JPS6039782Y2 - 温度計付計重機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は重量値を電気信号に変換し、これをデジタル表
示するように構成された電子式計重機に関する。

例えば台所などでは、材料の重さを計る他に、油や冷凍
食品の温度などを測定する頻度が極めて高いため、秤の
他に温度計が必要とされる。

該温度計は料理中に使用する必要上、検出温度の読み取
りが容易であること並びにスペースをとらないことが要
求される。

そこで計重機と温度計とを組合せて、計重待機状態では
計重機の計重機表示部に検出温度をデジタル表示するこ
とが考えられるが、両者を組合せた場合には操作性の向
上などのために商用電源ではなくバッテリー駆動方式と
してコードレスタイプとすることが要求される。

そこで本考案は計重機と温度計とを組合せ、かつその消
費電力を積極的に低減し、操作性を損うことなく、長期
間にわたって一定精度を確保した温度計付計重機を提供
するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は温度計付計重機を示し、計重値を電気信号に変
換して出力する計重部１と、検出温度を電気信号に変換
して出力する温度検出部２と、待機中であるか否かを判
別する物品検出部３と、物品検出部３の出力信号を制御
信号として、計重部１と温度検出部２の出力信号のうち
、計重状態において計重部１の出力信号を択一的に出力
し、計重待機状態において温度検出部２の出力信号を計
重部１出力信号に代って出力するゲート部４と、ゲート
部４出力信号を計重値又は検出温度としてデジタル表示
する表示部５と、物品検出部３の出力信号を制御信号と
して計重部１と温度検出部２との駆動電力の供給をオン
−オフ制御する電源回路６とから構成され、前記計重部
１は第２図に示すように、被計量物を負荷する載皿７と
、載皿７を支持してロバ−パル機構を構成するリンク８
．９と、載皿７をその降下方向〔矢印Ａ）とは逆方向に
付勢するばね１０と、載皿７の移動に伴って上下動する
チャート板１１と、チャート板１１に所定間隔で穿設さ
れたスリット１２の通過を検出して載皿の移動量を検出
する受信部１３と、受信部１３出力信号を計重値に対応
した電気信号として出力する処理回路１４とから戒る。

前記物品検出部３は、チャート板１１のスリット１２が
穿設されていないトラック１５を挾んで、チャート板１
１の移動方向と交差するように配設された永久磁石１６
と磁気感知素子としてのリードスイッチ１７と、永久磁
石１６とリードスイッチ１７とが対向している位置のチ
ャート板１１の機械的零点位置（ＰＯ）に、リードスイ
ッチ１７を永久磁石１６から遮蔽するように貼付された
磁性体１８とから戊り、計重中に前記磁性体１８が永久
磁石１６とリードスイッチ１７との間から取除かれるよ
うに移動することによってリードスイッチ１７がオン状
態となり、計重状態と計重待機状態とを判別している。

例えは物品検出部（３）が計重状態であることを検出し
て出力が論理レベル°゛Ｈ゛°に反転するものであると
すると、前記ゲート部４は物品検出部３の出力を制御信
号として計重部１出力値号の出力をオン−オフ制御する
アンドゲート１９と、物品検出部３の出力をノット回路
を介して反転した信号を制御信号として温度検出部２出
力信号の出力をオン−オフ制御するアンドゲート２０か
ら構成され、計重中においてアンドゲート１９がオン状
態となり、表示部５が計重値をデジタル表示する。

電源回路６は、物品検出部３の出力信号を制御信号とし
、計重部１への電力の供給をオン−オフ制御するアンド
ゲート２１と、物品検出部３の出力信号をノット回路を
介して反転した信号を制御信号とし、温度検出部２への
電力の供給をオン−オフ制御するアンドゲート２２とか
ら戒り、アンドゲート２１と２２とは計重状態において
計重部１への電力の供給をオン、温度検出部２への電力
の供給をオフ、計重待機状態において計重部１への電力
の供給をオフ、温度検出部２への電力の供給をオンする
ように作用する。

２３．２４は表示部５の表示内容が計重値かあるいは検
出温度であるかを表示するための発光ダイオードで、そ
れぞれフロントパネル２５の表示窓２６側方に記入され
た単位（ｆ）、Ｃ℃）の近傍に配設される。

２７はオフ状態とすることによって、物品検出部２の出
力信号に係わらず温度検出部２ならびに発光ダイオード
２４を不動作とするスイッチ、２８は駆動用バッテリー
である。

また、被検出温度を検出する温度検出部２の温度感知素
子から成るプローブ２９は、リード３０によって温度検
出回路２と接続され、プローブ２９は、リード３０によ
って温度検出回路２と接続され、プローブは料理秤（図
示せず）の本体に収納可能に構成されている。

該料理秤はバッテリー２８で駆動されるコードレスタイ
プであるため、移動範囲に制限をうけず、温度を計りた
い物の近傍に配設し、本体よりプローブ２９を取り出し
て容易に温度測定が行なえる。

また表示部５を共用して使用するため、計重機と温度計
とを別々に設ける場合に比べて部品点数が減少し、制限
された台所のスペースを有効的に使用できると共に、バ
ッテリー駆動としたにも係わらず、電源回路６は物品検
出部３に従って消費電力を積極的に押えるため、長期間
に一定精度を確保した計重ならびに温度測定が可能であ
る。

以上説明のように本考案の温度計付計重機によると、計
重値をデジタル表示する表示は計重待機状態で計重値に
代って検出温度をデジタル表示し、かつ計重部と温度検
出部との電源回路は、計重待機状態において計重部に代
って温度検出部に電力を供給するように構成したため、
計重機と温度計とを別々い設ける場合に比べて部品点数
か減少し、制限されたスペースを有効的に使用でき、ま
た、消費電力を積極的に押えるため、長期間にわたって
一定精度を確保した計重ならびに温度検出が可能である
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は温度計付計重
機のブロック図、第２図は計重部の構成図、第３図は第
２図の要部構成図、第４図はパネル面の要部説明図であ
る。 １・・・・・・計重部〔荷重変換部〕、２・・・・・・
温度検出部、３・・・・・・物品検出部、４・・・・・
・ゲート部、５・・・・・・表示部、６・・・・・・電
源部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷重値を一旦被計量物を負荷する部分の移動量に変換し
   、これを電気信号に変換する荷重変換部と、前記移動量
   から計重状態と計重待機状態とを判別する物品検出部と
   、被検出温度を電気信号に変換する温度検出部と、物品
   検出部の出力信号により制御され、計重状態においては
   荷重変換部の電気信号を計重値としてデジタル表示し、
   計重待機状態においては温度検出部の電気信号を検出温
   度としてデジタル表示する表示装置と、物品検出部の出
   力信号により制御され、計重状態においては荷重変換部
   へ電力を供給し、計重待機状態においては温度検出部へ
   電力を供給する電源回路とを設けたことを特徴とする温
   度計付計重機。