JPS6036578B2 - 感光紙のシ−ト用のキヤリア - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、材料の一枚のシート用のキャリア一に関し、
かつ特に、処理中の感光紙のシートおよび他のシ−ト材
料用のキャリアに関する。

写真用のフィルム、印画紙およびそれ等と同じような種
類の感光されたシート材料を処理する場合に、それらの
シートをいくつかの異なる液体の浸液に浸すことが必要
である。

しかしながら、シートを処理する間に、処理された表面
を傷つけない事、または最終的な結果が、所望されてい
た性質のものであることが大事である。従釆の写真にお
いて、例えば、被覆の上、または感光乳剤、紙の側面ま
たはフィルムなどの上の指鮫は、最終的に処理された感
光紙の上にも指絞を生じさせることがある。

過去においては、写真用のフィルムおよび感光紙上の感
光乳剤を損傷させないためには、該感光紙を取扱うのに
、プラスチックまたはゴムのチップを備ええたはさみ道
具を使用して行わなければなかった。

しかしながら、はさみ道具は、一度には一枚のシートし
か使用できないので、はさみ道具を作用して多量の印画
紙を処理することは、非常に時間のロスである。非常に
多量の材料を処理するために、フィルムの一片または印
画紙の片を保持するためのフレームがあり、それによっ
て、材料の表面に浸液を接触させながら、被覆されてい
る材料の一片を、その緑で保持している。

従来技術に基づくフレームは、通常、複数のチャンネル
を含んでいて、その中へ一枚の材料のシートが、３つの
綾部で保持されるように滑って入り込むようになってい
る。この様なフレームは、材料のシートをその緑部を折
ったり、またはしわにしたりしない様にフレームの中へ
注意深く置かなければならないので、非常に使いにくい
と云う欠点がある。この様なフレームの中においては、
一旦材料のシートが十分に曲げられると、この綾部はチ
ャンネルからはみ出して、多くの問題を生じさせる。現
在、写真材料を処理するために、屡々ドラム処理方法が
使用されるようになっている。

この方法においては、ドラム処理装置は数多くの長所が
あるが、それには取り扱うことのできる紙の量に制限が
あり、かつそれは汚染され易い、と云う欠点がある。斯
様に、ドラムは、処理される数枚のシート毎に、非常に
注意深く洗浄されなければならないので、多量のシート
をドラム処理装置の中で処理することはむずかしい。米
国特許明細書第６３８９１６号および第３８９３０び号
；スイス特許明細書第４６５９び号およびカナダ国特許
明細書第６３６２０び号（すべて参考用にここに組み入
れられている）は、写真用のフィルムホルダーまたは印
画紙ホルダーに関するものであるが、しかし前述した欠
点を克服するものとは考えられないものである。

本発明は、材料のシートを受け入れるための滑らかな表
面をもつ一枚のプレート、および該プレートの底緑部に
沿っている１」ップ（唇部）から成つているキャリアを
備えることに依って、従来技術に基づくキャリアがもつ
上記の欠点および他の問題点を克服するものである。

複数のキャリアを導くとともにそれ等を離隔させる働き
をしているガイドが、プレートの対向している両縁部に
備えられている。

付加的に、プレートの後部側は、平らでない部分または
不規則な表面を与えるための刻み部、溝または他の類似
の構造をもつように作られている。本発明は、材料のシ
ートを、（その材料のシートは、キャリアの中へ挿入さ
れる前に濡れた状態にされることが望ましい）、プレー
トの滑らかな表面に接着させるために利用される。

唇部は、キャリアが液の中に浸潰されるときに、プレー
トからシートを引き離そうとする液の力を阻止して、該
シートの下緑部、または前縁部を保護する作用をしてい
る。プレートの後表面（裏面）は凹凸になっていて、キ
ャリアの中の材料のシートが、隣接して積み重ねられた
プレートの後表面に、両者が濡れている場合にも、接着
しないようになっている。

本発明はまた、複数の材料のシートを同時に処理するた
めの処理タンクをも含んでいる。処理タンクは、上記の
複数のキャリアを受容するためのスリーブ（鉄め管）お
よびそのスリーブを受容するためのタンクをも含んでい
る。スリーブの底部における関口は、スリーブがタンク
の中に受容された時に、キャリアの中の印画紙に、タン
クの中の液（処理液）が通ずるようにさせるものである
。従って、本発明の目的は、シート材料用の改良された
キャリアを提供することである。

