JPS6033777Y2

JPS6033777Y2 - 根菜類収穫機における茎葉チヨツパ−

Info

Publication number: JPS6033777Y2
Application number: JP14646279U
Authority: JP
Inventors: 勲太田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1979-10-22
Filing date: 1979-10-22
Publication date: 1985-10-08
Also published as: JPS5664235U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、根菜類収穫機における茎葉チョッパーに関し
、特に水平方向に回転する切断・放出刃を有するチョッ
パーに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、例えばポテトハーベスタやビートハーベスタのよ
うな根菜類収穫機に、掘取刃の前方に掘取るべき根菜類
の地上茎葉部を切断処理するチョッパーを設けたものが
ある。

このチョッパーは、例えば第１図および第２図に示すよ
うに、垂直方向に設けた回転軸１の下端部に水平方向の
円板２を固着し、この円板２の外周部に切断刃３を固着
すると共に、円板２上面に放出羽根４を設けている。

そして、第２図矢印方向に回転して、例えば馬鈴薯の茎
葉Ａを切断刃３で切断して放出羽根４で畦外に放出する
ようにしている。

また、第３図および第４図に示す従来の他の実施例にお
いては、水平方向の回転軸５を有するドラム６の周面に
、多数の切断刃３を固着している。

そして、第４図に示すように矢印方向に回転して切断刃
３で茎葉Ａを切断するようにしている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、従来のこの種チョッパーにおいては、切断刃
３が円板２２やドラム６に固定されており、収穫作業中
に収穫機が圃場の凹凸等により前後、左右に揺動すると
、圃場面に接近している切断刃３が圃場面と接触したり
、土中に深く突込んで、切断刃３を損耗させたり、圃場
面または土中に石等があるとこれと衝突して切断刃３を
折損させたりするので、圃場面と一定の間隔をあけて作
業する必要があり、このため、茎葉Ａの刈高さが高くな
って、収穫機での選別性能が悪くなる欠点があった。

また、第３図および第４図の実施例の場合は、切断され
た茎葉が掘取畦上に残り、掘上げられた根菜類に混入す
る不都合があった。

〔問題点を解決するための手段および作用〕そこで本考
案は、はぼ水平方向に回転する枠体１５の外周部に、枠
体１５の下方斜め内側に向は傾斜して設けた枢支軸１７
を所定の間隔で複数個設け、これら枢支軸１７に、所定
の幅および長さを有し、先鋭形状の先端下縁に刃を形成
した切断・放出刃１８の基端部を回動自在に枢支し、枠
体１５を回転することにより切断・放出刃１８がその遠
心力で枠体１５か斜め下方外方側に突出して茎葉部を刃
で切断し側面で放出するように構成することによって、
切断・放出刃を圃場面すれすれに接近させて作業し、茎
葉部Ａの刈高さを短くして収穫機の選別性能をよくする
と共に、収穫機が前後、左右揺動して切断・放出刃が圃
場面と接触したり、土中に深く入るように傾斜しても、
切断・放出刃は枢着部から回転後方に回避することによ
って損傷を免かれ、また、茎葉Ａの切断と同時にこれを
畦外に放出するようにした根菜類収穫機における茎葉チ
ョッパーを提供しようとするものである。

実施列以下、第５図および第６図に示す本考案の実施例につい
て説明する。

符号１１は、図示しない根菜類収穫機の掘取刃ノ前方に
突出したフレームで、このフレーム１１にはボス１２が
固着され、該ボス１２、軸受１３．１３を介して回転軸
１４が垂直方向に軸支されている。

回転軸１４下端部には、水平方向に円板（枠体）１５が
固着され、この円板１５の外周部には、円板下面に設け
た支持部材１６を介して枢支軸１７が、円板１５の下方
にやや斜め内側に斜視して複数個設けられ（図面では４
個）、この枢支軸１７に、垂直方向に所定の幅Ｗを有し
、所定の長さを有し先鋭形状の切断放出刃１８の基部が
回動自在に枢支されている。

