JPS6072826A - 疾患細胞の生体内治療物質 - Google Patents

疾患細胞の生体内治療物質

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JPS6072826A
JPS6072826A JP6309684A JP6309684A JPS6072826A JP S6072826 A JPS6072826 A JP S6072826A JP 6309684 A JP6309684 A JP 6309684A JP 6309684 A JP6309684 A JP 6309684A JP S6072826 A JPS6072826 A JP S6072826A
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cancer
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JP6309684A
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サム・ローズ
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、治療、特に免疫療法の分野に関する。その最
も直接的でかつ重要な適用分野においては、本発明は、
癌の治療に関する。
本発明の出発点は、免疫療法、特に癌の免疫療法につい
ての最近の研究に、大きな欠点があることを認識したこ
とにある。
文献は、癌細胞の分裂および増殖の性質およびメカニズ
ムに関する議論、およびそこから派生した様々の治療法
で満ちている。明らかに、これらの問題の解決法および
通常の免疫防御系によっては癌を処理し得ないことの理
解は、これまで知られていない。
もちろん、例えは特定の薬物、青物、照射、又は内生的
補体や細胞媒介メカニズムにより、癌細胞を殺害および
/または不活性化することは知られている。これらの方
法の多くは、試験管試験において、成る場合には生体試
験において(例えば甲状腺癌の放射性ヨウ化物■−31
による治療)証明されている。
しかし、一般に、細胞毒素剤の使用による癌の生体治療
は極めて不成功であった。もちろん、まず第1に、極め
てまれな場合を除いて、癌細胞に対し細胞毒素性の薬剤
は癌に対し特異性を持たない。即ち、それらは、癌細胞
に対する以上ではないにしても、癌ではない正常な細胞
に対し尋しく死をもたらしてしまう。そのような薬剤の
癌、す者への投与は、正常な細胞に対するその作用によ
りもたらされる不所望な副作用を考慮すると、無駄と言
える。
生体癌治療に対しはるかに有望な方法は、癌に対し特異
的に又は概して特異的に細胞毒素剤を標的投与すること
に基づくものである。文献の多くは、正常な細胞によっ
ては所有されない、悪性細胞(又は悪性に変換された細
胞)と特異的に結合するマークを職別し、それが癌と結
合した抗原、特定の表面受容体、遺伝子等である場合に
は、このマークを細胞毒素剤の癌標的投与のための標的
として用いようとする試みに関5− するものである。
これらの線に沿ったよシ一般的な方法は、癌細胞と特異
的に結合した成る抗原又は抗原受容体に対し特異的な結
合性を示す、癌に対し特異性を有する抗体即ち免疫性グ
ロブリンの開発および単離である。これらの抗体はそれ
自体癌細胞に対し細胞毒素性であるか、又は細胞毒素剤
を投与するための特異的な媒体としてのみ用いられる。
この目的に対し、癌と結合した抗原に対する抗体を製造
するよう動物の免疫防御系を刺激するために、生体(例
えばウサギ、マウス)に悪性細胞又は組織又は抗原が導
入される。この方法の雛点け、たとえ新たに癌に特異性
を有する抗体が生成されたとしても、それは接種に応答
して動物によシ生成されたかなシの数の他の抗体生成物
と結合して生成されることであった。得られた細胞状生
成物の混合物から所望の抗体を単離するには、分離、精
製、テスト等の退屈が極めて長いプロセスが必要であり
、その場合でさえ、癌細胞のみと特異的な相互作用を6
一 行なうに十分な純度の抗体を単離できないことがある。
1970年代の半ばにおいて、高度に特異性を有する1
モノクローン”抗体を生成する手段としての細胞雑種化
技術の到来とともに、恐らく、長くめられていた癌細胞
に対する“魔法の弾丸”が見出されたことは、免疫学者
の間にかなpの熱狂をもたらした。これらの技術におい
ては、癌組織を示すか又は癌の細胞又は抗原が(生体内
で又は試験管内で接種された動物又はヒトの生体から得
た抗体生成細胞は、連続的に分裂し得る細胞(例えば骨
髄細胞腫細胞)に雑種化される。単一の骨髄細胞肺細胞
と単一の抗体生成細胞との試験管内での融合から生じた
雑種細胞は、単一の抗体生成物のみを生成することがで
き、また骨髄細胞腫の母細胞が死なないため、長期間に
わたってこの抗体生成物を生成することができる。その
ため、雑種細胞から生長した細胞のコロニーは他の細胞
生成物によシ汚染されず、そのよう々純粋さのため、特
定の抗原に対し高度の免疫特異性を示す能力を有してい
る。このようにして生成されたモノクローン雑種コロニ
ーのそれぞれからの生成物をテストすることにより、癌
細胞と結合した抗原又は抗原受容体に特異的又はほぼ特
異的々親和性を示す1つ又はそれ以上のモノクローン抗
体を見出すことが可能である。その抗体はそれ自体又は
癌細胞に細胞青紫剤を向けるための媒体として用いるこ
とができる。
抗体の生成におけるこのような進歩にもかかわらず、彼
らがもともと持っていた楽観主義は、実際にも裏付けら
れず、癌特異性モノクローン抗体に基づく癌の免疫療法
は予想したよシもずっと不成功であった、ある程度、こ
の失敗の原因は、モノクローン抗体の生成およびテスト
に伴なう問題に帰せられる。しかし、更に重要なことは
、癌特異性モノクローン抗体を用いる治療自体の基本的
構成に欠陥があることである。
本発明者による先の提案(米国特許出願箱481、28
0.536,001号)においては、最近の免疫療法の
失敗の理由について明らかにされており、これらの欠点
を取扱う新規な方法が提案されている。本発明は、免疫
療法、特に癌の免疫療法への新規な解決法を更に説明し
拡張するものである。
最近の癌の免疫療法の重大な欠点は、腫瘍細胞集団内に
存在する異質性、即ち腫瘍細胞集団を作る多くの個々の
癌細胞の異なる性質、特徴、組成、機能および特性を考
慮していないことである。抗原細胞受容体を例にとると
、腫瘍細胞集団の個々の癌細胞は受容体の同じ配列を全
く示さないことがわかるだろう。このように、癌細胞に
対し独得な(即ち非癌細胞によっては所有されない)細
胞受容体に対する免疫特異性を示す細胞毒素性抗体又は
リガンド(又は細胞毒素剤を担持し得る抗体又はリガン
ドを見出すことが出来たとしても、すべての癌細胞が特
定の受容体を示さないので、リガンドは腫瘍集団中のす
べての癌細胞には付着しないであろう。従って、免疫特
異的リガンド(例えば抗体)によ9− る細胞青紫剤の免疫療法的投与は(癌でないものに対し
て)癌への治療を局所的に行なうことに成功するかも知
れないが、それにもかかわらず、すべての癌細胞は処理
されず、増殖を続けるので、治療は有効ではない。この
ように、癌特異性剤と非癌特異性剤との間におけるよう
に特異性がめられればめられるほど、特異性剤が腫瘍集
団中のすべての癌細胞に影響を与える可能性はそれだけ
少なくなる。もちろん、理論上は、少なくとも1つのり
ガンrが集団中のすべての癌細胞に付着することを保証
するため、細胞毒素性免疫特異的りがンドの全配列を開
発するととは可能であろう。しかし、そのような方法は
、もし可能であったとしても、そのような配列を開発す
るために要する実験やテストを行なうだめの多大の時間
や努力を費さなければならない。更に、そのような保証
を得るために投与されるべきり〃ンドの数が増加するに
従って、これらの細胞毒素性リガンドが非癌細胞上に存
在することが見出される可能性もまた増す。
10 更にまだ、そして恐らく最も重要なことには、そのよう
な方法では、患者の血液中を循環する細胞毒素剤の絶対
量によって、必然的に患者の負担が増大してしまう。
この癌細胞集団の異質性は、単に抗原細胞受容体に関し
てのみ存在するのではなく、すべての他の測定可能なノ
fラメ−ター、例えば薬物過敏性、遺伝子増幅、変異機
能、成長速度、染色体数、サイズ、浮遊性等に関しても
存在する。
これらのパラメーターに基づいて癌細胞から正常細胞を
区別することが可能であるとしても、癌細胞自体は選択
されたAlラメ−ターに関して異質性を有することがわ
かる。
免疫特異的リガンド(例えば抗体)による細胞毒素剤の
特異的投与に基づくそれらの免疫療法の他の重大な欠点
は、このようにして癌細胞にもたらされ得る細胞毒素剤
の量に明確外限界が存在することである。例えば、抗体
の特異性を変化させることなく免疫特異的抗体と結合し
得る細胞毒素剤の絶対量は、癌細胞を殺すに要□する細
胞毒素剤の量より実質的に少ない。癌細胞に成る程度の
ダメージは生ずるが、しかし癌細胞の可塑性のため、そ
のダメージはしばしば一時的なものに過ぎないか、又は
突然変異細胞を出現させてしまう。その突然変異細胞は
、依然として癌であり、細胞毒素剤に対する耐性を有す
る。
癌に対する最近の免疫療法において不十分に取扱われて
いる困難な点は、巨大分子(例えば担体を伴なった又は
伴なわない抗体又は他のりガ/ド)が血液から細胞に運
ばれる速度が非常に遅く、特に癌細胞集団に関して遅い
という事夾である。一般に固形腫瘍における低レベルの
脈管形成と結びついた、そのような巨大分子に対する低
透過性の毛細管は、腫瘍細胞への細胞毒素剤の投与に問
題を生ぜしめてしまう。他の困難な点は、生体内を循環
する抗体の運動(抗体を担持する細胞毒素剤を、癌細胞
を攻撃して殺すに十分に長い時間、腫瘍細胞の近傍に留
めることを困難にする)および血液からの特定の細胞毒
素剤(例えば放射性物質)の遅い減衰速度である。
従って、最近の癌の免疫療法がその有効性を制限してし
まう多くの反生産的かつ効果を相殺する特徴を有するこ
とがわかるであろう。一方、主要なゴールは、細胞毒に
よる攻撃が出来る限シ癌細胞のみに行なわれ、正常な細
胞に影智を与えないような治療法を考案することでおる
そうでなければその提案された治療法は初めから不運で
ある。しかし、同時に、非癌細胞ではなく癌細胞の治療
を達成するためにめられている特異性は、集団の癌細胞
が選択された治療に対し特異性を全く示さないため、癌
細胞に関する治療は不完全でありかつ有効性がない。更
に、選択された治療に適する集団中の癌細胞(例えば、
事実上特定のリガンド又はリガンド−細胞毒素剤複合体
と結合するようなもの)についてさえ、集団中の他の癌
細胞は言うまでもなく、これらの癌細胞さえ、そのよう
な治療によシ殺すことはでき表いであろう。加えて、巨
13− 大分子を循環系を通して所望の位置に運ぶ仕事も重要で
ある。
本発明によると、これまでの方法の欠点を解した、癌細
胞集団の治療および他の疾患細胞集団の治療のための方
法論が提供される。
以下の記述から明らかにされるように、本発明の方法は
、治療が特定の集団内に局所的に施されるが、しかし集