本発明の他の目的は、他の類似のキャリアと一緒に積み
重ねることのできる材料のシート用のキャリアを提供す
ることである。

本発明のさらの目的は、浸液の中に浸された時に、材料
のシートを平坦に保持する材料のシート用のキャリアを
提供することである。

本発明の他の目的は、複数の材料シートを同時に処理す
るために、改良された処理タンクを備えることである。

本発明のこれ等および他の目的、特徴および長所は、本
発明の好適な実施例の以下の詳細な説明および付属図面
および特許請求の範囲を検討すれば明らかに理解できる
であろう。図面を参照して本発明の好適な一実施例につ
いて説明すると、これ等の面において、類似の素子は、
同じ参照番号で示されている。

下縁部１６の下方に沿っている唇部１４を備えている概
ね長方形状のプレート１２を含む印画紙用のキャリア１
０が、図面に示されている。

ガイド１８および２０が、プレート１２の側縁部２２お
よび２４に沿ってそれぞれ配置されている。プレート１
２の表面２６は以下に十分に詳しく論じられているよう
に、印画紙のシートを受容するために滑らかになってい
る。後方の表面２８（第２図および第３図にもっともよ
く示されているように）は、印画紙片がくっつかないよ
うに平らでない即ち凹凸がつけられた状態になっている
。この技術分野において優れた者に取っては、印画紙が
濡れた状態にある時、印画紙が滑らかな表面に接着する
と云う事は、当然理解する筈である。滑らかな表面およ
び印画紙は、滑らかな表面へ印画紙が良く接着するよう
に十分に濡らされなければならない。この接着作用は、
液が両方の表面にくっつくと云う事実、即ち、滑らかな
表面および印画紙の両方にくっつく、と云う事実に困る
ものであり、かつ液の表面張力が、印画紙およびプレー
トの滑らかな表面との間に広がっている液の粘着力を維
持している。さらに、印画紙の一片が、プレート１２の
滑らかな表面２６へ比較的にしっかりと接着されている
けれども、液の表面張力のみが、印画紙を滑らかな表面
に保持するだけであるので、該滑らかな表面から印画紙
を取り除く懐向のある力が作用しない様に、注意が払わ
れなければならない。

上記の事実を考えて、かつ第２図および第３図を特に参
照することによって、プレート１２の凹凸のある表面２
８が、両方の図面において波状に示されており、かつそ
れは、波状になっている溝が、一般に互いに直角をなし
ている２つの方向に延びていることを示していることが
分る。従って、その結果は、平行な列に配列された複０
数のピラミッド形状は凹み部を含む表面２８となる。

凹凸のある表面２８に接している印画紙の一片が、複数
の点とだけ接し、それによって、印画紙または類似のも
のおよび凹凸のある表面との間に、十分な量の空気が存
在し得るので、たとえ可成りの量の液があったにしても
、印画紙が凹凸のある表面へ接着し‘こくい、と云う状
態になることが望ましい事が理解できるであろう。表面
２８は、これまで述べて釆た様に、波状の表面になって
いるので、材料のシートの濡れたものが付着しない他の
でこぼこの、または平坦でない表面のものも同様に有用
であることは理解されるであろう。

第２図を参照して説明する。

それによれば、唇部１４は、下緑部１６に沿ってプレー
ト１２の表面へ、大体直線状のフランジ部材を取り付け
ることによって形成されている。フランジ部材は、その
縦軸線がプレートの横方向にすなわち下綾部１６に大体
平行になるように、プレ−ト１２に固定され、従ってフ
ランジ部材の平坦な側面が、印画紙片を受ける表面２６
の一部に面し、該表面に対し鋭角、好ましくは大体４５
度に傾斜している。いろいろな形状の唇部１４を緑部１
６に設けることができるが、長方形状のものは、比較的
に薄い紙の一片が、フランジ部材の傾斜している表面お
よびプレート１２の表面２６との間に広がることができ
、かつ該薄い印画紙の縁部が、唇部１４によって適切に
保持される点で非常に適していることが分るであろう。
さらに、比較的に厚い印画紙も、唇部１４に対して同じ
ように押しつけられ、かつフランジ部材の傾斜している
表面は、印画紙の厚い片を再びプレート１２の表面２６
に対して押しつける。

