JPS6048232B2

JPS6048232B2 - 選別装置

Info

Publication number: JPS6048232B2
Application number: JP4168781A
Authority: JP
Inventors: 宏田中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-03-24
Filing date: 1981-03-24
Publication date: 1985-10-25
Also published as: JPS57156081A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は里芋や馬鈴薯等の被選別物をその大きさに応
じて選別する選別装置に関する。

この種の選別装置としては従来から多種類のものが提
案されている。

例えば、計量器をチエンに取付けて自転させ里芋等を
その重量によつて選別する重量選別装置や無端ベルト、
チエン等に一定ピッチに複数のロールを取付けたロール
状のコンベアを上下に多数段−設けるとともに上段から
下段に向うに従つてロールのピッチを広くして構成し、
里芋等を上から下へ順に各段のコンベアを通して送りそ
の大きさによつて選別する階段状形状選別装置や、長尺
なスクリューコンベアのリードを次第に大きくして構成
し里芋等をそのリードの大きさによつて選別するスクリ
ュー式選別装置等がある。

ところが上記各従来装置には次のような不都合があつ
た。

第１の重量選別装置においては、計量器の支点が破損
したり、計量器を支承する支点に砂泥等が詰つて計算の
信頼性が早期に失われたり、計量バスケットが破損した
り、構造が複雑であるとともにバスケット内に里芋等を
出入する動作が必要であるため選別能率が悪い等の不都
合がある。

第２の階段状形状選別装置においては、ローラ間に里
芋等が挟まれて損傷したり、馬鈴薯等の薄皮が剥離され
たり、上段から下段へ数回の落下を繰返す間に里芋等に
傷が付く機会が多い等の不都合がある。第３のスクリ
ュー式選別装置においては、里芋等をスクリューにより
軸方向に移動させるためリードの力により里芋等を損傷
させることが多く、また能率も悪いという不都合があつ
た。

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、無
端チエンの１つおきのピンに取付けた複数の選別ロール
を隣接する選別ロールの間隔を徐々に拡げるようにしな
がら移動させるように構成して、里芋等の被選別物を損
傷させることなく選別することができ、その選別能率も
よく、更に構造も簡単な選別装置を提供することを目的
とする。

以下、本発明を第１〜９図に示す実施例について説明す
る。本発明装置は、第１図および第２図に示すように長
尺に形成されており、基台１の後端部（同図左端）には
水平回転軸２の両端にそれぞれ駆動スプロケット３が固
着されており、この駆動スプロケット３はモータ４によ
り水平回転軸２およびモータの出力軸に取付けた各プー
リ５，６にベルト７を巻掛けた伝導機構を介して回転駆
動される。

また、基台１の前端部（同図右端）には同じく水平回転
軸８の両端にそれぞれ従動スプロケット９が固着されて
いる。そして、各駆動スプロケット３と従動スプロケッ
ト９との間にはそれぞれ無端チエン１０が掛渡されてい
る。これによソー対の無端チエン１０，１０が相互に平
行に設けられるとともにそれぞれ垂直平面図内て第２図
矢印ａ方向に循環移動させられるように構成されている
。上記の各無端チエン１０はそれぞれ、駆動スプロケッ
ト３および従動スプロケット９の間の下端部分において
は展張状態にして設けられているとともに、その上側部
分においては弛緩状態にして設けられている。即ち、上
側部分にある無端チエンのリンク数ｎと各リンクのピッ
チｐとの積Ｎｐが、駆動スプロケット３と従動スプロケ
ット９の軸間距離１よりはるかに大きいＮｐ＞１の関係
とされている。この一対の無端チエン１０，１０の間に
は、各チエンの１個おきのピン１１ａにそれぞれＡＢＳ
樹脂等で製した長尺な選別ロール１２が回転自在に掛渡
されている（第１図、第３〜６図参照）。

また、各選別ロール間のピン１１ｂの外側にそれぞれ小
さなローラ１３が回転自在に取付けられている（第３〜
６図参照）。そして、無端チエン１０の上側部分て自由
状態にある選別ロール１２およびローラ１３を支持し案
内するとともに、隣接する選別ロール１２の間隔を無端
チエン１０の進行方向の後部から前部に向う（第１図の
左から右）に従つて徐々に拡げるようにする選別ロール
案内支持レール１４およびローラ案内レール１５が各無
端チエン１０の上側部分にそれぞれ設けられている。

