JPS60501984A - 偏波特性を保持しつつ二周波数帯の信号を分離する方向性カプラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 偏波特性を保持しつつ三周波数帯 本発明は、因かなる種類の偏波特性をも各帯域で不変に保ちなから二帯域の信号 を分離する波形導波管の形に形成された指向性カプラに関する。本発明はまた、 いかなる種類の偏波特性をも各周波数帯で何等の変化も無した変換させ得る二重 通信装置と見なすこともできる。

周知のごとく、衛星通信システムは全く別の明確に画定された二つの周波数帯の 使用を通じて動作し、高い周波数帯（アップリンク）が地球局から衛星へ信号を 搬送し、衛星から地球局へは低い周波数帯（ダウンリンク）によって信号が送ら れる。更にまた、使用可能周波数帯のより良い利用を達成するため、周波数はし ばしば、直交偏波に対して再使用される。

上記の周波数再使用モードのような動作に対しては、直交的に偏波されたモード の帯域選択式変換による、偏波特性の損失のない、二つの周波数帯域の信号の分 離のための要件を満たすダイプレクサが二重通信システムに用いられる。偏波特 性を保持するためには、この二重通信システムが、両帯域で同時に低い反射減衰 特性を示すべきである。更にまた上記システムは、再使用周波数の各直交偏波に おいて、一般にＩＣ１ｋＷにまで達する高レベルのマイクロ波電力を伝送帯域で 処理するように定格を定められる。

電気的性能に関する規格を、依然周波数の再使用を許容し難いものとしたままで 、ダウンリンクについては３−４〜４−８　ＧＨ７（４，２〜４．５　ＧＨｚの 部分を除ぐχ、アンプリンクについては５．８〜７．０７５　ＧＨｚの範囲にわ たって延在する更に広い使用可能帯域幅の最近における採用によって、周波数再 使用グイプレクサの現行設計の全てが、これらの拡張された帯域幅内で充分に動 作するＫは明らかに不充分である。現在周知の周波数再使用ダイプレクサの中で 、準光学フィルタを使用するものは、使用可能帯域幅と、偏波の直交性の低下と の点から、可能性として限定される。壁面に波形のない導波管内のものは、望ま しくない高次モードの生成丑たけ高い反射減衰の生起のいずれかがなければ、上 述の拡張帯域に適応しない。上記二現象のいずれもが偏波の分離の低下に寄与し 、従ってこの種構晋形式が排除される。最後に、波形構造を用いたものとして従 来周知されているものは、偏波特性を保持しながら受信帯域を分離する為の分岐 導波管ネットワークが後に続く同心に配設された導波管構成内への急転換全強制 する。本来的に高い挿入損をダウンリンク内に具えていることは別として、それ らの現在周知されている構成中のこの形式の構造体は、拡張された動作帯域に対 する過剰モードと不充分な反射減衰特性とを許容する可能性がある。

従って本発明の目的は、二帯域の各々において信号の偏波特性を保持しながら、 上述の拡張帯域内で動作する衛星通信地球局のアンテナ用グイプレクサを開発す ることである。地球局での使用上の要件に応えて発明されたこのダイプレクサは 、アップリンクにおいて高レベルのマイクロ波電力を処理することを可能としな がら、ダウンリンクにおいて低い挿入損を確定させる。