フランジ部村の傾斜している面は、印画紙の一片をプレ
ート１２の表面２６に対して保持して、唇部のように作
用して、印画紙の片が、プレート１２の表面２６の上の
傾斜している表面の高さを越えるまで、この作用を続け
る。これから鑑みて、唇部１４に関しては、キャリア１
０と共に使用されるべき印画紙の厚さの範囲を許容する
ための長方形状の部村を選択することができる。唇部１
４の目的は、表面２６に対して印画紙の一片を保持する
ことであるので、説明されている長方形状のフランジ部
材以外の形状のものでも使用し得ることは容易に理解で
きるであろう。

満足できるように作動する唇部の単純な形状は、円筒形
の都材である。同様に、唇部３０の形状をもつ複数タブ
（第６図）もまた、十分に長方形状の都材１４に代って
使用され得るので、浸液の排液設傭は容易である。唇部
に関する他の形状のものも亦、この技術分野における相
当の技術をもつ者には容易に考え得るのであろう。第３
図および第４図を参照すると、唇部１４は、ガイド１８
および２０の方へ実質的にのびているが、しかしながら
、唇部１４の端部およびガイド１８との間には小さいス
ペース３２があり、かつスペース３４が同じ様に、唇部
１４およびガイド２０との間に設けられている、ことが
分る。

０ スペース３２および３４は、以下に詳細に説明され
ている様に、唇部１４の近傍から浸液を排出することが
できる様に形成されている。

第２図および第３図にもっとも良く示されている様に、
ガイド１８および２川ま、唇部１４を超えてのびて夕し
、る。プレート１２の表面２８の周辺綾部３６は、波状
になっていなく、むしろ滑らかになっている。

これ等の周辺縁部３６は、プレート１２の反対側におか
れているガイド１８および２０１こ正確に対応している
寸法および位置にあるようになっている。ガイド１８お
よび２０の頂部表面の上には、複数の円筒状の突起３８
が形成されている。また、周辺緑部３６の中には突起３
８を収容するようなサイズおよび形状をなしている複数
の孔４０が形成されている。第５図には、複数のキャリ
ア１０ｂ，１０ｃおよび１０ａが互いに積み重ねられて
おり、キャリア１０ｂの後表面２８の周辺緑部３６が、
突起３８が孔４０の中に受容されるように、キャリア１
０ａのガイド１８および２０の上におかれている。

同じように、キャリア１０ｃの周辺綾部３６は、キャリ
ア１０ｂのガイド１８および２０の上に設けられており
、さらに突起３８および孔４０のそれぞれも同じ様に係
合される。突起３８が孔４０の中に受容される時、キャ
リア１０ａ，１０ｂおよび１０ｃがしっかりと保持し合
うようになっている事は、この分野における通常の技術
者に依って評価されるべき特徴である。キャリア１０ａ
，１０ｂおよび１０ｃは、突起３８と孔４０との係合を
解くことに依って容易に離すことができることも亦評価
されるべき長所である。

この特徴は、複数のキャリア１０が、素早やくかつ容易
に組み立てられ、かつ分解され縛ることである。複数の
キャリアー川ま、キャリアが使用されている時にこの様
に積み重ねられ、かつキャリアのそれぞれの表面２６へ
接着される印画紙Ｐの一片があるので、印画紙のすべて
は、同じ浸液を介して同時に処理され得ると考えられる
。

第５図を参照すれば、キャリア１０ａの唇部１４および
キャリアｌｏｂのプレート１２との間にスペース４２が
あるので、浸液はスペース４２を通り抜け、かつキャリ
ア１０ａのプレート１２の表面へ接着している印画紙Ｐ
の表面と接触する。

