JPS605002Y2 - 高粘度溶融ポリマ−を濾過し押出すためのパック - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一般に流体の濾過に関する。

特に、本考案は高度に加圧された高粘度溶融ポリマーを
濾過し、この濾過されたポリマーをフィラメント及びフ
ィルムのような形状を有する物品に押出すための交換可
能なパック（ｐａｃｋ、詰物組立体）に関する。

加圧された高粘度重合物質を濾過し、この濾過された液
体を紡糸フィラメントに形成するためのパックは公知で
ある。

比較的最近のパック及びその動作態様は米国特許第３３
０７２１６号に開示されている。

典型的には、このようなすべてのパックはハウジング、
ふた、スピナレット等の再使用可能な要素及び不活性粒
状物質を支持するためのスクリーン、ガスケット、不活
性粒状物質等の処分可能な要素の混合により組立てられ
ている。

パックを交換する間の平均□時間は作業の経済性及び製
品の品質の両方に対して重大な影響を有する。

本考案は、米国特許第３３０７２１６号に開示された型
のパックが特に高粘度材料を高い生産性で紡糸する場合
に幾つかの欠点を有するという発見に基づいている。

特に、ポリマーの流れを制御するための幾つかのシール
は確実に有効ではなく、パックからのポリマーの外部も
れ及びパック内でのポリマーの内部もれ（又はバイパス
）の両方が生ずることがわかった。

そして、不活性粒状物質を支持するスクリーンのリムに
より上記の非常に好ましくない多数のもれを十分に減少
せしめ、加えてパック要素を一体のユニットに組立てる
のに時間を半分にすることができる本考案を得ることが
できた。

改良された設計のシールは、濾過器が押出しグイと一体
に結合されているか否かに関係なく開示された型のいず
れかの交換可能な濾過器において効果的に用いることが
できる。

この改良されたシールは、きびしい空間的制限を有する
既存の装置と組合せて用いられるように設計された溶融
紡糸パックにおいて非常に価値がある。

特に米国特許第３３０７２１６号に示された型のシール
が何憶ポンドもの繊維の製造に千年以上の間商業的に用
いられてきたので、本考案は意外性を有するものと言う
ことができる図面は本考案の好ましい実施例を描いたも
のである。

第１図は本考案を具備する組立てられた溶融紡糸パック
（ｐａｃｋ）の垂直断面図である。

特に、第１図は加圧された高粘度溶融ポリマーを濾過し
、この濾過されたポリマーをフィラメント及びフィルム
のような形状を有する物品に押出すための改良された交
換可能なパックを示す。

このパックは入口１９及び出口２０をもつハウジング内
と、入口１１及び出口２１をもち出口２１及び入口１９
のまわりで第１のガスケット７を介してハウジング９へ
緊密に固定して連結されたふた１５と、ハウジングの出
口２０のまわりに第２のガスケットを介して緊密に固定
して連結された押出しダイ２と、この押出しグイ及びハ
ウジングの入口間でハウジング内に設けられた内谷部５
と、この内谷部のすぐ上流で流体を濾過する装置とを備
えている。

このパック濾過装置は環状リム３０（第５図および第６
図参照）がハウジングの内谷部５と接触するようになっ
ている環状リム付きの微細メツシュスクリーン６のすぐ
上流に不活性粒状物質１６を有し、上記のスクリーン６
の環状リム３０が内谷部５の環状溝３２を介してハウジ
ングの内谷部５へ締め付けられ、環状溝３２に嵌合した
環状リム３０によって流体及び粒状物質が該スクリーン
をそれて迂回する（バイパスする）機会を減少させたこ
とを特徴とするものである。

また第１図は高粘度流体用の改良された交換可能な濾過
装置を示す。

この濾過装置は入口１９及び出口２０をもつハウジング
９と、流体を濾過するようにこれらの入口及び出口間に
設けられた環状リム付きの微細メツシュスクリーン６と
をもち、このスクリーンの環状リムがハウジングへ締め
付けられることを特徴とする。

