JPS605393B2 - レ−ザ加工方法 - Google Patents
レ−ザ加工方法Info
- Publication number
- JPS605393B2 JPS605393B2 JP52040503A JP4050377A JPS605393B2 JP S605393 B2 JPS605393 B2 JP S605393B2 JP 52040503 A JP52040503 A JP 52040503A JP 4050377 A JP4050377 A JP 4050377A JP S605393 B2 JPS605393 B2 JP S605393B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mesh
- metal
- processing method
- base metal
- laser processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はしーザ光を用いて母材金属表面に合金用異種金
属を混入し合金化するレーザ加工法に関する。
属を混入し合金化するレーザ加工法に関する。
従来、例えば自動車のエンジンにおいて、エンジン母体
は軽量化のためアルミニウム合金で作り、耐熱、耐摩耗
性の必要なシリンダ内壁には特性のすぐれた他の金属、
例えば鋳鉄製のライナーをはめ入れすることにより、シ
リンダ内壁に所望の耐熱耐摩耗特性を与える方法が用い
られている。
は軽量化のためアルミニウム合金で作り、耐熱、耐摩耗
性の必要なシリンダ内壁には特性のすぐれた他の金属、
例えば鋳鉄製のライナーをはめ入れすることにより、シ
リンダ内壁に所望の耐熱耐摩耗特性を与える方法が用い
られている。
この方法は、シリンダ内壁のように簡単な円筒内面でラ
イナーのはめ入れ容易な場合には極めて有効である。し
かし、シリンダ内を往復運動するピストンにおけるピス
トリング鉄入溝内壁、または、同じシリンダバルブ弁座
のようにライナーはめ入れの難しい場合は、母材が焼入
れ硬化の可能な鉄類であれば、高周波焼入、焔焼入れな
どの部分焼入、または惨炭、窒化などによる部分的硬化
処理が可能であるが、軽量化のためのアルミニウム合金
などを母村とするものには適用し難い。その代わり、ア
ルミニウム合金上にクロムや鉄のメッキをする方法や、
鉄やモリブデン溶射による表面硬化処理が行なわれるが
、上記ピストンリング隊入溝内壁などの硬化処理として
は、塗膜厚み、密着度などにおいて、十分満足できるも
のは得られない。なお、前記の部分焼入れ、惨炭などの
部分的硬化処理の可能な場合においても、この処理の際
の加熱範囲が目的部分より広い範囲に及ぶのでこのため
の熱歪が残留し、機械的性能に欠かんを残す恐れがある
。
イナーのはめ入れ容易な場合には極めて有効である。し
かし、シリンダ内を往復運動するピストンにおけるピス
トリング鉄入溝内壁、または、同じシリンダバルブ弁座
のようにライナーはめ入れの難しい場合は、母材が焼入
れ硬化の可能な鉄類であれば、高周波焼入、焔焼入れな
どの部分焼入、または惨炭、窒化などによる部分的硬化
処理が可能であるが、軽量化のためのアルミニウム合金
などを母村とするものには適用し難い。その代わり、ア
ルミニウム合金上にクロムや鉄のメッキをする方法や、
鉄やモリブデン溶射による表面硬化処理が行なわれるが
、上記ピストンリング隊入溝内壁などの硬化処理として
は、塗膜厚み、密着度などにおいて、十分満足できるも
のは得られない。なお、前記の部分焼入れ、惨炭などの
部分的硬化処理の可能な場合においても、この処理の際
の加熱範囲が目的部分より広い範囲に及ぶのでこのため
の熱歪が残留し、機械的性能に欠かんを残す恐れがある
。
本発明の目的は、ライナーなどのはめ入れにより局部的
な耐摩耗性の表面を得ることの困難な部分にも容易に耐
熱耐摩耗性特性を与えることのできる新規な加工方法を
提供するにある。
な耐摩耗性の表面を得ることの困難な部分にも容易に耐
熱耐摩耗性特性を与えることのできる新規な加工方法を
提供するにある。
つぎに図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図において、1はアルミニウム母材金属、2は母材金属
表面に高硬度の合金層を得るための合金用Crのメッシ
ュであり、網目間隙が0.6肋、空隙率は50%である
。このメッシュは、あらかじめ圧着により母材1の表面
に密着保持させる。メッシュ2の表面側からビーム径1
側で出力lkワットのC02レーザ光5を照射すると、
メッシュ2の空隙3を通ったレーザ光によりその部分の
母材表面が溶融される。と同時に空隙に隣接するメッシ
ュ線4もしーザ光により溶けて母材金属と合金用金属が
共に混合した溶融池6が形成され合金化される。よって
、レーザビームを表面全体にわたつて走査することによ
り、母材金属1の表面に約0.×の高硬度の合金層を形
成することができた。ここで合金用金属がメッシュとさ
れていることの理由について説明するに、例えば、これ
がメッシュでなく単なる薄板とするならば、レーザ光に
よりまず薄板が溶け、それから母材金属が溶けることに
なるが、初めに溶けた合金用金属が粒に凝集し、母村金
属への拡散が悪く均一な合金層が得られないのであるが
、メッシュであることにより、前述のような均一な合金
層が容易に得られる。なお、母材金属と合金用金属があ
らかじめ密着されていることが必要であるが、メッシュ
であれば、平板よりもよく母材表面に鰯ll染み、容易
に密着される効果もある。
表面に高硬度の合金層を得るための合金用Crのメッシ
ュであり、網目間隙が0.6肋、空隙率は50%である
。このメッシュは、あらかじめ圧着により母材1の表面
に密着保持させる。メッシュ2の表面側からビーム径1
