JPS6033769B2 - イルメナイトの製錬法 - Google Patents

イルメナイトの製錬法

Info

Publication number
JPS6033769B2
JPS6033769B2 JP182476A JP182476A JPS6033769B2 JP S6033769 B2 JPS6033769 B2 JP S6033769B2 JP 182476 A JP182476 A JP 182476A JP 182476 A JP182476 A JP 182476A JP S6033769 B2 JPS6033769 B2 JP S6033769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
iron
ore
ilmenite
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP182476A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5285911A (en
Inventor
ベンジヤミン・ウイルソン・アラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP182476A priority Critical patent/JPS6033769B2/ja
Publication of JPS5285911A publication Critical patent/JPS5285911A/ja
Publication of JPS6033769B2 publication Critical patent/JPS6033769B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、合成耐火鉱石の製造方法に関するものであ
って、殊に金属有価物が酸化耐火物化合物および乾式冶
金により還元可能な化合物として存在する原料からチタ
ン鉄鉱を製造する方法に関するものである。
従来より、合成酸化耐火物鉱石と天然酸化耐火物鉱石と
の選鉱に際しては、相当の困難に遭遇していた。
一般に、酸化耐火物鉱石は、数種類の異つた金属有価物
を鉱石中に含有している。通常、これらの金属有価物の
あるものは、酸化耐火物の形で存在し、またあるものは
乾式冶金により還元されて金属状態の形で存在する。チ
タン鉄鉱に関しては、例えば、チタンは通常二酸化チタ
ンの板チタン石結晶形状で存在する。二酸化チタンは、
鉱石中に他の金属酸化物、例えば、鉄、マンガン、ニッ
ケル、コバルト、銅、クロム等と共に存在する。一般に
、チタンは鉱石中に酸化耐火物としてのみ存在するので
、他の金属有価物は、これを金属状態にまで還元するこ
とによりチタン有価物から分離することができる。チタ
ン鉄鉱中の他の金属成分を還元する方法は公知であるが
、一般にこれらの方法は極めて望ましくないものである
。その理由は、この方法を実施すると実質的に汚染問題
並びに実質的に腐蝕問題が結果として生ずるからである
。一般に、金属有価物を天然酸化耐火物および合成酸化
耐火物から除去する技術は、多量の金属塩溶液を使用し
て酸性溶液を生成することを必要とする。これらの溶液
は、一例の方法に利用するには不経済であり、またそれ
自体汚染性を有するので廃棄することができないもので
ある。 ‐一般に、顔料用の二酸化チタンの製造に
際し現在使用されている方法として、2つの初歩的な方
法がある。
これらの方法は、便宜上硫酸塩法および塩化物法に性格
付けることができる。塩化物法は、実質的に純粋な二酸
化チタンである原料を必要とする。この材料は、ルータ
ィル鉱として存在する。また、硫酸塩法は、チタンの各
原子毎に1個の鉄原子を含有するチタン鉄鉱であるィル
メナィトを使用するものである。酸化チタン耐火物は、
ルータィル鉱中にルータィル結晶の形で存在し、これは
硫酸塩中では不潟性である。塩化物法では、ルータィル
結晶形は塩素と溢浸させる。ィルメナィト鉱中には、酸
化チタン耐火物は板チタン石結晶形で存在する。この板
