JPS606623B2 - 喫煙品の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 種々の型の喫煙品において、燃焼材料の中に香料または
その他の煙変性剤を含有させることが望ましい。

使用中、変性剤は、喫煙者が吸引する前に煙の中に導入
される。その一例は、低タール分シガレットにおけるニ
コチンおよび香料の添加である。脊景技術 シガレット等の通常な喫煙品の風味を加える従来法は、
その製造前にタバコラグに対して液状香料を噴霧する方
法であった。

この方法は、香料がシガレット全体を移動し脱出する傾
向があるので不満足なものであった。香料の噴霧法は製
造装置および製造肩と徴粉の汚染に導き、その再処理に
不適当になる。また、製造工程中に、タバコの中の揮発
物質が蒸発によって失われる傾向があった。シガレット
に香料を添加する他の従来方法は、Ｒ．Ｊ．レクノルズ
名儀の米国特許第３００６３４７号に記載されている。

この特許において、香料を含浸された殿粉ペーストの条
を巻紙に施用し、この巻紙を煙管部の周囲に巻付けた。
この方法は、シガレット巻紙の物理特性と外観を著しく
損なうものであった。また、巻紙が香料添剤を吸収する
能力は、煙管部内部のタバコの吸収能力よりも遥かに低
い。通常のシガレットのフィルタ要素に対して香料を添
加する方法が提案されている。

この方法の欠点は、香料の位置が燃焼炭分から離れてい
るので、香料の低揮発性成分は、最後の吸込み段階にな
ってから始めて、煙の中で相当濃度を得ることである。
発明 本発明は、簡単な方法で香料をたばこ内に安定して包含
させ、吸込当初からおいしく感じさせるような喫煙品の
製造方法を提供することを目的とし、この目的はたばこ
の火付端から反対端まで煙管内部を通ってパルス空気流
を通過させ、３〜２５ミクロンの固形微粒子状香料物質
を空気流の中に同伴させて粒子雲を形成させ、この粒子
雲を煙管の中に供給することによって達成される。

以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明す
る。

第１図において、予め製造されたフィルタシガレット１
０が、このシガレットの外蓬より少し大きい内径を有す
るチューブ１１の中に配置されている。

このチューブ１１とシガレット１０の周囲に密着した可
孫性ゴムスリーブ１２によって、シガレット１０とチュ
ーブ１１との間の気密シールが備えられている。シガレ
ットと反対の側のチューブ１１の末端は吸引ポンプ（図
示されず）に接続さ．れている。ゴムスリーブ１２から
突出したシガレット１０の末端１３は、平面１４から約
１側の距離に配置されている。

粒径３〜２５ミクロンの一定量の靖霧乾燥された香料１
５が平面１４上にふるい落とされている。平面１４の単
位面積あたりの香料の量は、予めふるい操作中に決定さ
れる。香料を準備したのち、真空ポンプのスイッチを入
れ、またシガレットの末端１３を平面１４の所定面積に
沿って移動させる。この運動中、シガレット中に吸引さ
れる空気は平面１４上の香料微粒子を同伴し、これをシ
ガレット１０の煙管１６の中に入らせ、この煙管に沿っ
て進行させる。真空ポンプは空気をパルス吸引する様に
構成されているので、シガレット内部を空気の間欠流が
吸引される。これは、同伴された香料粒子をシガレット
内部に分散させるのに役立つ。この様にして、既知量の
香料中にがガレット中に吸引される。最後に、完成され
たシガレットがチューブ１１から除去される。第２図の
装置においては、閉鎖ドーム２２の壁中に形成された一
連の穴を周囲に配置された円筒形ホルダ２１の中に、複
数の、予め製造されたフィルタシガレツト２０が配置さ
れている。各ホルダ２１の中に可凝性スリーブ（図示さ
れず）が配置されて、シガレット２０の外側面と気密シ
ールを成す。ドーム２２の内部は着脱自在の導入パイプ
２３と接続している。このパイプ２３は、３〜２５ミク
ロンの範囲の粒径の、一定量の噴霧乾燥粒状材料２４を
含む。この材料２４は、パイプ２３の入口端２６の多孔
ディスク２５上に支承されている。装置使用中、パイプ
２３の入口端２６の中に空気が間欠パルスで階入され、
材料２４の内部を通過する。パイプ２３に取付けられた
パイプレータュニット２７が、空気流中への粒状材料の
同伴を助長する。同伴される材料２４はパイプ２３の中
を上昇する空気によってドーム２２の中に搬送され、粒
子雲を形成する。この粒子要は、ドーム上に予め配置さ
れた各シガレットを通して均等に、パルス噴出される。
各シガレットの火付端２８からシガレット内部を軸方向
に通過する空気流は、粒子雲中の材料粒子をシガレット
に沿って通過させて、その中に付着させる。各シガレッ
ト２０の中に所定量の粒子材料を導入する様に測定され
た時間、導入パイプ２３の中に空気を供給する。この様
に処理されたシガレット２０をホルダ２１から取はずし
、その火付端２８を外側面に付着した余剰材料をェアジ
ェツトで除去する。第３図に示す処理されたシガレット
は、フィルタチップ３０と煙管部３１とを有する。煙管
部３１の中に煙変性材料の粒子３２がある。この例の製
造工程は、中央部３５よりも両端部３３，３４において
タバコ密度が高いシガレット・を生産する。この様なタ
バコ密度の変動は、付着材料の濃度グラジェントを更に
増大するために使用される。この様にして、一定密度シ
ガレットにおけるよりも、中央部３５に比較して両端部
３３，３４において、より高い材料密度が存在する傾向
がある。粒子材料の通過は、タバコの中の最小抵抗線に
沿って生じる。また巻紙３６とこれに接触したタバコと
の間に存在するチャンネルの故に、中心軸線よりも外周
部において、より大きな粒子材料付着が生じる。またこ
れは、シガレットを吸う際にその軸線よりも外周部にお
いて、より強く燃える傾向の故に、予想外の、しかし望
ましい効果である。第４図は、より大量の、３〜２５ミ
クロンの範囲の粒子が短時間のパルスで導入された処理
済みシＺガレットの断面図である。