従って本特許出願の主体は、以下ＯＭＴＤと称する直交モード変換ダイプレクサ である。これには、他の望１しくないモードでの伝搬全防止しながら、ある所望 のモードでのマイクロ波電力の減衰されない伝搬を可能とし従ってアップリンク とダウンリンクとの双方における信号に有効な主中央導波管が用いられる。実際 にはこの導波管が、周波数に依存するりアクタンス境界壁を具え、それによって 適当な寸法の導波管の内部に、アップリンクにおけるＨＥ　１１）・イブリッド ・モード（導波管軸線の近くへのエネルギのより著しい集中が特徴）とダウンリ ンクにおけるＥＨｉ　ｉノ・イブリッド・モード（導波管壁の近くへのエネルギ のより著しい集中が特徴）との伝搬を持続さぜる。更にｌたこの主導波管は、そ の外周の周シに対称に外側から配設して、直径上で正反対の位置に置かれた二つ の二次導波管で形成される対が同様にして形成される第二の旭と直交するように 、互いに同一の二次導波管を導波管自体に平行して軸方向に延伸させる。主導波 管の軸線の周シの対称な表示が二次導波管と合致する結合機構のユニットを介し て、主導波管と二次導波管との間でエネルギを伝送する装置が存在する。二次導 波管は、導波管の軸線方向の長さに沿って、適当に間隔を置いた複数の結合ユニ ットが使用される場合に、ダウンリンク内のいかなるエネルギ交換をも防止しな がら、アップリンク内のみにおいて有効且つ指向性のあるエネルギの交換を達成 することができるように寸法を定められる。

リアクタンス境界壁を具える主導波管によりアップリンクとダウンリンクとにお いて示される種々の伝搬特性によって、ダウンリンクにおける伝搬定数の幅広い 差違を保持しながら、主導波管と二次導波管とにおける伝搬定数の選択的な繋合 がアップリンクのみに対して達成される。その結果、アップリンク全体におけ。

る良好な指向性の挙動を伴う主導波路と二次導波路との間の実用上完全なエネル ギの転移が、正確に間隔を置いた複数の結合ユニットによって可能にされ、他方 ダウンリンクにおいては、影響を受けないＯＭＴＤの主導波管を横切って信号が 伝搬される。

従って工に論じたＯＭＴＤは、その動作中、組み合わされた結果が、コンパクト なレイアウトの中での二重の直交して偏波された送受信信号の有効な分離である ようにして、先ずリアクタンス境界壁を具える導波管の広帯域伝搬挙動を、そし て第二に多孔の指向性カプラ装置の広帯域結合特性を利用する。またその電気的 特性に関し、重要な利点として、０１ｖｆＴＤは、広い使用可能な動作の帯域幅 を有し、その上で、アップリンクならびにダウンリンクの各信号間の良好な分離 と、動作の両帯域内の直交偏波の低い反射減衰量および優れた分離と、ダウンリ ンクにおける極度に低い挿入損と、アップリンクにおける高水準のマイクロ波電 力を処理する能力とを示している。

本発明は、先ず簡単に説明する図につき、ここで次になされる詳細な説明によシ 、一層良く理解できる。

第１図は本発明の原理に従って構成されたＯＭＴＤの本質的な形状を、この装置 の縦方向についての単純化された断面によって示し、第２図は実際に配設された ４組の二次導波管の２組のみを示した、主導波管と二次導波管との間のアップリ ンクにおけるエネルギ伝達のための結合ユニットの部分切取シ斜視図を示し、第 ３図は導波管のネットワークを介して２組のＯＭＴＤを背中合わせに連結した衛 星通信地球局のための二重通信システムの構成の部分切取シ斜視図を示す。

