JPS603624B2 - 水中放射線検出器 - Google Patents

水中放射線検出器

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JPS603624B2
JPS603624B2 JP2344379A JP2344379A JPS603624B2 JP S603624 B2 JPS603624 B2 JP S603624B2 JP 2344379 A JP2344379 A JP 2344379A JP 2344379 A JP2344379 A JP 2344379A JP S603624 B2 JPS603624 B2 JP S603624B2
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JP
Japan
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light
shielding film
radiation detector
scintillator
radiation
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Expired
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JP2344379A
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JPS55116287A (en
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忠宏 箕輪
昌平 松原
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水中放射検出器、特にシンチレータを用いた水
中の広域ェネルギ6線を測定可能な放射線検出器の改良
に関する。
放射線の通過により可視領域の光を放出するシンチレ−
夕を用いた放射線検出器が周知であり、シンチレータに
より変換された光は光電子増情管により電気的パルスに
変換増幅されされ、放射線のヱネルギ測定を行うことが
できる。
この種の放射線検出器は原子炉、医療機器その他広範囲
の産業分野において利用されているが、液体中の放射線
検出例えば原子炉冷却水中の放射線検出時にはチェレン
コフ光の混入により著しく大きな測定誤差を生じるとい
う欠点があった。液体例えば水中の放射線測定において
、放射線検出器のシンチレータは直接、水と接触し、こ
の結果、誘電体である水中を荷電粒子が通過するとき周
知のチェレンコフ効果により粒子の接近および離反に伴
う煤質分子の分極の生成消滅が生じ、この結果、チェレ
ンコフ光が放出される。このチェレンコフ光はシンチレ
ータを介して光電子増倍管に達し、電気的な誤差信号を
生じる。したがって、液体中の放射線をシンチレーショ
ンにより検出する場合には、測定結果にチェレンコフ光
による誤差信号が混入することを避けられなかった。そ
して、チェレンコフ光量は測定される水の色、濃度ある
いは屈折率等により変化し、測定水中のこれら要因の変
化により誤差信号量が大幅に変動することとなり、正確
な放射線測定が困難となっていた。実際上、プラスチッ
クシンチレータを用いて水中の3線測定を行う場合、5
00keV以上の8線ェネルギにおいてはチェレンコフ
光の影響が大きくなり、測定精度が著しく低下する現象
が生じていた。本発明は上記の欠点を解消するためにな
されたもので、その目的はチェレンコフ光による検出誤
差を除去することのできる水中の広域ェネルギ8線を測
定可能な高精度の放射線検出器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は被測定液の流路を遮
光膜により分割し、一方の分流路に生じるチェレンコフ
光のシンチレータへの入射を遮光膜により抑制したこと
を特徴とする。
以下図面により本発明の好適な実施例を説明する。
第1図には原子炉冷却水その他の放射性物質含有液が導
通されるステンレス等からなる導通管10‘こ放射線検
出器のシンチレータ12を臨ませ、導通管10中を流れ
る被測定液14の放射線を測定する放射線検出器が示さ
れている。
本発明において、被測定液14の流路は銀、アルミニウ
ムその他の金属膜からなる遮光膜16により第1および
第2の分流路18および2川こ分割されている。
遮光膜16は導通管10の両側面に固定され、この結果
、第1の分流路18とシンチレータ12との間には遮光
膜16がおかれることとなり、第1の分流路18中に生
じるチェレンコフ光は遮光膜16により遮光され、シン
チレータ12へ到達することができない。本発明の実施
例は以上の構成からなり、被測定液は導通管10へ導か
れると、遮光膜16により分流され、第1および第2の
分流路18,2川こ分流する。
液中の放射線ェネルギが500keV以上に達すると、
チェレンコフ効果により液中にチェレンコフ光が発生す
るが、第1図において第1の分流路18中のチェレンコ
フ光は遮光膜16により遮られ、第2の分流路20中の
チェレンコフ光のみがシンチレータ12へ入射する。し
たがって第1および第2の分流路18,20の流路幅を
適宜選択することにより、従来と比してチェレンコフ光
による誤差信号を著しく減少することができる。被測定
液は第2の分流路20を通り直接シンチレータ12と接
触し、この結果、低ェネルギの放射線は良好な感度でシ
ンチレータ12に検出される。もちろん本発明において
、第1の分流路18が遮光膜16によりシンチレータ1
2から隔絶されているので、第1の分流路18における
放射線は遮光膜16により減衰を受け、特に高ェネルギ
の放射線は比較的大きな減衰を受け、シンチレ」夕12
の高ェネルギ領域における感度が低下することとなる。
