JPS6034637Y2 - 缶切り保持器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は粉乳缶その他の食品缶に見られる中仕切板を
切除する為の缶切りを整蝉して保管することを目的とし
た缶切り保持器に関するものである。

例えば病院等のように大量に粉乳を使用する所では、一
度に多数の粉乳缶を開缶する必要上、開缶に必要な缶切
りも数多く必要であるが卓上に離散しがちとなり、不衛
生になり易いのみならず必要の都度集めなければならな
い不便があったが、複数個の缶切りを一箇所に保持する
保持器は知られていなかった。

しかるにこの考案は、缶切りのガイド板と同一。

曲率のガイド枚用環を複数同心円状に設け、該ガイド板
用環状溝間に切断刃用環状溝を設けて保持器を構威した
ので、前記環状溝に缶切りのガイド板を嵌挿して缶切り
を安定した状態で整頓して保管することが可能となり、
前記従来の問題点を解決したものである。

また同心円状とした為に大小の缶切りを内外に嵌挿し、
同一器体へ保管することができる。

以下この考案を図面に示す実施例に基いて説明する。

合成樹脂製リング１の上面外周側に大型の粉乳缶用缶切
り２のガイド板３の下部を嵌挿するガイド枚用環状溝４
を設け、該ガイド枚用環状溝４の内側には環状の仕切壁
５を介して前記粉乳缶用缶切り２の切断刃６を嵌挿する
切断刃用環状溝７を設ける。

更に前記切断刃用環状溝７の内側には環状の仕切壁８を
介して小型の粉乳缶用缶切り２ａのガイド板３ａの下部
を嵌挿するガイド枚用環状溝９を設ける。

前記ガイド枚用環状溝４．９の曲率は夫々嵌挿すべきガ
イド板３，３ａの曲率と等しくしてあり、前記ガイド枚
用環状溝４，９および切断刃用環状溝７は夫々同心円状
に設けである。

また前記リング１の外周壁１０、内周壁１１および仕切
壁５，８の高さは、外周壁１０より内周壁１１に亘り順
次低くしである。

一方前記外周壁１０の外側上部には前記リング１に被嵌
すべき筒状蓋１２の側壁下端か掛止する環状の段部１３
を設けてこの考案の缶切り保持器は構威されている。

前記実施例においては、仕切壁５，８を連結片１５．１
５で連結し、環状溝７を設けた構造としたが、内外の環
状溝４．９と同様に環状溝７を凹入溝として構威し得る
ことは勿論である。

上記実施例によれば、大型の粉乳缶用缶切り２のガイド
板３をガイド枚用環状溝４へ、小型の粉乳缶用缶切り２
ａのガイド板３ａをガイド枚用環状溝９へ夫々嵌挿保持
するものであるが、缶切り２の切断刃４は刃用環状溝７
へ嵌挿され、缶切り２ａの切断刃４ａはリング１の中空
部１４に位置するので刃を損傷するおそれなく、かつ取
扱い中不慮の事故により怪我をするおそれもない。

また上記実施例によれば、仕切壁８を仕切壁５よりも高
さを低くしたので缶切り２の握り部１４が仕切壁８に妨
げられることがなく、ガイド板３をガイド板用環状溝４
内へより深く嵌挿することができるが、仕切壁５，８の
高さは同等とすることもできる。

また上記実施例によれば、曲率の異なる２条のガイド枚
用環状溝４，９を設けたので、大小二種の缶切りを保持
することができるが、ガイド枚用環状溝は必要により３
条ないし５条設けてもよく、また１条のみ設けてもよい
。

更に上記実施例によれば、外周壁１０の外側に段部１３
を設けて筒状蓋１２と掛止するようにしたが、段部１３
に代えて螺溝を設は蓋を螺合してもよい。

また上記実施例においては合成樹脂製リング１に各環状
１４、 ７． ９を設けたが、リングの他、方形板の中
央に平面円形の窓を設け、舷窓の周囲に所定の環状溝を
設けても同様である。

すなわちこの考案によれば、粉乳缶その他の缶の仕切板
用缶切りのガイド板の下部を嵌挿するガイド枚用環状溝
と、前記缶切りの刃を嵌挿する刃用環状溝とを同心円状
に設けたので、複数個の缶切りを整頓して保管すること
ができる効果がある。

また被蓋すれば、一層衛生的に保管し必要に応じ直ちに
使用し得る効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例の平面図、第２図は同じく第１
図のんＶ端面図、第３図は同じく外側のガイド枚用環状
溝に大型の缶切りを嵌挿した状態を示す拡大断面図、第
４図は大じく内側のガイド枚用環状に小型の缶切りを嵌
挿した状態を示す拡大断面図である。 １・・・・・・リング、２，２ａ・・・・・・缶切り、
３，３ａ・・・・・・ガイド板、４，９・・・・・・ガ
イド枚用環状溝、５．８・・・・・・仕切壁、６，６ａ
・・・・・・切断刃、７・・・・・・刃用環状溝、１０
・・・・・・外周壁、１１・・・・・・内周壁、１２・
・・・・・筒状蓋、１３・・・・・・段部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 缶切りのガイド板の曲率に合せたガイド枚用の環状
   溝を器体上部へ同心円状に設けてなる缶切り保持器。 ２ ガイド枚用の環状溝の間には切断刃用の環状溝を介
   在させた実用新案登録請求の範囲第１項記載の缶切り保
   持器。 ３ 各環状溝間の仕切壁は、外側を最高とし、内側を順
   次低くした実用新案登録請求の範囲第１項記載の缶切り
   保持器。 ４ 最外部の仕切壁土には器体用筒状蓋の周壁下線と掛
   止する段部が設けられた実用新案登録請求の範囲第３項
   記載の缶切り保持器。