団自体については治療は特異的でなく、広がるような形
で、基本的に免疫特異的な工程と非免疫特異的な工程と
を結合している。このようにして、細胞毒の攻撃が、非
癌細胞および癌細胞を有する患者内において、癌細胞が
存在する領域に選択的に局所的に行なわれ、それによっ
て、正常細胞集団に対する副作用が最小(理想的には除
を)とされる。しかし、1度特定の領域に局部的に行な
われると、細胞毒の攻撃はその領域内では非特異的に盛
んに行なわれるよう整えられ、それによってその領域内
におけるすべての癌細胞が殺されることが保証される。
14− 本発明において採用された解決手段をよシ十分に理解で
きるよう、以下に示す実施態様に言及することは有益で
あろう。その場合、体内の特定の領域に癌腫瘍を有する
患者について考える。本発明におけると同様公知の癌の
免疫療法においても、目標は、患者の他のすべての領域
に損傷を与えずに、腫瘍に局部的に治療を施すことであ
る。公知の方法では、このことは、例えば癌細胞に独得
な(非癌細胞によシ所有されないという意味において)
特定の受容体に対し特異的な親和性を有する抗体を開発
又は単離することにより達成される。それ自体細胞毒素
性か又は細胞毒素剤を担持する抗体は、そのため、その
ような癌細胞が存在する腫瘍に選択的に向けられ、他の
領域には向けられないであろう。
しかし、先に述べたように、公知の方法の主要な問題点
は、癌細胞の殺害が抗体と特定の受容体との結合に直接
依存していることでおる。
このため、そのような結合が生ずる癌細胞に、細胞青紫
剤の致死量をもたらすことはできない。
しかし、よ如重要力ことには、腫瘍塊の異質性とは、腫
瘍塊内の癌細胞の1部のみが抗体に対する特異的受容体
の結合位置を示し、そのため殺害が行なわれるとしても
、それは癌細胞の極く一部分であることを意味する。腫
瘍塊内の他のすべての癌細胞は、増殖を続けるであろう
本発明においては、腫瘍細胞集団の領域に対する局部的
な治療手段として、免疫特異性剤(例えば抗体)もまた
採用されるが、しかし公知の手段とは異なシ、この癌特
異的工程は、癌細胞の完全な殺害を行なうためには用い
られていない。むしろ、癌特異的工程は、非細胞毒素物
質を用いており、腫瘍細胞集団について非特異的な激し
く広範な細胞毒の攻撃をその後に生せしめるための跳躍
台としてのみ用いられる。
このようにして、腫瘍細胞集団の異質性はもはや問題で
はない。少なくとも腫瘍細胞集団中の成る程度の癌細胞
がリガンド(抗体)の特異的結合のだめの標的とされ得
る限りにおいて、そのような結合は、腫瘍塊内の激しく
広範な殺害を達成するためのベースとして用いることが
出来る。
上述の記載は本発明の特徴を構成する。即ち、本発明の
特徴は、標的細胞に特異的に薬剤を投与し、この薬剤を
用いて疾患細胞集団内において広範な激しい非特異的細
胞毒の攻撃を生せしめるように意図されたカスケード状
工程列を動かすことによって、治療上利用できるノjラ
メ−ターに関し細胞間で異質な、しかし、それについて
少なくとも1つのそのようなパラメーターが非疾患細胞
に関してほぼ特異的であるような少なくとも幾つかの(
標的)細胞を含む疾患(例えに癌)細胞集団を治療する
ことにある。
本発明の方法においては、標的細胞上の受容体へのりガ
ントの特異的結合が、疾患細胞集団の全領域にわたる増
幅された治療的(細胞毒素による)攻撃を行なうための
ペースとして用いられる。この増幅によシ、そのような
細胞毒素剤の投与がリガンド/受容体結合に直接結びつ
けられる場合に可能であるよシもよシ多くの治17− 療剤又は細胞毒素剤分子を細胞集団にもたらすことが可
能である。
以下、この発明を記載するに当って、この発明を癌細胞
集団の治療に適用する態様を特に強調することとする。
この状況下においてこの発明と従来技術との差異並びに
利点が最も明確になるからでおる。しかし々から、この
発明は癌の治療に限定されるものではなく、疾患細胞の
治療であって当該治療が疾患細胞集団に局所的におこな
われるなければ、当該疾患細胞集団の異質性が当該治療
を阻害するような様々な治療にも適用できる。
この発明によれば、生体内で癌を免疫的に治療するだめ
の既知の方法の欠点に対処すべく数多くの方法が提供さ
れる。その各方法の骨子は、非癌細胞と区別される癌細
胞のいくつかの特性を、そのような特性は潰瘍(腫瘍)
集団中の各細胞の全てによっては発見されないこともあ
ることを昭識しつつ、利用することである。この「利用
」は、潰瘍細胞が存在しない生体内の他の細胞集団とは
異なり、潰瘍細胞集団に対し細胞電性攻撃物質の前駆体
を特異的に指向させる手段として上記特性を用いること
を含む。
この発明を説明するために、まず、この発明を実施する
だめの現在のところ好ましいと考えられている方法につ
いて論じることとする。この方法は、癌を細胞前性物質
で治療することのあらゆる潜在的困離性に焦点を当て、
これを解決しようと試みるという意味合いで「複雑」で
あると考えられる。しかしながら、そのような全ての困
難性に対処するその程度は、この好ましい方法において
曲明されるほど常に広範なものとは限らない。したがっ
て、それよυも幾分複雑でない他の多くの方法について
も以下に説明する。
上記好ましい方法において、免疫特異的リガンドが、非
代謝性「抗原」すなわち患者体内において接触するいか
なる系もしくは物質(それがたとえ体液、または癌細迦
もしくは非癌細胞の表面もしくは内部機構であっても)
よっても消化および分解されない抗原性物質の担体とし
て用いられる。従来提案されている方法と顕著な対照を
なすことは、このリガンド/非代謝性抗原複合物が細胞
前件を持たないということである。
好ましいリガンドは、連続的に分裂し得る細胞系を、特
定の抗原または抗原含有細胞もしくは器管を接棟された
哺乳動物あるいは特定の抗原を産生ずるように疾患され
た哺乳動物から採取した抗体産生性細胞と雑種化するこ
とによって産生された雑棟細胞から成長したハイシリド
ーママスから単離した単一クローン抗体である。
既に述べたように、この単一クローン抗体は、癌細胞に
対してのみ実質的にも異的に親和性を発揮するという意
味において癌特異的とすることができる。しかしながら
、癌細胞集団の異質性のために、この単一クローン抗体
は癌細胞集団の全ての癌細胞に対して親和性を示すとい
うことはない。しかしながら、この発明にとってこの異
質性は不都合とはならない。必要なことは、潰瘍細胞集
団がミクロ的均一性を有する1またはそれ以上の領域(
すなわち、この場合、単一クローン抗体と特異的に結合
する1またはそれ以上の癌細胞(目標細胞)である)を
提供するということだけである。
単一クローン抗体と非代謝性抗原(ポリサッカライド例
えば、デキストランまたはD−アミノ酸ペプチド)との
複合物(接合、ゾモール他、プロシーディンダズ・オプ
・ナシ目ナル・アカデミ−、オブ・サイエンス、80!
、529頁、1983)は、リガンド誘導エンドサイト
−シスの機構によって、抗体に対して親和性を有する目
標癌細胞によって内部に取如込まれるようなものである
殆どの場合、リガンドのその受容体からの放出は弱酸性
の−によって開始される。この機構が細胞内でおこなわ
れるということは明確に証明されている。ビノソーム中
に取シ込まれて数分後、受容体−リガント複合物はエン
ドソームと呼ばれる第2の小胞に移送される。エンドソ
21− 一ム膜は、内部エンドソームーを5.2まで低下させ得
るプロトンポンプを含有することが示されている。かく
して、エンドソームは受容体−リガント複合物の解離の
場であるとともにそこから遊離受容体が細胞表面に戻る
場となる。これに対して、放出されたりガントはエンド
ソームの内部に留マシ、このエンドソームによって加水
分解酵素に富んだりンソームへ移送され、そこで蓄積さ
れるかあるいは(蛋白質分解に敏感ならば)分解される
。殆どの抗体は、エンドソームの声の下ではその抗原か
ら解離しないので、通常、それは細胞によって蓄積され
る。しかしながら、抗体(またはそれに結合した分子)
を生理学的リガンドのように挙動させるようないくつか
の改質が可能である。
解離したりガントのリソソームへの移動は非常に一方向
性である。エンドソーム内における状況とは異なシ、膜
のリソソームから細胞表面への再循環がitとんどない
。したがって、エンドソームからリソソームへの移送は
、全ての細22− 胞毒性系の細胞内蓄積にとっての必要条件である。エン
ドソーム中においてその抗原から解離するととのない単
一クローン抗体は、通常、リソソームに到達せず、した
がってほどんどの潰瘍細胞によって蓄積されないが、用
いた抗体の化学的性質をわずかに改変することによって
完全な抗体−抗原複合物のリゾソームへの移送を誘起さ
せることができることが見い出されている。
明らかに、必要とされる変化には、抗体価すなわち、抗
原結合場の数を増加させることが含まれる。マクロファ
ージ様潰瘍細胞系を用いた試験結果によって、−価の抗
体は内部域触込みされ、エンドソームヘ移送され、再循
環されるが、多価複合物は迅速にかつ不可逆的にリソソ
ームへ移送されることがわかった。この膜移送の改変は
、細胞膜中において多価複合物が個々の抗原分子を集合
できる故に生じる。こうして集合された膜抗原は、再循
環が阻止され、しだがって細胞内に効果的に捕捉される
低−調節放出と多価接合物有機集合化とは、抗体接合細
胞毒系の細胞内蓄積を生起させるための単純でしかも効
果的な2つの手法である。
これらいづれの手法も、原理的に、必要量の抗体を潰瘍
細胞リソソームへ移送するために用いることができると
いうことがわかっている。低pH調節移送は、個々の原
形質膜抗原を経返し使用するので、移送できる抗体の最
大量には実際上制限がない。毎時数十方何ものりガント
分子を連続的に内部蓄積するためにこの手法を用いる多
くの特異的細胞表面受容体が知られている。
他方、I起集合化によって蓄積し得る抗体接合体の量は
、特定の抗原の、発現されたコピーの数によって一部制
御される。一般に、この手法は、内部に取り込まれ結合
した抗体とともにリソソームへ移送される細胞表面抗原
を一度使用する。それでも、細網肉腫を用いた試験系に
よって、百方何以上の抗体分子が1時間以内にリソソー
ムを蓄積するように誘起できることが示されている((
a)ピアースおよびブレラチャー、アニュアル・レヴエ
ー・オプ・バイオケミストリー、50巻、85頁(19
51) : (b)ノ臂スタンおよびライリンガム、ア
ニュアル・レヴユー・オブ・フィジオロジー、43巻、
239頁(1981) : (c)ギヤロウニー他、ノ
ロシーディングズ・オブ・ザゆすVlナル・アカデミ−
・オプ・サイエンス、80巻、3334頁(1983)
 : (d)へレニウス他、トレンズ・イン・バイオケ
ミカル・サイエンス、8巻、248頁(1983))。
抗体、および非代謝性抗原を抗体と複合化するだめの手
段は、目標細胞内に一旦取シ込まれたら、(鳳)当該複
合物が#離しく例えば、細胞のエンドソーム領域中の低
−を利用したー効果によル、または細胞のリゾソーム領
域の酵素を用いた酵素効果によシ)、かつ抗体が受容体
から離脱し、および(または)(b)非代謝性抗原はそ
のままで抗体が受容体から離脱するように選定される。