ここで第１図および第２図について説明する。これらの図に示す形状は、本発明 の原理に従って構成されたＯＭＴＤの実施モデルの一つである。この場合、主円 形導波管１０は、波状境界をつくるため、横に並べられた座金様の絞りを上述の 導波管の内側境界壁土に配設することによって構成された複数のスロット１３を 有する。絞シ間の間隔は、それによって、アップリンクにおける主導波管内の伝 搬ハイブリッド・モードに、連続する二つの波状スロット間の９０°未満の位相 変化を付与するようにされる。この主導波管１０は、その外壁の周囲に直接に、 主導波管の軸線と平行に延びる４組の同じ二次導波管１１を具える。これらの二 次長方形導波管１１ば、それらの幅広い壁を主導波管の周壁に接触させ、互いに 直交して配置された二対の二次導波管から成り立って、（主導波管の軸線の周り に）対称な形状が構成されるように配設されるが、各対は、直径上で正反対の位 置に配置された２組の二次導波管１１によって定められる。恐らく厚さの薄い主 導波管と二次導波管の間の共通壁全体にわたり、導波管の軸線に沿って、複数の 結合ユニット１２が周期的に間隔を置いて配置される。上述のごとく、結合ユニ ットは開口部１２を示しているが、それはまた、関連の帯域を横切る結合レスポ ンスの最適化を許容するに光分な形状寸法の開口部の配列であっても良い。しか し結合ユニットは寸法上、共通壁の限界を超えては横方向にはみ出ず、導波管の 軸線に治っては波状スロットの幅に制限される。結合ユニットの周期性と主導波 管内の波形とは、これらの結合ユニット１２が常に、主導波管の波状スロット１ ３の幅方向の中央に位置するような整合をなしている。更にまた、任意の特定の 横断面に見られる結合ユニット１２は、明らかに各断面毎に４組あるが、形状が 同じであシ、且つまた主導波管１０の周シのそれらの配置について、二次導波管 １１のそれと合致する対称、という制約を受ける。

周波数再使用衛星通信地球局システムでの使用のために開発された上述のＯＭＴ Ｄは、４組の二次導波管ポー　トＴｘを経てアップリンク帯域の信号を送シ出す 。

アップリンク信号の主導波管１０内への実用上完全な結合は、前に述べた多孔結 合装置１２によって達成される。主導波管１０内の波形状は、高リアクタンス容 量性境界条件がアップリンク内でシミュレートされるように形成され、従って、 二次導波管から結合された信号は、主導波管の軸線の近くにより大きなエネルギ の集中を行いながら、主導波管内のＨＥ１１ノ・イブリッド・モードを励起する 。多孔カプラ装置に関連する指向性の結合挙動により、ＦＥＥ　１１ハイブリツ ド・モードによって搬送されるアンプリンク信号は、共通ポート１４に向かって 単一方向に伝搬する。このように結合された主導波管内のＨＥ１１ハイブリッド ・モードの偏波の状態は、４組の二次導波管ポートＴＸ内に送シ出されたアンプ リンク信号の振幅と位相との関係に依存する。主導波管と二次導波管との間の結 合に関連して上に言及したようなエネルギ伝達の完全性と所望の方向における伝 搬の明確な指向性との両者が、アップリンクに対してＯＭＴＤ内で充分に満たさ れるべき重要な特性であることをここで強調することは価値がある。多孔の指向 性カプラ装置から成る構成における特性は、二つの条件、即ち、関連する全帯域 にわたる主導波管と二次導波管とにおけるモード間の位相伝搬定数の厳密な一致 と、第二に適当に選定された周波数における任意の二つの連続するユニット間の 伝搬モードに９０°の位相遅れがもたらされるような結合ユニット間の正確に保 持される一定の間隔との同時の達成によって本質的に定められる。一方、ダウン リンクの信号は共通ポート１４を経て主導波管１０に入り、主導波管の波形状の ため誘導リアクタンス境界に遭遇し、それによシ、リアクタンス境界壁の近くで のエネルギの集中の傾向を伴い且つ伝搬定数を更に高い値に変化させてＥＨ１１ −・イブリッド・モードが持続される。

他方、二次導波管１１は、全帯域において信号の伝搬が全く許容されないか、あ るいは低い位相変更定数を有する一部もしくは全部の帯域において信号の伝搬が 許容されるか、のいずれかとなるように、ダウンリンク内における位相分散特性 を具えている。ダウンリンクにおける主導波管と二次導波管とのモードに関連す る、こうしてつくられた非常に離隔した伝搬定数の故に、主導波管から二次導波 管へは、エイ・ルギのごくわずかな伝達しか生起されない。＄英、二次導波管内 に行くダウンリンク信号の全面的な阻止は、この帯域における信号の非減衰伝搬 を二次導波管が許容しない場合に生起される。従ってダウンリンク信号はほとん ど変化を受けずに主導波管１０を過ぎって伝搬され、ダウンリンク・ポートＲｘ から送シ出される。