更に説明すると、選別ロール案内支持レール１４は、第
８図に示すように後端部が円弧状部１４ａとされた長尺
な形状をしており、各無端チエン１０の上側部分の直ぐ
内側にそれぞれ上面が水平になるようにして設けられて
いる。そして各無端チエン１０の上側部分に位置する複
数の選別ロール１２は両端部をそれぞれ一対の選別ロー
ル案内支持レール１４上に載置して支持されるとともに
、その選別ロール案内支持レール１４上を自転しながら
水平に移動する。一方、ローラ案内レール１５は、第７
図に示すように後部の円弧状部１５ａ、中間の水平部１
５ｂ）および前部の傾斜部１５ｃとからなる長尺なもの
であり、各無端チエン１０の直ぐ外側にそれぞれ設けら
れて各ローラ１３を下面１５ｄに沿つて案内するように
設けられている。そして、選別ロール案内支持レール１
４とローラ案内レール１５とは、それぞれの円弧状部１
４ａ，１５ａの中心を駆動スプロケット３の回転中心Ｏ
と一致して設けられ（第２図、第４図、第９図）、一方
の選別ロール案内支持レール１４によつて案内される選
別ロール１２の中心の軌跡が他方のローラ案内支持レー
ル１５によつて案内されるローラ１３の中心軌跡より上
側になるように配置されている。そして、ローラ案内レ
ール１５は、その傾斜部１５ｃすなわち下面に形成され
た無端チエンの進行方向に向つて斜め上方に延びる案内
面で案内するローラ１３の中心の軌跡を選別ロール１２
の中心の軌跡に無端チエン１０の進行方向前方に向うに
従つて徐々に近づけて行くようにして設けられている（
第４図、第５図、第９図）。この傾斜部１５ｃと選別ロ
ール案内レール１４とにより、隣接する選別ロール１２
の間隔が、無端チエン１０の進行方向前方に向うに従つ
て徐々に拡がるようになる。また、第２図および第４図
に示すように、選別ロール案内支持レール１４の後部に
載置されている選別ロール１２，１２の上部に里芋等を
供給する被選別物供給ホッパ１６が設けられており、こ
の被選別物供給ホッパ１６の前方にはモータ１７および
チエン１８により回転させられる砂泥落し用回転ブラシ
１９，１９が設けられているまた、上側の選別ロール１
２の下方には、砂泥落し用回転ブラシ１９の下方位置に
砂泥収集容器２０が設けられており、この砂泥収集容器
２０より前方位置に順に里芋等の大きさＳ，Ｍ，Ｌ，２
Ｌ，３Ｌに相当する被選別物収納容器２１，２２，２３
，２４，２５が設けられている。

この各被選別物収納容器２１，２２，２３，２４，２５
は選別ロール１２間から落下した里芋等が傷まないよう
にスチロール等で製せられており、また第３図に示すよ
うに各被選別物収納容器はモータ２６により回転させら
れる回転軸２７に偏心して結合されたリンク２８により
選別ロール１２の軸方向に往復動させられる支持台２９
上に設けられており、その往復方向の一方の端部３０が
開かれている。次に本実施例の作用を説明する。

モータ４に通電して駆動スプロケット３を回転させると
、一対の無端チエン１０，１０並びに各選別ロール１２
，１２および各ローラ１３，１３Ｊが第２図矢印ａ方向
に循環移動する。