チタン石結晶は硫酸に温浸可能である。二酸化チタンの
顔料製造用の硫酸塩法は、チタンを含有している原料鉱
石を硫酸により温浸する段階を包含するものである。従
って、ルータィルを硫酸塩法に使用することは不可能で
ある。塩化物法にィルメナイトを使用するのは極めて望
ましくない。その理由は、鉄の塩素置換では極めて多量
の塩素を消費し「 この塩素は回収するのに不経済だか
らである。鉄は二酸化チタン顔料を汚染しがちであり、
また通常重大な還境汚染問題を招来する。前記したとこ
ろに留意してt本発明の目的は酸化耐火物の形の金属有
価物と乾式冶金により還元可能な金属組成物とを含有す
る鉱石の選鉱方法において、最初に前記鉱石中の前記金
属組成物を乾式冶金により実質的に金属状態にまで還元
してその金属部分が還元生産物である金属酸化耐火物を
製造し、次いで前記還元金属酸化耐火物を電解して前記
金属部分を可溶化することを特徴とする鉱石の選鉱方法
を提供するにある。
ィルメナィト鉱を前記の方法により選鉱すると、実質的
に鉄の存在しない合成チタン鉱が製造される。
このチタン鉱中には、酸化チタン耐火物はルータィル形
状で存在する。選択的に、アルカリ反応化合物の存在下
に乾式冶金による還元行程を遂行して「酸化チタン耐火
物が板チタン右形状で存在する合成チタン鉱を製造して
もよい。これらの合成チタン鉱はト実質的に非腐蝕条件
下で「廉価な設備を使用して製造される。また、これら
合成チタン鉱は、汚染物質の材料となるに意味があるだ
けの量の汚染物質を生成することなく製造される。一般
に「乾式冶金による還元段階では、鉄および原材料中に
酸化耐火物として存在しない金属成分を金属状態に還元
する。
還元された天然鉱石または合成鉱石は、好ましくは水性
電解槽の消耗陽極として使用され、その結果酸化耐火物
として存在する金属成分以外は、全ての金属成分は実質
的に可溶化する。このように可溶化した金属成分は、陰
極において水和酸化物または溶解塩として「金属板で回
収される。一般的には、可溶化した金属有価物は、陰極
における金属板または沈澱した水和酸化物として回収す
るのが好ましい。その理由は、この材料の固体形状は、
取扱いが容易で、しかも汚染の可能性はより少いからで
ある。可容化した金属有価物を溶液中に残留させたまま
にしておくと「可溶化した金属有価物の利用や廃棄を企
図する際に硫酸塩法で現出したと同じ汚染問題の幾つか
に直面する。乾式冶金による鉱石の還元は、約1000
00以上の温度で、例えば、流動圧中またはロータリー
キルン中で、還元気体または還元固体のような還元体を
使用して行うことができる。
例えば、少なくとも約1100ooの温度で、還元を約
15分で実質的に終える。還元気体は、例えば水素およ
び気相の炭化水素を含有している。適当な固体は、例え
ば、石炭、コ−クス、木炭等が含まれる。一般に、天然
鉱石または合成鉱石中に存在する非耐火性酸化物の金属
有価物に等しい気体還元体または固体還元体の化学量は
これらの有価物を金属状態に変換するのに充分である。
還元段階を非酸化性雰囲気中で行い、還元鉱石を非酸化
条件下に収集し「周囲温度にまで冷却して金属有価物の
再酸化を防止する。金属有価物の主要部は通常鉄である
ので、既知の磁力選鉱法および装置を使用して、還元物
質を過剰の固体還元体または中石から分離することが可
能である。このようにして磁力選鉱された還元物質は、
金属酸化耐火物の電解槽供給源料である。鉄酸化物の化
学量に等しいアルカリ反応物質、例えば、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウムまたは他のアルカlj金属若しくはアルカリ士類金
属の塩を含有させて、ィルメナィト鉱および還元体と共
に乾式冶金による還元段階を実施すると、金属酸化耐火
物が製造され「 この酸化物質内で、酸化チタンはルー
タィル状よりはむしろ板チタン石状になっている。
アルカリ反応物質が存在しないと、ィルメナイト鉱石の
加熱によって酸化チタンの結晶形状を板チタン石からル
