JPS607405B2 - 導波管形移相器 - Google Patents
導波管形移相器Info
- Publication number
- JPS607405B2 JPS607405B2 JP4813677A JP4813677A JPS607405B2 JP S607405 B2 JPS607405 B2 JP S607405B2 JP 4813677 A JP4813677 A JP 4813677A JP 4813677 A JP4813677 A JP 4813677A JP S607405 B2 JPS607405 B2 JP S607405B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveguide
- ferrimagnetic material
- magnetic field
- phase shifter
- field component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/18—Phase-shifters
- H01P1/19—Phase-shifters using a ferromagnetic device
- H01P1/195—Phase-shifters using a ferromagnetic device having a toroidal shape
Landscapes
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
- Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はフェリ磁性体中の熱被散の改善による耐平均
電力の向上「並びにフェリ磁性体中の高周波円偏波磁界
成分を増加させ単位長当りの移相量の増大をはかる導波
管形移相器に関するものである。
電力の向上「並びにフェリ磁性体中の高周波円偏波磁界
成分を増加させ単位長当りの移相量の増大をはかる導波
管形移相器に関するものである。
まず、最初に熱放散の問題に関連する説明を行つ。
第1図aは従来の導波管移相器の構造を斜視図で示すも
ので、第1図bは第1図aのA−A′断面図である。
ので、第1図bは第1図aのA−A′断面図である。
なお、以下の説明においては、第1図bに示したような
断面図を用いることにする。導波管1の上下壁に接する
ようにフェリ磁性体2を配置し、そのフェリ磁性体2は
孔3を有しており、その孔中央に導線4を通した構造に
なっている。今、この導線にパルス電流を流すとフェリ
磁性体2は磁化されて、孔3をとりかこむような磁化が
フェリ磁性体内に残留する。そしてこの残留磁化の方向
は、パルス電流の方向を逆にすると反転する。一方、導
波管中を電波が通過する時は、よく知られているように
、所定の位置に円偏波が発生している。そしてこの円偏
波に対して上記残留磁化が右ねじの関係にあるか、左ね
じの関係にあるかによって、フェリ磁性体は電波に対し
て正の透磁率仏+または負の透磁率ムーを示すため、結
局は、パルス電流の方向を切換えることにより、透過位
相量が変化することになり、移相器を構成出来ることに
なる。ところで、この移相器は挿入損失が小さく、その
結果、耐平均電力特性が良好であることに特長がある。
断面図を用いることにする。導波管1の上下壁に接する
ようにフェリ磁性体2を配置し、そのフェリ磁性体2は
孔3を有しており、その孔中央に導線4を通した構造に
なっている。今、この導線にパルス電流を流すとフェリ
磁性体2は磁化されて、孔3をとりかこむような磁化が
フェリ磁性体内に残留する。そしてこの残留磁化の方向
は、パルス電流の方向を逆にすると反転する。一方、導
波管中を電波が通過する時は、よく知られているように
、所定の位置に円偏波が発生している。そしてこの円偏
波に対して上記残留磁化が右ねじの関係にあるか、左ね
じの関係にあるかによって、フェリ磁性体は電波に対し
て正の透磁率仏+または負の透磁率ムーを示すため、結
局は、パルス電流の方向を切換えることにより、透過位
相量が変化することになり、移相器を構成出来ることに
なる。ところで、この移相器は挿入損失が小さく、その
結果、耐平均電力特性が良好であることに特長がある。
しかし、平均電力の大きさが数百W程度に大きくなって
くると耐平均電力特性も限界が生じ、なんらかの工夫が
必要になってくる。耐平均電力特性を良くするためには
、フェリ磁性体に発生する熱をいかにうまく逃がしフェ
リ磁性体の温度上昇を抑えるかにかかっている。第1図
に示す構造において、フェリ磁性体中に発生した熱は、
導波管1とフェリ磁性体2の接触部分を通して、導波管
へ逃げるのがほとんどであり、フェリ磁性体と接触して
いる空気に逃げることはほとんどない。そこで、従来は
、第2図a,bに示すような方法が考えられていた。即
ち、第2図aは、フェl」磁性体の最も温度上昇の大き
い中央部分にべリリアなどの高熱伝導率誘電体5を接触
させて、熱の逃げ道を作ったものであり、第2図bは、
フェリ磁性体2側壁全体に、高熱伝導率誘電体5を接触
させて熱の逃げを良くしたものである。この発明は、従
来のような高熱伝導率誘電体を係わずに、耐平均電力特
性の改善をはかることが一つの目的であり「以下この点
に関しこの発明の詳細を説明する。
くると耐平均電力特性も限界が生じ、なんらかの工夫が