上に論じたＯＭＴＤが、アップリンク信号とダウンリンク信号との伝搬の方向に 関しては往復動構成部分であることは容易に理解できる。従ってＯＭＴＤは、ポ ートＴｘ　、　Ｒｘ　ｓ　１４が、指定帯域における送出信号または受入信号の いずれを処理するか、とは無関係に、等しく良好に働く。谷の場合に信号は、本 発明の原理に従って、アップリンク信号が二次導波管ポートＴｘに送シ出され、 もしくはダウンリンク信号がダウンリンク・ポートＲＸに送り出された時は直ぐ 共通ポート１４に送出信号を、あるいはまた往復動の場合、上記の信号が共通ポ ート１４に送シ出された時は直ぐダウンリンク・ポートＲｘに現れるダウンリン ク信号のみと二次導波管ポートＴＸに現れるアップリンク信号のみとを生起する ように処理される。

衛星を経由する通信の地球局における使用については、上に論じたＯＭＴＤが、 信号の通る直線経路によシ達成される極めて低い挿入損と、多孔カプラ装置によ シ付与される信号の高い結合阻止とにより、ダウンリンク信号の処理に関して大 きな利点を示している。受信帯域におけるこの低い挿入損特性は、そのレベ／し が構成部分における損失に直接依存する、騒音のバックグラウンドに抗して衛星 から到着する所望の微弱な信号を回復し得るための、地球局にとっての極めて重 要な要件である。

主導波管１０内の伝搬モードのフィールド構成を、アンプリンクにおいてばＨＥ 　ｉ　１モード（導波管の軸線に近い方にエネルギを集中）で、またダウンリン クにおいてｉ−ｊ：ＥＨＩＩモード（リアクタンス境界壁に近い方にエネルギを 集中）で示しであるので、共通ポート１４と波状ホーン（図示せず）のスロート との間に適当な整合部分２５を連結して、明確なフィールド分布を有するこれら のモードが、望１しくない高次モードへの変換を生じあるいは更に高いレベルの 反射減衰をもたらすことなく、ＨＥ　１１モード（波形ホーンにとって望ましい 送出モード）のようなホーンのスロート内に双方同時に送り出きれ得るようにす ることが重要である。新規な設計概念に基づいて最近開発された、二段底付き波 状部２６を具える特殊な波状整合部分２５がこの目的に用いられ、それにより、 この波状形状の二段底スロットの主として一方の底の緩徐な変化による当の二帯 域の境界リアクタンスの独立の制御を実際的に可能とし、従って、一方で、アッ プリンクに対しては整合部分の全長にわたって高リアクタンス容量性境界条件が 保持されてＨＥ１１ノ・イブリッド、モードの不変の伝搬を持続させ、他方ダウ ンリンクに対しては、境界条件の連伏的な変化が、当初誘導リアクタンスから極 めて低いリアクタンス（連続的な導波管境界条件に類似）へ、次いで高い値に上 昇する容量性リアクタンスへとシミュレートされ、かくして、中間的に共通ポー ト１４に存在するＥＨｉ　１・・イブリッド・モードのＴＥ　１１様モードへの 変換が可能となり、それが最後にはホーンのスロートに接近するにつれて所望の ＨＥ　ｉ　ｉモードに変換する。

