JPS6045598A - トリチウム化サイモシンβ4による免疫定量法 - Google Patents

トリチウム化サイモシンβ4による免疫定量法

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JPS6045598A
JPS6045598A JP59068948A JP6894884A JPS6045598A JP S6045598 A JPS6045598 A JP S6045598A JP 59068948 A JP59068948 A JP 59068948A JP 6894884 A JP6894884 A JP 6894884A JP S6045598 A JPS6045598 A JP S6045598A
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ジエームス アイ・モーガン
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F Hoffmann La Roche AG
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
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    • G01N33/6863Cytokines, i.e. immune system proteins modifying a biological response such as cell growth proliferation or differentiation, e.g. TNF, CNF, GM-CSF, lymphotoxin, MIF or their receptors

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 胸腺によって作られるホルモン様物質は以前からT−リ
ンパ球の機能と成熟を調整すると考えられてきた。今日
では胸腺因子と推定されろ多くの因子が単離され、その
生物学的活性が報告されている(たとえば米国特許第4
.097.127号参照)。
この種の因子のひとつとして、ペプチドであるサイモシ
ンβ4が胸腺から単離され、そのアミノ酸配列も決定さ
れている(米国特許第4,297.276号参照〕。
サイモシンβ4は、免疫機能のin vivoおよびi
n vitroの両アッセーにおいて免疫応答を改変す
ることが報告されてきた。最近の生物学的研究では、サ
イモシンβ4(以下β4とい5)が胸腺以外の組織にも
かなりの量存在すること、またこのペゾチVが培養ラッ
ト腹腔マクロファージによつて特異的に合成されること
も明らかにされた。
すなわち、生理学的レベルでのこのペゾチVを検出でき
る放射免疫定量法に使用するため、β4に特異的な抗体
やβ4由来の放射標識リガンrの利用が重要になってき
た。これは、自己免疫性または硬化性疾患たとえば脱随
疾患の患者の血中における循環β4レベルは正常のベー
スラインレベル以下に低下しているという初期的観察か
らみてもその重要性は明らかである。この事実は、この
種の疾患における破壊相でのβ4の放出が、同時にこの
ペプチドに対する自己抗体の産生を起こすことを反映し
ているものと考えられる。すなわち、β4の放射免疫定
量法は、この種の疾患の早いステージでの発見のための
スクリーニング用として、またその進行および治療に対
する反応を監視するために有用であろう。
本発明はサイモシンβ4の放射免疫定量法に関する。こ
の種の定量に用いられる抗体は丈イモシンβ4を慣用の
免疫原キャリアー材料に共有結合させて誘導される免疫
原を製造することにより得るのが便利である。本発明の
実施に必要なサイモシンβ4の供給源は狭い範囲に限定
されるものではない。適当なサイモシンβ4としては、
哺乳類動物供給源から得られる分画5由来のものを使用
できる。たとえば、ヒト、ウシ、ヒツジまたはブタの分
画5プレバレージヨンから得られるサイモシンβ、を使
用できる。これは、各種補乳類動物種に由来するサイモ
シンβ4のアミノ酸配列の相同性によるものと考えられ
る。
また、公知のベゾチV合成法で得られるサイモシンβ4
の使用も好ましい。サイモシンβ4の合成は、たとえば
米国特許第4.297.276号に記載されている。
本明細書において用いられる「免疫原キャリアー材料」
の語は宿主動物に免疫原性応答を独立に誘発する性質を
意味し、サイモシンI?4の遊離カルボキシル、アミノ
またはヒドロキシル基と免疫原キャリアー材料の相当す
る基との間にペプチドまたはエステル結合を介して直接
、または慣用される二官能性連結基を介してサイモシン
β4と共有結合により結合できる物質である。
、免疫原キャリアー材料へのサイモシンβ、の共有結合
による連結は、本技術分野において公知の方法によって