切断・放出刃１８は、第５図に示すように先端先鋭部の
下縁がほぼ水平になりここに刃を形成すると共に、基端
部から先端側に順次幅広になるように形成されている。

なお、前記フレーム１１は、収穫機に対し上下動可能と
なっており、チョッパーの地上高を調節できるようにな
っている。

このような構成のチョッパーは、根菜類収穫機を圃場に
導入して収穫作業を行うとき、切断・放出刃１８の下端
刃部が圃場面すれすれに接近するまでフレーム１１を下
げる。

そして、第６図では円板１５を矢印方向に回転させると
、切断・放出刃１８は遠心力によって枢支軸１７から円
板１５の外側に広がるようにして回転し、前記茎葉Ａを
、圃場面すれすれで刃部により切断すると共に、その側
面で刈取った茎葉を畦外に放出する。

この切断・放出作業中に、収穫機本体が圃場の凹凸等に
より前後、左右に傾斜し、チョッパーが傾斜することが
あっても、切断・放出刃１８は枢支軸１７位置で回動自
在であるので、圃場面に接触すると回転方向後方に回動
して円板１５の内方に入り込み、土中に突込むことがな
い。

また、圃場面に石等の硬いものが混在、突出していて、
これに接触した場合でも、前記同様に円板１５内側に後
退する。

従って、切断・放出刃１８は、土中に突込むことがなく
、損傷することがない。

しかも、切断・放出刃１８は遠心力で受に円板１５の外
側に張出すようになっているから、後退後の復元は早く
、茎葉Ａを常に地上面ぎりぎりの高さに刈取り、畦外に
放出する。

そして、掘取られた根菜には茎葉の残存が少ないので、
選別が良好となり収穫機の収穫能率が向上する。

なお、前記本考案の実施例において、チョッパーの上下
動はボス１２を上下動させてもよく、また円板１５に代
えて例えば十字状のフレームにしてもよいものである。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案の根菜類収穫機における茎葉
チョッパーによれば、先端下縁に刃を形成した切断・放
出刃１Ｂを円板（枠体）１５に枢支軸１７を介して斜め
下方外側に回動自在に枢着したので、枠体を圃場面と離
間させて切断・放出刃を圃場面すれすれにして作業でき
、茎葉の刈高さを低くし、刈取った茎葉を畦外に放出す
ることができ、しかも、収穫機が揺動してチョッパーが
傾斜することがあっても、切断・放出刃が土中に突込む
のを防止し、また、石等の硬いものに衝突しても後方に
退避して損傷することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はチョッパー従来例を示す側面図、第２図はその
平面図、第３図は他の従来例を示す正面図、第４図はそ
の側面図、第５図は本考案の一実施例を示す−・部縦断
側面図、第６図は同平面図である。１１・・・・・・フレーム、１２・・・・・・ボス、１
３・・・・・・軸受、１４・・・・・・回転軸、１５・
・・・・・円板（枠体）、１７・・・・・・枢支軸、１
８・・・・・・切断・放出刃。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

掘取刃の前方に設けられ、掘取るべき根菜の地上に露出
している茎葉部を切断処理するチョッパーにおいて、前
記チョッパーは、はぼ水平方向に回転する枠体１５の外
周部に、枠体１５の下方斜め内側に向は傾斜して設けた
枢支軸１７を所定の間隔で複数個設け、これら枢支軸１
７に、所定の幅および長さを有し、先鋭形状の先端下縁
に刃を形成した切断・放出刃１８の基端部を回転自在に
枢支し、枠体１５を回転することにより切断・放出刃１
８がその遠心力で枠体１５から斜め下方外側に突出して
茎葉部を刃で切断し、側面で放出するように構成したこ
とを特徴とする根菜類収穫機における茎葉チョッパー。