このＯＭＴＤに用いられるような多孔の指向性結合装置は、指向性カプラの性能 を最適化するため適切に定められた手順に従って、アンプリンクにおける極めて 指向性のある広帯域結合挙動を達成するため、ある特別の分布に基づいたカプラ の全長に沿ったカプラの力の変化を利用する。アップリンクにおける装置の極め て指向性のある結合特性の結果として、ダウンリンク・ポートＲＸ内へのアンプ リンク信号の漏れが極めて低いレベルに保たれる。更にまた、結合されない残存 アップリンク信号が吸収され従ってこれらの信号かダウンリンク・ポートＲｘへ の誤った方向での伝搬を二次導波管内で繰シ返さないことを確認するため、二次 導波管内に整合された終端１５が置かれる。最後に、一度に伝達される全エネル ギのごく一部によって生ずる、結合ユニット１２の開口部を過ぎって存在するフ ィールドの強さがいかなる電圧破壊をも防止するに足るだけ低いので、とのＯＭ ＴＤは、多孔性の結合構成によシ、アンプリンクにおいて高レベルのマイクロ波 電力を処理する能力を具えることができる。

上述のＯＭＴＤは主として、ダウンリンクについては（３，４〜４．８　（）Ｈ ｚ　）、アップリンクについては（５，８〜７．０７５　ＧＨｚ　）で与えられ る拡張された動作の帯域を具えた衛星通信におけるその利用の関係において論じ られたが、このＯＭＴＤがその動作に関して、これらの帯域のためのみに制約さ れるものでないことは理解されるべきである。事実、二帯域の周波数の信号を、 それらの偏波特性を保持しながら分離しなければならない時には直ぐ、この装置 の上述の特性に基づき且つ本発明の原理に従って、ＯＭＴＤを構成することがで きる。

導波管のネットワークを介して２組のＯＭＴＤ　１６　。

１Ｔを背中合わせに連結した、第３図に示す、衛星通信地球局のための周波数再 使用二重通信システムの例を再び考察することによってＯＭＴＤの用途を示すこ とと、第−ＯＭＴＤ　ｌ　６と第二ＯＭＴＤ　１７との二次導波管が同様な導波 管セグメント１８を介して相互連結され、それらの全てが等しい電気的長さを具 えている。第−ＯＭＴＤ　１６の共通ポート１９は、波状ホーン（図示せず）の スロート内に至る波状整合部分（第３図に図示せず）に連結されるものと仮定す る。第二ＯＭＴＤのダウンリンク・ポート２０は、波状導波管２２に含まれる負 荷２１で終わる。アップリンク信号は第二０１ＪＴＤの共通ポート２３に入シ、 それが次いで第二ＯＭＴＤの二次導波管内に指向的に結合され、その後この信号 は、共通ポート１９への指向的な伝搬によって第−ＯＭＴＤの主導波管内に最後 に結合されるために、導波管セグメント１８を介して第−ＯＭＴＤの二次導波管 内に伝達される。一方、ダウンリンク信号は、波状ホーンと整合部分（図示せず ）とを通過した後、共通ポート１９を経て、第−ＯＭＴＤ内にたどり着く。これ らの信号は、それらの特性に（ｏ）等の変化も受けずに、ダウンリン外ポート２ ４に向かって、第−ＯＭＴＤの主導波管を貫ぐ直線経路を進む。

このように導波管ネットワークを介して背中合わせに連結された２組のＯＭＴＤ をｍする二重通信システムの構成により、送信帯域および受信帯域内のいかなる 任意の二重直交偏波信号に対しても、周波数再使用動作ができるが、それは、こ の構成のグイプレクサが、偏波の性質のいかんに関わらず、信号の偏波特性を保 持できるからである。