ータィルに変換させることになる。アルカリ反応物質の
存在下に還元されたィルメナィト鉱石、すなわち、板チ
タン石は硫酸により温浸される。一方アルカリ反応物質
の不存在下に還元されたィルメナィト鉱石、すなわち、
ルータィルは硫酸によって温浸することができない。電
解槽に供給する金属酸化耐火物は、水性電解槽における
消耗陽極として利用され、電解槽供給原料の金属部分を
可溶化する。一般に、電解段階の目的は、何らの重大な
汚染問題を生ずることなく、また、高濃度の腐蝕液を使
用することなく耐火鉱物を選鉱するにある。然しながら
、回収が耐火鉱石の選鉱を妨げず、また何らの重大な汚
染問題を生じないことを条件として所望に応じて可溶化
金属有価物を経済的に有用な方法により回収してもよい
。金属酸化耐火物の電解槽供給原料は、市販の仕様にか
かる水性電解槽の消耗陽極として使用してもよい。消耗
電極とは、それ自身が電極として作用すると共に、電解
によりその構成成分の一部或いは全部が電解液中へ溶出
して消耗していく電極をいう。電解槽は、可操性材料で
構成してもよく、その理由は電解槽が操作される際の温
度は一般的に略40乃至5000の範囲にあり、かつ電
解槽中で使用される熔質は、重大な腐蝕問題を生ずるこ
とのない一般に非腐蝕性塩だからである。電極は、市販
の材料、例えば、ステンレス鋼、黒鉛、鉛、炭素等で構
成してもよい。所望に応じて、電解槽は、電極を水平と
し、かつ電解槽供給原料を電解槽の底部に設けた陽極上
に配設して構成してもよい。電極は、電解槽中に一般に
垂直に酉己設し、かつ電解槽供給源料を電解液中に蝿拝
により懸濁させてもよい。電解液中に懸濁する電解槽供
給原料の微細な粒子は、金属有価物の望ましい可溶化物
を担持している流れと定常的に接触する。この金属有価
物の望ましい可溶化物は、非破壊陽極のところに生ずる
ものである。陰極と接触している鉱石からは、如何なる
反対効果も生じない。陽極隔室と陰極隔室とを備える隔
壁付電解槽も、所望により使用してもよい。可溶化金属
有価物を電解行程から回収する形式は、溶質を選択する
ことによって指示される。
ナトリウム塩を使用すると、結果的に陰極に腐蝕剤を形
成し、これは可溶化金属有価物と反応して水和酸化物を
生成し、極めて微細な固体として沈澱する。この微細な
水和酸化物の沈澱物は、選鉱した酸化耐火物から速やか
に分離することが可能である。その理由は、密度、粒子
寸法および凝結速度が相違するからである。種々の通常
の操作、例えば、猿週、分級および分粒を使用して、選
鉱された酸化耐火物を水和酸化物から分離してもよい。
塩化ナトリウムを溶質として使用するときは、腐蝕剤と
陰極の塩化鉄との間の反応は塩化ナトリウムを再生成す
る。鉄を含有する水性電解液中の溶質を使用すると陰極
に鉄を材質とする鍍金が結果的に生ずる。適当な鉄の凝
質は、硫酸第一鉄、硫酸アンモニウム第一鉄、塩化第一
鉄等を含有する。硫酸第一鉄および硫酸アンモニウム第
一鉄は、一般に水性鉄鍍金槽に最も広汎に使用されてい
る熔質である。アンモニウム塩、例えば、塩化アンモニ
ウムおよび硫酸アンモニウムを使用すると、電解槽溶液
中に殆んどの可溶化鉄を残留させるに至る。アンモニウ
ム塩は一般に最も好ましくない溶質である。その理由は
、このアンモニウム塩を使用すると、水性鉄溶液の形成
をもたらし、これは廃棄が困難でしかも別の経済的な使
用には一般に適していないからである。一般に、チタン
鉄鉱、例えば、ィルメナィト擬板チタン石等は、他の鉱
物および不純物としての他の金属組成物との結合を生ず
る。
その結果として、電解槽を運転すると通常的に存在する
鉄に加えて、多数の可溶化有価物を生産する。これらの
追加的可溶化性金属有価物は、一般に鉄に随伴するので
、これらの有価物は鍍金されるか、水和酸化物として沈
澱されるか、または、溶液中に鉄と共に残留する。一般
に電解法によって酸化耐火物から除去された物質は、鉄
、マンガン、ニッケル、コバルト、銅、クロム、アルカ
リ金属およびアルカリ土類金属を含有する。合成チタン
鉄鉱、例えば、高度に還元したチタンスラグを使用する