実施できる。たとえば、共有結合による直接的連結は、
カップリング剤としてカルボジイミド好ましくはジシク
ロへキシルカルだジイミドまたは1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを用いて行
われる。
この直接的結合工程は、わずかに酸性のメジウムたとえ
ば約3〜6.5の一範囲、とくに好ましくは−」約4〜
6.5の範囲のメジウムを用いて行うのが望ましい。
連結を行うのに適当な二官能性基としてはc2〜フジア
ルカナールたとえばグルタルアルデヒドが適当である。
この別法の態様における連結は、Avrameasの報
告(Immunochemistry + 6 : 4
3 r19、!S9)における条件を用いて行うのが便
利である。
生成した免疫原はさらに精製することなくそのまま使用
できる。また、必ずしも必要ではないが、透析に付して
未反応サイモシン14およびカップリング剤を除去して
もよい。
本発明の免疫原の製造に使用できる適当な免疫原キャリ
アー材料としては、タンパク質;天然または合成?リマ
ー化合物た′とえばポリリジンまたはアミノ酸のコポリ
マー;ポリサッカライダ等を挙げることができる。
本発明の免疫原の製造に際し免疫原キャリアー材料とし
て使用されるタンパク質の同一性は必須ではない。適当
なタンパク質の例には、哺乳類の血清タンパク質たとえ
ばヒトγ−グロブリン、ヒト血清アルブミン、ウシ血清
アルブミン、メチル化ウシ血清アルブミン、ウサギ血清
子ルプミン、ウシγ−グロブリンおよびウマγ−グロ7
” リy、または非哨乳類タンパク質たとえばヘモシア
ニンとくにキーホール・リンペット(Keyhole 
limpet)ヘモシアニン(KLH,)が包含さhる
。他の適当なタンパク質は、本技術分野における熟練者
には公知のとおりである。
本発明の免疫原は宿主動物に好ましくはアジュパントを
用いて注射して、サイモシンβ4に′特異的な抗体の生
成を誘発するのに使用できる。長期間にわたって反復注
射して力価を改善することもできる。この目的に適当な
宿主動物としては、ウナギ、ウマ、ヤギ、モルモット、
ラット、ウシ1、ヒツジ等を挙げることができる。得ら
れる抗血清はサイモシンβ4と選択的に複合体を形成で
きる抗体!含有する。本発明の放射免疫定量法に用いら
れる放射性リガンドはトリチウム化すイ阜ンンβ。
である。この種のトリチウム化は木技術分野において公
知の方法を用いて実施できる。好ましい方法としては、
Margolisの方法(Anal−Biochem+
50:602,1972)を用い、ホルムアルデヒドの
存在下にサイモシンβ4のリジン残基を還元アルキル化
してトリチウム化する方法がある。
得うれたトリチウム化サイモシンβ4をついで、高圧液
体クロマトグラフィーにより再精製するのが好ましい。
本発明の実施にあたっては、各種の定量法が採用できる
。−態様においては、定量すべきサンプルの既知量、サ
イモシンI4特異的抗体および標識サイモシンβ4を混
合して、放置する。木技術分野において公知の方法、す
なわち、硫酸アンモニウム、ポリエチレングリコール、
過剰もしくし1不溶性支持体に結合させた第二抗体、デ
キストラン被覆チャーコール等で処理して、非結合試薬
力・ら抗体−抗原複合体を分離する。結合または非結合
相における標識サイモシンβ4の濃度を測定し、観察さ
れた標識成分のレベルをそれ自体公知の方法で標準曲線
と比較してサンプル中のナイモシン/i?4含量を決定
する。適当な標準曲線は、既知量のサイモシンβ4を固
定量の標識サイモシンβ4およびサイモシンI4特異的
抗体と混合し、各既知量に対する結合割合を測定するこ
とにより得られる。
次に本発明を以下の実施例により、さらに詳細に説明す
る。
ヱ(其 免疫原の調製: 7!?、−KLH抱合体をグルタル了
ルデヒV架橋法によって合成した。β42m9とKLH
181nyを0,1Mリン酸塩緩衝液(pH7,2)2
mlに室温で溶解した。インキュベーション混合物には
、Xuら(P、N、八、8.USA、79 : 400
6 。
1982)の方法に従って[35B 〕メチオニンで生
合成的に標識しHPLCで精製したβ450.[110
0cpも加えた。ついでグルタルアルデヒドをインキュ
ベーション管に加え、最終濃度を0.6容量%とした。
抱合の割合はインキュベーション混合物の一部を取り、
β4に伴う放射能をセファデックス0100カラムによ
り高分子生成物と分離してモニターした。異冨量のタン
パク沈殿を生成しないで有意なレベルの抱合(約25%
)を達成するには、冨温6時間の条件で十分と思われた
。次にインキュベーション混合物を透析管に移し、4℃
で一夜、リン酸塩緩衝食塩液(PBS )0.54に対
して2回透析した。透析生成物tついでフロイントの了
シュパンl−(Gibco )で乳化してそのまま免疫
処置に使用した。
免疫処置二フロイント完全アジュバントで乳化した抱合