ここでＯＭＴＤの構造の変種を考えた場合、本発明の原理に従っている、同様に 可能性のある構成部分の代替実施例は、二次導波管１１が主導波管の軸線から外 方へ半径方向にシフトされる分岐カプラ装置を具えることであり、それによって 、これらの導阪管は最早主導波管１０の共通壁を共有することはなくなシ、次い で、主導波管と二次導波管との間のエネルギの結合を可能とするため、等しく間 隔を置かれ、（主導波管の軸線に対して）半径方向に延びた、同一の、高さの低 い、長方形の、一連の分岐導波管が、それらの広い壁の寸法が二次導波管のそれ を超えず、且つ主導波管１０の軸線を横切らせるようにして配設される。主導波 管１０の軸線の周シに対称に示される、横断面毎に４組ずつの、半径方向に延び るこれらの分岐導管は、主導管内に在って波状境界をつくる絞りの幅の中央にあ る位置をその都度通って主導波管内に開口する。この例の場合絞シは、明らかに 、主導波管と二次導波管とを相互連結する分岐導波管の狭い壁の寸法を超える幅 を有する。

実施するためのＯＭＴＤの別のモデルは、またも、説明した許りの分岐したカプ ラ装置であるが、この場合、主導波管と二次導波管との間の相互連結導波管は、 今度は波状スロットの幅の中央に開口部かあるような位置で、その都度、主導波 管内に開口するようにされる。

このモデルについては、主導波管内の波状スロットの幅が、相互連結分岐導波管 の狭い壁の寸法より犬であると仮定することが必要である。

これもまた、本発明の原理に従ったＯＭＴＤの構想の（既に考えたモデルのいず れにも適用可能な）更に別の有用な変種は、主導波管１０内に存在する波状部を 、一つの共通な深さのスロットを別の共通な深さのスロットと交互に並べ、従っ て出来た波形の構成においては、連続するスロットが異なる深さであり、一つ置 きのスロットが共通の深さであるように形成された二段底付き波状部で単に再構 成することである。在来の波状部を使用することにより、主導波管内で望みのモ ードを持続させる所望のりアクタンス境界条件を両帯域内で同時にシミュレート できないように、二重通信を行うべき二帯域が位置付けされる、という状態も生 じ得る。そのような状況の下では、上述の波状部の再構成が必要であろう。

これまでに論じた全てのモデルにおいて、主導波管と二次導波管とに結合開口部 が相対して置かれた、連続する各横断面間の一定の間隔について言えば、この離 隔は、アップリンク内で適切に選定された周波数において、主導波管ならびに二 次導波管の伝搬モード（両モードは同一の位相変更定数を有するものと仮定する ）に対して９０°の位相遅れを例与するように正確に保持される。

若干のあり得べき変更態様に関し、実施し得るその構造について本発明を上述し たが、しかもなお、依然として本発明の原理に従った、その他の種々の追加およ び修正があることを認識すべきである。例えば、」＝述の０１ｖｆＴＤの主導波 管１０は、作用の原理に伺等の本質的な変更をも右目えることなく、円形断面の 導波管から方形またはその他任意の適当な断面に変更することができる。波状部 １３を適当な誘電コーティングに置′き換えることによって主導波管１０内のリ アクタンス境界壁をシミュレートすることも同様にＯＭＴＤの構造における可能 を変更と言ってよい。このように続けて行けば、ＯＭＴＤのモデルを作るこの種 の代替方法は、考え方によっては、無制限である。