必要になってくる。耐平均電力特性を良くするためには
、フェリ磁性体に発生する熱をいかにうまく逃がしフェ
リ磁性体の温度上昇を抑えるかにかかっている。第1図
に示す構造において、フェリ磁性体中に発生した熱は、
導波管1とフェリ磁性体2の接触部分を通して、導波管
へ逃げるのがほとんどであり、フェリ磁性体と接触して
いる空気に逃げることはほとんどない。そこで、従来は
、第2図a,bに示すような方法が考えられていた。即
ち、第2図aは、フェl」磁性体の最も温度上昇の大き
い中央部分にべリリアなどの高熱伝導率誘電体5を接触
させて、熱の逃げ道を作ったものであり、第2図bは、
フェリ磁性体2側壁全体に、高熱伝導率誘電体5を接触
させて熱の逃げを良くしたものである。この発明は、従
来のような高熱伝導率誘電体を係わずに、耐平均電力特
性の改善をはかることが一つの目的であり「以下この点
に関しこの発明の詳細を説明する。
この発明による導波管移相器の一実施例の構造を第8図
に示す。
に示す。
第1図と異なるところは、後述のY軸方向の磁界強度を
所定値に設定する適当な寸法の金属板6を上下壁より立
ち上らせフェリ磁性体2をかかえこむような形でこれに
接触させて配置していることである。このような構造に
することによって「 フェリ磁性体中で発生した熱は、
導波管1へ直接逃げるだけでなく金属板6を通して逃げ
ることも出釆るために、熱の逃げはそれだけ良くなる。
この発明の他の実施例を第4図a,bに示すが、第4図
aは金属板6が薄い場合でミクロン程度のメッキによる
金属板も含むものである。また、第4図bは中広い金属
板6を配置した場合で「高さの低い導波管にフェリ磁性
体を埋めたような構造の場合である。第3図、第4図に
示した構造では第1図に示した従来品に比べるとフェリ
磁性体中で発生した熱の放散は金属板6を通して行われ
、耐平均電力特性の改善が得られる。次に、このような
構造にした場合のフェリ磁性体2のまわりの磁界分布を
調べてみる。第4図bを書直して示す第6図の説明図に
示すように、導波管1の上下壁61の中央部に立上つた
金属片60と「導波管の上下壁61の中央部分とがフェ
リ磁性体2をコの字状にかかえこむようにしているので
、前記金属片60とフェリ磁性体2との面する領域に新
しく金属片601こよって図示のY軸方向の磁界から発
生する。かかる金属片60がない場合はY軸方向の磁界
は導波管1の左右壁62に近ず〈ほど大きく、中央部に
近ず〈ほど小さいので、金属片601こよってフェリ磁
性体2のまわりのY軸方向の磁界が著しく増大されるこ
とになる。このY軸方向の磁界強度は金属片60の背の
高さに応じて変化するので以下に説明する高周波円偏波
磁界成分を作る上で×鞠方向の磁界成分とのバランスか
ら適当な高さに設定する必要がある。所で、この導波管
移相器では、その動作原理よりフェリ磁性体中のX髄万
向の磁界成分とY軸方向の磁界成分の等磁界振幅によっ
てつくられる円形に回転する高周波円偏波磁界成分の大
きさに比例した移相量が得られるので、上記のようにY
軸磁界成分が増大すると通過する全ヱネルギに占める位
相制御をうけるエネルギーの割合がふえ、効率のよい移
相制御を行うことができることになる。
所定値に設定する適当な寸法の金属板6を上下壁より立
ち上らせフェリ磁性体2をかかえこむような形でこれに
接触させて配置していることである。このような構造に
することによって「 フェリ磁性体中で発生した熱は、
導波管1へ直接逃げるだけでなく金属板6を通して逃げ
ることも出釆るために、熱の逃げはそれだけ良くなる。
この発明の他の実施例を第4図a,bに示すが、第4図
aは金属板6が薄い場合でミクロン程度のメッキによる
金属板も含むものである。また、第4図bは中広い金属
板6を配置した場合で「高さの低い導波管にフェリ磁性
体を埋めたような構造の場合である。第3図、第4図に
示した構造では第1図に示した従来品に比べるとフェリ
磁性体中で発生した熱の放散は金属板6を通して行われ
、耐平均電力特性の改善が得られる。次に、このような
構造にした場合のフェリ磁性体2のまわりの磁界分布を
調べてみる。第4図bを書直して示す第6図の説明図に
示すように、導波管1の上下壁61の中央部に立上つた
金属片60と「導波管の上下壁61の中央部分とがフェ
リ磁性体2をコの字状にかかえこむようにしているので
、前記金属片60とフェリ磁性体2との面する領域に新
しく金属片601こよって図示のY軸方向の磁界から発
生する。かかる金属片60がない場合はY軸方向の磁界
は導波管1の左右壁62に近ず〈ほど大きく、中央部に
近ず〈ほど小さいので、金属片601こよってフェリ磁
性体2のまわりのY軸方向の磁界が著しく増大されるこ
とになる。このY軸方向の磁界強度は金属片60の背の
高さに応じて変化するので以下に説明する高周波円偏波
磁界成分を作る上で×鞠方向の磁界成分とのバランスか
ら適当な高さに設定する必要がある。所で、この導波管
移相器では、その動作原理よりフェリ磁性体中のX髄万
向の磁界成分とY軸方向の磁界成分の等磁界振幅によっ
てつくられる円形に回転する高周波円偏波磁界成分の大
きさに比例した移相量が得られるので、上記のようにY
軸磁界成分が増大すると通過する全ヱネルギに占める位
相制御をうけるエネルギーの割合がふえ、効率のよい移
相制御を行うことができることになる。
第5図は第8図の構造の導波管移相器における諸特性の
