JPS6037462Y2 - スラスト軸受 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスラスト受けの脱落防止機構を備えたスラス
ト軸受の改良に関するものである。

第１図、第２図はこの種スラスト軸受の従来のものを示
すもので、図において１はスラスト受け、２はボール３
を介してスラスト受け１を支持する支持体で、支持体２
にはボール３を中心とするスラスト受け１の回転を阻止
する外側ガイド２ａと内側ガイド２ｂとが設けられてい
る。

４は外側ガイド２ａのねじ穴２Ｃにねじ込まれ、端部４
ａをスラスト受け１の外周部に形成された水平穴１ａに
挿入し、スラスト受け１の脱落を防止するボルトである
。

以上のように構成され、スラスト受け１のボール３を中
心とした回転は外側ガイド２ａおよび内側ガイド２ｂに
より防止され、上下方向への移動はボルト４により防止
されるので、スラスト軸受の運搬時例えば回転機に組み
込むときなどに、スラスト受け１が脱落することを防ぐ
ことができる。

ところで、以上のように構成された従来のものは、スラ
スト受け１の外側に外側ガイド２ａを設け、この外側ガ
イド２ａに脱落防止用ボルト４を設けたため、ボルト４
の頭部４ｂが外側ガイド２ａの外側に突出し、ボルト４
の外径りはスラスト受け１の外径り。

に比べ、叫だけ大きくなる。このことはスラスト軸受の
外径が制限される例えば深井戸用立軸木中電動機に用い
られる場合には、スラスト受け１の外径り。

を小さくする必要が生じ、スラスト軸受の容量が低下す
る欠点があった。

この考案は上記の点に鑑みなされたもので、従来のもの
の欠点を改善したスラスト軸受を提供することを目的と
するものである。

以下、この考案の一実施例を第３図〜第５図により説明
する。

図において第１図、第２図と同一符号は同一または相当
部分を示し、１ｂはスラスト受け１の内周部に形成され
た案内溝、１ｃはスラスト受け１の下面に形成された垂
直穴、５は三角形に形成された押え板で、押え板５は第
３図において鎖線で示されるように支持体２上において
角部５ａをスラスト受け１の中間部に位置させ、時計方
向あるいは反時計方向のいずれかに回転させ、角部５ａ
を案内ｉｌｂ内に挿入し、実線で示される所定の位置に
おいてボルト６により支持板２に固定する。

７は支持板２の外周部上面に植設されたピンで、ピン７
をスラスト受は下面の垂直穴１ｃに挿入することにより
、内側ガイド２ｂとともにスラスト受け１の回転を防止
する。

以上のように構成され、スラスト受け１のボール３を中
心とした回転はピン７および内側ガイド２ｂとにより防
止され、押え板５により上下方向への移動が制限され、
スラスト受け１の脱落が防止される。

なお、外側ガイド２ａおよび脱落防止用ボルト４を必要
としないので、軸受の外径を縮小することができるが、
水中電動機の場合、ケーシングの外径が同一であれば、
縮小分だけスラスト受け１の外径を増大することができ
る。

なお、上記実施例においては三角形の押え板を示したが
、スラスト受けの個数に応じて、他の他物形とすること
ができる。

以上のように、この考案によるときは従来のものに比ベ
スラスト軸受の外径を縮小することができ、原価の低減
をはかることができる。

また、スラスト軸受の外径を縮小する必要がない場合に
は縮小分だけスラスト受けの外径を増大することができ
、スラスト軸受の容量を増大することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例を示し、第１図は平面図、第２
図は第１図の■−■断面図である。 第３図〜第５図はこの考案の一実施例を示し、第３図は
平面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ断面図、第５図は
押え板の平面図である。 図において、同一符号は同一または相当部分を示し、１
はスラスト受け、１ｂは案内溝、２は支持体、３はボー
ル、５は押え板、５ａは角部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周部に案内溝を形成しボールを介して支持体に支持さ
   れる複数のスラスト受けと、該スラスト受けと同数の突
   起を外周部に有し前記スラスト受は間に位置させた押え
   板とからなり、該押え板を回転して前記突起を前記案内
   溝に挿入し前記支持体に固定することにより前記スラス
   ト受けの脱落を防止することを特徴とするスラスト軸受
   。