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Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．偏波特性を保持しつつ二周波数帯の信号を分離する指向性カプラにおいて、 構成が、 ａ、同時に存在する任意に偏波された２組の信号、即ち、導波管の軸線の近くに エネルギをよシ多く集中させた第一信号におけるＨＥ１１ハイブリッド・モード およびリアクタンス境界壁の近くにエネルギをより多く集中させた第二信号にお けるＥＨ１ｉハイブリツド・モードの形式の、それぞれ高帯域および低帯域の動 作に対応する第一信号および第二信号の伝搬を持続させるリアクタンス境界壁を 具えル主導波管を具備し、前記主導波管が、境界壁の対称性と大きさとりアクタ ンスとにより、第一に偏波を減少せずにそれらのそれぞれの信号を搬送する上述 のモードの減衰無き伝搬を、第二に望ましくない高次のモードに対する極めて微 かな伝搬条件を生成するように形成され、 ｂ、主導波管の軸線の周りに対称な形状が作られるように配設され、互いに直交 して置かれた二対の二次導波管から成り、各対が直径上の正反対の位置に置かれ た２組の二次導波管によって定められるようにして、軸線を主導波管のそれと平 行に延伸させて主導波管の周囲を囲んで外部に配置された一連の４組の同一の二 次導波管と、 Ｃ９二次導波の対称な配置と合致する対称な配置の同一ユニットを各セントに具 え、主導波管と４組の二次導波管との間のエネルギの交換を可能にする、主導波 管と二次導波管との横断面毎に１セット４組ずつの複数の結合ユニットとを具備 し、前記結合ユニットが主導波管と二次導波管とを相互連結する限定された肉厚 の開口部状の構造体から成る装置であるようにしたことを特徴とする特許 つ二周波数帯の信号を分離する指向性カプラ。 ２、請求の範囲第１項に記載の偏波特性を保持しつつ二周波数帯の信号を分離す る指向性カプラにおいて、主導波管のりアクタンス境界壁が、上に言及した導波 管の内壁上への限定された厚さの座金様の絞りの配列によって構成される一様な 幅と深さの複数のスロットから成る波状構造体であり、二つの連続するスロッ１ ・間の間隔が第一信号に関してはそれらの間に９　０’を超える位相遅れが々い ようにするものであることを特徴とする指向性カプラ。 ろ、請求の範囲第１項に記載の偏波特性を保持しつつ二周波数帯の信号を分離す る指向性カプラにおいて、主導波管のリアクタンス境界壁が、一つの共通な深さ のスロットを別の共通な深さのスロットと交互に並べ、従って出来た波形の構成 においては連続するスロソ１が異なる深さであり、一つ置きのスロノ１・が共通 の深さであるようにした、二つの異なる深さと同一の幅の複数のスロットから成 る波状構造体であシ、一つ置きのスロット間の間隔が第一信号に関してはそれら の間に９００を超える位相遅れがないようにするものであることを特徴さする指 向性カメラ。 ４、請求の範囲第１項、第２項、ま／＋は第６項に記載の偏波特性を保持しつつ 三周波数帯の信号を分離する指向性カプラにおいて、主導波管の断面が円形であ ることを特徴とする指向性カプラ。 ５、請求の範囲第１項、第２項、址たは第３項に記載の偏波特性を保持しつつ三 周波数帯の信号を分離する指向性カプラにおいて、４組の二次導波管が、第一に 、それらの寸法によって第一信号における唯一の所望のモードの伝搬を、第二に ＨＥｊｌハイブリッド・モードとして持続される主導波管内の信号のそれと厳密 に合致する位相伝搬定数を具える第一信号における前記モードの伝搬を、そして 最後に極めて小さい位相定数を具えたモードあるいは消失するモードのいずれか としての第二信号を持続するように構成されることを特徴とする指向性カプラ。 ６、請求の範囲第５項に記載の偏波特性を保持しつつ三周波数帯の信号を分離す る指向性カプラにおいて、４組の二次導波管の断面が長方形であシ、それらの幅 広い壁が主導波管の外周面に対し接線方向にある面と平行であり、主導波管の周 辺に近接したそれらの幅広い壁土に各二次導波管の軸線方向の長さに沿って複数 の結合ユニットが一様に配分されていることを特徴とする指向性カプラ。 