体1 myを、雄性ニュージーランV白色つV′ギ(H
ara )に多重(60〜40)皮肉注射して免疫処置
した。5週後、この動物に、フロインぜ不完余丁シュバ
ンドで乳化した抱合体り、87nyを同一経路でブース
ター投与した。抗体力価の減衰に応じて後者のプロトコ
ールに従い、サラニブ−スター投与が行われた。動物は
常法により耳静脈から採血された。
放射性リガンドの調製:?イモシンβ4 (300rn
y)ヲ上述のMargolisの方法に従い、ホルムア
ルデヒげと計25mciの〔3H〕水素化ホウ素ナトリ
ウム(Amersham−8earle 16Ci /
 m mol )の存在下にリジン残基な還元アルキル
化してトリチウム化した。この放射性ペプチ「を以下の
方法によりHPLCで再精製した。すなわち、抗血清で
は選択的に沈殿できるが非免疫血清では沈殿を化じない
放射能を含むHPLCカラムからの両分を適宜プールし
、以下のRIAにおける結合りがンドとして使用した。
選択的にプールされたりがンVの放射能は約Oj Ci
 / m mo:Lであった。この放射性生成物を以下
「トリチウム化β4」と呼ぶ。
放射免疫安置法: PBS 20μ形にトリチウム化β
4(7,5[1[1epm)をとり、氷上に置いたEp
pen−d○rfミクロフユージ管j(加えた。これに
サンプルまたは標章液を加え、ついで抗血清20 ue
を加えた。ついで、氷冷t、たPBC: Kより最終容
量を500紹に調整した。4°Cで18時間インキュベ
ーションを行ったのち、6管に飽和硫酸アンモニウム5
00μ−〇を加えて免疫複合体を沈殿させた。1時間後
に管を15.6 n OX Fで30分間遠心分離し、
上澄液を吸引して除去l−た。ペレットヲギH30[1
ml中に2時間で可溶化したのち、シンチl/−ジョン
バイアルに定量的に移してカウントした。定量液中の標
準精製β45〜350pmoleの範囲でRIAによる
定量が可能であった。
RIA用サンプルの調製:動物を二酸化炭素窒息により
層殺し、組織を取って直ちに凍結した。
定量に際l、て、氷冷PBS100m6に浸漬し、ポリ
トロンホモジナイ’d’ −(Brinkmann )
で粉砕した。4°Cにおいて30分間、30.000x
pで遠心分離し、上澄液の一部について直接、免疫反応
性β4含量を定量した。一部の例については高速上澄液
の残部を、あらかじめPBSで平衡化した2木連結の5
ep−Pek C−18カートリツジ(Waters 
As5ocia’tes )を通過させた。カートリ弓
・ ツジなPBSで洗浄後、β4を0.2Mピリジン−1,
0Mギ酸中30%ゾロパ/ −ル(pH3,0) カラ
なる溶液でHannappe:Lら(工5olatio
n of peptidesfrom calf th
ymus、 Biochim+Biophys+Res
+Comm、、104:266.1982)の記載に従
って溶出した。このサンプルを2つに分け、それぞれを
5avant 5peed Vac d縮型で乾燥した
。一方のサンプルについては免疫反応性β4含1−を定
量し、第二のサンプルはI’[PLCに付してβ4の合
計をアミノ酸分析によって測定した。RIAに用いた条
件下における放射性リガンドの完全性を評価するために
、粒組織抽出液と5ep−Pak梢製′#J質の両者を
、トリチウム化β4とともにインキュベートし、ついで
放射性物質をHPLCで分析した。
ペプチドのHPLC!分析:ホモジネートをR1,Aの
ために調製したサンプルの場合と同様にして5ep−P
ak C18カートリツジを通してHPLC用に調製し
た。HPLC分離はAl:tex Ultrasphe
re OD85μ(0,45X 25cIrL)カラム
上で実施した。ペプチドを肌2Mぎりジン′:1Mギ酸
中1−プロア9ノールの直線勾配(0〜40%プロパツ
ール、0.6mA’/分で210分)で溶出し、タンd
り分解酵素消化生成物の分離の場合はプロパツールの代
わりにアセトニトリルを用いた。ペゾチVは5tein
 &Moschera(High performan
ce 1iqul chromato−graph a
nd picomole−1evel detecti
onOfpeptides and proteins
 、 Methods Enzymol、。
79ニア、1981)の記載に従し・、フロレスカミン
と反応させたのち、螢光によって検出した。
アミノ酸分析二アミノ酸分析はペプチドを5.7M −
HCJ!により150℃で1時間加水分解したサンプル
について、0−フタルアルデヒぜ螢光検出の使用に適合
させた改良Glenco MMアナライデーを用いて実
施した。
タンパク質分解酵素消化:ナンプルを0.1MNH,I
(Co3.2餌EDTA中、pH7,8にお−1て、S
+aureus■8プロテアーゼてより、25℃で15
時間消化した。TPCK−トリプシンによる消化は0.