いづれの場合でも、その趣旨は、ある期間内に多くの非
代謝性抗原分子を目標細胞内に蓄積(潰瘍細胞中のりガ
ント誘起エンド25− サイト−シスによシ特定のリガンドを毎時0.5×10
6分子の割合で蓄積することが可能である)することで
ある。定義によシ、非代謝性抗原は、一度内部に取シ込
まれると目標細胞によっては分解されない。
所望の蓄積を達成するために、目標潰瘍細胞表面上での
単一クローン抗体と特定の受容体との間の相互作用は非
変円件のものでなければならない。すなわち、抗体まだ
は抗体/抗原複合物が受容体から離脱した後、細胞は、
連続した蓄積が生じるように抗体および非代謝性抗原の
次の内部取り込みのために調節剤として作用するように
迅速に受容体を細胞表面に戻さなければならない。しか
しながら、この発明の方法の独特の利点は、変調性の系
を対象としても容易なことである。そのような系におい
て、特定の表面受容体は、結局、細胞表面上に再び出現
するであろうし、必要なことは、抗体結合弗化睦性抗原
の注入をそのような再出現が生じるまで阻止することだ
けである。このことがおこなわ26− れ得るということは、この発明の令達べている態様の重
要な特徴の直接の帰結である。すなわち、目標細胞中に
蓄積させようとしている物質(非代謝性抗原)が細胞毒
性を持たないということである。
加えて、目標細胞を有する非代謝性抗原の半寿命は非常
に長く、一般に101日以上である。
したがって、非代謝性抗原は、エンドサイ)−シスを調
節する表面受容体がどれ程長く存在していても、リガン
ド誘起エンドサイトーシスによって目標細胞中に蓄積さ
れ得る。受容体が消失した場合、抗体結合非代謝性抗原
をさらに投与する前にそれが再び出現するまで単に待機
することである。既に蓄積された抗原は、目標細胞中に
安定に留まっているだけである。
非代謝性抗原は細胞毎性を持たないので、所望量のエン
ドサイト−シスが完結するまで待機しつつ細胞毒を抑液
流内に循環させる場合のように患者に負担を掛けること
はない。
以伊述べるこの発明の他の態様の弱明において明らかと
なるように、変調性の系を処置するための他の手段は、
単に、非代謝性抗原のための異なる抗体担体を多数用い
ることである。ある特定の抗体結合非代謝性抗原にとっ
ての1つの特定の受容体が消失すると、同じ非代謝性抗
原に達するために第2の異なる抗原を用いる。
その場合抗原は異なる表面受容体によって調節される。
この方法は、先に用いた受容体が細胞表面上に再出現す
る時間まで異なる抗体を用いて順次おこなうことができ
る。このようなことは、目標細胞中に蓄積した非代謝性
抗原の半寿命が長いことおよび非代謝性抗原が非細胞毒
性でおることによって可能となるのである。
こうして、単一クローン抗体−非代謝性抗原複合物を連
続投与すると、潰瘍細胞集団の特定の目標潰瘍細胞内に
非代謝性抗原が連続して蓄積されることとなる。既に指
摘したように、この工程に用いられる薬剤は細胞毒性が
なく、治療に与っていないので、その分子が毛管系を通
って潰瘍細胞に達し、多数の非代謝性抗原分子の目標潰
瘍細胞への内部取シ込みを誘起するのにいかに長い時間
を要してもその時間に渡って投与をおこなうことができ
る。
多数の非代謝性抗原分子が蓄積した後、目標潰瘍細胞に
よって取り込まれていガい「遊離」単一クローン抗体、
非代謝性抗原もしくはその複合物は、プラスマフォレシ
ス、リンフォレシス等の手法によって血液およびリンパ
流から除去される。この手法は時間の掛るものではある
が、この段階では時間は重要な要素ではない。
当該方法の次段工程のための基礎である蓄積された非代
謝性抗原が、それを解放するだめの特別の工程が取られ
るまで目椴癌細胞内に残っているからである。
腎臓から、および細網−内皮系(RES )から「遊離
」非代謝性抗原を除去することは、潜在的により困難で
あシ問題のある仕事である。少なくとも、腎臓中におけ
る不所望な蓄積に対処するだめの1つの手段は、非代謝
性抗原を消化できる微生物酵素(デキスラナーゼα−1
,6ダ29− ルカン6−グルカノセドロラーゼ)もしくは植物酵素を
注入することである。腎臓およびRES蓄積の双方に対
処するための今一つの手段は、非代謝性抗原として、細
胞内に取如込まれたときにその抗体担体から離脱し、あ
るいは細胞内に取り込まれていない非代謝性抗原上に存
在することの力い抗原決定群を露出するように改変(例
えば、リソソームによって)される物質を選ぶことであ
る。以後述べるように、非代謝性抗原の抗原決定基の特
定の抗体への結合は、治療方法における重要な次段階で
あるので、そのような結合は非代謝性抗原の内部取多込
みと決定基の露出が生じていない腎臓やRESのような
領域においては生じない。
この方法のまさにその場において、潰瘍細胞集団中の少
なくともいくつかの細胞中における物質(非代謝性抗原
)の蓄積を得るために、免疫特異的工程がとられている
ととに気付くであろう。この工程は、非癌細胞とは異な
シ癌細胞中のみの蓄積を優先的に達成するという意味で
一3〇− 免疫特異的でおるが、細胞集団中の全ての癌細胞が非代
謝性抗原を蓄積するというととは必要でなく、そのこと
は実際上不可能である。
この免疫特異的工程(遊離物質の除去後)に続いて、後
に説明するように非代謝性抗原がそれを蓄積している目
標癌細胞の少なくともいくつかから放出されたとき、非
代謝性抗原を捕捉するための機構を提供することを含む
本質的に非癌特異的工程をおこなう。この捕捉機構は種
種の形態を取り得るが、好ましい方法においては、可能
な限り生体内全体に渡って存在するように調節されかつ
非代謝性抗原に対して特異性を示す実質的に全身的基質
物質よシなる。
特に好ましい全身的基質物質は、外来のフィブロネクチ
ン、ハプテン化フィブロネクチン、または非代謝性抗原
に対する抗体が担持されているフィブロネクチンよυな
る。この種のフィブロネクチンを長時間連続的に注入す
ると、それが生体の複合細胞外基質中に共有結合的に取
シ込まれる。この物質は細胞前件を持たず、しかも目標
潰瘍細胞中に既に蓄積された非代謝性抗原は放出される
まで長期間そこに留まっているので、フィブロネクチン
を生体内に全身的に注入するのに長時間を要してもそれ
は問題とならない。
細胞外基質中に不溶性の形態で4種の血漿蛋白質が存在
することが知られている。すなわち、フィブロネクチン
(オー他、1981)、アミロイドPコンポーネント(
ダイク他、1980)、フォノ・ウィルブランドファク
ター(ランド他、1980)、およびビトロネクチン(
ヘイマン他、1983)である。これら4種の蛋白質の
血漿中における濃度は、それぞれ300μF/d、30
μp讐、10μm〜、および200μ?鷹でおる。加え
て、スロンがスポンジン (thromboipondln )と呼ばれる蛋白質
が、少なくとも細胞培養中に、凝結の間に血小板から血
清中に放出され、細胞外基質中に含入される(マツケオ
ウンーロンゴ他、1984)。
フィブロネクチンは、血漿から、あるいはヒト蛋白質の
場合社ファクター■精製(モーシャーおよびジ爾ンソン
、1983)の副フラクシ冒ンから容易にダラム単位で
精製できる。ノ・ブテンは、相同フィブロネクチンの特
異釣場例えば、トランスグルタミナーゼ渦中のダンジル
カダベリン中に導入でき(ウィリアムス他、1982)
、そしてIEDANSは遊離スルヒドリル中(モーシャ
ーおよびジ冒ンソン、1983)に、またはトリニトロ
フェノールを用いて非特異釣場例えば、リシル(1ys
yl )残渣の誘導物中に導入できる。ハブタン−蛋白
質接合物は、その流体力学的性質(ウィリアムス他、1
982)、プロテアーゼ感受性(モーシャーおよびジ目
ンソン、1983)、および培養細胞の細胞外基質中へ
の被導入性(ケツケオウンーロンゴおよびモーシャー、
 1983)に関して特徴付けられる。
この方法の次の段階において、蓄積された非代謝性抗原
が目標潰瘍細胞の少なくともいくつかから放出される。
この放出は内発的補体によ33− るこれら細胞の溶解((a)コンブリメント・ライシス
ーメイヤー、Pnaa 69巻、2954頁、1972
、(b)メイヤー他−クリディカル・レグユーズ・イン
・イずユノロジー、φ巻133頁、1981)または抗
体依存死滅((a)アンチがディー・デペンデント・セ
リュラー・トキシシティーOモーラーーサイエンス、1
97巻、873頁、1965、(b)バーンシェタイン
他、サイエンス、207巻、68頁、1980、(、)
ハイプリドーマ−コーラ−およびスルシュタイ/ ネイ
チャー、256巻、195頁、1975、(d)コーラ
−おヨヒメルシュタイン、ユアロピアン・ジャーナル拳
オプ・イミュノロジー、6巻、611頁、1976、(
・)マルグリース他、セル、8巻405頁、1976)
による細胞溶解によっておこなえる。すなわち、この工
程は、どのような非癌細胞をも死滅させることが望まれ
ていないという点で癌細胞に対して免疫特異的である。
しかしながら、ここで要求されることは、少なくともい
くつかの癌細34− 胞でおってその内のいくつかは非代謝性抗原を蓄積した
目標細胞であるものを単に溶解させることである。この
工程で全ての癌細胞を死滅させる必要はなく、シたがっ
て潰瘍細胞の異質性および可塑性に対処する必要はない
この工程で用いる抗体は、細胞毒性物質が接合されてい
ることを要さずに(コンジ−ダーツ、オルセンズ他、フ
ァーマコトジー畷セラビューティクス、15巻、355
頁、1982;リーフおよびロス、イミュノロジカル・
レヴユーズ、62巻、119頁、1982)溶解を調節
でき、かつ細胞集団の少なくともいくつかの潰瘍細胞の
少なくともいくつかの特性に対して特異性を示すところ
の単一クローン抗体であることが好ましい。この単一ク
ローン抗体の濃度は、必要な濃度を達成するために毛細
組織を通して充分な量の抗体が浸透あるいは拡散するよ
うに高いものでなければ々らない。この好ましい単一り
p−ン抗体は、雑種化された、治療すべき患者の抗体産
生細胞によって分泌されたものである。
抗体産生細胞は、患者の潰瘍、葡液、肺臓、リンパ節等
から得られる。このに抗体産生細胞は、好ましくは、患
者自身の潰瘍細胞t’cは目的の抗原を含有する潰瘍細
胞の抽出物を抗体産生細胞に接種することによって生体
外で削減する。
ジ四イ・カパナロおよびミカエルエ、オズパンド、パイ
オーテクニックス、30〜36頁(19839の「サク
セスフル・イン・ヴイトロ・プライマリ−・イミュナイ
ゼークヨン・オプ・ヒユーマン・ペリフェラル・ブラッ
ド・モノニュークリアー・セルフ0アンド曇イッツOロ
ール・イン・ザ・ディベロッゾメイト・オブ・ヒユーマ
ン−ディライブト・モノクローナル・アンチボディーズ
」参照。
こうして処理することによって、この工程の非癌細胞に
対する影響の可能性が大幅に消失する。特に、抗体結合
非代謝性抗原を取り込んでも一般に抗体および補体の作
用によっては死滅せずしたがって非代謝性抗原を放出す
ることの々いRESの細胞に関してそうである。
加えて、この工程で用いる抗体は、非代謝性抗原の癌特
異的リガンド誘起エンドサイト−シスを開始させるため
に用いた単一クローン抗体とは異なるものであることが
好ましい。というのは、そうすることによって癌細胞と
