JPS6040148Y2 - 建物開口部固装用兼携帯用蚊撃退器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、蚊の嫌う周波数音発生装置を小型外囲器内
に組込んで戊る建物開口部用に使用する蚊撃退器に関す
るものである。

携帯に便利な小型ケースに収容された嫌蚊性周波数音を
発生させる蚊撃退器はすでに提供されており、公知のも
のである（実公昭５０−第４３４９０号）。

この蚊撃退器は殊に屋外において軽便に携行でき、携行
しながらスイッチ投入によって嫌蚊性周波数を発生させ
て、これを身につけた者に蚊が返書るのを防止せんとし
て考案されたものである。

本考案は、蚊撃退器のケースを構成する小型外囲器の一
側面に添着機能を具有させて、建物開口部（窓枠構造部
等）への定着固装を可能ならしめ、よってその嫌蚊性周
波数音を上記開口域へ有効に作用させ、室内への蚊侵入
を効果的に予防するようにすると共に、蚊撃退器を上記
添着板から自由に着脱できるようにして、必要に応じ建
物開口部から取外し上記と同様の携行使用をも可能にし
たものである。

本考案に係る発振式蚊撃退器はマルチバイブレータ−等
の発振器と、電気−音響変換手段とその電源（電池）と
から戊る嫌蚊性周波数音発生装置を小型外囲器１内に組
込んで成るもので、外囲器１に設けた操作スイッチ２の
操作によって上記発振装置を作動させ、外囲器に穿けた
放音孔１３から嫌蚊性周波数音を発生させるようにした
ものである。

その原理は例えば既述の実公昭５０−第４３４９咥、又
は特開昭５２−第７５５７５号、同５１−第１４１２７
夢、同５０−５１８５峰等によって明らかにされている
。

斯る既知の嫌蚊性周波数音発生装置を扁平な方形外囲器
１内に組込む。

該方形外囲器１の細長の周囲四側面のうちの一側面にそ
の長手に沿い二条の平行軌条１２を設け、両平行軌条１
２の対向する内側面に軌条長手に亘る係合溝条１０を形
威し、該係合溝条１０の形威にて両平行軌条間にスライ
ド溝１１を画成する。

他方、上記方形外囲器１の上記−側面と略同−の大きさ
を有する方形台板５の片面に両面接着テープ６を張り付
けて添着板３を構整或する。

又上記方形台板５の他の片面に上記スライド溝１１と同
形状のスライド板部９を一体に形成する。

該スライド板部９を上記係合溝条１０に係入しつつ上記
方形外囲器１一側面に添接してスライド溝１１内へスラ
イド可に滑合させる。

上記添着板３は外囲器の一側面に添着機能を付与し、蚊
撃退器の建物開口部８への定置固装を可能とする。

接着テープ６は界面質体で側梁性に富むものが好ましく
、壁面、窓枠などの建物開口部８への定置固装時に外囲
器１と取付面との間に介在して緩衝効果を発揮させ、建
物側から振動や衝撃が加えられて嫌蚊性周波数音の乱れ
、減衰等が発生するのを防止する。

上記によって蚊撃退器はその一側面を上記添着板３によ
り建物開口部８、好ましくは鴨居部に添着され、その定
置固装が図られる。

即ち、上記添着板３の接着テープ６を建物開口部８内周
面、例えば鴨居縁部へ添着し、該添着板３のスライド板
部９ヘスライド溝１１を滑合させて建物開口部８内周面
へ上記方形外囲器１を着脱可に取付ける。

又前記の如く上記方形外囲器１に放音孔１３を設け、殊
に方形外囲器１の周囲四側面に放音孔１３ａ、１３ｂ、
１３ｃを設け、下部放音孔１３ａ及び側部放音孔１３ｂ
にて上記建物開口領域に嫌蚊性周波数音のバリアを形成
する。

而して上記添着板３を設けた方形外囲器１一側面の上部
放音孔１３ｃは建物開口部８への取付は時に該添着板３
のスライド板部９裏面で覆い、無駄な放音を防止する構
成とする。

