JPS6039063Y2 - 有害ガス除去装置 - Google Patents

有害ガス除去装置

Info

Publication number
JPS6039063Y2
JPS6039063Y2 JP7547080U JP7547080U JPS6039063Y2 JP S6039063 Y2 JPS6039063 Y2 JP S6039063Y2 JP 7547080 U JP7547080 U JP 7547080U JP 7547080 U JP7547080 U JP 7547080U JP S6039063 Y2 JPS6039063 Y2 JP S6039063Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
absorption element
absorption
gas
harmful gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7547080U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56176026U (ja
Inventor
信男 石崎
博 清水
Original Assignee
東洋紡績株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東洋紡績株式会社 filed Critical 東洋紡績株式会社
Priority to JP7547080U priority Critical patent/JPS6039063Y2/ja
Publication of JPS56176026U publication Critical patent/JPS56176026U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6039063Y2 publication Critical patent/JPS6039063Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、連続的かつ効果的に有害ガスの吸収、除去を
行うことができて、しかも圧力損失が少なく、取扱い容
易な有害ガス除去装置に関する。
有害ガスを除去するのに、充填塔内で有害ガスと吸収液
とを接触させる手段が多く用いられている。
この手段は、吸収液と有害ガスとの接触面積を大きくす
るために充填物を充填した充填塔の上部から吸収液を流
し、下部から有害ガスを送って両者を充分に接触させて
有害ガスを吸収液に吸収、除去させるものである。
しかし、この手段は有害ガス濃度が大きい場合には非常
に有効であるが、その濃度が小さく、かつ処理量が多い
場合には甚だ効率が悪い。
すなわち、この手段では、充填塔内でフラッディングを
起こさず、吸収液が均一に分散して流れるためには、か
なりの量の吸収液を必要とし、流下させる吸収液の量に
対して有害ガスの量が少なく、無駄が多い欠陥がある。
この欠点を改良して、有害ガス濃度が小さい場合にも、
比較的少量の吸収液によって有効に有害ガスを吸収、除
去する装置が考案された。
この考案は、細かいメツシュの網状シートで回転可能の
筒状ハニカム構造体を作り、その網目に有害ガス吸収液
を充填して回転させ、ハニカム構造体上部では有害ガス
含有気体のダクトと連結して、ハニカム構造体内の間隔
通路を該気体が通過する間に上記吸収液に有害ガスを吸
収させ、またハニカム構造体下部では上記吸収液槽に浸
漬させて吸収液の代謝を行い、この操作を連続的に反復
するものである。
この手段は、比較的少量の吸収液によって低濃度の有害
ガスを有効に吸収、除去する効果はあるが、反面大きな
欠点がある。
すなわち、この手段では、筒状ハニカム構造体が吸収液
槽から持ち上げられる際、吸収液が網目を通って流下す
るので網目に張った吸収液が破れてガスが素通りしたり
、吸収液がハニカム構造体内の通路を閉塞してガスの通
過を阻止したり、ハンマーを起こしたりする欠点がある
本考案は、上記欠点を改良するものであり、その要旨は
、ガス吸収液を膜状に保持しうる程度の目の細かい網状
物からなる隔壁の集合で構成され、かつ軸方向に並んだ
多数の小さなガス通路を有する回転可能な筒状吸収素子
を有し、該筒状吸収素子の回転軸は、水平に対して5〜
15度傾斜して設置せられ、該筒状吸収素子の上部には
、この吸収素子の軸方向に並んだ多数の小さな通路の前
後の両開口面に接して各々被処理気体が通過するための
ダクトが設けられ、また該筒状吸収素子の下部には、そ
の吸収素子の下部が浸漬されるような吸収液槽が設けら
れていることを特徴とする有害ガス除去装置である。
本考案の有害ガス除去装置は、上記のように吸収素子の
回転軸が悄々傾斜しているので、該吸収素子が吸収液槽
から持ち上げられる際、吸収液が吸収素子の通路を通っ
て円滑に外部に放出され、網目に構成された吸収液膜が
破れたり、通路を閉塞することがない。
したがってガスは抵抗なく通路を流れ、吸収素子の網目
に均一に形成された液膜に有害ガスが効果的に吸収され
る。
本考案の有害ガス除去装置を図面の例について説明する
と、第1図は本考案の装置の側断面図、第2図は筒状吸
収素子の正面図、第3図は第2図の筒状吸収素子の斜視
図であり、筒状吸収素子1の筒状外壁2内にはガス吸収
液を膜状に保持しうる程度の細かい網目を有する網状シ
ートから作られたハニカム状の隔壁3が設けられ、また
該筒状吸収素子1の中心には、回転軸4があり、この回
転軸4に直結したモーター5によって回転する。
更に該筒状吸収素子1の回転軸4は、水平に対して5〜
15度傾斜しており、該筒状吸収素子1の上部では、被
処理気体の通過するダクト6.6′と気密に、かつ摺動
可能に連接され、下部では有害ガス吸収液槽7に浸漬さ
れるようになっている。
この有害ガス吸収液槽7には、吸収液が流通できるよう
に入口バイブ8と出口バイブ9が設けられている。
上記有害ガス除去装置において、筒状吸収素子1は水平
に対して5度〜15度傾斜して回転し、被処理気体がダ