非癌細胞との間の特異性が大幅に向上するからである。
かくして、例えば、第1の単一クローン抗体(非代謝性
抗原に結合)の投与によって非癌細胞(これはある理由
によって抗体に対する受容体を提供する)中に非代謝性
抗原がいくぶん蓄積しても、溶解工程において同種また
は類似の抗体を用いることによってその細胞は溶解し、
非代謝性抗原を潰瘍細胞の存在しない体内領域に放出さ
せる。
他の態様において、単一クローン抗体はエンドサイト−
シスによっである種の剤を生じ、この剤は、リソソーム
酵素によって解離されることとカシ、該酵素は当該剤に
も酵素的に作用(シュー・チョン、リーフ・フォノ、・
シャーナル・オブ・ヒスドロケミストリー・アンド・サ
37− イトケミストリー、31巻、104頁(1983))し
て当該剤を不溶性物質もしくは沈降物に転化する。例と
して、この沈降物はベンゼデン化合物からなることがで
きる。いくつかの場合、この沈降物はネオ−抗原(新し
い抗原)を有する。
その結果、放射ラベルされた抗体が、古い抗原を有する
沈降物または新しい抗原を有する沈降物に到達する。沈
降物が古い抗原を有するか新しい抗原を有するかにかか
わらず、上記沈降物は放射ラベルされた抗体を捕捉する
。しかしながら、リソソーム酵素の作用を受けつつ沈降
物がネオ−抗原を、その細胞内滞留の結果、その上に有
し、および放射ラベルされた抗体が尚該ネオ−抗原に向
けられているならば、抗体接合物の細胞外の場所(例え
ば、腎臓)へのいかなる偶然的な析出も問題とはならな
い。というのは、ネオ−抗原に向けられた放射ラベルさ
れた抗体は、上記場所はネオ−抗原・を持たないために
、付着しないからである。
活動的な細胞再攻撃は、放出された非代謝性38− 抗原に存在に依存する(以後詩明するように)、ので、
この状況によって、生体内中の正常な細胞集団に対して
細胞前攻撃がおこ表われるという明らかに不所望な結果
が生じる。蓄積工程および溶解工程のために2種の異方
る癌特異的抗体を用いることによって、上記のような状
況が生じる可能性が大幅に減少する。正常な却1胞が両
方の抗体に対して受容体を提供することはほとんど力い
からである。その証拠に、溶解工程に用いた抗体が正常
な細胞を死滅させるがもしれないという単なる事実は、
死滅した細胞は非代謝性抗原を蓄積したものではないと
いう理由によって問題とならない。
非代謝性抗原を蓄積した目標細胞が溶解すると、当該非
代謝性抗原が放出され、既に導入された混存性フィブロ
ネクチン捕捉性基質に結合する。こうして、非代謝性抗
原の多数の分子が腫瘍細胞の近傍に、したがって腫瘍細
胞集団内に安定に固定されるようになる。基質と放出さ
れた非代謝性抗原との間の親和性複合物の安定性により
、固定されていない非代謝性抗原を生体から除去する適
切な時間が存在する。
この方法の最彼の工程において、非代謝性抗原上の占有
されていない決定部位(すなわち、非代謝性抗原が笑際
にフィブロネクチンと結合している部位以外の決足部位
、例えば−価の非代謝性抗原上の異なる決定基、または
非代謝性抗原上の異なる部位に単におる決定基、あるい
は非代謝性抗原が取シ込まれた目標細胞の内部において
単一クローン抗体から非代謝性抗原が離脱することによ
って露出した決定基)に対して特異的結合親和性を示す
リガンドがl−131その他の同位体分子のような細胞
毎性剤に結合する。このリガンドは毛管組織を通って、
腫瘍細胞集団の中央でフィブロネクチン基質上に固定さ
れた非代謝性抗原へと迅速に通過するように小さく設計
することができる。このようにして、非常に多数のl−
131その他の同位分子が、腫瘍細胞集団中に安定に結
合されるように力υ、そこにおいてそれら分子は、腫瘍
細胞集団中の特定の細胞を越えて作用できる非常に攻撃
的な、長期に渡る細胞毒性攻撃物質を産生じ、当該腫瘍
細胞集団中の全ての細胞を死滅させる。
上に述べた方法を第1図ないし第7図に概略的に示す。
第1図は、生体の正常な結合基質内に存在する癌細胞集
団(丸印で表示)を示している。これら癌細胞の少々く
ともいくつかは癌細胞に特有の、すなわち非癌細胞は一
般に持つことのない表面受容体(→で表示)を有する。
加えて、該細胞のいくつかは、癌細胞に特有の異なる受
容体(→で表示)を有する。これら細胞のいくつかは両
方の受容体を有する。
これら特定の受容体に対して特異性を示し、それ自体細
胞毒性であシ得るが細胞貴性剤を担持し得るような単一
クローン抗体を産生じ単離することができる。しかしな
がら、これら抗体または複合物が、それらの結合した細
胞を死滅させるに至っても、当該細胞集団中の全ての癌
細胞が必要な受容体あるいは受容体群を持つわけでなく
特定の細胞を死滅させることはそれら41− 細胞に隣接する癌細胞に対して何の効果もないという問
題がある。
この発明の好ましい態様に従うと、その第1の工程は、
したがって、発現された受容体に対して特異的である患
者の単一クローン抗体(−<で表示)であって、多数の
決定基を持つか、単一クローン抗体から離脱したときに
抗原決定基が露出されるような非代謝性抗原(1−11
で表示)が結合されているものを投与することである。
単一クローン抗体/非代謝性抗原複合物は腫瘍細胞集団
の腫瘍細胞の少なくともいくつかの受容体に結合し、リ
ガンド誘起サイト−シスによってこれら(目標)細胞に
取シ込まれ(第3図診照)、それによって非代謝性抗原
が抗体から離脱し、継続して目標細胞内に蓄積される。
次ノ工程において、蓄積されていない遊離の非代謝性抗
原を患者から除去した後、非代謝性抗原を捕捉するため
の機構(]−)を有する基質物質を患者に注入する(第
4図)。この基質、例えば外来のもしくはハプテン化さ
れたまたは銹導されたフィブロネクチンは全身的であり
、生体の正常なフィブロネクチン基質全体にゆきわたる
その後(第5図及び第6図参照)、抗体、即ち、第1工
程で利用されたものと異なる受容器(r@ceptor
 )に対する非接合単一クローン抗体(−()が処理さ
れる。この抗体は少なくとも細胞、即ち非新陳代謝抗体
が予じめ蓄積され、マトリックス材質で捕捉するために
非新陳代謝抗体を放出する細胞の溶解を仲介する。この
処理段階(即ち結合されない非新陳代謝抗体を除去した
後)では、治療法においては、もはや腫瘍個体群の細胞
を含まないことがわかる。むしろ次の段階では、安定し
かつ固定された非新陳代謝抗原の腫瘍個体群内で位置測
定がなされる。
この抗体は、腫瘍細胞個体群中でのみ大量に存在し、細
胞毒性作用をなす基礎となる。この方法で処理すること
によシ、細胞毒性剤の数多くの分子が腫瘍上を運ぶため
に引起こされ、異種の腫瘍細胞はもはや制限とはならず
、巨大分子細胞胃性抗体又は抗体/細胞毒性剤複合体は
必要としない。従って最終段階では(第7図)、l−1
31とラベルした小さなリガンド(回)の多くの分子、
即ち捕捉された非新陳代謝抗原上にさらされた決定素に
対して特性を示す分子が処理される。これら分子はマト
リックス中に急速に固定され、ここで長時間残存する。
分子数が大きいことと安定した固定が保持されることに
よシ、細胞素性作用がこれら放射性分子により引起こさ
れ、著しく活動的となシ広くゆきわたる。その結果腫瘍
細胞群のすべての細胞が徹底的に殺される。先に詳述し
た方法では、この発明の基本的概念、即ち公知の癌免疫
治療における限界及び誤シを解消することについて述べ
た。はじめに述べたように、この基本的概念には、多く
の変形例が可能である。
これらの方法の1つによれば、非新陳代謝抗原は、1又
は2以上のターガント細胞、即ち癌特性単−りp−ン抗
体によって仲介されたりガント誘引エンドサイトシース
によるターガント細胞に蓄積される。非新陳代謝抗原が
十分蓄積された後、自由な単一抗体、非新陳代謝抗原又
はこれらの複合体は、プラズマ7オレシス、リンフォレ
シス及び/又は免疫収着剤あるいは複合化剤の使用を通
して除去される。
この特定処理における次の工程では、抗体(又は結合親
和性を示す他のりガイド)、即ち非新陳代謝抗原上の抗
原決定素又は結合立地に対する抗体を患者に導入する。
この特殊な具体例では抗体はそれに酵素を結合するが、
その作用は以下に述べる。
この処理の次の工程では、蓄粕された抗原を少なくとも
いくつかのターガント細胞から放出せしめる。この方法
は、好ましい具体例としてはじめに述べている。
45− 標的細胞の崩解により、解放された非代謝性抗原分子の
多くが、予め導入されたその抗原(酵素を担持している
)と錯合し、適当に選ばれた抗原と抗体とを具備するこ
とにより、崩解細胞の近傍に沈析を形成する。この不動
態化した沈析物中に非代謝性抗原のだめの抗体によって
担持された酵素が結合し、腫よう細胞集団全体を激しく
、かつ強く細胞毒性的に直接的又は間接的に攻撃するた
めに用いられる。この攻撃は、腫よう細胞集団内で非特
異的であり、かつ免疫特異性担体と細胞毒性剤による単
なる標的方法によって細胞上にもたらされる場合よりも
、より多くの細胞毒性剤が発生することから極めて強力
なものとなる。たとえば1秒当り10分子の変換速度で
酵素により細胞毒性に変換される基材が用いるならば沈
析物中に安定的に保持されている酵素106分子(1つ
の標的細胞のy崩解は酵素担持抗体106分子に結合さ
れた非代謝性抗原106分子を含む)は毎秒、細胞素性
剤109分子を発生させる。
46一 上記具体例のほか、種々の変形例が可能である。たとえ
ば非代謝性抗原のだめの抗体は酵素を担持させなくても
よい。非代謝性抗原およびその抗体から形成された沈析
物に対する酵素担持抗体を用い、腫よう細胞集団中に酵
素を安定的に固定させることもできる。好ましくは非代
謝性抗原についての抗体によって担持された酵素を用い
基材をネオ抗原へ変換させてもよい。
しかして、ネオ抗原に特異性を示す抗体を用い細胞毒性
剤の多くの分子を腫よう細胞集団に送り込むか、又は単
に沈析物を拡大させるかして、そののち、沈析物に対す
る抗体(細胞毒性剤又はその先駆物質を担持したもの)
を導入する。
本発明の方法において、重要な点は腫よう細胞集団全体
を攻撃する強力かつ激しい非特異的細胞毒素の発生であ
る。この細胞毒性の攻撃を故意に非特異的としたため、
この攻撃が局所的に腫よう細胞集団内に限られるように
注意する必要がある。上記の説明においてはこの局所性
は°′ガン特異性リすンド″を用い、上記プロセスを開
始(たとえば、リガンド誘導エンドサイト−シスをガン
細胞中に介入させる。)させて非ガン細胞上に上記ゾロ
セスが生じさせないようにする。公知の如く、ガン細胞
上の単−的で特異的なリガンド結合受容体位置の数は全
く限られ、身体全体の正常な非ガン細胞も同様に同じよ
うな特異な受容体として挙動する。このような正常細胞
のみが存在する部位で、治療がおこなわれないようにす
るためにはある手段が必要となる。
ガン細胞のみが存在する部位へ治療を限定させるために
は、治療を1以上の゛ガン特異性”に依存させることで
ある。たとえばガン特異性リガンドを用い非代謝性抗原
のエンドサイ)−シスと蓄積を生じさせることである。
プロセスの終りにおいて、がン特異性リガンドを用い、
この蓄積された抗原を含む細胞のいくつかを崩解させて
抗原を解放させる。このような゛がン特異性リガンドの
