JPS606889Y2 - タ−ンテ−ブルのシ−トカバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、レコードプレーヤにおけるターンテーブル
のシートカバーに関するものである。

レコードプレーヤは、第１図に示すようにターンテーブ
ル１、トーンアーム２等がレコードプレーヤ本体３に載
置され、これらの機器を保護するため、埃を防ぐために
開閉自在のダストカバー４がレコードプレーヤ本体に支
持されている。

そして、ターンテーブル１上には通常レコード盤を保護
スるためのゴムシート５が設けられている。

レコードの再生はきわめて細い音溝を軽針圧のダイアモ
ンド針で走査することにより行なうため、レコード盤上
の埃はなるべく避けなければならないが、第１図に示す
一般のレコードプレーヤにおいてはダストカバー４を閉
じておいても、レコードプレーヤ本体３との間から埃が
入りゴムシート５上、レコードプレーヤ本体上等に集っ
てしまい特にゴムシート５上の埃は、レコード盤をのせ
ることによりレコード盤に付着してしまい、次にその裏
面を再生する場合には、その埃を除くことが非常に面倒
であった。

このことは、ゴムシート５を清掃しない限り同じレコー
ド盤の表裏を繰返し再生する場合には、その都度埃を取
り除かなければならないものであった。

特にレコード盤が通常塩化ビニルを主材料として使用し
ているため、静電気による埃の吸着が激しいものである
。

また、再生が終ってこのレコード盤をジャケット内に戻
した時には、このジャケット内にも埃がはいってしまい
使用するたびに煩雑な埃を除く作業をしなければならな
かった。

本考案を説明する前に上記の欠点を解消できるいくつか
の考えられるターンテーブルのシートカバーを以下第２
図から第４図に基づいて説明をする。

６は円形の薄い塩化ビニール等の合成樹脂のシートから
なるシートカバーで中心にターンテーブル１のスピンド
ル８が入る孔７を持ち、外径はゴムシート５の外径と同
じか多少大しく形成し、好ましくは第２図の如くゴムシ
ート５に載置した時ゴムシート５の外に突出するように
腰表面には製品の特徴６ａ、製品の取扱い上の説明及び
注意事項６ｂ、製品の特性・性能の説明６ｃが印刷され
ている。

このシートカバー６は通常コムシ一ト５上に載置してお
き、レコード盤を再生する場合にはコムシート５上から
取り除かれ、代りにレコード盤が載置される。

このように、再生時以外はゴムシート５上にシートカバ
ー６を載置しているため、ゴムシート５上には埃が堆積
することがなく面倒なレコード盤の埃を取り除く作業を
簡単にすることができる。

そのため、レコードプレーヤ本体３とフード４との間を
従来のように密閉する必要もなく、また大出力で再生し
た場合には、ノ＼ウリング等の問題でレコードプレーヤ
本体３からフード４を取りはずして再生する方が良好な
再生をすることができ、そのため専門家、マニア等にあ
ってはレコードプレーヤにフードを使用しないことが多
く、そのときにも埃よけとして効果がある。

なお、シートカバー６がゴムシート５より大きくしてい
るため、外周に指がかけやすく取りはすしが簡単にでき
る。

ゴムシート５が第４図の如く表面に突起のある時は、そ
の最外周の突起より外にシートカバー６の外端が来るよ
うにすれば、同様に取りはすしを容易に行うことができ
る。

また、製品の特徴６ａや製品の特性・性能の説明６Ｃを
印刷しておくことにより、店頭に陳列した場合購入者は
カタログ、ビラ等を見ることなく直接その製品を見なが
らその特徴並びに性能を知ることができ、販売者におい
てはカタログ、ビラ等を不要にたくさん準備する必要も
なく、きわめて便利なものである。

また、購入者が購入した後、通常その特性・性能等は細
かく記憶しておくことは不可能で、保管したカタログ、
取扱い説明書等によって確認しなければならなかったが
、シートカバー６に印刷しておくことによりいつでも確
認することができ、その不便もなくなる。

さらに、製品の取扱い上の説明及び注意事項６ｂを印刷
しておくことにより、オートチェンジャー、全自動プレ
ーヤ等の操作の煩雑なレコードプレーヤの取扱いを間違
えることもなく、小人、女性にあっても安全に操作をす
ることができる。

なお、上記の製品の特徴、性能、取扱いの説明等を表示
する場合には、直接ゴムシート５に印刷することも考え
られる。

また、オートチェンジャー、全自動プレーヤ等にあって
は、間違えてレコード盤を載せることなく、操作した場
合レコード針は従来凹凸のあるゴムシート５上に降下し
てしまうため、針が引っかかりカートリッジを損傷する
恐れがあったが、このシートカバー６を載せておくこと
により、平面の上にレコード針が降下するため損傷する
恐れもない。

この場合には、シートカバー６を透明なシートで作り透
視できるように裏面に印刷することにより、表面の凹凸
はまったくなくすことができ、より安全となる。

なお、シートカバー６上に印刷した製品の特徴６ａ、製
品の取扱い上の説明及び注意事項６ｂ、製品の特性・性
能の説明６０等は製品によって必要な項目を印刷すれば
良い。

次に本考案を第５図に基づいて説明すると、本考案は更
に、上述に説明したようなレコードプレーヤの諸説明が
表示されたシートカバー６の外周をターンテーブル１を
覆うように下方に曲げ、その曲げた部分の長さをレコー
ドプレーヤ本体３上面からゴムシートの上面までの高さ
より大きくすることにより、その開口部がレコードプレ
ーヤ本体３の上面に当接するようにしたカップ状に形成
したもので、ゴムシートの上面ばかりでなく、ターンテ
ーブル１とレコードプレーヤ本体との間のすき間からレ
コードプレーヤ本体３内に埃が侵入することを防止する
ことができるものである。

本考案によれば、シートカバーの開口部をレコードプレ
ーヤ本体の上面に当接するようにしたため、前述したい
くつかのシートカバーよりも埃の侵入をより良く防ぐこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のレコードプレーヤの正面図、第２図〜第
４図は本考案のなされる前に考えられるレコードプレー
ヤのシートカバーを示す図、第２図はその要部正面図、
第３図はシートカバーの平面図、第４図はその要部断面
図、第５図は本考案の一実施例を示す断面図である。 １・・・・・・ターンテーブル、３・・・・・・レコー
ドプレーヤ本体、４・・・・・・フード、５・・・・・
・ゴムシート、６・・・・・・シートカバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央にスピンドルの入る孔を持ち、ゴムシートを載置し
   たターンテーブルを覆う如く下方に曲げて開口したカッ
   プ形状としたシートカバーであって、上記カップ形状の
   上面部にレコードプレーヤの諸説間等が表示され、上記
   孔をスピンドルに嵌合させた時、下方に曲げた部分の先
   端がレコードプレーヤ本体の上面に当接するようにした
   ことを特徴とするシートカバー