JPS6044536B2 - ガス管路閉塞方法及びその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス洩れが起つた際に、ガス洩れを検知すると
同時にガス管路を速やかに閉塞して爆発や火災を防止す
る安全性、確実性に優れたガス管路閉塞方法及びその装
置に関するものであり、従来、一般の家庭で使用するガ
ス燃料等の安全対策としてはガス洩れを検知器でガス洩
れを検知してブザー等により警報を発するガス洩れ警報
器が一般的であり、警報を知つて人が元栓を閉じるので
あるから、就寝中に警報に気付かなかつたり、留守中の
場合には、ガスが室内に充満して爆発を起こすことが多
かつた。

本発明は上記点に鑑み欠点を除去したものであり、実施
例により図面を用いて詳述する。

本発明はガス管路１の中途に軟質プラスチックチューブ
２を取り付けて、この軟質プラスチックチューブ２を取
り囲む硬質プラスチック外箱３と軟質プラスチックチュ
ーブ２の空間に豫め低融点プラスチックの隔壁４にて隔
離されて充填されている二液混合により発泡する発泡性
薬剤５、６を発熱体７により低融点プラスチックの隔壁
３を溶融させて破ることにより二液の発泡性薬剤５、６
を混合反応させることにより外箱２内で発泡性薬剤５、
６の体積が増大し、その圧力によつて軟質プラスチック
チューブ１を閉じることによりガス管路を閉塞する方法
である。

更に詳しくは本発明の方法と装置を説明すると、ガス元
栓部８と末端器具９を接続してガスを送るガス管路１の
中途に閉塞用器具１０が取り付けてあり、この閉塞用器
具１０の位置はガス元栓部８に近い方が好ましく、又こ
の閉塞用器具１０Ｊは外側を塩化ビニル、スチレン、Ａ
ＢＳ樹脂等の硬質プラスチック性の外箱３で覆われてお
り、この外箱の両側面にはガス流通用の孔１１、１１を
有するプラグ１２、１２が設けられており、このプラグ
１２、１２はガス管路１を介してそれぞれｉガス元栓部
８と末端器具９へ連結されている。

該外箱３の内部にはプラグ１２、１２の孔１１、１１に
連通して接続されている、例えば合成ゴム、塩化ビニル
、塩化ビニリデン等の弾性率大きな軟質プラスチックチ
ューブ２が内蔵されている。この軟質プラスチックチュ
ーブ２と外箱３との空間には例えば酢酸ビニル、塩化ビ
ニリデン、オレフィン系樹脂又はこれらの共重合体等の
低融点を有するプラスチック製の隔壁４により豫め分離
されて二液の発泡性薬剤５，６が充填されている。この
二液の発泡性薬剤５，６としては例えば、重炭酸ナトリ
ウムと硫酸アルミニウムの組み合わせ等が使用出来る。
更に一方の薬剤６内には発熱体７で覆われた発熱部１３
が設けられている。この発熱体７は引火して爆発を誘発
しない様にガラスあるいはマイカ等と金属等を組み合わ
せて使用する方が好ましく、この発熱部１３は一般的に
知られたガス洩れ検知兼警報器１４に導電線１５により
接続している。次に本発明の作動方法を示すと、何かの
原因でガスが洩れた時にはガス洩れ検知兼警報器１４で
ガス洩れを検知して電気信号によりブザー等の警報を発
すると同時にこの電気信号により、導電線１５に電流が
流れ、発熱部１３が発熱し、この熱が発熱部１３及び薬
剤６を介して隔壁４に伝達され、隔壁４は低融点プラス
チック製である為に速やかに溶融して破れて、薬剤５及
び薬剤６が混合反応して体積が増大し、その圧力で軟質
プラスチックチューブ２が閉塞されるのでガス管路は閉
塞される。本発明は上記の如き構成であり、従来使用さ
れているガス洩れ検知兼警報器によりガス洩れを検知し
警報を発するばかりでなく、警報と同時にガス管路を自
動的に又確実に閉塞するので、ガス洩れが起きた場合に
留守中でも速やかに元栓部近くのガス管路が閉塞される
ので爆発や火災を防止でき安全性に優れている。

更にガス管路を閉塞する方法として二液の発泡性薬剤の
混合反応により外箱内の発泡性薬剤の体積の増大により
圧力により゛軟質プラスチックチューブを閉塞するので
俊敏性又確実性に優れており、閉塞用器具は交換が可能
である等実用上も優れたガス管路閉塞方法及び装置であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例のガス管路閉塞方
法を示す図面てあり、第１図はガス管路閉塞前の断面図
であり、第２図はガス管路閉塞後の断面図であり、第３
図本発明の一実施例のガス管路閉塞装置を示す概略図て
ある。 １・・・・・・ガス管路、２・・・・・・軟質プラスチ
ックチューブ、３・；・・・・外箱、４・・・・・・隔
壁、５，６・・・・・・発泡性薬剤、７・・・・・・発
熱体、８・・・・・・ガス元栓部、９・・・・・・末端
器具、１０・・・・・・閉塞用器具、１１・・・孔、１
２・・・・・・プラグ、１３・・・・・・発熱部、１４
・・・・・・ガス洩れ検知兼警報器、１５・・・・・導
電線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外箱内に低融点を有するプラスチック製の隔壁にて
   分離されて充填された二液の発泡性薬剤が、隔壁の溶融
   により混合反応して発泡することにより体積が増大し、
   その圧力によりガス管を連結している軟質プラスチック
   のチューブを閉塞するガ管路閉塞方法。 ２ ガス元栓部と末端器具とを連結するガス管路の中途
   に接続された軟質プラスチックのチューブ、該チューブ
   を取り囲む硬質プラスチックの外箱と該チューブとの空
   間に低融点を有するプラスチックの隔壁にて分離されて
   豫め充填された二液の発泡性薬剤及び該隔壁を溶融する
   為の発熱体からなる閉塞用器具がガス洩れ感知の電気信
   号を送る為のガス洩れ感知器に電導線により接続された
   ガス管路閉塞装置。