クト6を経て該筒状吸収素子1内を通過する際、有害ガ
スを含有する被処理気体は筒状吸収素子1内のハニカム
状隔壁3の吸収液膜に吸収され、これが回転によって移
動して有害ガス吸収液槽7に浸漬され、吸収液と接触す
ることによって筒状吸収素子1内に存在する吸収液が除
去される。
更に筒状吸収素子1が回転して吸収液から持ち上げられ
ると筒状回転体1が傾斜しているので、ハニカム状隔壁
3内に残留する吸収液はハニカム状の通路を通って放出
され、隔壁の網目に吸収液が均一に形成され、かつ隔壁
3の間隙を吸収液が塞ぐこともなく、再び被処理気体ダ
クト6のところに至って有害ガスが吸収され、上記の操
作が反復される。
本考案において、筒状吸収素子1は、その回転軸4が水
平に対して5度〜15度傾斜することが必要であり、そ
れによりハニカム状隔壁3内に残留する吸収液を円滑に
流出させることができる。
なお、回転軸4の傾斜が5度以下であると残留吸収液の
流出が困難になり、そのため、流下する吸収液によって
隔壁の網目に形成された吸収液膜が破られたり、ハニカ
ム状隔壁の細孔通路を塞ぎ、そのために有害ガス含有気
体が吸収されることなく素通りしたり、流通が阻害され
たりする障害が起きる。
また回転軸4の傾斜が15度以上になるとダクト6.6
′の屈曲が大きくなって通過気体の圧力損失を増加させ
る欠点がある。
ハニカム状隔壁3を構成する網状材料としては、金属、
ガラス、プラスチック等、任意のものが使用される。
これらの材料は、繊維状、ストランド状等のものは網、
織物、編物等に形成して使用する。
またプラスチック等のシートに細かく小孔を穿孔したも
のを用いてもよい。
有害ガス吸収液は、水を使用するのが安価で好都合であ
るが、有害ガスの種類によっては有機溶剤等を用いても
よい。
本考案の有害ガス除去装置は、上述のような構造及び作
用を有するために、有害ガスの吸収、除去が、比較的少
量の吸収液で効果的に行われるばかりでなく、筒状吸着
素子が傾斜しているので、ハニカム状隔壁の通路に吸収
液が滞留してガス通路を塞ぐことがなく、圧力損失がき
わめて小さく、かつハンマーによるミストの飛散も少な
いすぐれた利点がある。
また吸収液が流出する際、隔壁に形成された吸収液膜を
破ることもないので、有害ガスが吸収されることなく素
通りする欠点もない。
しかもこの装置は連続的に有害ガスを吸収除去すること
ができるので、大量の低濃度有害ガスの除去処理にきわ
めて有効であり、排気ダクトの途中に挿入して使用する
ことができ、実用上きわめて有益な考案である。
次に実施例について本考案を説明する。
実施例 第1図の有害ガス除去装置を用いて有害ガス吸着実験を
行った。
筒状吸収素子1には、直径174cm、 幅30cmの
ものを用い、隔壁3には100メツシユのステンレス金
網平面シートにピッチ高さ2.3閣、ピッチ幅3.IT
rrInの波形ステンレス金網(100メツシユ)を積
層した段ボール状シートを円筒状に巻き重ねたものを使
用して吸収装着を組み立てた。
また回転軸4は水平に対して6度傾斜させた。
この有害ガス除去装置を1時間当たり1回転の速さで回
転させながらアンモニヤガスtooppmを含んだ悪臭
空気を20ONm’/分の速度で速度で連続的に流し、
20%燐酸水溶液を吸収液としてアンモニヤガスを吸収
除去したところ、ダクト出口ではアンモニヤ濃度はOp
pmであった。
また吸収液が吸着素子内に滞留することもないのでガス
の流通も順調であり、圧力損失は8rnMH20と非常
に低く、ミストの飛散も検出されなかった。
一方、上記有害ガス除去装置の回転軸4を水平に保持さ
せた場合には、筒状吸収素子が吸収液槽から浮上する際
、吸収液が隔壁の間隙に滞留し、圧力損失が20rra
)T2Oと上昇し、ミストの発生も多かった。
また、回転軸4を水平に対して20度傾斜させた場合に
は、空気が筒状吸収素子内を順調に流れず、吸収効率が
悪く、出口のアンモニヤ濃度はtoppmであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の有害ガス除去装置の側断面図、第2
図は筒状吸収素子の正面図、第3図は第2図の筒状吸収
素子の斜視図である。 1:筒状吸収素子、2:筒状外壁、3:ハニカム状隔壁
、4:回転軸、5:モーター、6゜6′:被処理気体ダ
クト、7:吸収液槽、8:入口バイブ、9:出口バイブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガス吸収液を膜状に保持しうる程度の目の細かい網状物
    からなる隔壁の集合で構成され、かつ軸方向に並んだ多
    数の小さい通路を有する回転可能な筒状吸収素子を有し
    、該筒状吸収素子の回転軸は、水平に対して5〜15度
    傾斜して設置せられ、該筒状吸収素子の上部には、その
    吸収素子の軸方向に並んだ多数の小さな通路の前後の両
    開口面に接して各々被処理気体が通過するためめのダク
    トが設けられ、また該筒状吸収素子の下部には、その吸
    収素子の下部が浸漬されるような吸収液槽が設けられて
    いることを特徴とする有害ガス除去装置。
JP7547080U 1980-05-30 1980-05-30 有害ガス除去装置 Expired JPS6039063Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7547080U JPS6039063Y2 (ja) 1980-05-30 1980-05-30 有害ガス除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7547080U JPS6039063Y2 (ja) 1980-05-30 1980-05-30 有害ガス除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56176026U JPS56176026U (ja) 1981-12-25
JPS6039063Y2 true JPS6039063Y2 (ja) 1985-11-22