4Mピリジン(pH,7,5)中、25°Cで15時間
実施した。
は前述のようにグルタルアルデヒド架橋法により合成し
た。この抗原で免疫処置した動物はすべて、この研究の
結合種として用いたトリチウムイビβ4リガンドに対し
抗体力価を生じた。R1と命名した1種の抗血清をその
高力価により選択し、すべての実験に使用した。
抗血清の特性:R1抗血清のエピトーフ特異性の決定に
は2種の操作を用いた。第一(・まトリチウ”ム化β4
を8.aureus ’V 8からプロテアーゼで消化
して特性ペプチド(第1図参照)を生成させ、これをH
LPCで単離しく第2図)、アミノ酸分析で同定した。
トリチウム化β4のこれらの断片を、免疫または前免疫
血清とインキュベートし、ついで抗原−抗体複合体を沈
殿させ、前述したと同様に放射性含量をカウントした。
R1抗血清はI(PLO像(第2図)の2領域からカウ
ントされる。これらの領域は、残基11〜32と、アミ
ノ酸1〜Bおよび11〜21の2種のβ4断片の混合物
からなるベデチV(第1図、第2図)に相当する。免疫
反応性の主ピークはクロマトグラムの異種領域に認めら
れたことおよび放射性(すなわち含リジン)断片の入が
この操作で検討されていることから、β4分子の抗原決
定基をさらに明確にするため、第二のアプローチを採用
した。完全なトリチウム化β4の結合を非放射性β、か
ら誘導されたペプチド断片の各種競合濃度での存在下に
定量的に測定した(第6図)。これらのペプチドの生成
に用いられた操作は前述したとおりで、そのすべての配
列を第1図に示した。アミノ末端ペプチド1〜8.1〜
11および1〜14はすべて同程度の、β4抗血清に対
する交叉反応水した(第6、図)。
これらのN末端ペゾチVはトリチウム化β4リガンげの
25%置換を生じるのに約350ピコモルを要したのに
対し、標品β4では同程度の置換を与えるのにわずか1
5ぎコモルを要するにすぎなかつだ(第3図)。他の断
片、残基22〜62も有意な交叉反応性を示したが、リ
ガンVの25%置換には、このペプチド約650ピコモ
ルを弄した(第3図〕。残基20〜31からなるペプチ
ドはきわめて弱い交叉反応性を示したにすぎなかったし
、また他の5種の断片、9〜21.26〜61.32〜
68.36〜43および38〜4ろは定量ナンプル中1
.2ナノモルまでの限界では交叉反応性を示さなかった
(第6図)。
抗血清の特異性をさらに検討するため、R1抗血清への
トリチウム化β4の結合を置換する能力を各種ペプチド
について調べた。胸腺ホルモンα1を含めた、試験した
多くのベプチVおよびタンパク質中、指示した濃度まで
でβ4抗血清と交叉反応性を示すものはなかった(第1
表)。
第1表 各種ペプチド、タンパク質のβ4抗血清との交叉反応性 競合物質 交叉反応性(%) ナイモシンβ4(ウシ)100%(75pmole)酸
化ナイモンンβ4(ウシ)96%(75pmole)ナ
イモシンα、(ウシ) 0%(20nmole)ウシ血
清アルブミン 0%(56nmole)インシュリン 
0%(20nmole)トランスフェリン 0%(10
nmole)副腎皮質向性ホルモン 0%(10nmo
le)胸腺刺激ホルモン 0%(20nmole)β4
分子内に含まれるメチオニンは過酸化水素で容易に酸化
できる。さらにβ、を合成する細胞に由来する抽出物は
正常な還元分子のほかに、β、のメチオニルスルホキシ
ド型分子を含有する。すなわち、R1抗血清が天然のβ
4と酸化型β4を識別しないことに留意すべきである(
第1表)。
細胞抽出物からの[35s ]メチオニン標識β4の沈
殿:抗血清の特異性およびさらに重要なβ4の生合成を
研究するための道具としてのその利用性の両者を試験す
るため、抗体がマクロファージ抽出物から放射性標識β
4の有意な量を沈殿させるかどうかを調べる実験を行っ
た。第4図に示したように、抗血清β、の溶出部位に相
当するHPLC領域から特異的に放射能を沈殿させろ。
この血清は同一条件下にクロマトグラムの他の領域では
特異的カウントを沈殿させない。他の実験では酸化型β