同じ様なスペース４２ａが、キャリア１０ｂの唇部１４
およびキャリア１０ｃのプレート１２との間にある。こ
の様に、キャリア１０ａ−１０ｃのグループが浸液の中
に浸される時、液は、スペース４２および４２ａ（およ
び他の類似のスペースが、さらに多いキャリアの場合に
、一緒におかれる）を通り抜け、かつ浸液は、キャリア
のそれぞれの上の印画紙Ｐと接触する。キャリア１０ａ
−１０ｃは、十分に液の中に浸されるので、液はガイド
１８および２０をカバーする。そして、ガイドの上端に
は何らの妨害物がないので、キャリア１０の下部からガ
イドの上端まで自由に循環し得る。この構造が、液がポ
ンプまたは類似のものに依って、物理的に循環される場
合に、液を循環させるものであり、またはこの構造はま
た、イオンが浸液全体を通して均一に拡散する傾向があ
る化学的な反応において正常である循環を可能にしてい
る。これまで述べて来た事から、の分野における通常の
技術を有する者に依つて、本叛明のキャリア１０が非常
に簡潔な構造でありながら、しかし働きにおいて十分な
ものであることを理解させるであろう。

印画紙片をキャリア１０の上に置く場合当初に印画紙が
キャリアの表面２６にくっつきやすくなるように、ＥＯ
画紙を橋らしたり、キャリアの表面を濡らしてもよい。
しかしながら、始めに印画紙またはキャリアを桶らすこ
とは、キャリアおよび印画紙を浸液の中へ浸すことが、
両方の表面を濡らすことになるので、不要である。それ
から、印画紙は、キャリアの表面２６の上に、印画紙の
最下端部を唇部１４にしっかり係合させるようにして、
置かれるので、フランジ部材の傾斜した表面は、印画紙
の緑部を表面２６に対して押しつける傾向がある。印画
紙がプレート１２の表面２６の上におかれているので、
ガイド１８および２０は、印画紙が諸表面の上に整列す
るのを助けていることをも評価されたい。

ガイド１８および２０もまた、適切に積み重ねられる時
、複数のキャリアの間隔をあげるための作用を行なう。
次に、キャリア１０が液のタンクの中へ浸潰され、その
間、プレート１２のもっとも高い端部４４まで保持され
る。印画紙の片が、不注意に取り除かれることなくプレ
ート１２の表面２６に適切に接着されてし、ことが理解
されることと思う。しかしながら、キャリア１０が、浸
格の中へ強制的に浸される時に、液が印画紙のシートの
緑部に衝突することがあると云う事実は印画紙を表面２
６からはがし得ることである。唇部１４が備えられ、か
つキャリア１０が、液の中に浸される場合のように、印
画紙の前緑部を保護するために唇部１４がおかれている
のはこのためである。さらに、第５図に示されているよ
うに、複数のキャリアが互いに積重ねられる時、スペー
ス４２ａおよび４２を設けたことで、キャリアの幅を横
切るスロットが出来るので、液がスロットの中に入って
来る時、該液は、印画紙を一様に横切って流れ、かつ該
液は、浸液によって印画紙の表面の一様な濡れた状態に
対して層状に流れる。

処理液が印画紙と一様に接触することは、すじあとを付
けたり、むらができたりまたは同じような都合の悪い事
を防ぐために、写真関係の仕事において重要なことであ
ることは、この分野の通常の技術を有する者にとっては
、勿論、容易に理解し得ることである。第５図において
見られるように、印画紙Ｐ′の一片が、折り曲げられ、
かつ印画紙の上端がキャリア１０ｃの裏面２８と接した
状態で示されている。

これまで論じて来たように、印画紙Ｐ′が表面２８へく
っつく恐れがなく、その理由は、表面８の凹凸のあるた
めである。しかしながら、液がスロット４２ａの中へ入
り込み、かつ上方に向って一様に流れるにつれて、液（
溶液）の力は、キャリア１０ｂの表面２６に対して、印
画紙Ｐ′を下へ押し付ける傾向があることもまた理解す
べきである。表面２６および印画紙Ｐ′の両者が濡れて
いるので、印画紙Ｐ′は、キャリア１０ｂの表面２６へ
接着される傾向がある。第４図を参照すれば、スロット
３２および３４は、実際に可能な限りできるだけ小く保
つことが望ましいことは理解されるであろう。