第６図はハウジング９及び環状みぞ３２付き内谷部５の
両者へスクリーン６の環状リム３０を締め付ける前の区
域Ａの拡大図である。

スクリーン６は第５図に示すように山高帽子の形状を有
し、少くとも部分的に環状形状を有する。

スクリーンの環状リム３０上に設けられる径方向の全締
め代は０．１２５〜０．４ｒＩｒＩｎの間であるのが好
ましい。

従って、第６図において、寸法Ａ２は０．１２５〜０．
４Ｗｎの範囲内の量だけ寸法ＡＩよりも大きい。

また、寸法Ｂ２は０．０５ｍｍまでの量だけ寸法Ｂ１よ
りも大きいのが好ましい。

第７図は第１図の区域Ｂの拡大図で、パックのハウジン
グ及びふた間のシールを示す。

この図に長さＬ、外径Ｄ１壁厚Ｔをもつ金属スリーブの
形の第１ガスケツト７が示されており、ハウジングの入
口１９はその内面のまわりに方形の段を備えている。

この方形の段は約Ｔの径方向深さ及び高さｈを有する。

ｈの値はＬの値よりも小さくなければならない。

Ｌ／Ｔの値は２〜１０の範囲、最も好ましくは４〜７の
範囲内にあるのがよい。

Ｔは０．６４〜２．５４ｒＩｒｒｎの範囲にあるのが好
ましい。

金属スリーブはアルミニウム、銅、軟鋼又はステンレス
鋼からなるのが好ましい。

ふたの内側面は直径Ｄ、深さｄの端くり孔をもつのが好
ましく、ｈ及びｄの合計値は組立て状態におけるＬに等
しく分解状態におけるＬよりも小さいのが望ましい。

パックの第３の密封、すなわち押出しダイ２及びハウジ
ングの出口２０間の密封は第１図に示されるように通常
の如く得られるのが好ましい。

第１図はパック内の加圧流体の圧力によって第２のガス
ケット３を介して押出しダイへ緊密に固定して連結され
ている第２の盾部を出口２０のまわりにもつハウジング
９を示す。

上述の説明は本考案の最も広範な好ましい実施例につい
てなされたが、勿論本考案はその要旨内で種々の実施例
を得ることができることを理解されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は組立てられた本考案の溶融紡糸パックの垂直断
面図である。 第２、第３及び第４図はそれぞれ第１図の線２−２．３
−３、及び４−４による水平部分断面図である。 第５図は分解された１山高帽子、型スクリーンの斜視図
で、組立てられた形における第１図の部材６に対応する
。 第６図は締め付は前のパックの組立中における第１図の
区域Ａの拡大図であ。 る第７図は第１図の区域Ｂの拡大図である。 、２・・・・・・押出しダイ、３・・・・・・ガスケッ
ト、５・・・・・・内密部、６・・・・・・スクリーン
、７・・・・・・ガスケット、９・・・・・・ハウジン
グ、１１・・・・・・入口、１５・・・・・・ふた、１
６・・・・・・不活性粒状物質 １９・・・・・・入口
、２０・・・・・・出口、２１・・・・・・出口、３０
・・・・・・環状リム、３２・・・・・・環状溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （１）加圧された高粘度溶融ポリマーを濾過し、この濾
   過されたポリマーをフィラメント及びフィルムのような
   形状を有する物品に押出すための交換可能なパックにし
   て、入口及び出口をもつハウジングと、入口をもち第１
   のガスケットを介してハウジングの入口のまわりでハウ
   ジングに緊密に連結された剛性のふたと、第２のガスケ
   ットを介してハウジングの出口のまわりに緊密に連結さ
   れた押出しグイと、この押出しグイとハウジングの入口
   との間でハウジング内に設けられた内谷部と、この内谷
   部のすぐ上流で流体を濾過するようになっていて、環状
   リムがハウジングの内谷部と接触するようになっている
   支持用環状リム付きの微細メツシュスクリーンのすぐ上
   流に不活性粒状物質を有する濾過装置とを備えたパック
   において； 上記のスクリーンの環状リムを内谷部の環状溝を介して
   ハウジングの内谷部に、環状リム上に設けられる径方向
   の全締め代が０．１２５〜０．４ＴｒＩＩＩ＆の範囲に
   あるように締め付けてハウジングに接続させ、このよう
   な締め付けにより環状溝に嵌合した環状リムによって流
   体及び上記の粒状物質が該スクリーンをそれて迂回する
   機会を減少せしめてパックの性能を改良したことを特徴
   とするパック。 （２） 上記のスクリーンが少くとも部分的に環状の
   形状を有する実用新案登録請求の範囲第１項に記載のパ
   ック。 （３）該スクリーンが山高帽子の形状を有し、上記の環
   状リムの内側面が上記の環状溝へ締め付は嵌合されるよ
   うになっている実用新案登録請求の範囲第１項に記載の
   パック。 （４）上記の第１のガスケットが長さＬ１外径り及び壁
   厚Ｔを有する金属スリーブからなり、上記のハウジング
   の入口は該入口の内側面のまわりに方形段を有し、この
   方形段はＴの径方向深さ及び高さｈを有し、ｈの値はＬ
   よりも小さく、Ｌ／Ｔの値は２〜１０の範囲にあって、
   上記のふたにおける流体のもれを減少するようにした実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載のパック。 （５）上記のふたが直径約Ｄ１深さｄの端くり孔を有し
   、ｈ及びｄの合計値は分解された状態におけるＬよりも
   小さく、組立てられた状態におけるＬに等しい実用新案
   登録請求の範囲第４項に記載のパック。 ＜６）Ｌ／Ｔが４〜７の範囲にある実用新案登録請求の
   範囲第４項に記載のパック。 （７）Ｔが０．６４〜２．５４ｍｍの範囲にある実用新
   案登録請求の範囲第６項に記載のパック。 （８）上記の金属スリーブがアルミニウム、銅、軟鋼又
   はステンレス鋼からなる実用新案登録請求の範囲第７項
   に記載のパック。 （９）上記のハウジングが該ハウジングの出口のまわり
   に第２の密部を有し、上記の押出しダイは加圧流体の圧
   力により第２のガスケットを介して該第２の密部へ緊密
   に連結されている実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   のパック。