JPS6059321B2 - 塩素化ポリオレフインの固形化採取法とその装置 - Google Patents

塩素化ポリオレフインの固形化採取法とその装置

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JPS6059321B2
JPS6059321B2 JP21786482A JP21786482A JPS6059321B2 JP S6059321 B2 JPS6059321 B2 JP S6059321B2 JP 21786482 A JP21786482 A JP 21786482A JP 21786482 A JP21786482 A JP 21786482A JP S6059321 B2 JPS6059321 B2 JP S6059321B2
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spinning
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carbon tetrachloride
chlorinated polyolefin
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JPS59112021A (ja
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司 二艘木
康夫 藤井
正道 木村
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は乾式で紡糸して比較的低温て軟化しやすい
塩素化ポリオレフィンを四塩化炭素溶液から固形化採取
する方法と、その装置に関するものである。
塩素化ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブデン、天然ゴム、合成ゴム、ポリ4−メチ
ルペンテンー1、またはエチレン酢ビ共重合物などを原
料とし四塩化炭素中に均一に溶解させ、塩素ガスを吹込
み塩素化することによつて製造される。
このような原料の塩素化物のうち塩素含有率が6眺以
上の場合はその有機溶剤溶液を沸騰水中に入れて塩素化
物を固形化する方法(特公昭46一4581号公報参照
)や噴射ノズルあるいは回転円板により噴霧乾燥する方
法(特公昭45−363■号公報参照)などで円状粒子
化することが知られているが、塩素含有率が5〜印%の
ものは、軟化温度が低く、強い粘着性があり、これらの
方法では団子状になつたり装置へ付着するため固形化操
作は不可能である。
特公昭51−335四公報では塩素含有率20−印%
の塩素化ポリプロピレンの四塩化炭素溶液を加熱した回
転ドラムにフィルム状に保持して乾燥、離脱延伸する方
法が示されているが、この方法では乾燥初期段階におい
て溶液がドラムより滴状落下したり残留四塩化炭素の量
によつては融着の度合が増し離脱延伸が円滑に行われな
いため実用化は困難である。
塩素含有量5〜圓%(以下本明細書においてはすべて
の%は重量%とする)の塩素化ポリプロピレンや塩素化
エチレン酢ビ共重合体(以下塩素化EVAと称する)等
はポリプロピレン用印刷インキ、ポリプロピレン複合フ
ィルム詰合せ剤、塗料および接着剤などに広く使われる
が、上述のようにこれらは低い軟化温度、強い粘着性、
弱い凝集力のために固形化に大きな制約があり大部分が
溶液状で市販されている。
本発明者らはこれら従来法の欠点に注目してこれらを回
避できる方法を種々研究の結果塩素化ポリオレフィンの
四塩化炭素溶液を紡出、乾燥し、得られる糸状体を巻取
ることにより、当該塩素化ポリオレフィンの目的とする
固形化を可能ならしめることができた。
−即ち本発明法は塩素化ポリオレフィンの四塩化炭素溶
液を濃縮してある程度濃度と粘性を高めた後、当該溶液
を多数の微細孔を有する紡糸ノズルより糸状に紡出し、
瞬間的に塩素化ポリオレフィンから四塩化炭素を蒸発分
離するものであるが、その際該糸条体の巻取速度と塩素
化ポリオレフィンの四塩化炭素溶液の紡出速度との比を
3〜8とすることにより糸条体が細くなつて溶剤の蒸発
に必要な潜熱が伝わりやすくなるため顕著な乾燥速度、
生産性の向上が図れる点に特徴を有する。
さらに本発明の対象である塩素含有率5〜50%の塩素
化ポリオレフィンは前述のように軟化温度;が低いため
常識的には乾燥温度をかなり低くする必要があるが、本
