JPS604927Y2 - 通い箱入りのビ−ル類保護用カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は通い箱入りのビール類をパレット単位ごとにカ
バーする通い箱入りのビール類保護用カバーに関するも
のである。

（従来の技術） メーカーから出荷されたプラスチック製通い箱入りのビ
ール類は、問屋、小売店等における倉庫のスペースが不
足すると、パレット積みのまま一時屋外に積み置きされ
る場合があり、かかる場合には、ビール類の品質管理上
、カバーを掛けることが必要である。

そして、従来の積荷用被覆シートは、該シートにて積荷
の上部を被覆したのち、掛止縁の端部を地面に打ち込ん
だ控え杭等に引掛けるものであるので、紐掛けが面倒で
あるばかりでなく、通い箱入りのビール類を積載したパ
レットを３枚高積みした場合には、高積みしたビール類
に対する従来の積荷用被覆シートの掛け、外しの際には
、高所作業となるため、足場が悪くて危険であり、かか
る危険を避けるために、フォークリフトによって、前記
の積荷用被覆シートを上からかぶせる場合には、フォー
クリフトの作業効率が落ちるので、作業員がカバー掛け
を怠ることが多いことから、ビールびん類にほこりが付
着し、雨滴で王冠がさび、かつ日光に当るためびん類に
詰められたビール類に日光臭がつき、品質管理上問題が
生じる恐れがある。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、前記した品質管理上の問題点の原因をなくす
ためになされたものであって、パレット単位ごとに通い
箱入りのビール類に迅速、容易に掛け、外しできるビー
ル類保護用カバーの提供を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案の通い箱入りのビール類保護用カバーは、前記の
目的を遠戚するために、ビール等の通い箱を積載するパ
レットの大きさに適合する四角形の枠体に取付けた天井
シートの各線に折りたたみ可能に上縁で連設した各側面
シートの各側縁はそれぞれ縫合し、かつ下縁には折り返
し縁部を形成して箱蓋状カバ一本体となし、該箱蓋状カ
バ一本体の折り返し部に間隔をおいて止着した数個の鳩
目金具には弾性部材を介して係止金具を取付けてなるこ
とを特徴とするものである。

（作用） 本考案の通い箱入りのビール類保護用カバーは、上述の
ように全体として四角形箱蓋状に形成されているので、
これをパレット単位の通い箱入りのビール類の上部に掛
け、次いで、その係止金具を弾性部材に抗して下方に引
張って通い箱の側縁部に係止させることによって保護用
カバーの装着を完了する。

その他、パレット単位の通い箱入りのビール類を高積み
する場合には、以上のように保護用カバーを装着したパ
レット単位の通い箱入りのビール類をフォークリフトに
て最上部へ積み上げて並べることによって最高層に積み
置きされた通い箱入りのビール類の上部は、箱蓋状をな
せる保護用カバーによって覆われるのである。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面によって詳細に説明する。

図において、１は箱蓋状カバ一本体であって、これはパ
イプ酸の四角形枠体２と、枠体２に張設した四角形の天
井シート３と、天井シート３の各線に折りたたみ可能に
上縁で連設した短小側面シート４とを備えている。

前記四角形枠体２は箱蓋状カバ一本体１の骨格部材であ
って、図外のビール類の通い箱を積載するパレットの大
きさに適合するように形成されている。

前記四角形の天井シート３および側面シート４．・・・
は耐熱、防水性の材料、例えば厚手で丈夫なビニールシ
ート製七ある。

天井シート３の四縁に側面シート４．・・・を連設する
に当って、天井シート３と側面シート４゜・・・を一枚
のシートにするか、あるいは天井シート３に側面シート
４．・・・を縫合するか、または接着剤にて接着するか
は任意である。