更に上記スライド溝１１とスライド板部９の滑合にて方
形外囲器１を添着板３より抜去して携行可とし、該携行
用として方形外囲器１の他の一側面に吊手４を設ける。

上記添着板３を設ける方形外囲器−側面の放音孔１３ｃ
は外囲器１を添着板３から抜去することによって開放さ
れ、全周囲側面より嫌蚊性周波数音が発するようにした
。

本考案は蚊撃退器に上記の如く建物開口部８へ取付し、
同開口部に嫌蚊性周波数音のバリアを形威し、蚊撃退効
果（開口部からの蚊の侵入防止効果）を発揮させる機能
を具有させつつ、上記建物開口部８への取付下で、添着
板を残留させたまま外囲器１本体を取外し携行使用をも
可能とする。

スライダー９と軌条１２の係合溝条１０の係入によって
外囲器１は添着板３により、開口部８の鴨居部等へ安定
に定着され吊持されると共に、□上記抜差可能な構造に
よって、建物開口部８への取付下で外囲器１を左右何れ
かにすべらせれば、添着板３から容易に取外すことが可
能となる。

従って利用者は本蚊撃退器を必要に応じ自由に携行使用
に供することが可能であり、又添着板３へこれを再度差
し込んで室内用としてその効果を発揮させることができ
る。

吊手４は身体の一部へ吊下げする手段として用いられ上
記携行使用に便ならしめる。

本考案は蚊撃退器にはじめて室内開口部への固装使用と
携帯使用の両機能を併有させるものを提供できた。

又蚊撃退器本体たる外囲器１のみを着脱するための添着
及び取外し構造が極めて単純なる利点がある。

又添着板３を添設すべき外囲器側面の放音孔１３ｃは建
物開口部８に使用の時はこれを添着板３で覆って添着面
への無駄な放音を防止し、携行使用時には、これを開放
させて他の放音孔１３ａ、１３ｂと共に外囲器１の周囲
側面から嫌蚊性周波数音を効果的に発することができる
。

【図面の簡単な説明】 第１図Ａ、 Ｂ図は本考案の建物開口部固装用兼携帯用
蚊撃退器の一実施例を示す添着機と外囲器の斜面図であ
り、第１図Ａ図は外囲器の一側面へ添着板を添設する前
の状態、同Ｂ図は添設後の状態を示し、第２図は同撃退
器を建物開口部へ添着した状態を示す正面図、第３図は
同左側面図、第４図は同右側面図、第５図は同底面図で
ある。 １・・・・・・扁平な方形外囲器、２・・・・・・操作
スイッチ、３・・・・・・添着板、５・・・・・・台板
、６・・・・・・両面接着テープ、７・・・・・・剥離
紙、８・曲・建物開口部、９・・・・・・スライド板部
、１０・・曲係合溝条、１１・・曲スライド溝、１２・
・・・・・平行軌条、１３・曲・放音孔、１３ａ・・・
・・・下部放音孔、１３ｂ・・開側部放音孔、１３ｃ・
・・・・・上部放音孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 嫌蚊性周波数音発生装置を扁平な方形外囲器１内に組込
   み、該方形外囲器１の細長の周囲四側面のうちの一側面
   にその長手に沿い二条の平行軌条１２を設け、両平行軌
   条１２の対向する内面側に軌条長手に亘る係合溝条１０
   を形成し、該係合溝条１０の形成にて両平行軌条間にス
   ライド溝１１を画威し、他方上記方形外囲器１の上記−
   側面と略同−の大きさを有する方形台板５の片面に両面
   接着テープ６を張り付けて添着板３を構成すると共に、
   上記方形台板５の他の片面に上記スライド溝１１と同形
   状のスライド板部９を一体に形威し、該スライド板部９
   を上記係合溝条１０に係入しつつ上記方形外囲器１一側
   面に添接してスライド溝１１内へスライド可に滑合させ
   、上記添着板３の接着テープ６を建物開口部８内局面へ
   添着し、該添着板３のスライド板部９ヘスライド溝１１
   を滑合させて建物開口部８内周面への上記方形外囲器１
   の取付が図られる構成とすると共に、上記方形外囲器１
   の周囲四側面に放音孔１３ａ、１３ｂ、１３ｃを設けて
   上記建物開口部広領域へ嫌蚊性周波数音を放音し、上記
   添着板３を設けた方形外囲器１一側面の放音孔１３ｃを
   該添着板３のスライド板部９裏面で覆う構成とし、更に
   上記スライド溝１１とスライド板部９の滑合にて方形外
   囲器１を添着板３より抜去して携行可とし、該携行用と
   して方形外囲器１の他の一側面に吊手４を設け、該携行
   時に上記放音孔１３ｃを開放する構成としたことを特徴
   とする建物開口部固装用兼携帯用蚊撃退器。