JPS6051863B2 - 液状の添加剤を粉粒体に散布する方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） 本発明は液状の添加剤を粉粒体に散布する方法及び装
置に関する。

本発明の目的は糖蜜、油脂等のように粘性が高い液状
の添加剤を飼料等の粉粒体にむらなく散布できるように
して、液状の添加剤が均一に散布された高品質の粉粒体
を提供できるようにすることにある。

（従来技術） 従来糖蜜、油脂等の液状の添加剤を飼料に添加する場
合には、液状の添加剤を噴射ノズルから圧力空気ととも
に噴射して行つていたが、糖蜜は大きな気泡が発生し易
く、又粘性が高いために十分霧化せず、従つて液状のま
ま噴射されることが多 かつた。

糖蜜が液状のまま噴射されると飼料が団塊化し易く、又
均一に散布されないためむらが多く品質の低い飼料しか
得られなかつた。 （発明の構成） 本発明は糖蜜、油脂等の液状の添加剤に圧力空気を吹
き込むことによつて液状の添加剤内に微細な気泡を無数
に発生させ、この添加剤を粉粒体に散布するようにした
もので、以下実施例について説明する。

第１図ないし第３図において、飼料等の粉粒体を一時
収容するホッパー状のサービスタンク１の下方に同じく
ホッパー状で、サービスタンク１下端の排出筒２が内挿
されるスプレータンク３をサービスタンク１に連設する
。

スプレータンク３の下端にはスクリューコンベア４を連
設して糖蜜や油脂等の添加剤が散布された粉粒体を攪拌
しつつ次の工程まで搬送できるようにする。サービスタ
ンク１には回転軸５を垂直に挿通するとともに、この回
転軸５を電動機６に連動して回転自在に軸’承する。排
出筒２から下方へ突出した回転軸５の下端に粉粒体の排
出と添加剤の散布を行う羽根車７を螺着する。この羽根
車７は回転軸５の下端に螺着される円盤８の下面の外周
部に後述の噴射ノズル１６から噴射された添加剤を外周
方向へ散布するための直線状又は湾曲した吹き付け羽根
９がほぼ等間隔で放射状に多数固着されている。吹き付
け羽根９の下縁には中央部に噴射ノズル１６の挿口１０
を設けたラツパ状のケーシング１１が上向きに固着され
ている。一方、円盤８の上面の外周部には排出筒２から
円盤８上に落下した粉粒体を外周方向へ均等に排出する
ための直線状又は湾曲した排出羽根１２がほぼ等間隔で
放射状に多数固着されている。

排出羽根１２の上縁には中央部に排出筒２よりも大径の
挿口１３が設けられた碗状のケーシング１４が下向きに
固着されている。排出筒２の外側には粉粒体の排出量を
加減するため円盤８との間の隙間Ａを調節する調節リン
グ１５が昇降自在に嵌装されている。先端がケーシング
１１の挿口１０に挿通された噴射ノズル１６はスプレー
タンク３の外へ配管して液状の添加剤を収容する密閉し
たタンク１７へ接続する。

このタンク１７には添加剤をタンク１７へ供給する供給
管１８、コンプレッサー等の圧力空気源１９で発生した
圧力空気を添加剤内へ吹き込むための吹き込み管２０、
噴射ノズル１６へ気泡を含んだ添加剤を送る送液管２１
が設けられている。噴射ノズル１６には送液管２１、圧
力空気源１９に繋がる送気管２２及び他の添加剤を収容
するタンクに通じる送液管２「が接続されている。図中
２３は集塵機であつて、スクリューコンベア４内に発生
する微粉を集めて排出する。

２４，−２５，２６は夫々電磁弁で開閉自在に設けられ
ている。

（発明の作用） 本発明の作用を説明すると、サービスタンク１に投入さ
れた粉粒体は連続して回転する羽根車７．の円盤８上に
落下するが、回転に伴う遠心力によつて粉粒体は外周方
向へ放出され、ケーシング１４の内周面に当たつて下方
へ落下するようになる。

この粉粒体は羽根車７から放出されることによつて筒状
に薄い層を呈するように連続して落下！する。一方、タ
ンク１７に収容された添加剤には圧力空気源１９から圧
力空気が連続して吹き込まれるために微細な気泡が無数
に発生する。

このとき電磁弁２４，２５は閉止状態にある。タンク１
７内が所定の圧力に達したところて電磁弁２６を閉止し
、電磁弁２４を開くと気泡を含んだ添加剤はタンク１７
内の圧力によつて噴射ノズル１６まで送られ送気管２２
の圧力空気とともに噴射ノズル１６から羽根車７のケー
シング１１内に噴射され・る。羽根車７は連続して回転
しているので噴射された添加剤は吹き付け羽根９によつ
て外周方向へ霧状となつて飛散し、薄い層を呈して筒状
に落下する粉粒体に散布される。添加剤が散布された粉
粒体はスクリューコンベア４へ落下し、このスクリュー
コンベア４で攪拌されて次の工程まで搬送される。（発
明の効果） 本発明は羽根車によつて粉粒体が薄層を呈する筒状に落
下させると同時に圧力空気を吹き込んで微細な気泡を発
生させた添加剤を羽根車から放出することによつて粉粒
体に散布するようにしたので、糖蜜や油脂等のように比
較的粘性が高く流動性が悪い添加剤であつても無数の気
泡を含むことによつて流動性が増加し、霧状になり易い
ためむらなく粉粒体に散布され、粉粒体の団塊化を防ぐ
とともに粉粒体に均一に散布されるので商品価値を高め
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例装置の配置図、第２図は羽根車
の一部破断した拡大平面図、第３図は同じく羽根車の一
部破断した拡大下面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 液状の添加剤に圧力空気を吹き込むことにより添加
   剤中に微細な気泡を無数に発生させて粉粒体に散布する
   ことを特徴とする液状の添加剤を粉粒体に散布する方法
   。 ２ サービスタンクの下方に連設したスプレータンク内
   に羽根車を垂直軸の回りに回転自在に設け、噴出口を羽
   根車に向けた噴射ノズルを羽根車の下方に設け、圧力空
   気源に通じる吹き込み管と送液管とを内挿した添加剤収
   容用タンクを設け、圧力空気源に通じる送気管と前記送
   液管とを噴射ノズルに接続したことを特徴とする液状の
   添加剤を粉粒体に散布する装置。