測定結果の例であるが、VSWRは10%帯城で1.1
5以下、挿入損は同じく0。WB以下で共に従来構造の
ものと遜色がないにもかかわらず移相特性については移
相量が大きくなり、周波数特性も改善されている。耐平
均の向上と共に移相量が大きくなると同じ耐電力の移相
量を小型化できることになる。以上の説明では、導波管
と金属板を別々に加工していたが、最初から一体加工す
ることも可能であることはもちろんである。
測定結果の例であるが、VSWRは10%帯城で1.1
5以下、挿入損は同じく0。WB以下で共に従来構造の
ものと遜色がないにもかかわらず移相特性については移
相量が大きくなり、周波数特性も改善されている。耐平
均の向上と共に移相量が大きくなると同じ耐電力の移相
量を小型化できることになる。以上の説明では、導波管
と金属板を別々に加工していたが、最初から一体加工す
ることも可能であることはもちろんである。
以上のようにこの発明に係る導波管形移相器はフェリ磁
性体をはめ込むみぞ構造を導波管の上下壁面の中央部に
設けることによりフェリ磁性体と導波管との接触面積を
増大して熱放散が改善されると共に、導波管のみぞ構造
により生ずる磁界分布の変化によってフェリ磁性体中の
高周波円偏波磁界成分を増大させ、効率よい移相制御が
行える効果を有する。
性体をはめ込むみぞ構造を導波管の上下壁面の中央部に
設けることによりフェリ磁性体と導波管との接触面積を
増大して熱放散が改善されると共に、導波管のみぞ構造
により生ずる磁界分布の変化によってフェリ磁性体中の
高周波円偏波磁界成分を増大させ、効率よい移相制御が
行える効果を有する。
第1図は従来の導波管形移相器の構造を示す図、第2図
は従来における耐平均電力特性を良好にする導波管形移
相器の構造を示す図、第3図、第4図はこの発明による
導波管形移相器の構造を示す図、第5図は第1図に示し
た導波管形移相器とこの発明による導波管形移相器のマ
イクロ波特性を示す図、第6図はこの発明により導波管
形移相器の磁界分布を説明する図である。 図中、1は導波管、2はフェリ磁性体、3は孔、4は導
緑、5は高譲霞率議電体、6は金属板である。 なお、図中、同一あるいは相当部分には同一符号を付し
て示してある。第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 第5図
は従来における耐平均電力特性を良好にする導波管形移
相器の構造を示す図、第3図、第4図はこの発明による
導波管形移相器の構造を示す図、第5図は第1図に示し
た導波管形移相器とこの発明による導波管形移相器のマ
イクロ波特性を示す図、第6図はこの発明により導波管
形移相器の磁界分布を説明する図である。 図中、1は導波管、2はフェリ磁性体、3は孔、4は導
緑、5は高譲霞率議電体、6は金属板である。 なお、図中、同一あるいは相当部分には同一符号を付し
て示してある。第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 第5図
Claims (1)
- 1 導波管の断面短軸の壁面を構成する導波管の上下壁
の中央部に導波管の軸方向にのびる孔を有するフエリ磁
性体をはさみ、前記孔も通して流す電流によってフエリ
磁性体の磁性を制御しこの導波管を通過する高周波信号
の円偏波磁界成分の移相量を変化させるものにおいて、
前記導波管の上下壁の形状の前記フエリ磁性体と接触す
る部分で所定の円偏波磁界成分を発生させるに必要な所
定の深さのコの字の溝を構成し前記フエリ磁性体の上下
端面及び左右側面の一部をかこむ構造としたことを特徴
とする導波管移相器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4813677A JPS607405B2 (ja) | 1977-04-26 | 1977-04-26 | 導波管形移相器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4813677A JPS607405B2 (ja) | 1977-04-26 | 1977-04-26 | 導波管形移相器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53132960A JPS53132960A (en) | 1978-11-20 |
JPS607405B2 true JPS607405B2 (ja) | 1985-02-25 |
Family
ID=12794910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4813677A Expired JPS607405B2 (ja) | 1977-04-26 | 1977-04-26 | 導波管形移相器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS607405B2 (ja) |
-
1977
- 1977-04-26 JP JP4813677A patent/JPS607405B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53132960A (en) | 1978-11-20 |
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