しかしながら、遮光膜16の材質、膜厚あるいは配置を
適宜選択することにより、実用上十分な高ヱネルギ放射
線に対する感度を得ることが可能である。チェレンコフ
光は広範囲の周波数成分を有するが、放射検出器の光電
子増倍管における検出特性から、200〜60仇m程度
の波長を有するチェレンコフ光が実用上問題となる。
この波長領域におけるチェレンコフ光を遮光するために
は種々の金属材料が利用可能であるが、第2図および第
3図にはそれぞれ銀およびアルミニウムを用いた場合の
遮光膜16の遮光特性が示されている。各特性において
、チェレンコフ光の波長入は200,400および60
Mmとし、横軸に遮光膜16の膜厚がそして縦軸に遮光
率がとられている。第2図から明らかなように、銀から
なる遮光膜を利用した場合、0.15ムm以上の膜厚に
より実用範囲の波長に対してほとんど100%に近いチ
ェレンコフ光遮光特性を得ることができる。同様に第3
図によれば、アルミニウムからなる遮光膜の場合、0.
1仏m以上の膜厚によりほぼ100%の遮光率を得るこ
とが可能となる。第4図にはシンチレータ12が臨む被
測定液の流路断面が示され、流路幅がA、第1の分流路
幅がa、遮光膜厚がb、そして第2の分流路幅がcにて
示されている。
周知のように、チェレンコフ光量は粒子の飛程に依存し
、稀路幅Aの流路に対して遮光膜16によりシンチレー
タ12に直接臨む第2の分流路20の流路幅をcとする
ことにより、遮光膜16のない場合に比較して、シンチ
レータ12‘こ入鮒るチエレンコフ光較量減少すること
が可能となる。例えば、Aが1肌の流路に対して第2の
分流路幅cを0.1肌に設定すれば、遮光膜16により
チェレンコフ光量を1/10に減少させることが可能と
なる。一方、流路中に遮光膜16を設けることにより、
被測定液中の放射線検出作用にも減衰が与えられる。
この減衰は放射線ェネルギにより異なり、低ェネルギの
放射線は第2の分流路20を通過するときシンチレータ
12に直接接触するので、極めて良好な感度で検出され
るが、高ェネルギの放射線は遮光膜16の影響を受け、
無視できない減衰効果を生じる。第5図には遮光膜16
による放射線の減衰特性が示され、機軸に8線のヱネル
ギが対数目盛で、そして縦軸に検出感度がとられている
遮光膜16にアルミニウムを用い、1肌の流路幅Aに対
して第2の分流路幅cは0.05肌に設定され、この結
果、遮光膜16により95%の遮光率が得られた場合を
想定する。第5図の特性は遮光膜の幅bを零(遮光膜な
し)、0.1,0.2および0.95弧(第2の分流路
20以外の流路が全て遮光膜16により占められている
)の特性が示されている。第5図の特性から明らかなよ
うに、遮光膜16の膜厚が増加するに従い、高ェネルギ
における放射線の減衰が増加することが理解される。第
5図の特性から、流路幅1伽に対して0.1狐程度の遮
光膜16を設けることにより、放射線に対する減衰を比
較的小さい範囲に抑制しながら、良好なチェレンコフ光
量抑制作用を得ることができ、通常の放射線検出器とし
ては十分な特性を得ることができる。図示した実施例に
おいては、遮光膜16は単体金属からなるが、被測定液
による腐食等を防止するために、遮光膜の表面をマィラ
ー膜等で保護することも可能である。以上説明したよう
に、本発明によれば、チェレンコフ光の検出量を著しく
減少して、広範囲のェネルギ領域を有する放射線を高精
度で測定することができ、特に被測定液の組成、色ある
いは濃度等が時々刻々変化する場合においても、これら
の要因による測定誤差を効果的に除去することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る水中放射線検出器の好適な実施例
を示す断面図、第2図は銀遮光膜を用いた場合のチェレ
ンコフ光の遮光特性を示す特性図、第3図はアルミニウ
ム遮光膜を用いた場合のチェレンコフ光遮光特性を示す
特性図、第4図はシンチレー夕の臨む流路の拡大断面図
、第5図は本発明に係る水中放射線検出器の放射線減衰
特性を示す特性図である。 12・・・・・・シンチレータ、14・・・・・・被測
定液、16・・・・・・遮光膜、18・・・・・・第1
の分流路、20・・・・・・第2の分流路。 才1図 矛ム図 才2図 オ3図 才5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シンチレータを被測定流水が導かれる導通管の内壁
    に設けて水中の放射線を測定する水中放射線検出器にお
    いて、被測定液の流路を遮光膜により分割し、一方の分
    流路に生じるチエレンコフ光のシンチレータへの入射を
    遮光膜により制御したことを特徴とする水中放射線検出
    器。 2 特許請求の範囲1記載の検出において、上記遮光膜
    が単体金属よりなることを特徴とする水中放射線検出器
    。 3 特許請求の範囲2記載の検出器において、上記単体
    金属として銀を用いたことを特徴とする水中放射線検出
    器。 4 特許請求の範囲2記載の検出器において、上記単体
    金属としてアルミニウムを用いたことを特徴とする水中
    放射線検出器。
JP2344379A 1979-03-02 1979-03-02 水中放射線検出器 Expired JPS603624B2 (ja)

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JPS55116287A JPS55116287A (en) 1980-09-06
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JPS6419804U (ja) * 1987-07-27 1989-01-31

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