JPS6035406B2 - 高炉炉体ライニング構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はステ−ブー冷却方式の高炉における炉壁煉瓦受
けの構造に関する。

周知の如く、ステーブ冷却方式による高炉炉墜の構造は
第１図に示すように炉体鉄皮１の炉内側に取付けられた
ステーブ２の前面（炉内側）に煉瓦３が積まれラィニン
グされている。

図中４は冷却水配管である。従来この煉瓦３の脱落時期
が高炉寿命に大きな影響を与えて来ているため脱落を防
止し炉体ラィニングの長寿命化を画るためにステーブ前
面に煉瓦受け棚部を設けた形状にして煉瓦受け効果を強
化する方法が実施されてきた。上記ステーブ形状による
方法では第２図に示すように「（ガーィ）型イ、中間ノ
ーズ型口、或いはＦ型ハ、等のように炉内へ棚部５を張
出して煉瓦を受けているが、煉瓦受効果を強化するため
棚部５を多く張出して棚部１つ当りの支持煉瓦個数を減
少させる必要があった。しかし、ステーブの冷却はこの
棚部分も冷却する必要があり、棚部の間隔を短くして多
くの張出せば冷却水配管が極めて複雑となる。

また煉瓦が脱落した場合には棚部が損傷して冷却水が炉
内に洩れる危険があり、多く棚部を張出すことはそれだ
け危険が増す等の難点があった。従って前述のようにス
テーブ棚部の間隔を短縮して、煉瓦受け効果を強化する
ことは、前述のような難点を伴うので本発明ではステー
ブの棚を少なくして実質上の棚部のピッチを短縮するよ
うな効果を有する構造を提供するものであり、その要旨
とするところは高炉炉体全周に張りめぐらされた各ステ
ーブの炉内側に、錯列配置（千鳥）式に、上下方向、円
周方向で１列おきに互い違いに煉瓦受棚を設ける。円周
方向、１例おきに、同じ高さに配設した煉瓦受棚間、す
なわち凹部をジャックアーチ式に煉瓦積みを行なって煉
瓦受棚とし、該ジャックアーチ式に積んだ煉瓦棚、及び
前記ステーブ煉瓦受棚に炉体ラィニング用煉瓦を支持さ
せるようにした構造にし、各ステーブの棚を少なくして
冷却水配管の複雑化を解消し、実質上各ステーブの煉瓦
受棚間隔を短縮した場合と同じ効果を発揮させようとす
るものである。以下図面に示された実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。

第３図、第４図に示すように炉内側面に棚５を有したス
テーブ２及び棚５′を有したステーブ２を１列おきに高
さを同じくして円周方向に鉄皮１を取付、配置してゆく
、すなわち棚５と棚５′を互い違いに横方向につくって
ゆく。

従って１列おきに棚５と棚５、及び棚５と棚５′間は凹
部ができる。この凹部にジャックアーチ式煉瓦棚６を設
ける。ジャックアーチ式に煉瓦を積む場合ステーブ棚５
及び５′の端部を図に示すように斜の形状にする。

このようにジャックアーチ式に煉瓦を積めば熱負荷が変
動し、煉瓦の膨張、収縮が起きてもジャックアーチ部の
脱落は全くなく、炉壁煉瓦３支持として役目を果す効果
を有する。このようなステーブ棚５，５′及びジャック
アーチ式煉瓦棚６を支持として炉壁煉瓦３を炉体にライ
ニングするものである。このようにして本発明によれば
一つのステーブに煉瓦受棚１ケで一つのステーブに２〜
３ケの煉瓦受棚を張り出すのと同じ効果があり、それだ
けステープの煉瓦受棚を少なくすることによって冷却水
配管が簡単となり高炉炉壁部煉瓦の脱落を防止すること
によりステーブの損傷が少なくなるので高炉の寿命が延
びる効果の大きい発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は周知のステーブ方式の炉壁説明の側面図、第２
図は従来のステーブに取付けた各種煉瓦受棚説明の側面
図、第３図は本発明実施例における煉瓦受棚説明の炉壁
側面図、第４図は第３図のＡ−Ａ矢視図である。 １…・・・鉄皮、２・・…・ステーブ、３・・・…炉壁
煉瓦、４・・・・・・冷却水配管、５，５′・・・…ス
テーブの煉瓦受棚、６…・・・ジャックアーチ式煉瓦受
棚。 オー図升Ｚ図 火３図 外４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 高炉炉体全周に張りめぐらされた各ステーブの炉内
   側に、上下方向及び円周方向１列おきに互い違い錯列配
   置式に煉瓦受棚を設け、前記煉瓦受棚間をジヤツクアー
   チ式に煉瓦積みを行ない、該ジヤツクアーチ式に積んだ
   煉瓦棚、及び前記ステーブ煉瓦受棚に炉壁煉瓦を支持さ
   せるようにした高炉炉体ライニング構造。