異なったものを選ぶことにより、非ガン細胞が双方のり
ガントに対し親和性を示す可能性を著るしく減少させる
ことができる。したがって、かりに非ガン細胞が″ガン
特異性リガンド担体”に結合して非代謝性抗原を蓄積し
たとしてもその細胞が、細胞の崩解をおこ力うために用
いられるガン特異性リガンド(のに導入されるところの
もの)に対し親和性を示さない限り、特に悪影きようは
々いものと思われる。同じことが逆の場合(す彦わち正
常細胞が蓄積された抗原を含まない限り、正常細胞の崩
解は問題をおこさない)についても云える。
細胞毒性攻撃を腫よう集団の存在する部位に局所化する
ことは、この攻撃が始まる前に非常に多くのガン特異性
相互作用を生じさせることによっておこ彦うこともでき
る。すなわち、上記具体例において、2つの異なった非
代謝性抗原(2つの異なったガン特異性リガンドによっ
て担持されたもの)の蓄積が必要となるようにプロセス
を調整する。第3のガン特異性リガンドは蓄積された抗
原を解放させるのに必要とな49− る。この解放された抗原はついでこれらの特異的反りガ
ント(混存マトリックスの形、又は異なる酵素を運ぶ循
環反りがンドとして患者に予め導入されたもの)と錯合
し、沈析する。酵素増加法を採用する例においては酵素
と基材の選択は、基材を細胞毒性物質又は細胞毒性攻撃
が基づくところの物質(たとえばネオ抗原)へ変換する
ために双方の酵素が必要となるようにしておこなう。こ
のようなシステムの具体例はラクトノf−オキシダーゼ
とグルコースオキシダーゼを用いヨウ化物をヨウ素に変
換させることである。このプロセスを作用させるのに多
くの結合が発生しなければならないから、非ガン細胞が
必要な全ての受容体として挙動することはあり得ない。
前述の例に対する他の重要々変形例は非代謝性抗原の蓄
積に対するリガンド誘導エンドサイト−シスの依存性を
なくすことである。たとえば、非代謝性抗原についての
捕捉機構を最初に患者に導入する(それが全身的基質物
質であれ、50− まだは非代謝性抗原(酵素担持の有無を問わず)に対す
る循環抗体(反りガント)であっても)。
いずれの場合においても、その捕捉物質は結合部位(担
体、たとえばモノクローン抗体から非代謝性抗原が離脱
したのちに露出される)によって非代謝性抗原を捕捉す
るように図られる。
この例において、捕捉機構が施されたのち、ガン特異性
モノクローン抗体(非代謝性抗原を担持している)が患
者に投与される。このモノクローン抗体および非代謝性
抗原が結合される方法は、腫よう細胞集団の一部の細胞
(標的)に表わされた特異的受容体にモノクローン抗体
が固定されたとき、この担持された非代謝性抗原が解放
されるようにすることである。この解放時において、こ
の捕捉物質はその露出された抗原性遺伝基質を介して非
代謝性抗原を捕捉する。
これによシマトリックス中に、又は循環抗体への結合に
よる沈析を介して非代謝性抗原を固定する。腫よう破壊
をおこなわせる放射性物質ラベル付き抗体を、細胞内蓄
積、解放、最終固定(マトリックスへの)ののちnmA
Gへ向ける。
なぜならば最終的抗体はガンに対し向けられるものでな
く、これにより多くの利点が得られるからである。
心筋ミオシンに対する放射ラベルされた抗体(Fabと
して)を、一時的に冠動脈を閉塞して心臓障害を引き起
こした後、イヌに注入した。
放射ラベルされた抗体は、障害を受けた心臓細胞から放
出された後ミオシンに結合したので、障害を受けた領域
に蓄積した。この心臓映像化は、この発明のガン治療方
法のいくつかの臨床上の局面にとって良いモデルとなる
a)このモデルは、抗体が細胞内の部位から放出された
後、ある成分と反応することができることを示している
b)損傷部分におけるアイソトープの蓄積は正常な心臓
の部分の80ないし100倍である。
C)アイソトープは数日間その部位に留まったO d)損傷部分の陽画映像は、放射ラベルを注入した後6
ないし10分以内に得られる。
癌モデルとして作用する損傷を受けた心臓の筋肉が組織
の損傷なしに治療的効果のある放射線量を受け得るかど
うかという問題が生ずることは明らかである。心臓病の
場合には、標識を付せられた抗体は分子量56,000
0Fab細片であった。本発明の抗体はより小さく、抗
体以外の薬剤は同じ目的に役立ち得るが、組織の損傷を
事実上除去するほど小さい。いずれの場合でも、既に述
べたすべての方法において、腫瘍細胞集団内で広範な長
期の細胞毒攻撃を発生させるためのペースとして、今や
安定に結合された非代謝性抗原を用いることができる。
モノクローン抗体が細胞受容体と結合するときに非代謝
性抗原が放出されるようにしてモノクローン抗体と非代
謝性抗原を結合させる1つの方法は、ガンマーク特許出
願第1130/83号(1983年3月7日)に記載さ
れている。
この方法によると、結合は、1つ又はそれ以上の活性化
された補体酵素による分割を受け易い53− 結合体により達成される。
本発明の他の実施態様においては、リガンド誘導エンド
サイト−シスに依存せずに、免疫特異的リガンドは、物
質をネオ抗原に変換し得る酵素(例えばコンドロイチナ
ーゼ)に結合される。この場合、その物質は細胞周辺に
もともと存在するプロテオグリカンである。リガンドお
よび酵素は、生体全体に非特異的に作用するのを防止す
るために酵素の抑制物質とともに患者に導入される。酵
素コンドロイチナーゼにとって適切な抑制剤はへ・9リ
ン又は硫酸ケラチンである。りがンドおよび酵素は、腫
瘍細胞集団内の少なくとも幾つかの(標的)細胞に結合
し、その後、未結合のリガンドおよび/または酵素は除
去される。その後、抑制物質自体は中和され(例えばゾ
ロタミンの作用により)、ネオ抗原に変換させるために
標的細胞近傍において酵素をプロテオグリカンに作用さ
せる。ネオ抗原は直接細胞表面にはないので、また細胞
により外来物とは認識されそうもないので、このネオ5
4− 抗原はエンドサイト−シスされず、腫瘍細胞集団中の標
的細胞の近傍に留まるであろう。ネオ抗原は次いで適切
なマトリックス内で又は沈降法により捕捉され、生成さ
れ捕捉されたネオ抗原の多くの分子は、このようにして
十分な分子数の細胞毒素剤が腫瘍細胞集団の領域にもた
らされ、広範に、激しく腫瘍細胞を殺すことを保証する
安定なペースとして沈降物又はマトリックスが用いられ
、そこから激しくかつ広範な細胞毒攻撃が腫瘍細胞集団
内で生ずるような上述の実施態様においては、細胞毒攻
撃が開始する前に沈降物が摂取され破壊されるのを防止
するため、患者の体内のマクロファージの作用を抑制す
ることが必要である。この抑制は多くの方法により行な
うことができる。例えば、沈降物の生成時にマクロファ
ージ系を無力化することができる。加えて、たん自分解
酵素活性を抑制する薬剤を患者の体内に導入することは
、沈降物の崩壊を防止する上で有用であろう。マクロフ
ァージ系の無力化はまた、治療に用いられる種々の分子
、例えばりがンド、非代謝性抗原、複合体等を代謝する
ことから防止する上でも有用であろう。この結果を達成
するだめの他の手段は、そのような分子を小さくするこ
と(マクロファージは典型的に巨大分子のみを摂取する
)、およびその後に導入される物質を摂取するマクロフ
ァージの能力が実質的に低下するような量がマクロファ
ージにより摂取される、治療に用いる物質と類似の構造
の巨大分子物質を患者の体内にあらかじめ導入すること
である。
本発明の好ましい実施態様によると、非致死物質を細胞
毒素剤に変換する酵素のための担体として、免疫特異性
剤が採用される。免疫特異性剤は、腫瘍細胞集団内の癌
細胞の少なくとも幾つかに特異的に結合し得る、また出
来る限り非癌細胞との親和性を持たないリガンドであり
得る。従って、リガンドは、適切に製造されたモノクロ
ーン抗体であり得る。
従って、本方法において、酵素が錯化される単一クロー
ン抗体が患者に導入され、腫瘍細胞群中のひとつまたは
それ以上の癌細胞に取り付く。その後、リムホレシス(
lymphoresis )、プラスマホレシス(pl
asmaphoresls )の手段、イミュノソルベ
ント(immunosorbents )の使用などに
よって、取り付かなかった単一クローン抗体及び/また
は酵素は患者から排出される。
従って、この時点で、固体群中のひとつまたはそれ以上
の細胞に結合した抗体に結合されているために、酵素は
腫瘍細胞固体群中に局在化される。
患者への適当な受媒質の添加と同時に、酵素はこの受媒
質(さもなければ非致死の)を細胞毒素物質に変える。
従って、固体群がそれ自体わずかな分子の酵素を含んで
いるにもかかわらず((a)抗体酵素錯体が固体群中の
わずかな(ターグット)細胞に取り付いている事実、及
び(b)わずかな分子の酵素がその特性をかえずに単一
クローン抗体に結合できる事実によって)、各酵素分子
は高速で(例えば、秒当り103分子)57− 受媒質を細胞毒素剤に転換させうる。この工程において
、細胞毒素剤の多くの分子は全腫瘍細胞固体群にもたら
され、広範囲で積極的な攻撃及び撲殺を達成する。癌細
胞にのみ特別に作用するという意味においては、細胞毒
素的攻撃は″癌特効薬”ではない。この工程で、癌細胞
固体群の異性は治療における限定因子ではない。
このよりな゛特殊性”(即ち、腫瘍細胞が存在しない患
者の領域と腫瘍細胞固体群が存在しない患者の領域との
間のような)は、細胞毒素的攻撃を癌細胞が存在する領
域にのみ局在化させるためにターガント細胞として少数
の癌細胞を利用することによって達成される。
前記の具体例において、細胞毒素的攻撃は受媒質に作用
する酵素によって直接的に発生される必要はない。例え
ば、細胞毒素剤を伴なう対応する多数の分子の特殊な抗
体がその後注がれる安定な沈殿物の多くの分子に受媒質
を転換するために酵素を使用できる。別法では、酵素は
受媒質を多数分子のネオ抗原に転換するために58− 使用でき、これに多数の細胞毒素剤を伴なう特殊な抗体
分子を注ぐことができる。酵素が腫瘍細胞固体群中に局
在化されるかぎり、その後酵素は広範な細胞毒素的攻撃
を腫瘍細胞群のいたるところで直接または間接に発生さ
せるために使われる。
前記具体例において、酵素随伴単一クロール抗体(また
は他の適当な免疫特性配位子)は、非結合抗体/酵素を
排出するのに十分な及び受媒質を導入するのに十分な時
間だけ細胞表面上に残りうるものでなければならない。
一般に、癌細胞の優勢な傾向はその表面に付いた全ての
物質を取り込み、それらを蓄積し、それらを代謝し、そ
れらを脱鉛化することであるから、かかる抗体はまれで
あろう。しかし、要求される抗体が発見され得る。後に
詳細に述べるように、本発明者により開発され且つ多数
の係属米国出願の目的でもある単離技術は、非常に短時
間でぼり大な数の細胞をスクリーニングすることが出来
、これによって癌細胞表面に安定に付着している抗体を
作るまれな細胞を単離する可能性が極めて高められる。
本発明の別の見地によれば、物質を患者に与え及び患者
から排出する(例えば、過剰の抗体、酵素など)能力は
、毛管透水速度を増大させるための患者の治療によって
助長される。これは、毛管透水性における全ての増加と
関連する逆の結果に到達しないように、血管活性物質で
患者の特定の部分を処置することによって最もよく実行
