JPS6036140Y2 - 仏壇

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【考案の詳細な説明】この考案は仏壇の改良に関し、特に上棚の花頭柱が脱着
自在な仏壇に関する。

■ 先行技術従来のほとんどの仏壇は、上棚の上に装飾用の前屋根が
設けられ、更に、この前屋根が２本の花頭柱で支持され
ている。

花頭柱は、単に前屋根を支持する為でなく、装飾の目的
で設けられる。

前屋根を仏壇本体に固定するなら、花頭柱を省略するこ
とは可能である。

しかしながら、花頭柱のない仏壇は意匠的に好ましくな
い。

又、仏壇は種々の宗派で使用されるが、宗派によって上
棚に載置する物の大きさや形状や数が異なり、宗派によ
って上棚の最適面積が異なる。

この為、各宗派に合わせて仏壇を製造する必要があり、
メーカにとって多品種少量生産となって製造効率が悪く
なる欠点があった。

■目的この考案はこの欠点を除去することを目的に開発された
もので、花頭柱を脱着することによって、上棚を広い面
積で使用し、あるいは意匠的に優れた状態でも使用でき
、各宗派に合わせて、あるいは使用状態に合わせて最適
な状態で使用できる仏壇を提供するにある。

■構成以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示す仏壇は、上棚１の上に前屋根２が配設され
、前屋根２と上棚１とに花頭柱３が脱着自在に連結され
ている。

前屋根２は前端が多少上下動自在に後端が仏壇本体に取
り付けられている。

前屋根２は、通常木製で、木が組まれたものであるから
、木の連結組合せ部分に多少遊びを設けることによって
、前端を多少上下動自在に仏壇本体に取り付けられる。

第４図に示す前屋根２は、後端の上下がフック材４で仏
壇本体に連結し、これによって前屋根２の前部を多少上
下動自在に装着する。

第２図と第３図に示すように、花頭柱３の上端と下端に
は突起５が形成され、この突起５が嵌入できる凹座６が
前屋根２の下面と、上棚１の上面とに形成され、前屋根
２を多少持ち上げて下端の突起５を上棚の凹座６に嵌着
して花頭柱３を脱着する。

前屋根２を仏壇に完全に固定して花頭柱３を脱着するこ
とは可能である。

この場合、第５図と第６図に示すように、前屋根の凹座
６を深くすると共に、花頭柱３の上端が凹座６に深く嵌
入できる状態とし、花頭柱３の上端を前屋根２の凹座６
に深く嵌入した状態で下端を上端１の凹座６に脱着すれ
ばよい。

本願の仏壇は上棚１と前屋根２とに連結された花頭柱３
が脱着自在であるが、必ずしも上棚と前屋根を連結する
全ての花頭柱を脱着自在とする必要はなく、例えば第４
図に示すように、前屋根２の前後に花頭柱３が配設され
る場合、好ましくは前の花頭柱３を脱着自在とし、後方
の花頭柱を固定することも可能である。

■効果前記の如く、前屋根と上棚とに上下端が連結された花頭
柱が脱着自在な仏壇は、上棚に、多くのあるいは大きな
位牌を載置する場合、花頭柱を外して上棚を広くして使
用し、又は上棚にそれ程多くの位牌を置かない場合、花
頭柱を装着してデザイン良く使用できる。

この為、メーカが単一の仏壇を製造して、使用者は、使
用状態に合わせて、又は各宗波に合わせて常に最適の状
態で便利に使用できる卓効を実現する。

【図面の簡単な説明】

第１図は仏壇の正面図、第２図と第３図とは花頭柱の装
着状態を示す断面図、第４図は仏壇の垂直断面図、第５
図と第６線は花頭柱の他の連結状態を示す断面図である
。１・・・・・・上棚、２・・・・・・前屋根、３・・・
・・・花頭柱、４・・・・・・フック材、５・・・・・
・突起、６・・・・・・凹座。

【実用新案登録請求の範囲】

（１）上棚の上方に前屋根が配設され、この上棚に下端
が連結された花頭柱で前屋根が支持された仏壇に於て、
花頭柱が脱着自在に前屋根と上棚とに連結されたことを
特徴とする仏壇。
（２）上棚の上面と前屋根の下面とに凹座が形成され、
この凹座に花頭柱の上下端が嵌入されている実用新案登
録請求の範囲第（１）項記載の仏壇。