Family

ID=29438146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7547080U Expired JPS6039063Y2 (ja) 1980-05-30 1980-05-30 有害ガス除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6039063Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3344875C1 (de) * 1983-12-12 1985-07-11 Gesellschaft für Korrosionsforschung mbH, 2000 Hamburg Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen von Gasen
JP6565357B2 (ja) * 2015-06-15 2019-08-28 東洋紡株式会社 濃縮装置および有機溶剤回収システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56176026U (ja) 1981-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3227429A (en) Mass transfer packing
US3811247A (en) Foam type gas scrubber
CN202725003U (zh) 复合式多功能氨法脱硫装置
EP1645322B1 (en) Apparatus for removing nitrogen oxides
CN107198945A (zh) 一种用于发电厂的节能环保型脱硫脱氮脱汞装置
CN107485989A (zh) 一种具有扰动功能的节能环保型脱硫脱硝脱汞设备
US4548623A (en) Perforated trough conditioning device
CN208561752U (zh) 一种用于处理地下水挥发性有机物污染的装置
KR102124002B1 (ko) 습식벽을 이용한 유해가스 처리장치 및 처리방법
JPS6039063Y2 (ja) 有害ガス除去装置
CN106422649A (zh) 一种实验室混合废气一体化净化设备及净化方法
CN206229138U (zh) 一种实验室混合废气一体化净化设备
CN218687781U (zh) 高效多级旋流臭气净化器
JPH09141041A (ja) 気液混合器
JP3550754B2 (ja) 排煙脱硫装置
JPH0742488Y2 (ja) 移動床型脱じん・反応装置
US3830041A (en) Foam breaker
JP3870375B2 (ja) 空気浄化装置
DE4311439A1 (de) Vorrichtung zum Reinigen, Befeuchten, Entfeuchten und Temperieren von Gas, vornehmlich von Luft
CN206642511U (zh) 微分潜水除尘塔
JPH07294398A (ja) インピンジャー
CN205832855U (zh) 一种印染定型机烟气处理装置
JPH06269629A (ja) 気液接触装置
CN211098416U (zh) 一种水旋液力烟气洗涤塔
CN109893933B (zh) 超声波多元烟气处理系统