できる。他の方法は局部的熱処理、応答を伴なう血管活
性物質の使用及び局部的アレルギーの創出を含む。
本発明によれば、不均質な腫瘍細胞群のなかから、均質
な特性を有するひとつ−またはそれ以上の利用できる剛
固体群を同定する(または誘発する)ことが必要である
。例えば、不均質な腫瘍細胞群のなかで、配位子が特に
結合できる受体を示すひとつまたはそれ以上の癌細胞は
かかる均質な固体群を構成するであろう。加えて、利用
できる均質な特性は、単独でまたは別の特性と共同して
、癌細胞に対して唯一のものでなければならず、これに
よってこの治療が単に腫瘍細胞群に向けられ、癌細胞の
存在しない細胞群に向けられないことが確実化される。
「利用できる」との用語は、腫瘍細胞群中に広範囲に、
積極的に、細胞毒素的攻撃を発現する基礎として使用さ
れうる因子または特性を章味する。前記具体例において
、かかる利用できる特性は唯一に癌細胞受体部位である
また、均質性もしくはミクロ−均質性の必要な利用でき
る範囲を誘発するために腫瘍細胞群を処理することもで
きる。かかるアプローチのひとつの例は遺伝子増幅の現
象であり、これにより細胞分裂が親細胞よシも、特定の
生成物の生成のためにコード化された多数の遺伝子の子
孫に起る。腫瘍細胞の急速な分裂とそれらの固有な不安
定性のだめに、他のいかなる細胞よりも腫瘍細胞は遺伝
子増幅を受けやすいことが示された。従って、遺伝子増
幅を助長するため当業者に公知の方法を利用することは
、特定遺伝61− 子の増幅された量を示す腫瘍固体群中に幾つかの癌細胞
を生じ得る。この増幅は、本発明による広範で積極的な
撲殺の達成に必要な後続工程を行なうために要するかか
る細胞物質に優先的に与えられるために、利用され得る
。例えば、葉酸還元酵素の生成に応答しうる遺伝子に関
して、ある癌細胞中に増幅を誘発するために公知の技術
を用いてもよい。葉酸還元酵素に不可逆的に結合し且つ
適当な細胞毒素剤でラベルされたメソトレキセートは、
普通細胞に結合しこれに害を与えまたはこれを撲殺する
には十分でないが、葉酸還元酵素の増幅された量を含む
細胞に優先的に結合するに十分な濃度で宿主に加えられ
る。細胞毒素剤はメソトレキセートが結合した細胞(す
なわち、多量の葉酸還元酵素を含む目的の癌細胞)を溶
解し、その細胞から葉酸還元酵素を放出させる。添加さ
れた抗体の存在下で、放出された葉酸還元酵素は抗体と
沈殿物を形成し、これにより本発明の方法に従って腫瘍
固体群の全ての細胞を殺す次の工程のだめの62− 主成分を形成する。この具体例において、物質(葉酸還
元酵素の″自然な″蓄積がターゲット細胞中におこり、
この物質はターゲット細胞の撲殺まで放出され、腫瘍細
胞群中に安定な沈殿物を形成させる。
この工程は、多数の作用及び相互作用が起ることを必要
とするので腫瘍細胞及び固体群の近隣にのみ処理を限定
すべく予定されている観点から、前記した方法は本質的
に“オール−オアーナラシングアブローチを示している
ことが明らかである。故に、例えば、本発明の好ましい
具体例において、ある単一の細胞による代謝により転換
し得ない抗原の蓄積は治療を行なうために十分ではない
。代謝により転換し得ない抗原はそれが蓄積された細胞
から放出(癌−特別溶解を経て)されねばならない。あ
る単一細胞の溶解は、代謝により転換し得ない抗原を蓄
積した全ての細胞が溶解されることをも必要としている
ので、十分ではない。
本発明の癌治療が結果的に積極的な、広範な、本来的に
特別でない細胞毒素的な攻撃に基づいているので、この
アプローチは非常に望ましい。
かかる攻撃が腫瘍細胞群に限られる高度な特殊性が達成
されなければ、このような積極的な攻撃は普通の細胞す
なわち非癌細胞にも明白な都合の悪い効果を与えること
になるであろう。
しかし、同時に、必要な高度な特殊性及びそれを達成さ
せる手段は、治療的に積極的な細胞毒素的攻撃が発出す
る腫瘍細胞群中に現実的な数の″個所”または″面積″
を極めて限定する能力を持つ必要がある(例えば、代謝
により転換しえない抗原を有するターゲット細胞は数的
にほとんどなく、代謝により転換しえない抗原を後に放
出する細胞もまた数的にほとんどないであろう)。
結果として得られる細胞毒素的攻撃の積極性、広範性及
び非特殊性は、その攻撃が腫瘍固体群中の幾つかの場所
からのみ発出するという事実を扱うことがそれ自体で可
能である。しかし、細胞毒素的攻撃が発生する場所の数
は、ここに同時に述べた多くの方法を単に実施すること
によって腫瘍固体群の特殊性を失なうことなく、増加さ
れうることか本発明によって特に期待される。例えば、
本発明の好ましい具体例に適用されるように、多数のタ
ーゲット腫瘍細胞中で代謝により転換しえない抗原の蓄
積をもたらす第一工程において、多数の異なる抗体及び
同一の(または異なる)代謝によシ転換しえない抗原を
同時にまたはその後同時に使用することができる。従っ
て、代謝によシ転換しえない抗原no。1に結合した抗
体no、 1はエンドサイト−シスを仲介しうる抗体n
o、lのための受体を表わす幾つかのターゲット腫瘍細
胞中に抗原no、1の蓄積をもたらすであろう。同時に
、代謝により転換しえない抗原no、1に結合した抗体
no、1の投与は、抗体no、1のための受体を示すそ
の他の多数のター1” y )腫瘍細胞中に抗原no、
lの蓄積を与えるであろう。例えば代謝によって転換し
ない抗原no、1に結合した任意の数の異なる抗体につ
いて、これがおこなわれ得る。結果として、腫65− 瘍固体群の特殊性を維持しながら、代謝によって転換し
えない抗原を含むターゲット細胞の絶対数は増加する(
なぜなら、腫瘍−特殊抗体/受体の相互作用によって、
それぞれの蓄積がもたらされる)。腫瘍細胞を溶解する
ための工程をとった時、代謝により転換しえない抗原を
放出する溶解細胞の絶対数も増加し、これにより固体群
のいたるところで増加した場所(適当なマトリックス物
質により捕えられた)中に代謝によって転換しえない抗
原が沈積する。この捕獲は後続の細胞毒素的攻撃のだめ
の基礎であるから、単一の抗体/代謝により転換しえな
い抗原のみを用いて得られるよりも相当多くの積極的で
広範な攻撃が腫瘍固体群のいたるところにもたらされる
。代謝によって転換しえない抗原は細胞毒素ではないか
ら、ある期間体内を循環するこれらの種類の錯体の結果
として患者に増大された苦しみを与えない。すでに述べ
たように、腎臓または細網内皮系への代謝により転換し
えない抗原の蓄積は単一の抗体/代謝により66一 転換しえない抗原の治療系の場合とまったく同様に取り
扱われうる。
本発明の方法において、いろいろな配位子が例えば酵素
、細胞毒素剤、細胞等の中に蓄積されるべき物質のだめ
のキャリヤーとして使用される。前記したように、癌固
体群対非癌固体群に関して治療の特殊性を増すために、
多くの異なる配位子物質を使用することがしばしば望ま
しいであろう。加えて、特殊な特性を有する配位子は本
発明の治療上のアプローチにしばしば必要であり、これ
らは、例えば、細胞表面に付着して細胞により内部移行
されない配位子;配位子誘発されたエンドサイト−シス
を仲介する配位子;細胞によって内部移行されたとき細
胞受体位置から膜結合されうる配位子;細胞受体位置の
変調をもたらさない配位子なとである。
種々の配位子のだめのこの要望を満足させるために、化
学合成をとおしてかかる配位子を用意することが可能か
もしれない。しかし、細胞結合位置の化学の詳細な分析
及びこの方法で進むことが必要外錯体合成は時間及びコ
ストの点で困難である。
かかる配位子を得るだめの極めて望ましい手段は、それ
らが自然に生成される哺乳類細胞からそれらを単離する
ことである。この技術は、病気の状態または投与された
抗原または有機体に応答して哺乳類細胞によって形成さ
れた抗体の回収及び単離においてすでにある程度まで行
々われている。本発明による治療をうける患者が配位子
を異物として感知し、それらに対して免疫性攻撃をしよ
うとする可能性を、自然抗体を配位子として使用するこ
とが減少させた。加えて、自然抗体の使用は治療に必要
な各種配位子の無尽蔵の源を提供する。
理想的には、多くの型の癌は、エンドサイト−シスのだ
めの薬剤を配達するため、ターケ9ソト細胞の溶解をお
こ力うなどのために、多数の免疫特性的抗体がある種の
特定の癌のためにすでに入手可能であるという意味にお
いて特徴づけられる。更に理想的には、治療が特定の患
者のために個別化されるように、例えば特定の隔月の多
くの免疫特性的抗体が生まれるように、治療をうける患
者がテストされうる。
しかし、上記理想にとも々う困難なことは、特定の性質
をもつ抗体をつくる特定抗体生産細胞の単離が現行技術
を使用してもぼう大な時間を要する極めて多数のスクリ
ーニング及び単離を含むことである。故に、例えば、特
定の癌に仕立てられ且つ他の特性を有する細胞生産抗体
を同定し単離するために、哺乳動物に広範な抗原または
有機体を接種すること;広範な哺乳類を使用すること;
広範な接種養生法を使用することなどが必要であろう。
治療を待つ特定の患者にかかるテストを実施することが
望まれるならば、時間が明らかに本質であり、可能な変
化しうる全てを調査することは簡単には行ないえない。
しかし、本発明者の係属中の米国特許出願第325.0
51号(1981年11月25日出願)、第443,1
91号(1982年11月23日出願)、第4’60,
819号(1983年1月25日出願)、−69= 各々名称” Method For Isolatin
g Ce1l ”、及び同第s36.ooG号(198
3年9月26日出願)の名称” Method And
 Apparatus ForIsolation O
f Desired Ce1l By A Th1n 
LayerOf Get Material”において
、本発明の目的を実用的な方法で遂行する高速単離を達
成するために好都合である所望細胞の単離技術を開示し
ている。更に重要なことに、ここに述べた上記出願の目
的である単離技術は所望の細胞状生成物(例えば、抗体
)とこれに対抗する生成物(例えば、抗原)との免疫学
的に特別な相互作用に基づいている。この技術は高速細
胞単離自体を達成するためだけでなく、特定の癌−単離
抗原に好適な抗体の発生を助けるような方法でこれらの
単離を配置するためにも使用できる。
本発明に特に有用な単離技術は細胞によって作られた抗
体(、)とこの抗体に対する抗原(b)との相互作用を
利用して、この相互作用の起る付近にのみ区別し得る環
境を直接的にまたは間接的にもたらす。この環境は、所
望の抗体をつくる70− 細胞の近隣に、特定の条件を発生させることまたは特定
の条件を発生させないことを含む。
これらの隔離(1solation )を行う特殊な方
法は多くある。実例として混合細胞固体群から特殊でか
つ所望する抗体生成細胞を隔離する方法のいくつかをこ
こで述べる。
例えば混合細胞個体群は、特殊々抗原、耐抗原細胞又は
有機体の処理(例えば患者から取り出した癌細胞の処理
)を行った哺乳動物の細胞を採取することにより得られ
、この個体群は所望の抗体生成物を作る細胞(所望細胞
)と1つたく生成物を作らないか、又は所望しない生成
物を作る細胞(非所望細胞)とを含んでいる。
