JPS6039592Y2 - カメラ用三脚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はカメラ用三脚に関する。

従来のエレベーション装置付きのカメラ用三脚は、とく
に平坦でない場所で用いる際に、その足場を安定化させ
んとすると、応々にしてエレベーション装置のエレベー
ションハンドルカアラヌ方向を向いてしまい、カメラの
ファインダーをのぞきながらの高さ調節がやりにくいと
いう欠点があった。

この考案の目的は、エレベーション装置を取りつけたも
のにおいて、三脚の足場をどのように定めても、常に撮
影者が自分の最も好む位置へエレベーションハンドルを
持ってくることができるように威した、カメラ用三脚を
得んとするにある。

以下にこの考案を図面に示す一実施態様に基づいて詳細
に説明すると、この考案に係る三脚は、脚部Ａとエレベ
ーション装置Ｂとから戊り、脚部Ａは中央に貫通孔１ａ
を設けた基台１と、その周囲に枢着された脚体２とから
構成されている。

基台１の貫通孔１ａの周りには性情１ｂが設けられ、こ
の性情１ｂに３個の雌捻子穴１ｃｖｌｃ＊１０が設けら
れている。

脚体２は一対の小パイプ状の支柱５ａ、５ａの各々の上
下端部を連結具３．４で固定させて戒る複脚５と、この
複脚５の下部の連結具４を図示してない軸受を介して摺
動自在に貫通し、複脚５の支柱５ａ、５ａの間に収納さ
せられるパイプ状の第１単脚６と、この第１単脚６内部
へ収納させられる同じくパイプ状の第２単脚７とから戊
り、各複脚５の上部の連結具３を基台１へ回動自在に連
結させている。

第１単脚６は下部の連結具４に捻子着させられた締付ナ
ツト８によって図示してないリング状の楔体を介して該
下部の連結具４へ固定せられ、第２単脚７は第１単脚６
の下部に捻子着させられた締付ナツト９によって同じく
図示してないリング状の楔体を介して第１単脚６へ固定
させられるようになっている。

そして、第１単脚６の上端部には、該第１単脚６の下部
連結具４からの抜は落ちを防止し、かつ下部連結具４に
対する挿通個所を支点としての前後に振れるのを防止す
るための鍔部１０が固着され、この鍔部１０には連結具
３，４と接触する上下面と支柱５ａ、５ａ側部と接触す
る側とに、各々突出する緩衝部材が取りつけられている
。

エレベーション装置Ｂは、基台１の上部に設けた性情１
ｂに嵌め込まれると共に、取付捻子１２によって該基台
１上に固定されている、中央部に貫通孔を設けた機台１
３と、この機台１３の上部半径方向に突出したボス部１
３ａに嵌着せられ、その下端部を同じく機台１３の上面
に設けた周溝内１３ｂに嵌入させている保持筒１４と、
この保持筒１４と機台１３と基台１内部を貫通して上下
に延びる一側端部長手方向にラック歯１５ａを故殺し、
先端にカメラ等を取りつける取付板２１を固着して成る
エレベーションロッド１５と、保持筒１４の内部に軸心
方向に対して直角方向に軸支されたラック歯１５ａと噛
み合うピニオンギア１６と、このピニオンギア１６の回
転軸１６ａより保持筒１４外へ導出させたエレベーショ
ンバンドル１７と、保持筒１４に設けられたエレベーシ
ョンロッド１５が動かないように該保持筒１４へ固定さ
せる固定手段１８と、同じく保持筒１４に設けられた該
保持筒１４の機台１３に対する回転を制御する制御手段
１９とから戊り、固定手段１８は締付ネジ１８ａと、こ
の締付ネジ１８ａの先端に当接させたバッキング１８ｂ
、１８ｂとから戊り、バッキング１８ｂ、１８ｂはとく
に第４図に示したように保持筒１４の内壁に設けた挾持
体１４ａ、１４ａによってその中心方向へ向けて抜は出
ないようになっており、さらに、第２図に示したように
、機台１３のボス部１３ａの上端が当接して下方へは同
じく抜けないようになっている。

