JPS6057045B2 - 光学コンダクタ用コネクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学コネクタ、特に単繊条あるいは多重繊条
の光学コンダクタ用の自己調心要素をもつコネクタに関
する。

単繊条型の光学コンダクタとは、光導体がガラス、硅素
あるいはプラスチック材で造られた単一の繊条のことを
云い、一方多重繊条導体は１束にまとめられた複数の繊
条を含む。

本発明による装置は必ずしもこれに限定するものではな
いが、特に単繊条の光学コンダクタに適用して好適てあ
る。

２つの光学コンダクタ間の接続が、もしその接続により
接合部において実質的な光損失を生ずべきではないこと
が望まれるならば苛酷な状態を満足すべきであるという
ことが良く知られている。

これらの状態には２種類のものがある。それらの一方は
接続されるコンダクタの末端の表面の状況である。２つ
の円筒形コンダクタの良好な接合のためには該表面は両
方共できる限り完全に磨かれていなければならず、なお
円筒の母線に垂直でなければならない。

また他方ではこれらの状態は接合される２つの末端の幾
何学的相対位置に関係する。

即ち接合される光学コンダクタの末端は可能な限り相互
に接触しければならず、この接触を助長するためにそれ
らの間に常に接触圧力を作用させて、かつコンダクタの
角度調合と両軸線の整合は一方のコンダクタから他方の
コンダクタへの移行領域において正確でなければならな
い。２つの単繊条の光コンダクタの接合の場合、前記２
つの整合条件はそれぞれ約１接および２〜３ミクロンで
なければならない。

これらの要求を満たすためには現在使用されて一いるコ
ネクタは、製作および組立時の公差が極めて小さい精密
な機械装置を含みこれによれば接合されるコネクタの末
端は長手方向の変位を許容する接点と組合わされかつば
ねのような弾性部材によつて容易に得られる力によつて
それらの接合位．置に保持されている。

これら既知のコネクタは高価であるという欠点がありか
つ一方においてはそれらの取付け、組立ては冗長かつ複
雑である。本発明の目的は光学コンダクタの接続および
離脱に冗長なかつ複雑な装置作業を必要とせずしか・も
既知の装置の性能を少くとも同等の性能をもつコネクタ
を提供するにある。従つて本発明は軸方向の圧力で相互
に組立てられる補合的な装置をもつ２つの向き合つた本
体により形成されるケーシングを含む光学コンダクタ用
コネクタを提供し、各本体は肩部と胴部を含む端子部材
の対応する胴部に向つて延びる胴部と共に配置されてお
り、それぞれの端子部材は更に胴部の末端における中心
内孔中に光学コンダクタの一端を受けるように造られ、
その方法はコンダクタがその末端をその中に平坦になる
ように固定されかつ胴部に少くとも２ケの環状溝をもち
かつ胴部の長さに沿つて配置された端子部材の胴部の末
Ｌ端の平面上に置かれるようにして、胴部の末端で中心
内孔中の光学コンダクタの末端を受けるように配置され
、前記溝の底が前記中心内孔および環状連結部材を含む
前記溝と同心でありかつそのコネクタは端子部材の胴部
が相互に向き合つた状態でその中に延びる接手部材を更
に含み、その装置は圧縮されている状態の下ではその環
状連結部材が補合的な固定装置の作用の下で相互に係合
される場合に前記結合部材の中て端子部材の自己調心作
用を可能にする。

各端子部材の肩部は、その部材が本体内に浮遊状態で取
付けられるような方法で対応する本体の内孔の中で好適
に受けられている。

同様にして、結合部材はそれがこの本体内で浮遊状態で
取付けられかつリングによつて保持されるような方法で
その１つの末端で胴部の１つに好適に組立てられている
。

各端子部材を反対側の部材の方向に押し向けるために、
弾性要素がそれぞれの本体の中に配置され、端子部材の
肩部と係合している。

端子部材が末端接触した状態になると、この弾性部材は
、光学コンダクタの２つの末端間の接触が、適切な状態
の下て実施されることを確実にする前記部材の反対方向
の動きを可能にする。結合部材が浮遊状態で取付けられ
、これに対し必要とされる唯一の精度は結合部材を受け
ている溝の底部と光学コンダクタの末端を受けている中
心内孔が同心であるように構成された本発明によるコネ
クタは、更に既知の装置と比較した場合により高価でな
い利点を有する。

本発明によるコネクタを示す図面に示す実施例を参照し
つつ本発明を以下に説明する。

図においてコネクタのケーシングは図示されていないが
既知の従来の方法、例えばねじ止めによつて相互に組立
てられた２ケの本体１，１″により構成されこれは本体
１，１″の一方を他方に対し軸方向に圧力を提供するこ
とである。

本体１，１″はそれぞれ肩部３，３″および胴部４，４
″を含む端子部材２，２″を受けるように作られている
。

肩部３，３″は本体１，１″の内孔５，５″の中でガタ
をもつた状態で配置され、なお胴部４，４″は本体１，
１″から突出する様態で取付けられかつ相互に向き合つ
ている。端子部材２，２″はそれぞれそのうちの１つが
７によつて示されている接続される２ケの光学繊条光学
コンダクタのうちの一方の末端を受けている。この光学
繊条７はこれが胴部４の末端に設けられた中心内孔６を
通過するまで部材２の中に導入され、そののち肩部３の
中に配置されかつこの肩部３の中にねじ込まれたプラグ
９によつて適切な位置に保持された変形可能な手段８の
支援をかりて、例えば圧力をかけた状態で該繊条７が所
定位置に固定される。繊条７の固定後繊条は部材２の胴
部４の末端の面で切断されてから繊条７の末端は部材２
の末端と同一平面となるように注意して磨かれる。部材
２に光学繊条７を固定する別の方法はこの繊条をこれに
その末端で良好な表面状態を熱衝撃によつて破断するこ
と、およびその後、該末端が胴部４の末端と同一平面に
おかれるまでこれを部材２の中に導入することを含む。