隔離方法の1つは、混合細胞個体群を容器又は他の機器
(載物ガラス等)に適宜配列して各細胞を互いに相対的
に固定した状態に維持し、細胞から生成されて放出され
た生成物がその細胞からStり拡散したり移動したりし
ないようにする。所定時間経過後、所望細胞の隣接近傍
にはここから放出された所望生成物が集まる。一方個体
群中の他の細胞では、その隣接近傍になにも生成しない
(なぜならこの細胞は生成物を全く放出しない)か、あ
るいは所望抗体生成物以外の生成物がその細胞の隣接近
傍に集まる。
ここで容器中の生成物はその動きが制限されているので
、非所望細胞の近傍に所望生成物がくることば々い。そ
してこの固体群に所望抗体に対応する特定抗原を加える
。ここで抗原は、薬剤を連結しており、この薬剤はこれ
を吸収する細胞に対して致死のものである。しかるに所
望細胞の隣接近傍には所望抗体生成物が高濃度で存在し
、これと抗原とが特定の相互作用をおこす。このため抗
原と薬剤とを所望細胞に吸収させることはできない。一
方他の細胞では、抗原は薬剤とともに細胞中を自由に移
動して、これを殺すことができる。このように所定時間
経過すると、生き残っている細胞は、隔離しようとする
所望細胞のみとなる。
他の方法では、得んとする所望抗体に対して抗原特性を
示す多数の「清掃細胞(scavengetcells
 ) Jに沿って容器内に細胞個体群を同様に配列する
。清掃細胞は、その表面で抗原抗体反応が生じた時にそ
の周囲から分子を大量かつ急速に吸収できる性質を有す
る。また清掃細胞は、所定時間後に最終的に死ぬように
なっている。照射された腫瘍細胞は特殊な抗原を示し、
清掃細胞として好適である。次いで細胞個体群に細胞を
殺すことができる致死薬剤を加える。
しかるに所望細胞の隣接近傍では、薬剤は次の理由によ
り清掃細胞に急速に増り込まれる。す々わちその理由は
、所望細胞の隣接近傍では、清掃細胞上の抗原が所望細
胞によって作られた特定抗体と反応するためである。他
−の全ての細胞(非所望細胞)の近傍では、このような
抗原抗体反応はおこらず、清掃細胞があまり致死薬剤を
取り込まず、死に致ることかない。従って所定時間経過
すると、個体群中で生き残ってぃ ゛る細胞は所望細胞
のみとなる。
他の具体例では、所望抗体に対応する抗原特性に耐える
細胞又は担体により、混合細胞個体73一 群を混合物の固定相対位置に同様に配列することにより
おこなう。適当な時間が経過すると所望抗体と特定抗原
反応がおこり(この反応は所望細胞の近傍でのみおこる
)、ここで細胞個体群に、生成物、即ち所望抗体生成物
あるいは所望抗体生成物とその抗原の複合体にのみ特定
の結合力を示す生成物を加える。この生成物は基質を他
の異なる材質に変換する酵素に付着している。その結果
(系中で自由と々っている酵素を除去した後)、酵素は
所望細胞の隣接近傍でのみ個体群中で選択的に不動化さ
れたままとなる。次いでこの個体群に任意の基質を力0
える。
ここで基質は、酵素によって任意の分離可能な状態に変
換されうるもので、このことにより所望細胞の位置を正
確に指摘する。例えば酵素は着色基質を無色基質に変換
でき、又はその逆に変換できる。あるいは酵素は、非螢
光性基質を螢光性材質に変換できる。この場合、変換は
所望細胞の存在する領域に限定されるので、変換によっ
てもたらされる分離可能な状態は、これ−74= を所望細胞の位置を示すマーカーとして用いることがで
きる。酵素的にもたらすことができる別の「条件」は、
所望細胞の近傍又は系において個体群中の有毒組成を酵
素で無毒組成に変えることであり、ここでは酵素は化学
物質、即ち致死環境にあってもその近傍にある細胞を救
う化学物質として用いることができる。
酵素による変換は、また非所望細胞の付近にのみ効果を
もたらすために用いることができる。
例えば上述した配列と同じものを用い、個体群に生成物
、即ち担体細胞又は粒子上の抗原体(antigen 
borne )に親和性を示す酵素結合生成物を加える
。所望細胞の付近では、担体細胞又は粒子上の全ての抗
原は所望抗体に結合され、加えた酵素結合生成物に結合
することはない。
しかし全ての非所望細胞の近傍では゛抗原は自由な状態
となっているので、酵素結合生成物がここでは抗原に結
合する。従って非所望細胞のみの近傍で酵素により不動
化されるので(すべての結合されていない酵素は個体群
から除去される)、基質の酵素変換を所望細胞の位置を
マークする条件(又は条件の欠如)をもたらすのに用い
ることができる。
隔離技術として、多孔ビーズ(例えば、アガロース、ア
ルノネート、ポリリジン又はこれらの組合せなどの材質
)を用いるのが好ましく、この方法は、多孔ビーズ内に
細胞個体群の個体細胞を隔離に必要な他の材質とともに
入れる。
この方法では、これらのビーズ即ち所望抗体生成物を作
る所望細胞を含むこれらのビーズ中でのみ分離可能な条
件をもたらすことができる。
例えばこの方法では、混合細胞個体群の個体細胞を多孔
ピース内に他の材質(例えば得んとする所望抗体生成物
に対して抗原特性を持つ赤血球細胞)とともに入れる。
ここでビーズの寸法は、その材質の出入が可能であるが
、そこに細胞を保持、しうるものである。従って所定時
間経過すると、所望細胞を含むビーズは、赤血球を含み
、この赤血球に付加した抗原は所望細胞から生成された
所望抗体生成物に結合している。
全ての他のビーズ(非所望細胞を含むもの)では、この
ような結合は生じない。仮に補体が全てのビード個体群
に加えられ、ビード個体群が適当な溶媒に懸濁された場
合、補体は、抗原抗体複合体を運ぶこれら赤血球細胞を
溶解する(例えば所望細胞中の赤血球細胞のみ)。この
結果、溶解赤血球細胞はビーズから離れ、このビーズが
完全な赤血球細胞をまだ含んでいるビーズ(例えば非所
望細胞を含むビーズ)よりも軽く低密度となり、分離可
能となる。、このため所望細胞を含むビーズは、ビーズ
懸濁液中を浮揚し、非所望細胞を含むビーズより高いレ
ベルとなって、分離可能となる。
これらの技術には他の多くの変形例がある。
ここでは所望細胞を含むビーズ中又は非所望細胞を含む
ビーズ中である状態が起こるように配列して(例えば酵
素的手段)、分離可能な状態をもたらす(例えば重量9
色彩、螢光性等)。
この状態では、非所望細胞が死滅し、所望細胞を含むビ
ーズは時がたつにつれて分離可能とな77− る。というのはビーズ中の細胞は、成長し分裂し続けそ
の結果懸濁液中で分離可能な位置に落下するような重量
となるためである。また他の状態は、例えば所望細胞を
含むビーズ又は非所望細胞を含むビーズを選択的に消滅
するだめの配列として用いられる。また手段は、状態の
拡大に用いられ、特定抗原を持つ所望細胞から作られた
特定の所望抗体の反応によシ引起こされ又開始され、所
望細胞位置又は所望細胞を含むビーズを分離しやすくす
る。
この発明では、これら隔離技術によシ大きな細胞個体群
中の特別な細胞を急速に隔離することができる。このこ
とはこの発明に関連して特に重要である。というのは特
定の抗原材質に対応する特定の抗体を作る哺乳類の細胞
を創り又特定する際に、数多くの免疫化、混種化及び隔
離がなされるためである。
特にこの発明を治療学に適用する際、先に述べた隔離技
術を用いて特定の所望特性を持つこれらの生成物を見つ
ける場合、スクリーニング78− を急速におこなうことができる。ここで上述した隔離技
術の多くはある意味で所望抗体に対する抗原特性を用い
るので、問題となる特定抗原は予じめ同定され、隔離さ
れていることに注意すべきである。一方これは癌種に関
連した抗原の場合であるが、一般的には特定の腫瘍抗原
は知られておらず、腫瘍細胞から隔離することができな
い。これらの場合、腫瘍細胞それ自体が、隔離技術にお
ける各種ターゲット細胞として用いられる。すなわち隔
離により、細胞即ち腫瘍細胞に対する親和力又は腫瘍細
胞を溶解させる等の性質を有する細胞個体群中の細胞を
同定することができる。他の特殊な性質(例えば特定−
で受容器又は非新陳代謝抗原から切離される性質)を持
つ抗体を作る細胞を隔離するために、他のターゲット細
胞を適当に選択し隔離条件を選択することができる。
特殊な場合として、癌細胞上の受容器立地特性(rec
eptor 5ite 5pecific )を転形(
modulation ) Lようとする場合がある。
特定抗体を作る所望細胞を隔離する場合、抗体とターゲ
ット細胞との間の反応が必要であり、更に所望細胞近傍
での分離可能な状態を引き起こす方法を用いて反応を増
幅する必要がある。仮に抗体のエンドサイトーシスが起
った後にターグ2ト細胞上の受容器が消滅した場合、隔
離がネガティブ(例えば受容器立地に対する抗体特性が
作られ寿かった場合)か、あるいはポジティブ(例えば
受容器立地に対する抗体特性が作られたが、受容器を再
現することなしに内面化される場合)かを決定すること
ができない。この発明によればこのような基本的彦問題
は、次のように解決される。
最初の隔離では、用いられるターゲット細胞は腫瘍細胞
である(問題の患者の細胞)。この細胞はエンドサイト
−シスが起らないように薬剤処理される。例えば腫瘍細
胞上の受容器立地は基本的には固定されるが、結合する
可能性もまだある。この工程によるポジティブな隔離で
は、腫瘍細胞上の任意の受容器に対して抗体を作る細胞
個体群中の全ての細胞を含む。
次の隔離では、これらポジティブな細胞の個体群につき
正常細胞の存在下で再試験する。この試験によるポジテ
ィブな隔離では正常細胞上の受容器に対して抗体を作る
すべての細胞を含む。しかしこの試験でネガティブのも
のは、腫瘍細胞受容器に対して抗体を作るものを含むが
、正常細胞受容器に対して抗体を作るものを含まない。
従ってこれにより、唯一癌細胞に仕立てられる。
仮にこれらネガティブ細胞の個体群を腫瘍ターゲット細
胞の存在下で、薬剤処理なしで試験した場合、この試験
でポジティブのものは、腫瘍特性抗体を作る細胞であり
、ここではこの抗体は受容器立地の転形とならない。
まだこの発明は、特定の性質を有する抗体を作る細胞を
見つける場合、隔離を急速におこなう方法として有効で
あり、これは本発明者の米国特許出願A 536007
 (1983年9月26日出願、「抗体の作製方法」)
に示されて81− いる。この先の発明によれば、多種抗原材質を混ぜて十
分人レバートリーの抗体を作る方法が開示されている。
この方法の重要なことはあまりはっきりしない立地に対
する抗体を除き、特に優性な抗原立地に対する抗体が連
続的に再隔離し又再回復するのを防ぐことができること
である。
一旦、特定の性質をもった望ましい抗体を造り出す細胞
が単離されたならば、次にその細胞を培養して前記の抗
体を連続的に生産させることが必要である。もし、その
単離された細胞がハイブリッド細胞でないならば、それ
らは連続的な分裂をなし得る細胞系に雑種化した後に生
体内または試験管内で培養されることができるD特に望
ましい培養システムの一つは、発明者による米国特許第
3,964,467号および第4.064,006号、
あるいは同時継続の米国特許出願第449,779号(
1982年12月14日出願)および第450,056
号(1982年12月15日出願)の中に記述されてい