これまで述べて来たように、唇部１４の主要な目的は、
印画紙の前縁に分離させる力が作用しないようにするこ
とであるので、唇部は、合理的に可能な限り、印画紙を
横切って出来るだけ遠くのびると共に、液の排水が確実
に行われるようにスペース３２および３４を形成するよ
うになっている。第７図を参照する。

本図には、キャリア４４の別の実施例が説明されている
。

キャリア４４は、ガイド１８および２０の上に突起３８
が設けられていないこと、および周辺綾部３６および孔
４０が、キャリア４４の後方の表面２８に設けられてい
ない事を除けば、実質的にはキャリア１０と殆んど同一
である。従って、第５図に示されている様に、複数のキ
ャリア４４を同じ様に積み重ねることができる。キャリ
ア４４は、キャリア１０において可能のように、互いに
固定されないことは理解されるであるつ。第８図乃至第
１０図を参照すれば、処理タンク４８は、本発明のキャ
リアを収容するためのものであることが理解されるであ
ろう。

キャリア１０または４４のいずれもが、処理タンク４８
とともに使用することが出来ることは考えられることで
あるが、タンク４８は、キャリア４４とともに使用され
ることが望ましい。処理タンク４８は、写真用の現像液
のような多量の処理液を保持するのに適している外部タ
ンク５０と、当該外部タンク５０の中に受容されるべき
寸法および形状している内部スリーブ５２、および該ス
リーブ５２の頂部をカバーするための蓋５４を含んでい
る。

さらに、この分野における通常の技術を有する者にとっ
ては、スリーブ５２もまた同じように、複数のキャリア
４４をその中に受容するための寸法および形状をなして
いるものであることは理解し得るであろう。

フランジ５６は、スリーブ５２の上部の上に設けられて
いる。スリーブ５２が外部タンクの中へ挿入される時（
第９図および第１０図参照）、フランジ５６は、外部タ
ンクの側壁をこえて外方に広がり、かつスリーブを外部
タンクの中へ懸吊させている。フランジ５６もまた同様
に、スリーブ５２のためのハンドルとして作用するので
、スリーブは、容易に外部タンク５０の中へ挿入され、
かつ取り外されることができる。スリーブ５２の下端部
は、スリーブが、外部タンク５０の中へ降される時、液
をスリーブの内部へ流し込むために開かれている。従っ
て、キャリア４４が、スリーブ５２の下端部を通って降
ちない様に、フランジ５８および６０が、スリーブの内
壁６２および６４の上に設けられている。フランジ５８
および６０は、キャリア４４の下端部１６がおかれてい
る湖状部を備えている。キャリア４４の動作および処理
タンク４８の働きを以下に述べる。

スリーブ５２は、最初には外部タンク５０から取り外さ
れている。

処理液は、外部タンク５０の中へ注がれる。もし処理液
の温度が大事であるならば、例えば、特にカラー写真現
像液の場合のように、外部タンク５０を、温度調節され
た液槽（バス）の中へ浸すことができるので、液槽から
熱は、外部タンク５０の中の液の温度を所望の値に保っ
ている。熱的に調節することができて浸債することの出
来る加熱素子（図示せず）が、その中の処理液に関する
所望の温度に保持するために、外部タンク５０の中に備
えることが可能である、と云うことは容易に考えられる
ことである。写真用の引き伸し装置において露光された
写真用紙の一片が、前述したように、キャリア４４の中
におかれる。任意に、未露光の写真用紙、（例えば印画
紙等）の一片を、キャｌｊア４４の中におくことができ
、かつキャリアは、写真用の引き伸し装置の中の写真用
紙を露光する場合のイーゼル（枠）として利用すること
も可能である。写真用紙（以下印画紙と記載）が露光さ
れ、かつキャリア４４の中へおかれた後に、キャリアは
スリーブ５２の中へおかれるので、キャリアの下端部１
６は、スリーブの内部のフランジ５８および６０の上に
おけれる。

蓋５４は、（スリーブ５２と光を通さない様に密閉され
ていることが望ましい）、スリーブの中にある間、さら
に露光されないように印画紙を保護するために、スリー
ブの頂部におかれる。上述の処理方法は、他の印画紙お
よび別のキャリアとともに繰り返すことも可能である。