１０は各側面シート４の両側縁にある縫代である。

隣接する側面シート４，４の縫代１０．１０同士を縫合
することによって、カバ一本体１が四角形箱蓋状に形成
されるのである。

５は側面シート４．・・・の下縁に形成した折り返し部
であり、６は表側から折り返し部５をとおして適宜の間
隔をおいて装着した鳩目金具である。

７は係止金具であって、ゴムまたはばね等の弾性部材８
にて鳩目金具６に取付けられている。

係止金具７は、図外の通い箱の側縁部に係止できるよう
になっている。

９は側面シート４の適所に設けである日付表示ポストで
あって、日付カードを挿入するようになっている。

本考案によって形成された通い箱入りのビール類保護用
カバーは、以上のように構成されているので、ビール類
を収納した大型または小型の通い箱をパレット上に２列
×３列×４段または５段に載置してなるパレット単位の
通い箱の上面に、全体として四角形箱蓋状に形成されて
いる保護用カバーを掛け、次いで、その係止金具７を弾
性部材８に抗して下方に引張って通い箱の側縁部に係止
させることによって、箱蓋状をなせる保護用カバーの装
着を完了するのである。

その他、高積みする場合には、箱蓋状をなせる保護用カ
バーを装着したパレット単位の通い箱をフォークリフト
にて最上部へ積み上げて並べることによって、最高層に
積み置きされた通い箱入りのビール類の上面は箱蓋状を
なせる保護用カバーによって覆われるのである。

（考案の効果） 以上の説明によって明らかであるように、本考案の保護
用カバーは、ビール等の通い箱を積載するパレットの大
きさに適合する四角形の枠体を骨格部材として備えてい
る箱蓋状カバ一本体の各側面シートの下縁折り返し縁部
に間隔をおいて止着した数個の鳩目金具に弾性部材を介
して係止金具を取付けたものであるので、パレットに積
載された通い箱入りビール類に対するカバーの掛け、外
し作業を容易、迅速に行うことができる。

そして、通い箱入りビール類を積載したパレットを複数
枚高積みする場合には、パレット単位ごとに通い箱入り
のビール類に保護用カバーを掛けたのちに、パレット単
位ごとにフォークリフトにて最上層に積み上げることに
よって、カバー掛けを安全に行うことができ、従来のご
とく屋外に積み置きしたのちに、最上層の通い相中のビ
ール類にカバーを掛ける高所作業が不要となるばかりで
なく、カバー掛けのためにフォークリフトの作業効率が
低下しないから、作業員のカバー掛けを怠るのを防止で
きる。

さらに、本考案はビール等の通い箱を積載するパレット
の大きさに適合する四角形の枠体に取付けた天井シート
の各線に折りたたみ可能に上縁で連設した各側面シート
の各側縁はそれぞれ縫合したものであるので、箱蓋状を
なせる保護用カバーの各側面シートを折りたたんで、パ
レットとともに保管または運搬するのが容易であるとい
う効果をも奏するものである。

なお、本考案の保護用カバーによって積み置きパレット
上の通い箱入りビール類の上部を保護する場合には、そ
の上部に保護用カバーがない場合に比べて、品質管理上
の問題点の原因が８０％解消されることが実験の結果確
認された。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の実施例を示すものであって、第１図は一
部切欠斜視図、第２図は展開図である。 １・・・・・・箱蓋状カバ一本体、２・・・・・・枠体
、３・・・・・・天井シート、４・・・・・・側面シー
ト、５・曲・折り返し部、６・・・・・・鳩目金具、７
・・・・・・係止金具、８・・・・・・弾性部材、９・
・・・・山付表示ポスト、１０・・・・・・縫代。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ビール等の通い箱を積載するパレットの大きさに適合す
   る四角形の枠体に取付けた天井シートの各線に折りたた
   み可能に上縁で連設した各側面シートの各側縁はそれぞ
   れ縫合し、かつ下縁には折り返し縁部を形成して箱蓋状
   カバ一本体となし、該箱蓋状カバ一本体の折り返し縁部
   に間隔をおいて止着した数個の鳩目金具には弾性部材を
   介して係止金具を取付けてなることを特徴とする通い箱
   入りのビール類保護用カバー。