導入時間は、第３図に図示の構造において粒子を導入さ
せるために使用された時間よりも短い。このような短時
間導入は、より大径の粒子のより浅い浸透という結果を
伴い、シガレットの火付端においてのみ粒子付着Ｚグラ
ジェントを生じる。シガレットを通しての空気流速の選
定は、所望の粒子付着グラジェントの形成に役立つ。こ
のグラジェントは、シガレットに火をつけた後の最初の
二、三回の吸込に際して有益である。例えば、通常の低
タール分シガレットの場合、最初二、三回の吸込に際し
て、ニコチンと香りが不足する。故に、末端区域３４に
おける香料濃度の増大は、この様な香料の初期不足に補
償する。シガレットが吸われるに従って、自然の風味が
発展して、中央部３５における添加香料の濃度低下を補
償する。これは、ニコチン分および他の煙変性剤につい
ても同様である。第５図、第６図および第７図は、それ
ぞれ相異る二種の喫煙材料から成るシガレットの断面図
である。

それぞれの場合に、喫煙材料の一方または両方がそれぞ
れの煙変性剤を含んでいる。第５図のシガレットにおい
ては、煙管部は２個の同等部分５１，５２を含み、各部
分はそれぞれの型の喫煙材料を含む。

喫煙材料Ａ、またはＢ、またはその両方やそれぞれの煙
変性剤を含有することができる。例えば、材料Ａは、シ
ガレットの最後の吸込みに際して生じる様な過度に強い
風味と相互作用するメントール等の煙清源剤を含有する
ことができる。煙管が燃焼するに従って、燃焼炭分にお
ける材料Ａの割合が増大し、従って煙の中に排出される
それぞれの蛭変性剤の割合も増大する。材料Ｂは、初期
の吸込の際の風味を改良するため、煙風味またはタバコ
風味の増進剤とニコチンの混合物を含有することができ
る。煙管が消耗するにつれて材料Ｂの割合が減少するに
従って、煙の中に放出される香料の量も減少する。シガ
レットが吸われるに従って自然の風味が成立する傾向が
あるので、最後の吸込みにおいては、風味増進剤の必要
量はなくなる。第６図のシガレットは、材料Ａの煙管６
１の中に収容された円錐形６２の材料Ｂを含んでいる。

この形は、シガレットが吸われるに従って材料ＡとＢの
割合を除々に増大または減少させ、またそれぞれの煙変
性剤の割合を増大させまたは減少させる第２法を成すも
のである。あるいはフィル夕３０を煙管の反対側に取付
けることもできる。第７図において、シガレットは二種
類の相異る喫煙材料７１，７２を含み、これらの材料は
製品の長さに沿った一点において、横断界面７３に沿っ
て接触している。故に、二種類の喫煙材料の間には、第
５図と第６図のシガレットの様な徐々の変化ではなく、
急激な変化が存在する。煙管の縦軸線に沿って反対方向
における二種類の粒状変性剤の濃度変化は、他の方法に
より、すなわちフイルタチップの取付け前に、両切シガ
レットの各端に順次に煙変性剤を導入することによって
実施することができる。

