JPS6035759Y2 - 引違い二重障子装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は引違い二重障子装置に関するもので、内側引違
い障子の内外障子に防虫網を張設し、該防虫網の室内側
に可動パネルを設け、温暖季には網戸として使用し、寒
冷季は断熱用の内障子として使用し、年間を通じて有効
に利用できる引違い二重障子装置を提供することを目的
として案出したのである。

本考案を図面に示した実施例について説明すれば、第１
図、第２図は本考案に係る引違い二重障子の実施例を示
すもので、１は窓を構成する木枠材２の外側に固定した
金属窓枠であって、３゜３′はその内部に収設した外側
引速い障子の外障子および内障子である。

４は木枠材２に固定した内障子窓枠であって、５，５′
はその内部に収設した内側引違い障子の内外障子であり
、６゜６’、７．７’、８．８’、９．９’はそれらの
障子の上框、下框、左框、右框である。

１０．１０’は内側引違い障子の内外障子５，５′の上
下および左右の框の外側にそれぞれ張設した防虫網であ
る。

１１，１２．１１’、１２’は内側引違い障子の内外障
子５，５′の左右の框８，９．８’、９’にそれぞれ設
けた相対向する案内溝であって、１３、 １４． １３
’、 １４’はこれらの相対向する案内溝にそれぞれ
上下に摺動可能に挿入したパネルであり、例えば合成樹
脂板、合板、ガラス板等の透明、半透明、不透明の板材
から戒る。

パネル１３，１４，１３’、１４’を上方移動位置で係
止するためには第３図に示すように、パネル１３．１４
の上辺に、係止片を兼ねた縁材１５を設け、内側障子の
上框６の下側に適当な数個所に挟止スプリング１６を設
けてパネル１３または１４を上方移動位置で係止縁１５
を挾持するようにすることができる。

１７はパネルの下辺に設けた手掛を兼ねた縁材である。

内側引違い障子の内外の障子５，５′におけるパネルは
、第４図に示すように上下２枚に分割するか、第５図に
示すように１３．１４．１４ａの上中下３枚に分割する
か、または第６図に示すように１３ａ、１３ｂの左右２
枚に分割して各パネルを左右に移動させることができる
ように変更することができるものであって、これらの場
合には案内溝はそれぞれの目的に適応するように上下方
向または左右方向に複数条設けるものである。

本考案は前記の通りの構成であるから、寒冷季において
はパネルを閉鎖することによって既存の引違い二重障子
と同様に断熱のみならず防音効果を期待でき、また、温
暖季においては、外側引違い障子を開放する一方、内側
引違い障子におけるパネルを開放して内側引違い障子の
防虫網による防虫の目的を遠戚しつつ通風を良くするこ
とができるのである。

しかも、外側引違い障子の内外障子の一方を開放し、か
つ、内側引違い障子の内外障子のパネルを開放して防虫
、通風状態にしたとき降雨があっても、外側引違い障子
の前記一方の開放側に高位する内側引違い障子の一方の
障子のパネルを閉塞することによって室内への降雨を防
ぎつつ、開放状態にある他方の障子の防虫網を介して通
風機能を維持せしめることができ実用的である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は縦断面図
、第２図は横断面図、第３図は一部の縦断面図、第４図
、第５図、第６図はパネル配置の３つの実施態様を示す
正面図である。 図中、１・・・・・・窓枠、２・・・・・・窓構成木枠
材、３゜３′・・・・・・外側引違い障子、４・・・・
・・内側窓枠、５゜５′・・・・・・内側引違い障子、
６，６′・・・・・・上框、７゜７′・・・・・・下框
、８，８′・・・・・・左框、９，９′・・・・・・右
框、１０，１０’・・・・・・防虫網、１１，１２．１
１’、１２’・・・・・・案内溝、１３． １３’、
１４． １４′・・・・・・パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内側引違い障子の内外障子の上下左右の障子框の外側位
   置に、防虫網を張設し、該防虫網の内側位置に相対向す
   る左右または上下の框に上下方向または左右方向の相対
   向する案内溝を設けてこれらの相対向する案内溝に１枚
   または複数枚のパネルを上下または左右に摺動可能に装
   着した引違い二重障子装置。