側で出力lkワットのC02レーザ光5を照射すると、
メッシュ2の空隙3を通ったレーザ光によりその部分の
母材表面が溶融される。と同時に空隙に隣接するメッシ
ュ線4もしーザ光により溶けて母材金属と合金用金属が
共に混合した溶融池6が形成され合金化される。よって
、レーザビームを表面全体にわたつて走査することによ
り、母材金属1の表面に約0.×の高硬度の合金層を形
成することができた。ここで合金用金属がメッシュとさ
れていることの理由について説明するに、例えば、これ
がメッシュでなく単なる薄板とするならば、レーザ光に
よりまず薄板が溶け、それから母材金属が溶けることに
なるが、初めに溶けた合金用金属が粒に凝集し、母村金
属への拡散が悪く均一な合金層が得られないのであるが
、メッシュであることにより、前述のような均一な合金
層が容易に得られる。なお、母材金属と合金用金属があ
らかじめ密着されていることが必要であるが、メッシュ
であれば、平板よりもよく母材表面に鰯ll染み、容易
に密着される効果もある。
合金層の厚さは、レーザビームの出力を変える事により
制御可能であり、また、合金層における合金用異種金属
の割合は、メッシュの厚さ、空隙率及びレーザ出力を変
化させる事により変える事ができ、必要な耐熱性、硬度
、耐摩耗性を備えた合金層を形成することができる。
制御可能であり、また、合金層における合金用異種金属
の割合は、メッシュの厚さ、空隙率及びレーザ出力を変
化させる事により変える事ができ、必要な耐熱性、硬度
、耐摩耗性を備えた合金層を形成することができる。
メッシュ状合金用異種金属としては、適当な太さの異種
金属の針金を絹状に形成したものでもよく、また、異種
金属の薄板に化学エッチング等により細孔を形成したも
のでもよい。
金属の針金を絹状に形成したものでもよく、また、異種
金属の薄板に化学エッチング等により細孔を形成したも
のでもよい。
細孔の形状は丸、四角、三角等、どの様な形であっても
よいが、メッシュの孔の大きさは照射されるレーザビー
ムのスポットの1′2以下である事が望ましい。
よいが、メッシュの孔の大きさは照射されるレーザビー
ムのスポットの1′2以下である事が望ましい。
図は本発明の一実施例を説明するための断面図である。
Claims (1)
- 1 母材金属表面にメツシユ状の合金用金属を載置し、
このメツシユ状合金用金属面側からレーザビームを照射
し、該母材金属表面と合金用金属を溶融し、母材金属表
面に合金層を形成する事を特徴とするレーザ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52040503A JPS605393B2 (ja) | 1977-04-08 | 1977-04-08 | レ−ザ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52040503A JPS605393B2 (ja) | 1977-04-08 | 1977-04-08 | レ−ザ加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53125251A JPS53125251A (en) | 1978-11-01 |
JPS605393B2 true JPS605393B2 (ja) | 1985-02-09 |
Family
ID=12582348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52040503A Expired JPS605393B2 (ja) | 1977-04-08 | 1977-04-08 | レ−ザ加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS605393B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11018617B2 (en) | 2017-05-24 | 2021-05-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotation angle detection device and ac rotating machine control device |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009061491A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-03-26 | Technocoat Co Ltd | レーザ肉盛方法 |
CN110029344B (zh) * | 2019-04-24 | 2022-05-10 | 成都航空职业技术学院 | 一种激光熔注强化7075铝合金表面的方法 |
-
1977
- 1977-04-08 JP JP52040503A patent/JPS605393B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11018617B2 (en) | 2017-05-24 | 2021-05-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotation angle detection device and ac rotating machine control device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53125251A (en) | 1978-11-01 |
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