発明の方法においては原液紡糸、四塩化炭素の蒸発、固
形化への過程で、固形化品中の残存四塩化炭素含有量と
糸条体の巻取速・度と前記溶液の紡出速度との比を適宜
調節するこ2とにより塩素化ポリオレフィンの軟化温度
以上の熱風を使用しても糸条体は切れす巻取りができる
。しかもこのように紡糸して得られた固形化塩素化ポリ
オレフィン製品は着色その他の物性変化が5全くなく、
まな固化時の製品の損失もなく本発明は技術的、経済的
に極めて優れた塩素化ポリオレフィンの固形化方法とい
える。
乾式紡糸法なるものは多くの高分子物質から化学緯維製
造に際して採用されていることは周知の3とおりである
が、これらの物質はいずれ一も軟化温度が高く、繊維の
引張強度も強いものであり、本発明のように軟化温度が
低く、強い粘着性と弱い凝集力を示す塩素化ポリオ!フ
ィンの乾燥固形化法として、しかも大規模生産に適する
方法とし4.て、乾式で紡糸する方法が適用しえるとは
これまで全く想起しえなかつた−ことである。
本発明の実施にあたつては次のような点が考慮一されね
ばならない。
(1)当該塩素化ポリオレフィン溶液の粘度及び温度。
(2) 紡糸圧力(3)乾燥温度と熱風の整流方法。
(4)糸条体の巻取速度と溶液の紡出速度との比各項に
ついて詳細に記述すれば次の通りである。
1 一般に溶液粘度は原料の種類、分子量、塩素化温度
によつて変わるが、紡糸の面からみて紡糸時の粘度とし
て50〜1,000ポイズが好まし−い。
溶?温度はより高い濃度の溶液に村しても均一な流動を
与える意味から四塩化炭素の沸点を越えない範囲で高い
方が良く、一般に30〜7(代)が適当である。
2紡糸圧力は塩素化ポリオレフィン溶液が高粘度である
ため高圧が要求されるが、有効な圧力は5〜70k9/
Cd(ゲージ)であり特に10〜65kg/C7lfの
範囲がより好ましい。
3乾燥温度は紡糸筒入口で90〜230Cが適当である
しかし固形化品の残留四塩化炭素含有量のバラツキを少
なくする.ために10(代)以上がよいこと、210C
以上では紡出糸条体の引張強度低下が著しくなることを
考えると100〜210Cの範囲あくより好ましい範囲
といえる。
−熱風を流す方法は紡出される糸条体に対して並流の場
合がよい結果を示す↓熱風の吹込み条件によつては紡出
された糸条体はからまつたり巻きついたり紡糸筒側壁へ
付着することがあり、紡糸、乾燥延伸が妨げられるので
、熱風をできるだけ静かに流すことが大切で本発明者ら
は有効な整流装置を取付けるこに一よつてこれらの問題
を解決した。
本発明の最大の特徴は紡糸された糸条体の巻取速度と紡
糸するための溶液の紡出速度との比、を〒定範囲に設定
する点にある。
上記の比を一定範囲内に設定することによつて固形化品
の残留四塩化炭素含有量が減少し、また巻取速度と紡出
速度との比のコントロールにより残留四塩化炭素含有量
の調節が容易となる。
この比即ち糸条体の巻取速度を溶液の紡出速度で割つた
値は3〜8が適当である。
この値が1〜2の場合は紡糸が不安定になり、また9以
上の場合は糸切れが発生し、適当ではない。
本発明の実施に際して用いる装置は一般に公知の乾式紡
糸装置と大差のあるものではないが、第2図及び第3図
によつて1例を説明する。
もちろんこれに限定されるものではない。塩素化ポリオ
レフィンの四塩化炭素溶液は給液管2を通り紡糸ノズル
3に送られ、ここでポリマー溶液の糸条体として紡出さ
れた後紡糸筒1内を熱風とともに落下しその間に乾燥さ
れる。
蒸発した四塩化炭素ガスは熱風とともに出口7を通り回
収装置に送られる。
紡出された糸条体は四塩化炭素の蒸発とともに軽くなり
、巻取りが始まつてもねじれ、ふらつきが胤生す,るの
で最大限これらを小さくする必要があり、整流化微調整
用エア入口12、整流板4や整流金網5などの装置によ
つて熱風を整流化する工夫を施している。整流金網とし
ては例えば60〜80メッシュの金網5−2、80〜1
00メッシュの金網5−4、24〜48メッシュの金網
5−6、15メッシュの金網5−8が有効である。熱風
は入り口6より接線方向に吹込まれるが、この温度は塩
素化ポリオレフィンの種類、巻取速度と紡出速度との比
などにより調節されることが好ましい。
一方固形化したものは出口部で冷却装置11により冷却
されガイドロール8を経て延伸装置9巻取り装置10を
通り仕上工程へ移される。紡出、乾燥は上方、下方ある