スリ−ブ５２は、複数のキャリア、例えば５，１０また
は１５の様な数（第９図参照）を収容することができる
ような寸法で作られているので、複数個の印画紙を同時
に処理することができる。

スリーブ５２が、露光し終った印画紙をその中に保持し
ている所望の数のキャＩＪア４４によつて装填された後
に、スリーブは、外部タンクの中へ降され、かつその中
へ含まれている処理液の中へ入れられる。スリーブ５２
が処理液の中へ降ろされるにつれて、液がスリーブの下
端部の中へ自由に流れ込み、かつ前述した様に、複数の
キャリアの中へも自由に流れ込む。

スリーブ５２およびキャリア４４は、外部タンク５０の
中の液の量を置き換える、と云うことは評価されるべき
である。従って、外部タンク５０を最初に頂部まで充た
しておく必要はない。ただ必要な量の処理液のみを、ス
リーブ５２およびキャリア４４がその中に浸された時に
、印画紙をカバーするのに十分なしベルの液を、タンク
５０へ加えるだけで良い。もし処理液の中において印画
紙を縄拝する必要がある場合には、スリーブ５２を部分
的に外部タンク５０から持ち上げることによって容易に
行うとができ、かつそれからスリーブをタンクの中へ降
ろす。

この様にすることによって、処理液の一部は、キャリア
４４から、およびスリーブ５２から排出され、それから
再びキャリアへ導入される。それによって処理液の変化
を、印画紙の隣り合っている感光された面に与えるので
ある。もし印画紙が複数の異なる処理液によって処理さ
れる必要があるならば、スリーブ５２は、素早くタンク
５０から引き出されることができ、処理液は外部タンク
ク５０から排出され、別の処理液がタンクに加えられ、
そしてスリーブが再び挿入され、異なる処理液の中へ挿
入される。複数のタンク５０が、異なる処理液をそれぞ
れ含んでいるように備えてもよいことは勿論である。

スリーブ５２は、その時には、連続的に挿入されかつそ
れぞれの連続的なタンクから引き出される。印画紙の処
理が完了した後、スリーブ５２が夕ンク５０から引き出
され、蓋５４がスリーブから取り除かれ、キャリア４４
はスリーブから取り除かれ、かつ印画紙はそれぞれのキ
ャリアの表面２６から取り除かれる。