尚、この挾持体１４ａ、１４ａには滑りキー２０が挾持
され、その一部をエレベーションロッド１５の一側長手
方向に設けた溝１５ｂと嵌合させている。

制御手段１９は、保持筒１４内部に設けられた機台１３
のボス部１３ａ、外周と接触する舌片１４ｂと、この舌
片１４ｂへ向けて保持筒１４外から捻子着させた締付ネ
ジ１９ａとから構成されている。

したがって、今、第３図に示したように、制御手段１９
の締付ネジ１９ａを締めつけた状態においては、保持筒
１４に設けた舌片１４ｂが機台１３に設けたボス部１３
ａの外周を押圧しているので、保持筒１４は機台１３に
対して回転することがない、しかるに、締付ネジ１９ａ
を弛めると、舌片１４ｂの機台１３のボス部１３ａに対
する押圧力が去るので、保持筒１４は機台１３に対して
回転自在となる。

したがって、三脚をセットして丁度安定した姿勢を得た
時に、その位置でエレベーションバンドル１７があらぬ
方向にあっても、締付ネジ１９ａを弛めることにより、
保持筒１４がエレベーションバンドル１７毎左右へ自在
に回転するので、これを適宜回転させてエレベーション
バンドル１７が丁度良い位置へ来た時に再び締付ネジ１
９ａを締めて該保持筒１４を機台１３に固定させること
ができ、エレベーション装置Ｂを極めて操作し易くなる
。

尚、エレベーション装置Ｂの機台１３は、脚体Ａの基台
１と一体に構成されても同様の効果を達成できる。

また、機台１３の下部と保持筒１４の上部とに図示した
ような保護リング２０ａ、２０ｂを嵌着させると、エレ
ベーションロッド１５の摺動が滑らかとなり、これを傷
つけることがないという利点がある。

次に、エレベーション装置Ｂを操作する場合には、固定
手段１８の締付ネジ１８ａを弛めると、エレベーション
ロッド１５の昇降は自由となるので、エレベーションバ
ンドル１７をいずれかの方向へ回転すせると、エレベー
ションロッド１５はこれにつれて昇降し、取付板２１上
へ取りつけたカメラの高さを自在に調節できるものであ
る。

尚、エレベーション装置Ｂの保持筒１４は、その外周に
設けた係止ネジ２２が機台１３のボス部１３ａに設けた
周溝１３ｃと嵌合しているので、保ＦＡｉ１４がエレベ
ーションロッド１５毎上方へ抜けてしまう心配はない。

以上詳細に説明したように、この考案はエレベーション
装置を脚部の基台に対して、エレベーションロッド毎自
在に左右へ回転させることができるので、三脚をセット
する際に、エレベーションバンドルの位置につき配慮す
る必要がないという作用効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はその斜視図
、第２図は同一部断面図、第３図は同じく切断個所を変
えて見た同一部断面図であり、第４図は第２図のＡ−Ａ
線断面図である。 Ａ・・・・・・脚部、Ｂ・・・・・・エレベーション装
置、１・・・・・・基台、２・・・・・・脚体、１３・
・・・・・機台、１４・・・・・・保持筒、１５◆・・
・・・エレベーションロッド、１６・曲・ピニオンギア
、１７・・・・・・エレベーションバンドル、１８・・
・・・・固定手段、１９・・・・・・制御手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エレベーション装置を取りつけたものにおいて、このエ
   レベーション装置のラック歯を設けたエレベーションロ
   ッドを脚部の基台に対して水平回動自在と威した保持筒
   の軸方向を摺動自在に貫通させると共に、この保持筒に
   エレベーションハンドルを取りつけたピニオンギアを設
   けて前記ラック歯と噛合させ、もって前記エレベーショ
   ン装置が脚部に対して水平方向へ自在に回動できるよう
   に威したことを特徴とする、カメラ用三脚。