JPS6037530Y2 - 光ケ−ブルバンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光通信装置において、架枠等に光ケーブルを設
置する場合における該ケーブルの保持バンドに関するも
のである。

従来、メインケーブルと光フアイバーコードの接続はガ
スダムで行なわれており、このメインケーブルを直接光
端局装置内に引込めば、その効果は大きいが、しかしガ
スダムの先端局装置内での製作が困難であり、かつメイ
ンケーブルは曲げに対する自在性が少ないため大きな曲
げ半径を必要とし、又メインケーブルへの光コネクタの
接続は工場内で出来ない等の理由から実施されておらず
、従って通信室等においてメインケーブルと光フアイバ
ーコードをケーブルラック上でガスダムに接続され、光
フアイバーコードは必要複数本ケーブルラック上に配設
され最終先端局装置内に光コネクタで接続される。

このケーブルラック上には前記光フアイバーコードとと
もに他の同軸ケーブルや電気線も一緒に混在配設される
ため、損傷したり折損等の障害を生する欠点がある。

本考案はかかる欠点を簡単なケーブルバンド即ち、柔軟
性と弾性を有するゴム又は樹脂板等でなる帯状体であっ
て、該帯状体に一部開口した円筒部を所定間隔で複数個
並設し、前記一部開口した円筒部は前記帯状体を前記円
筒部と反対面に曲けることにより一部開口した部分が開
き光ケーブルを挿入保持可能とするとともに、前記帯状
体を平坦に若しくは前記円筒部の設けられた面側に曲げ
ることにより前記光ケーブルを前記一部開口した部分を
除き、前記円筒部でつ）み込む如く保持することにより
その目的は達せられる。

以下図面に従って詳述する。

第１図は従来の通信室におけるケーブルラックにケーブ
ルを配設した一例を示し、第２図は本考案の一実施例を
示すケーブルバンドの断面図、第３図はケーブルバンド
にコードを挿入した後ケーブル状に形成した状態、第４
図はファイバーコードの挿入実施例、第５図は架への応
用実施例配設例、第６図はケーブルバンド形状の他の応
用例、第７図は補強板の一例を示す。

第１図において１はメインケーブル２、ファイバーコー
ド３等を配設保持するケーブルラック、４はメインケー
ブル２とファイバーコード３を接続するガスダム、５は
光端局装置、６は光コネクタを示す。

このような構成になる従来方式の通信室では、外部より
導入されたメインケーブル２をケーブルラック１上には
う縛等により固定し、ガスダム４によってファイバーコ
ード３と接続し、該ファイバーコード３はその必要複数
本ケーブルラック１上に配設され最終先端局装置５の光
コネクタ６に接続される。

前記ファイバーコード３は同図に示す如く、複数本が個
々にケーブルラック１上に配設され、かつ他の同軸ケー
ブルや電気線も同様に混在して配設されるため、ファイ
バーコード３に損傷を与えたり折損等の障害を誘発し光
伝送に悪影響を及ぼす欠点がある。

そこで以下第２、第３図に示す如く、ファイバーコード
３を複数本まとめ、外部からの衝撃テンションが加わら
ず、かつ前記複数本をまとめたファイバーコード３はそ
れぞれ１本づつ取外しが可能な自在に曲折ができる機能
を有するケーブルバンドを提供するものである。

柔軟性と弾性を有する帯状のゴム又は樹脂板（バンド）
７に間隔ｌを以って、一部開口部８を設けた円筒状９を
前記帯状に沿って連続的に複数個突出し、又板状部には
テンションメンバー１０を含み成形する。

この成形された円筒状９内にファイバーコード３を挿入
し保持すれば、その目的は達せられる。

なお円筒状９とファイバーコード３の数によっては電気
線１１を同様に保持することもできる。

又第３図のように、第２図でファイバーコード３及び電
気線１１を挿入保持したバンド７を、その弾力性を用い
て円筒部９を内面にして丸め、あらかじめ成形されてい
る切欠部７１と７２を合せ固定することによってメイン
ケーブル２と同等に更に強固に保持される。

即ち外部からの衝撃は、テンションメンバー１０、バン
ド７及ヒ円筒部９により保護され、ケーブルラック１等
に配設する場合でも簡単にかつ安全に配備せられる。

勿論丸めずに第２図に示す状態のまま配設してもよい。

第４図はファイバーコード３を円筒部９に挿入する場合
の例を示す。

バンド７は前述の通り柔軟性、弾性を有するので、第３
図で示したことと逆方向に曲げ、円筒部９の開口部８が
一層大きく開口する如く曲げて、ファイバーコード３を
開口部８より挿入すれば簡単に保持できる。

第５図は本考案による第２図に示すケーブルバンド７を
光端局装置内の光フアイバー配線ホルダーとして実施し
た例である。

又第６図はケーブルバンド７の裏面に間隔を以って突起
７３を設け、補強板１２に設けられている穴１３に嵌合
固定させることにより、特別なはう縛等による固定も必
要ない形状例である。

なお補強板１２はバンド７の全長に付けてもよいし、部
分的に添加してもよい。

例えば第５図に示すＡ点の曲部に、第７図に示す補強板
１２を付ければ、所望の曲は配設ができるし、Ｂ点のよ
うに丸める個所には補強板を付けなければよい。

以上詳述した如く、柔軟性と弾性を有するコム又は樹脂
材等により、簡単な一部開口した円筒状を突出成形する
のみで、光フアイバーコードは完全に保持と伴に保護さ
れ、ケーブルラック又は架枠等への配設も簡単に行なえ
、実用に供してその効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のケーブルラックにケーブルを配設した一
例、第２図は本考案の一実施例を示す断面図、第３図は
実装後の形成例を示す断面図、第４図はケーブルの挿入
実施例、第５図は架への実装例、第６図は本考案の一例
を示し、第７図は補強板の一例を示す斜視図である。 １・・・・・・ケーブルラック、２・・・・・・メイン
ケーブル、３・・・・・・光フアイバーコード、５・・
・・・・光端局装置、６・・・・・・光コネクタ、７・
・・・・・バンド、８・・・・・・円筒開口部、９・・
・・・・円筒部、１０・・・・・・テンションメンバー
、１２・・・・・・補強板、７１．７２・・・・・・切
欠部、７３・・・・・・突起部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柔軟性と弾性を有するゴム又は樹脂板等でなる帯状体で
   あって、該帯状体に一部開口した円筒部を所定間隔で複
   数個並設し、前記一部開口した円筒部は前記帯状体を前
   記円筒部と反対面側に曲げることにより一部開口した部
   分が開き光ケーブルを挿入保持可能とするとともに前記
   帯状体を平坦に若しくは前記円筒部の設けられた面側に
   曲げることにより前記光ケーブルを前記一部開口した部
   分を除き、前記円筒部でつ）み込む如く保持することを
   特徴とする光ケーブルバンド。