いは横方向のいずれからでも行いうるのはもちろんであ
る。
次に本発明の実施例をあげるが、これらのみに限定され
るものではない。下記実施例中の%は重量%で示す。
〔実施例1) 塩素含有率28.5%、濃度22%の塩素化ポリプロピ
レン(アイソタクチック)を溶解した四塩化炭素溶液を
50℃に加温し、液圧45k9/CILでノズル孔径0
.1Tn×孔数30の口金から紡出させ150℃の熱風
の中で紡糸した。
紡出した糸条体を該糸条体の巻取速度と該溶液の紡出速
度との比を種々変化させて乾燥した場合のこの比と紡糸
筒各位置における糸条体の引張強度および固化品中残留
四塩化炭素(Ccl4)含有率の関係を表1に示す。
(実施例2) 塩素含有率24.0%、濃度20%の塩素化ポリプロピ
レン(アタクチツク)を溶解した四塩化炭素溶液を液温
40℃、液圧30kg/Cliで孔径0.1顛×孔数2
0の紡糸ノズルを使い糸条体の巻取速度と溶液の紡出速
度との比を6として種々の乾燥温度で行つた時の固形化
糸条体の引張強度と残留四塩化炭素含有量を表2に示す
比較例として表2以外の乾燥温度で紡糸したが、乾燥温
度80℃の場合は残留四塩化炭素含有率は19.1%と
高い上、装置への付着があり、240℃の場合は糸切れ
が発生し巻取れなかつた。
(実施例3) 塩素含有率18%、濃度20%の塩素化EVAl四塩化
炭素溶液を液温30℃、乾燥温度130℃、ノズル孔径
0.1T!r!!t×孔数30の口金を使い乾燥固化を
行つた。
種々の紡糸圧力及び巻取速度と紡出速度との比において
巻取られた固形化品中の残留四塩化炭素含有量を表3に
示す。なお引張強度は0.48〜0.93y/dの範囲
であつた。
紡糸圧力70k9/C7l!以上で行うと、固形化品中
残留四塩化炭素含有率が18%以上となり粘着性が増加
するため好ましくない。
(実施例4) 塩素化ポリプロピレン(アイソタチツク)の塩素含有率
が28.5%で、ポリマー濃度が30%の四塩化炭素溶
液(25℃、溶液粘度400ポイズ)を50℃に加温し
孔径0.07W4×孔数20の紡糸口金を使い25k9
/Cltの液圧、熱風温度200Cで紡糸乾燥を行つた
その際の巻取速度と紡出速度との比は5であり、また残
留四塩化炭素含有率は5.7%であつた。
この場合熱エネルギーの有効利用を図るため一部の熱風
を循環型式にして行つたところエネルギーコスト10%
削減が図れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用された塩素化ポリプロピレンおよ
び塩素イ5EVAの塩素含有率と軟化温度の関係を示す
。 第2図は本発明に係る紡糸固形化装置の1例を示す縦断
面図、第3図イ,口は第2図の整流装置の詳細を示す横
断面図及び縦断面図を示すが、図中の符号は次の通りで
ある。1・・・・・・紡糸筒、2・・・・・・給液管、
3・・・・・・紡糸口金、4・・・・・・整流装置(整
流板)、5・・・・・・整流装置(整流金網)、6・・
・・・・熱風入口、7・・・・・・熱風出口、8・・・
・・・ガイドロール、9・・・・・・延伸装置、10・
・巻取装置、11・・・・・・冷却装置、12・・・・
・・整流化微調整用エア入口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩素含有率5〜50%の塩素化ポリオレフィンを溶
    解した四塩化炭素溶液を紡出、乾燥し、得られる糸状体
    を巻取り、かつその際該糸状体の巻取速度と前記溶液の
    紡出速度との比を3〜8とすることを特徴とする塩素化
    ポリオレフィンの固形化採取方法。 2 塩素含有率5〜50%の塩素化ポリオレフィンを溶
    解した四塩化炭素溶液を紡出、乾燥し、得られる糸状体
    と巻取り、かつその際該糸状体の巻取速度と前記溶液の
    紡出速度との比を3〜8とすることを特徴とする塩素化
    ポリオレフィンの固形化採取方法に直接使用される装置
    であつて、該溶液を紡出して得られる糸状体を乾燥する
    ための熱風吹込み部に整流装置を取付けかつ上記糸状体
    を巻取る装置を設けてなる紡糸固形化装置。
JP21786482A 1982-12-14 1982-12-14 塩素化ポリオレフインの固形化採取法とその装置 Expired JPS6059321B2 (ja)

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