その後繊条７は一方ては圧縮中の如何なる軸方向の変位
をも避けながら変形可能な手段８の支援を受けて固定さ
れる。２ケの同形の環状連結部材１０が胴部４のそれぞ
れの中に設けられかつ胴部に沿つて長手方向に位置する
２つの円形溝のうちの１つにそれぞれ配置される。

内径が、胴部４，４″の溝の底の径よりも、環状連結部
材１０を形成する断面円形の紐体の直径の２倍までの大
きさ分だけ大きい結合部材１１は弛緩した状態にある場
合に浮遊状態で本体１の中に配置され、該結合部材１１
の肩部１３用の承接部として作用するリング１２によつ
て支持される。本体１と１″とが分離される場合、結合
部材１１は部材２だけを覆うことになる。

部材２，２″のそれぞれは例えば本体１にねじ込まれる
プラグ１５によつて本体１に保持される１４のような弾
性要素によつて相互に向つて押されている。ケーシング
の２つの本体１および１″が或る種の適切な既知の方法
て相互に作用する軸方向の圧力の下で組立結合されると
、本体１の部材２と向き合つた部材２″の胴部は結合部
材１１の中に延長されて胴部４と向き合わされる。環状
連結部材１０は圧縮状態になり、これによつて中心内孔
６，６″および連結部材１０を受入れる溝の底は同心で
あるという事実により結合部材１１の中で部材２，２″
の胴部４，４″の自己調心作用をもたらす。部材２，２
″の中に固定されその対応する末端が内孔６，６″の中
で中心に配置された７のような繊条は、良好な光学性能
を保証する角度公差と整合公差をもつて相互に向き合つ
て位置づけられる。これに反し本体１，１″の内孔５，
５″内のそれらの肩部３，３″および１４のような弾性
要素によつて部材２，２″を浮遊状態て取付けることは
、部材２，２″の十分な後方への動きを可能にし、その
結果、末端同士で接触して配置された光学繊維の良好な
接触圧力が得られる。光学繊条の接触圧力が良好な状態
の下で得られる。本発明によるコネクタ装置により得ら
れる２つの光学コンダクタ間の接続は段階性あるいは傾
斜性屈折率をもつ単一繊条型の低損失光学コンダクタに
対しては１ｄ）哩度の減衰をあられすことがてき、一方
多重繊条に対してはこの減衰は３乃至ダＢに達する。本
発明によるコネクタは配設動作”が冗長かつ複雑でしか
も高価な既知のコネクタと好適に置換できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明によるコネクタを示す断面図である。 図中符号、１，１″ ・・・本体、２，２″ ・・・端
子部材、３，３″・・・・・肩部、４，４″・・・・・
胴部、５，５″・・・・・内孔、６，６″・・・・中心
内孔、７・・・・・・光学コンタクト、８・・・・・・
変形手段、９・・・・・・プラグ、１０・・・・・・環
状連結部材、１１・・・・・・結合部材、１２・・・ノ
・・・リング、１３・・・・・肩部、１４・・・・・・
弾性要素、１５・・・・・・プラグ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 軸方向の圧力で相互に組合わせる補助的な固定装置
   を具備する２ケの向き合つた本体により形成されたケー
   シングを含み、それぞれの本体が肩部と胴部を含む端子
   部材を受けており、前記端子部材が肩部で保持されかつ
   その胴部が対向する本体の中に設けられた端子部材の対
   応する胴部に向つて延びるように配置されており、それ
   ぞれの端子部材は、更にその胴部の末端の中心孔内に光
   学コンダクタの端部を受け入れ、該光学コンダクタを、
   その末端が平坦になりかつその端面が前記部材の胴部の
   端面上に位置するように、前記部材に固定するようにな
   つており、各胴部はその長手方向に間かくをもつて並設
   された少くとも２つの環状溝を有し、前記環状溝の底が
   前記中心孔と同心でかつ前記溝には環状連結部材が嵌合
   しており、更に、端子部材の胴部が相互に向き合つた状
   態でその中に延びる結合部材を含み、前記端子部材が補
   助的な固定装置の作用の下に相互に係合する場合に、前
   記環状連結部材が前記結合部材の中で圧縮状態下に端子
   部材の自己調心を可能にするように構成されていること
   を特徴とする光学コンダクタ用コネクタ。 ２ 各端子部材の肩部が個々の本体の内孔中で支持され
   、その端子部材がこの本体に浮游状態で取付けられてい
   る、特許請求の範囲第１項記載のコネクタ。 ３ 前記結合部材がその末端の一方により前記本体のう
   ちの一方と組立てられている、特許請求の範囲第１項あ
   るいは第２項記載のコネクタ。 ４ 前記結合部材が前記一方の本体内にばねによつて保
   持されながら浮游状態で取付けられている、特許請求の
   範囲第３項記載のコネクタ。 ５ 対応する端子部材の肩部に対して係合しかつ端子部
   材を他方の端子部材の方向に押圧するために、弾性要素
   がそれぞれの本体内に配置され、２つの部材が末端接触
   するようになる場合に、端子部材の反対方向の動きを許
   すように構成されている、特許請求の範囲第１項乃至第
   ４項の何れか１項記載のコネクタ。 ６ 変形可能は装置がそれぞれの端子部材の肩部の中に
   配置されかつそれによつて結合される光学コンダクタを
   圧縮および固定させる、特許請求の範囲第１項乃至第５
   項の何れか１項記載のコネクタ。