印画紙は、この様にさらに処理および／または乾燥され
るようになっている。これまで述べて来たことは、勿論
、本発明の単なる好適な実施例にすぎないものであり、
数多〈の変形、変更が、本発明の精神および付属してい
る特許請求の範囲に記載されている見地を逸脱しないか
ぎり可能であることは当然理解すべきことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のキャリアの説明されている実施例の
斜視図；第２図は、第１図に示されている実施例におけ
るキャリアの２一２線に沿う拡大横断面図；第３図は、
第１図に示されているキャリアの３−３線に沿う拡大横
断面図；第４図は、第１図に示されているキャリアの部
分前方正面図；第５図は、第１図に示されているキャリ
アの様な複数のキャリアを示している縦方向の横断面図
であって、該キャリアは同時に処理するために積み重ね
られている状態が示している図；第６図は、第１図に示
されているキャリア用の唇部の選択的に示されている実
施例を示している部分斜視図；第７図は、本発明のキャ
リアの開示されている実施例の１つの変形例の斜視図；
第８図は、本発明の処理タンクの開示されている実施例
の分解斜視図；第９図は、第８図に示されている処理タ
ンクの９−９線に沿う非分解横断面図；であり、第１０
図は、第９図に示されている処理タンクの１０−１０線
に沿う横断面図である。 （図面の主要な部分を示す符号の説明） １０：キャリ
ア、１２：プレート、１４：唇部、１６：下緑部、１８
，２０：ガイド、２６：プレートの表面、３６：周辺緑
部、３８：突起、４０：孔、４４：キャリア、４８：処
理タンク、５０：外部タンク、５２：内部スリーブ、５
４：蓋、５６，５８，６７：フランジ、６２，６４：ス
リーブの内壁。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 材料のシートを浸液の中へ浸漬するためのシート用
   キヤリアにおいて：前記シートを受容するための滑らか
   な表面および下縁部を有する概ね長方形のプレート１２
   と：前記プレートの下縁部に沿つていて、かつ前記滑ら
   かな表面から延びている唇部１４であつて、前記シート
   をそれ自体に対して押し付けかつ前記シートを前記滑ら
   かな表面の上に支持する構造である唇部とから成り、前
   記プレート１２の裏面には凸凹が形成され、この面にシ
   ートが張り付かない構成になつていることを特徴とする
   材料のシート用のキヤリア。 ２ 前記プレートへ固定され、かつ前記唇部１４に対し
   直角にのびている一対のガイド１８，２０であつて、前
   記プレートの両側縁部に概ね配置されているもの、をさ
   らに含むことを特徴とする前記特許請求の範囲第１項に
   記載の材料のシート用のキヤリア。 ３ 前記ガイドは、前記滑らかな表面から前記唇部が高
   くのびでいる事を特徴とする特許請求の範囲第２項に記
   載の材料のシート用のキヤリア。 ４ 前記唇部１４は、前記プレートの下縁部に平行な長
   手方向の軸線を有し、かつ前記プレートの前記滑らかな
   表面に固定されている長方形のフランジ部材から成り、
   前記フランジ部材は、その各端でそれ自体および前記対
   のガイドのそれぞれとの間に開口を設ける様な長さであ
   る、ことを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載の材
   料のシート用のキヤリア。 ５ 前記キヤリアは、複数の同じようなキヤリアと共に
   積み重ねることができ、前記滑らかな表面は、十分に滑
   らかなので、材料のシートが濡れている時、前記滑らか
   な面に接着され、前記凹凸のある表面は、十分に凹凸状
   になつているので、前記シートが濡れている時にも、そ
   れに接着しないようになつており、前記唇部は第２のキ
   ヤリアが前記キヤリアの前記ガイドの上に置かれた時、
   細長い開口が前記唇部と前記第２のキヤリアとの間に形
   成されような寸法であることを特徴とする特許請求の範
   囲第４項に記載の材料のシート用キヤリア。 ６ 前記キヤリアを前記第２のキヤリアに選択的に取り
   付けるための装置をさらに含むことを特徴とする特許請
   求の範囲第２項に記載の材料のシート用のキヤリア。 ７ 前記ガイドは、複数の前記キヤリアが積み重ね得る
   ように、前記第２のキヤリアの凹凸面と係合し得るよう
   になつている事を特徴とする特許請求の範囲第２項に記
   載の材料のシート用のキヤリア。 ８ 複数の材料のシートを同時に処理するための装置に
   おいて：前記シートを受容するための滑らかな面および
   下縁部を有している概ね長方形状のプレートと、前記プ
   レートの下縁部に沿つていて、かつ前記滑らかな面から
   のびている唇部であつて、前記シートが当該唇部に対し
   て押し付けられ、かつ該唇部が前記滑らかな表面の上の
   シートを支持するように構成され、かつ配列されている
   唇部とを有する複数のキヤリアと：下端部および上端部
   を有しているスリーブであつて、前記スリーブは、当該
   スリーブの上端部の中に形成されている開口を介して、
   前記複数のキヤリアを受容するような寸法でかつ形状に
   作られており、さらに前記スリーブの下端部は前記プレ
   ートの前記下縁部を支持しているものと：多量の液（処
   理液）を含むためのタンクであつて、前記スリーブをそ
   の中に受容するような寸法および形状の構造であるもの
   とからなり：前記スリーブの下端部に少くとも１つの開
   口が設けられていて、それに依つて、前記スリーブが当
   該タンクの中に入れられるときに、前記タンクの中の前
   記液が前記滑らかな表面上の前記シートまで入り込め得
   るようになつていること及び前記キヤリアの裏面は、前
   記シートが接着しない様に凸凹に形成されていることを
   特徴とする複数の材料のシートを同時に処理するための
   装置。 ９ 前記上端部の中の前記開口の周りに、光を完全に遮
   蔽するシールを形成するように、前記スリーブと係合し
   得る蓋をさらに含むことを特徴とする前記特許請求の範
   囲第８項に記載の複数の材料のシートを同時に処理する
   ための装置。