4の沈殿も認めている。さらに、HPLCに先立っての
粗マクロファージ抽出物から生合成的に標識さhたβ4
の沈殿も示されている。
例2 β4の放射免疫定量:β4の放射免疫定量なHPLC精
製トリチウム化β4を結合リガンドとして使用して構成
した。定量条件およびトリチウム化β4の合成、精製に
ついては例1に詳述したとおりである。n工Aはナンゾ
ル中β45〜100ピコモルの範囲で直線性を示すこと
、また最小検出限界は約5ピコモルであることが明らか
にされた〔第5図〕。β4B工AのBo / Bxプロ
ットも参考に示す(第5A図)。この検出範囲はラット
組織の1番の定量にきわめて適当で(下記参照)、リガ
ンVのヨーV化は必要ないように思われた。これらの定
量条件下にはトリチウム化β4の分解はほとんど入られ
ず、また各種組織(脳、肺臓、胸腺および肺臓)による
トリチウム化リガンドの分解能には検知できるような定
量的差違は認められなかった。さらに対照として、脳の
粗抽出物の稀釈系列を作成し、そのβ4含量をP工Aに
よって定量した(第5B図)。脳の免疫反応性β4含量
について得られた値は、標品β4の標準曲線によく合致
することが明らかである(第5B図)。これから、脳の
粗抽出物中に存在するβ4以外の物質で本定量を妨害す
るものはないことがわかる。さらに、全組織のサンプル
について6稀釈系列で免疫反応性β4を分析したところ
、膵臓と腸を除いて、各稀釈度で得られた結果は標準曲
線の傾斜と平行した。
この操作の有用性を証明するため、最後に、各サンプル
についてβ4含量を放射免疫定量法とHPLCで同時に
実施した(第2表)。この別個の2方法により得られた
値は、きわめてよく一致した(第2表)。
B工Aをラット組織の粗抽出物に適用したところ、全ケ
ンプルで検知可能なレベルの免疫反応性!4が認められ
た(第6表)。これらの組織における標品β4の存在は
、また、HPLCによって示されている(第2図)。
第2表 各種組織サンプル中のβ40HP T、C法およびRI
A法による定量値の比較 組 織 サンプル中!4含量(n、mole)HPLC
E工A 腎臓 2.48 3.71±0.24 (4)肝臓 3
.05 2.29±0.18(6)肺臓 15.44 
12.96±2.60(4)臭覚器上皮 1.89 2
.27±0.21(4)骨髄 1.29 1.41士肌
1ろ(4)皮膚 3.41 3.68±0.37(4)
脳 7.10 8.10±1.24(6)牌11i 3
3−63 37.27±4.25(6)胸腺 9.12
 8.26±1.07(6)第 6 表 ラット各種組織における免疫反応性β、レベルの比較 腎臓 44±6.7 (4) 腸 145±37−6(6,)3B±8.9(4)*肝
臓 41±4.6 (6) 肺臓 203±23.6 (6) 臭覚器上皮 126±21.2(4) 骨髄 55±7.5 (4) 精巣 44±4.3 (6) 心臓 19±3.1 (4) 皮膚 27士6.4 (4) 脳 64±6.4 (6) 筋肉 8±1.2’ (4) 膵臓 100±24.3(6)76±10.1(4)*
肺臓 448±67 (6) 胸腺 214±35 (6) 筋肉組織はとくにβ4が少ないように思われ、一方、肺
臓は常にこのペゾチVが最も豊富な組織であった(第6
表)。他の大部分の組織のβ4含量はほぼ等しく、湿重
量1gあたり40〜60μgのβ4が検出された。しか
しながら、肺臓、胸腺および臭覚型上皮でのβ4含量は
それぞれ1gあたり203.214および126μsと
高い値を示した(第ろ表)。2種の臓器、腸および膵臓
では免疫反応性β4含量は高値を示したが、前に観察さ
れたHPLCによる結果と相関しなかった(第6表)。
しかしながら、5ep−F’akで精製後の腸および膵
臓RIA値は大部分の組織および臓器で認められた範囲
に低下していた(第6表)。したがって、腸および膵臓
にはトリチウム化β4に対するタンパク分解活性が存在
するものと考えられる。しかしながらこの点については
明確にされていな、し・。前述したように腸および膵臓
の抽出物の稀釈系列ではfat非直線性で、(b)標準