変性剤の導入は第１図または第２図に図示の方法のいず
れかによって実施することができる。この順次導入法の
結果を第８Ａ図に示す。この第８図は、煙変性剤×とＹ
のそれぞれの区域８１と８２を示している。第８Ｂ図は
、煙管の長さに沿った変性剤×とＹの濃度グラジェント
グラフを示す。煙変性剤または変性材料が巻紙３６を通
して見えない様にするため、これをタバコの色と同様の
色に染色することができる。

煙変性剤は、ウッドスモーク、かんぞう、メントールま
たはコーヒ等の香料とすることができると考えられる。

あるいは、変性材料はニコチンまたはその誘導体とする
ことができる。合成香料も使用することができる。それ
ぞれの場合に、香料は頃霧乾燥法によって、ゴム、アカ
シア、変性殿粉、またはゼラチン、またはその混合物、
または０その他のキャリアの中にミクロ包蔵することが
できる。この様なミクロ包蔵は操作を容易にし、貯蔵中
の鰹変性剤の劣化を最小限に成し、また揮発性物質の蒸
発損を著しく低減させる。また、ミクロ包蔵法の使用は
、変性剤の放出がシガレットを吸うまで延期されるので
有利である。

仕上りシガレットに対する煙変性剤の添加は「シガレッ
ト製造機の汚染、および製造工程から出る暦と徴粉の汚
染を防止する。

その結果、この様な汚染されない肩と徴粉を自由に再使
用することができる。また粒状煙変性剤を使用する場合
には、液体香料を使用する際に生じていた巻紙上の“ス
ポッティング”の問題も生じない。粒状煙変性剤の雲を
形成するために、空気以外のガス、例えば窒素も使用で
きると考えられる。

前述の本発明は、シガ−あるいはタバコ代用材料を含有
する喫煙品にも使用するのに適当である。シガレットは
、各６５の９の煙管部に対して１の９のオーダの包蔵煙
変性剤を含有できるものと考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は吸引作用によってシガレット中に一定量の煙変
性剤を導入する装置の断面図、第２図はシガレット中に
空気を吸込むことによって一定量の煙変性剤を導入する
装置の断面図、第３図と第４図は、それぞれ煙変性剤を
導入されたのちのシガレット断面図、第５図、第６図お
よび第７図はそれぞれ二種類の相異る喫煙材料から成る
シガレットの断面図、第８Ａ図は煙変性材料を各端から
導入されたのちのシガレットの断面図、また第８Ｂ図は
第８Ａ図のシガレットにおける煙変性材料の分布グラフ
である。 １０，２０……シガレット、１５，２４……香料、３０
・・・・・・フィルタチップ、３１・・・・・・煙管部
、３６・・・…巻紙、３２，８１，８２・…・・香料（
粒状変性剤）。 （９・フ・ Ｆ′９．２． Ｆ′９．ヲ− Ｆ′９・ム 行９．５． 行９．６． Ｆ′９．ア 斤夕．狐． Ｆ′９．８Ｂ．

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一定量の香料物質を既製の葉たばこや葉巻の煙管部
   に導入する喫煙品の製造方法において、粒径３〜２５ミ
   クロンの固形の微粒子状香料物質を空気流の中に同伴さ
   せてこの粒状物質の粒子雲を形成し、前記粒子雲のパル
   スを煙管部に沿つて火付端から吸口端に向つて短時間通
   過させ、煙管部中の粒状物質の濃度を両端部の中間区域
   よりも火付端において大であるようにすることを特徴と
   する喫煙品の製造方法。 ２ 前記粒状物質はミクロ包蔵された噴霧乾燥形である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の喫煙品の
   製造方法。 ３ 前記煙管部中の粒状物質の濃度は煙管部６５ｍｇに
   つき約１ｍｇのマイクロカプセルを含有していることを
   特徴とする特許請求の範囲第２項記載の喫煙品の製造方
   法。 ４ 前記空気流は火付端と反対側の末端から煙管部を通
   して抽出されることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の喫煙品の製造方法。 ５ 前記空気流は火付端から煙管部を通して吹き込まれ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の喫煙品
   の製造方法。