Ｚ　請求の範囲第１項、第２項、または第ろ項に記載の偏波特性を保持しつつ三 周波数帯の信号を分離する指向性カプラにおいて、主導波管ならびに二次導波管 のための簿い壁を形成する領域が存在するように４組の二次導波管が主導波管の 外周面をで接触して配置されることを特徴とする指向性カプラ。 る指向性カプラにおいて、結合ユニットが主導波管の軸線に対して横方向に共通 壁土に置かれ、これらが横方向では主導波管と二次導波管との間の共通壁の幅よ り太き（、軸線方向では波状部のスロットの幅より大きく測られないように寸法 を定められることを特徴とする指向性カプラ。 ９　請求の範囲第８項に記載の偏波特性を保持しつつ三周波数帯の信号を分離す る指向性カプラにおいて、主導波管と二次導波管との間でエネルギを交換するだ めの結合ユニットが主導波管と二次導波管との軸線を横断する面内に存在し、前 記横断面がその都度、主導波管内の波状スロットの幅の中央に位置するようにし たことを特徴とする指向性カプラ。 １０　請求の範囲第１項、第２項、または第６項に記載の偏波特性を保持しつつ 三周波数帯の信号を分１１１＃ｆる指向性カプラにおいて、主導波管の境界から ある半径方向の距離に４組の二次導波管が置かれ、主導波管と二次導波管との間 でエネルギの交換を達成するため、主導波管の軸線に対して横方向の幅広い壁の 寸法を具えた複数の同一の長方形分岐導波管が主導波管の軸線の周りに放射状に 置かれ、それにより結合ユニットの各位置で主導波管と二次導波管との間に分岐 導波管連結が設定されるようにしたことを特徴とする指向性カプラ。 １１　請求の範囲第２項、第６項、または第１０項に記載の偏波特性を保持しつ つ三周波数帯の信号を分離する指向性カプラにおいて、結合ユニットが主導波管 の軸線に対して横方向にあり、且つそれらが、横方向においては二次導波管より 太きく測られず、軸線方向においては主導波管内の波状部の連続するスロットを 隔離する座金様の絞りの幅より大きく測られないように寸法を定められるように したことを特徴とする指向性カプラ。 １２、請求の範囲第２項、第６項、または第１０項に記載の偏波特性を保持しつ つ三周波数帯の信号を分離する指向性カメラにおいて、結合ユニットが主導波管 の軸線に対して横方向にあり、且つそれらが、横方向においては二次導波管より 太き（測られず、軸線方向においては波状スロットの幅より大きく測られないよ うに寸法を定められるようにしたことを特徴とする指向性カプラ。 １３　請求の範囲第１１項に記載の偏波特性を保持しつつ三周波数帯の信号を分 離する指向性カプラにおいて、主導波管と二次導波管との間でエネルギを交換す るための結合ユニットが主導波管とニー次導波管との軸線を横断する面内に存在 し、前記横断面がその都度、主導波管内の波状部の連続するスロットを隔離する 座金様の絞りの幅の中央に位置するようにしたことを特徴とする指向性カプラ。 １４　請求の範囲第１２項に記載の偏波特性を保持しつつ三周波数帯の信号を分 離する指向性カプラにおいて、主導波管と二次導波管との間でエネルギを交換す るための結合ユニットが主導波管と二次導波管との軸線を横断する面内に存在し 、前記横断面かその都度、主導波管内の波状スロットの幅の中央に位置するよう にしたことを特徴とする指向性カプラ。 １５　請求の範囲第８項、第１６項、または第１４頓に記載の偏波特性を保持１ 〜つつ三周波数帯の信号を分離する指向性カプラにおいて、結合ユニットが存在 する連続した横断面間の間隔が、主導波管と二次導波管との両者における第一信 号に対しては、９０００位相変更が前記間隔にわたって保持されるようにしたも のであることを特徴とする指向性カプラ。 １６　請求の範囲第８項、第１１項、または第１２項に記載の偏波特性を保持し つつ三周波数帯の信号を分離する指向性カプラにおいて、カメラの指向性の最適 化が、結合ユニットを含む横断面毎の結合の強さに対する制御により、第一信号 について達成され、結合の強さに対する前記制御が結合ユニット内の寸法変化に よって行われるようにしたことを特徴とする指向性カプラ。