
耗を起すこともなく、さらに平面状の円環部６ｂと円錐
台部６ａとの組合せであるため、デストスペースによる
押出操作後におけるシーリング材の残留も起らない。

上述したように本考案は、シリンダ内に充填した袋詰シ
ーリング材をシリンダ先端のノズルからピストンにより
押出すようにしたコーキングガンにおいて、前記ピスト
ンが袋詰コーキング材の袋後端に直接接当する前面を、
中央部の円錐台部と、該円錐台部の下部周囲を囲み、ピ
ストン軸方向と直向する平面からなる円環部とによって
成形し、かつ前記円環部の平面を平面状態のままシリン
ダ内周まで延長させ、該シリンダ内周面に密接嵌合する
円筒状のピストン外周面に直交状態で交接させたので、
ピストンが袋詰シーリング材の袋後端に直接接当して押
出すとき、上記ピストンの円環部の平面が袋後端に直交
状態で接当し、しかもその平面と直交するピストン外周
面は、シリンダ内周面に密接する関係になっているから
、上記袋後端は積層状態にきれいに折畳まれ、ピストン
とシリンダとの間に噛込まれることはない。

しかも、ピストンは、鋭角状の薄肉部を持っていないた
め高い強度を有し、破損や摩耗を起しにくく、またシー
リング材の不完全な押出しも発生することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のコーキングガンに用いられる袋詰シー
リング材１の側面図、第２図は本考案によるコーキング
ガンの側面図、第３図はピストン部分における斜視図で
ある。１・・・・・・袋、２＠＠＠＊＠＠シーリング材、４−
−−−−−シリンダ、５・・・・・・ノズル、６・・・
・・・ピストン、６ａ・・・・・・円錐台部、６ｂ・・
・・・・円環部、７・・・・・ゼストンロツド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シリンダ内に充填した袋詰シーリング材をシリンダ先端
のノズルからピストンにより押出すようにしたコーキン
グガンにおいて、前記ピストンが袋詰シーリング材の袋
後端に直接接当する前面を、中央部の円錐台部と、該円
錐台部の下部周囲を囲み、ピストン軸方向と直交する平
面からなる円環部とによって成形し、かつ前記円環部の
平面を平面状態のままシリンダ内周まで延長させ、該シ
リンダ内周面に密接嵌合する円筒状のピストン外周面に
直交状態で交接させたことを特徴とするコーキングガン
。