曲線と有意に傾斜の異なる免疫反応性β4の曲線を生じ
ることは、なんらかの形の定量阻害があるものと考えら
れる。したにある種の精製が必要であろう。
【図面の簡単な説明】
第1図はトリチウム化β4をS、 aureus V 
8由来のプロテアーゼでダイジェストした後得られた・
特徴的なペプチドのアミノ酸分析を示す。 第2図は免疫血清でインキュベートした場合の放射性ペ
プチドのCPMを示す。 第6図は非放射性β4由来の種々の競争的濃度のペプチ
ドフラグメントの存在におけるそこなわれていないトリ
チウム化β4とβ4抗血清との結合を示す。 第4図はマクロファージ抽出物からの放射性標識β4に
対する抗体の結合を示す。 第5図ばβ4に対する放射免疫分析が5〜I DOpM
OLEの範囲で直線であることを示す。なお、右上のグ
ラフはA放射免疫分析に対するBO/Bχプロットを示
し、左下のグラフは標品β4に対する標準曲線と比べた
層粒抽出物の連続稀釈液中のβ4含量を示す。 手続補正書(方式) 昭和42年を月−>7日 特許庁長官殿 1、事件の表示 昭和2否2年特許願第 1;?F(1−? 号2、発明
の名称 )1)そβつbスし唱(〉ゾ)く/3ψ討つ免*L**
3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 5、補正命令の日イ」 昭和12年2月97日 6、補正により増加する発明の数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トリチウム化サイモシンβ4
  2. (2) サンプルを既知量のトリチウム化サイモシンβ
    いおよびサイモシンβ4と選択的に複合体を形成する抗
    体と混合し、生じた抗原−抗体複合体を未反応トリチウ
    ム化サイモシンβ4から分離し、′4!i会体中のトリ
    チウム化サイモシンβ4の結合割合を測定し、その結合
    割合を標準曲線と比較してサンプル中に存在するサイモ
    シンβ4の量を決定することを特徴とするサンプル中の
    サイモシンβ4の定量方法
  3. (3)抗体はアミノ酸1〜8およびアミノ酸22〜ろ2
    に相当するサイモシン/4分子上のエピトープを認識す
    る特許請求の範囲第2項記載の方法(4)サンプルは少
    なくともアミノ酸1〜8の配列を含有する1種または2
    種以上のナイモシンβ4断片からなる特許請求の範囲第
    2項記載の方法(5) サンプルは少なくともアミノ酸
    22〜ろ2の配列を含有する1種または2種以上のサイ
    モシンβ4断片からなる特許請求の範囲第2項記載の方
JP59068948A 1983-04-07 1984-04-06 トリチウム化サイモシンβ4による免疫定量法 Pending JPS6045598A (ja)

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FR2601678B1 (fr) * 1986-07-18 1989-11-24 Inst Nat Sante Rech Med Peptides comprenant la sequence seryl-aspartyl-lysyl-prolyle, procede pour l'extraction du tetrapeptide correspondant, et applications, notamment a la protection de la moelle osseuse au cours de traitements anticancereux par la chimiotherapie
EP0388974A3 (de) * 1989-03-23 1992-01-08 Henning Berlin Anlagen GmbH Verfahren zur Früherkennung von Änderungen des Immunstatus des Menschen
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