更に説明すると、駆動スプロケット３によつて巻取られ
た各チエンリンクは、上側部分において選別ロール１２
とローラ１３とがそれぞれ選別ロール案内支持ロール１
４とローラ案内レール１５と円弧状部１４ａ，１５ａに
案内されるので、選別ロール１２を上にローラ１３を下
にするようにして丁度折畳まれた状態にして前方へ送り
出される（第２図、第４図、第５図）。一方、折畳み状
態で送出された無端チエン１０は従動スプロケット９に
より前方から引かれる。この従動スプロケット９からの
引張力を受けて各リンクが折畳み状態から徐々に伸展状
態に移行するようにして引張られる。即ち、ローラ案内
レール１５の水平部１５ｂでは、無端チエン１０のリン
クが折畳状態にあり、隣接する選別ロール１２は接触し
ている。次に、ローラ案内レール１５の傾斜部１５ｃの
部分になると、従動スプロケット９の引張力により各選
別ロール１２は選別ロール案内支持レール１４の上面に
密着させられ、各ｐ−ラ１３は傾斜部１５ｃの．下面に
密着させられ、更に前記下面が前記上面に無端チエン１
０の前方に向うにつれて徐々に近づいて行くので、同じ
く前方に向うにつれて水平移動する選別ロール１２にロ
ーラ１３が徐々に近づいて行く。従つて、同じく前方に
向うにつれて折．畳状態にあつた無端チエンのリンクが
徐々に伸展して行き、隣接する選別レール１２の間隔が
徐々に拡がつて行く。このようにして、選別ロール案内
支持レール１４，１４上を自転しながら移動する選別ロ
ール１・２，１２上へ被選別物供給ホッパ１６を通して
里芋等を供給すると、里芋等は選別ロール１２の進行に
伴つて前進して行き、砂泥落し用回転ブラシ１９の部分
でその回転ブラシ１９と選別ロール１２との間に挟まれ
つつ外皮面からの砂泥を落すようにして磨かれる。

取除かれた砂泥は各選別ロール１２の間から砂泥収集容
器２０上に落下する。この回転ブラシ１９を通過した里
芋等は、間隔が徐々に拡がる各選別ロール１２間に載置
された状態で前進して行き、自己の大きさより間隔が広
くなつた所で選別ロール間より落下し、その大きさに応
じたいずれかの被選別物収納容器２１，２２，２３，２
４，２５内に収容される。そして、水平方向に往復動す
る被選別物収納容器２１，２２，２３，２４，２５の端
部３０から次の包装箱等（図示せず）に送られる。この
ようにして里芋等はその大きさに応じて選別される。

なお、モータ４の回転数を変更して、無端チエン１０の
移動速度を変更することにより、里芋等の選別速度を目
的に応じて変更することもできる。

また、ローラ案内レール１５特に傾斜部１５ｃを後端部
を中心として回動自在に設け、その傾斜率を可変にして
、選別ロールの間隔の拡大率を選別目的に応じて変える
ことができる。

このように本発明の選別装置は、自転しながら水平移動
する選別ロールの間隔を徐々に拡げるようにし、その選
別ロール上に里芋等の被選別物を供給し里芋等をその大
きさに応じた位置で選別ロール間から落下させて選別す
るように構成したから、里芋等は選別ロール上を回転し
ながら移動できるとともに従来のように数段のロール間
を落下することがなくなるので、被選別物を損傷させる
ことなく選別することができ、選別速度も可変となり、
高速選別運転を行なうことができ、しかも構造も簡単で
あるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の選別装置の一実施例を示し、第１図は一
部省略平面図、第２図は第１図の■−■線に沿つた拡大
断面図、第３図は第２図の■−■線に沿つた拡大断面図
、第４図は駆動スプロケット部分の拡大断面図、第５図
は選別ロール案内支持レール、ローラ案内レールおよび
無端チエンの関係を示す側面図、第６図は第５図の■−
■線に沿つた断面図、第７図はローラ案内レールの側面
図、第８図は選別ロール案内支持レールの側面図、第９
図は選別ロール案内支持レールとローラ案内レールとの
位置関係を示す一部省略側面図である。・・・駆動スプロケット、９・・・従動スプロケット
、１０・・・無端チエン、１１Ａ，ｌｌｂ・・・ピン、
１２・・・選別ロール、１３・・・ローラ、１４・・・
選別ロール案内支持レール、１５・・田−ラ案内レール
。

Claims

【特許請求の範囲】

１駆動スプロケットおよび従動スプロケットの間に、
下部部分を展張状態に、上側部分を他緩状態を保つよう
に掛け渡され垂直平面内で循環移動する一対の無端チエ
ンと、前記対をなす無端チエンの１個おきの相対向する
ピンの間に掛け渡された複数の選別ロールと、無端チエ
ンの選別ロール間に位置するピンの外側部分に設けられ
たローラと、前記各無端チエンの上側部分において自由
状態にある選別ロールを支持しかつ水平面内に移動する
ように案内する一対の選別ロール案内支持レールと、前
記ローラを案内する案内面を無端チエンの進行方向に向
つて斜め上方に延びる傾斜面とし隣接する選別ロールの
間隔を無端チエンの進行方向に徐々に拡げるようにした
一対のローラ案内レールとを有する選別装置。