るも82− のである。この培養システムには、好ましくはリンパ液
からなる培養液がフローさせて用いられている。
ここに述べるガンの治療的研究にあっては、ガン細胞を
広範且つ攻撃的に死滅させ得る好ましい薬剤として用い
られているものは放射性物質、特にガンマ線源である。
これは、ガンマ線が顕著な透過能力を有し、それによっ
て腫瘍細胞集団の全体に死滅効果を及ぼしめ得るからで
ある。また、?ロン10のように熱中性子の衝撃によっ
てアルファ粒子を放出し得る物質を用いることもできる
。アルファ粒子は極く短い距離しか透過しないが、にも
かかわらず本発明の方法を用いることにより大量のがロ
ン10分子を腫瘍細胞集団の全体に分布させて大量のア
ルファ粒子を放出させ、腫瘍細胞集団の中において広範
且つ攻撃的な死滅作用を得ることができる。
ガンに対する最近の免疫療法的研究は、その研究自体に
固有欠点に起因した大きな困難に直面している。特にガ
ン細胞に狙いを定めてこれを破轡する一方、全ての正常
な細胞には影響を与えない「魔法の弾丸」を絶えず探し
めることは素晴しく理想的な目標ではあるが、ガンのメ
カニズムに関する最近の知識からするとこれは実際的で
はない。何故なら、ガン細胞集団の異質性および適応性
からすると、どれか一つ(または少数)の免疫的に特異
的な抗体またはリガンドが集団の中のあらゆるガン細胞
に特異的に影響し、または結合するといったことは全く
あり得ないからである。更に、全ての種類のガン、また
多種類のガンの間の異質性を扱うために必要とされるす
がンドまたは抗体を揃えるだめの最近の方法論は不充分
であるか、或いはそのような方法論は存在しない。
本発明に従って行なわれた研究では、治療は問題になっ
ている細胞集団、またその細胞集団の全ての細胞に特有
の特殊な性質を発見することには依存していない。むし
ろ、前記の集団の中の特殊な細胞が、腫瘍細胞集団の領
域に治療を局在化するだめのターゲット細胞として利用
されている。一旦この局在化が行なわれると、前記の集
団における全ての細胞の特殊々性質を見出す能力に依存
するとと々く、前記ターゲット細胞から前記の集団全体
に亘る攻撃的で且つ増巾された広範囲な治療的効果を組
立てるステップが開始される。
ここに記載されたガンに対する治療的研究(他のどのよ
うな疾病に対しても応用が可能である)は、数々のキー
、即ちその基本的な要点において従来の治療的な研究と
は著しく異なっていることに留意されるべきである。本
発明における一つの要点は、最終的な細胞毒素的ステッ
プが「抗ガン的」でないこと、即ち、ガン細胞との間の
相互作用には何等直接的に依存しないことである。その
結果、細胞毒素的薬剤が抗体を構成したシ、またはその
放出が抗体によって媒介されなければならないといった
ことは々い。この事実から、最終的な細胞毒素的薬剤(
単独、あるいは抗体と結合したものの何れで85− あっても)は少量でよい。従って、速やかに患者の体内
に行頁ることかでき(もし固定されなければ速やかに患
者から排泄される)、長時間毒素の循環に間曝されるこ
とによる患者の負担を大きく和らげられるという重要な
結論が導かれる。この種の物質を減少させるどのような
試みも、それら物質の特異性および/または結合に対す
る親和力を低下させる結果になっているから、これは抗
体または抗体と結合した細胞毒素的薬剤によって可能と
なったものではない。
このように、それらは容易には特定の細胞に特異的に向
けられることはなく、また患者の体内に既に存在してい
る高い親和力をもった天然の抗体と拮抗したシ、あるい
は置代り得るものでもない。本発明において、最終的な
細胞毒素的薬剤は細胞レセプタに対する特異的な親和性
というよりも、むしろ固定された非代謝性の抗原(また
ネオ抗原等)の成る部位に対する特異的な親和性を示す
ことのみが要求される。上記のように、前記プロセスに
おけるこの部分は、ガ86− ンに特有の複雑な問題というよシもむしろ優れて化学的
な問題であシ、細胞毒素的段階で天然または合成の分子
をどんなに多数使用するとしても、その分子の数を減少
させ得るものである。
当業者には明らかなように、本発明のプロセスにおける
種々のステップは、該プロセスで用いられる適当な放射
性または螢光性のラベル剤で追跡することができる。実
際、本発明のプロセス(全体または一部の何れであって
もよい)は、診断目的に極めて効果的に用いることがで
きる。例えば、ガン特異性の抗体(または複数の抗体)
に担持された放射性または螢光性の物質でラベルされて
いる非代謝性抗原の使用は、ターガント腫瘍細胞内に、
ラベルされた抗原を蓄積することになる。ターガント細
胞内に蓄積された非代謝性抗原が長い半減期を有する結
果として、患者の血流に由来する非蓄積性のラベルされ
た抗原を除去するため、また腎臓あるいはRES内で起
り得る何等かの蓄積を処置するためとしては充分に豊富
な時間がもたらされる。
このような余裕は、従来のラベルされた抗体の画像処理
システムによっては生み出され得ない。
従って、従来のシステムでは、ラベル物質の大部分が非
ガン性の組織や血流中に存在している間に画像を観察し
なければならない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は体中の腫瘍細胞個体群を示し、こ
の発明の治療法の好ましい具体例を実施するだめの工程
手順を示す説明図である。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦■”−′− 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 特願昭59−063096号 2、発明の名称 疾患細胞の生体内治療物質 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 パイオーレスポンス・インコーホレーテッド4、代理人

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)患者の異質力疾患細胞の集団の標的細胞に対する
    細胞毒性攻撃物質の前駆体として作用する免疫複合物か
    ら成る、患者の疾患細胞集団の生体内治療物質であって
    、前記免疫複合物は、(、) 前Hピ疾患細胞集団の標
    的疾患細胞に対して免疫特異的な坦体物質と、 (b) 標的細胞に対して非細胞毒性の抗原性物質から
    成り、患者の体内においてそれがさらされるいかなる系
    又は物質によっても分解されず、かつ、前記複合物が標
    的細胞の中に取シ込まれた際には前記坦体物質から解離
    する、該坦体物質と複合する非代謝性抗原であって、前
    記坦体物質によって誘導されるエンドサイト−シスによ
    って標的細胞中に蓄積されるものから成る、前記治療物
    質。
  2. (2)患者の疾患細胞集団の標的細胞から放出された際
    に、弗化画性の抗原性物質を捕捉する物質から成る、患
    者の疾患細胞集団の生体内治療物質であって、前記物質
    は、非細胞物性で、患者に注入されると患者の体の細胞
    外基質複合物に共有結合的に取り込まれる実質的に全身
    的な基質物質から成シ、該実質的に全身的な基質物質は
    、前記非代謝性抗原に対して特異性を示す、前記治療物
    質。
  3. (3)溶けた疾患細胞集団の疾患細胞から放出された非
    代謝性抗原が結合された、患者の細胞外物質中の基質の
    隣接部分に細胞毒性環境を確立する物質から成る、患者
    の疾患細胞集団の生体内治療物質であって、該物質は、
    前記非代謝性抗原の占有されていない決定基に対して特
    異性を示すリガンドと、該リガンドに結合された細胞毒
    剤とから成る、前記治療物質。
  4. (4)非代謝性抗原と、該抗原に対して結合親和性を示
    す免疫的リガンドとから成る免疫的複合物から成る、患
    者の疾患細胞集団の生体内治療物質であって、前記免疫
    的リガンドには、直接的又は間接的に細胞前件を発揮す
    る物質が結合されている、前記治療物質。
  5. (5)溶けた疾患細胞5集団の疾患細胞から放出された
    非代謝性抗原が結合された、患者の細胞外物質中に沈殿
    を形成する物質から成る、思考の挾、す細胞集団の生体
    内治療物質であって、該物質は、前記非代謝性抗原の占
    有されていない法定基に対して特異性を示すリガンドと
    、該リガンドに結合された酵素とから成シ、該酵素は、
    リガンドに対応して前記非代謝性抗原と結合して沈殿を
    形成するものである、前記治療剤。
  6. (6)疾患細胞集団中の少なくともいくつかの標的細胞
    が有し、疾患細胞に固有のレセプターに対して実質的に
    特異的な結合親和性を示すリガンド物質から成る、患者
    の疾患#]胞集団の生体内治療物質であって、#J記リ
    ガンド物質には酵素が結合されており、該酵素は、リガ
    ンド物質と酵素が、患者の体内において該酵素が作用す
    ることを阻害する、酵素阻害剤と共に患者体内に導入さ
    れた際には基質をネオ抗原に変えることができるもので
    ある、前記治療物質。
JP6309684A 1983-09-26 1984-03-30 疾患細胞の生体内治療物質 Pending JPS6072826A (ja)

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US53600183A 1983-09-26 1983-09-26
US536001 1983-09-26
US591330 1990-09-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6072826A true JPS6072826A (ja) 1985-04-24

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JP6309684A Pending JPS6072826A (ja) 1983-09-26 1984-03-30 疾患細胞の生体内治療物質

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JP (1) JPS6072826A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6270320A (ja) * 1985-07-04 1987-03-31 ラ レジョン ワロンヌ タ−ゲツテイング剤として有用な抗体及びそれを合体した結合体
JPS6345228A (ja) * 1986-05-06 1988-02-26 コノ−ト ラボラトリイズ リミテツド 抗原の免疫原性の増強

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6270320A (ja) * 1985-07-04 1987-03-31 ラ レジョン ワロンヌ タ−ゲツテイング剤として有用な抗体及びそれを合体した結合体
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