と、金属不純物の濃度は通常低いが、これら不純物はな
お合成鉱石中に存在する。例えば、チタンスラグは、ィ
ルメナィトを還元条件下にィルメナィトが流動化する温
度点まで加熱することにより製造され、この温度点にお
いて酸化耐火物はスラグを生成し、かつ鉄および他の金
属有価物は、溶融金属として除去される。このスラグ生
成物は、スラグ中の鉄が融解行程において乾式冶金的に
還元されているので、電解槽供給原料として直接使用す
ることができる。スラグ中の二酸化チタンは、板チタン
石の結晶形状をしている。このチタン鉄スラグは、相当
の比率のチタンを含有する鉄鉱石を使用するァーク炉中
で製造される。製練は、アルカリまたはアルカリ士類塩
を融剤として使用して行う。一層鋼密な鉄は、溶融混合
物の底部に沈み、かつ回収される。電解槽の運転に際し
ては、通常の電解槽添加物も所望に応じて包含させても
よい。この通常の電解槽添加物は、例えば、棚酸、種々
のジスパーサント、消泡剤等を含んでいる。一般に溶質
を含む電解槽は略飽和濃度において電解槽の最小操作温
度だけ操作するのが好ましい。
電解槽の操作温度は、一般に約50qoまたはそれ以下
に維持して電解槽からの蒸発率を減少させると共に電解
槽の構造材料の腐蝕侵食を最小に止どめる。電解槽を運
転しても効率が悪く、また陽極における金属有価物の可
溶化物に印加される電流が100パーセント以下であっ
ても、全体としての運転効率はさほど重大には据われな
い。
電解槽の非効率的な運転は、陽極に酸の発生を結果する
。この酸は、港質が硫酸塩溶質の場合は硫酸であり、溶
質が塩化物港質の場合は、塩化水素酸または次亜塩素酸
である。非効率的な電解槽操作の間に陽極に発生するこ
れらの酸は、金属有価物を侵食する際に金属酸化耐火物
の消耗陽極材料中で消耗される。所望に応じて、電解槽
を極めて非効率的に運転することが可能であり、これに
よって陽極に発生した一次生成物を酸とし、次いでこの
酸が消耗陽極材料中で金属有価物を温浸するようにする
。然しながら、この種の運転は、電解槽の効率的な運転
に比し好ましくないものである。現在の方法に使用し得
る天然鉱石および合成鉱石は、乾式冶金的に還元可能な
金属不純物を含む鉱石を等級として包含している。
この金属不純物は、電解槽の運転に際し必要である。そ
の理由は、電解法において所望の可溶化を達成するに必
要な電流を伝えるのはこれらの金属有価物だからである
。酸化耐火物質の選鉱における電解行程の効率は、広範
囲に乾式冶金還元行程において可能な限り完全な還元の
達成に依存している。
鉱石中の鉄およびその他の金属有価物が、可能な限り完
全にしても金属状態にまでは還元されないならば、電解
行程から得られる製品は所望の純度を有しないことにな
る。電解槽は、極端な条件の時間および電流密度の下で
運転することが可能であり、これによって乾式冶金によ
る還元行程において還元が完全でなくとも或る程度補償
する。然しながら、これは極めて非効率的であり、また
更に完全な還元行程でそうである程には効果的でない。
一般に、可能な限り完全な還元は、効率的な方法でキル
ンまたは流動床を運転することにより達成され、これに
よって良好な接触が還元体と乾式冶金還元行程の供給源
料との間に得られる。
必要であれば、還元体の化学量論的過剰量と延長時間を
利用して、実質的に完全な還元を達成してもよい。還元
製品の回収に際しては、注意を払い製品の冷却前に再酸
化が生じないように確保する必要がある。可溶化金属有
価物が金属状態で陰極に鍍金されて回収されるように、
電解槽を運転するのが好ましい。
これは、一層経済的な有価物を有しかつまた他の方法で
は金属有価物の廃棄により生ずる汚染問題を解消した金
属製品を提供する。鍍金方法から回収される金属に対し
て経済的価値がなく、また鍍金操作が有利に達成されな
いような場合には「金属有価物を水和酸化物の沈澱物と
して回収するのが有利である。溶解状態における可溶化
金属有価物の回収は、これらの金属有価物を鍍金するか
または沈澱させるかをすることのできない場合の選択的
方法として利用し得る。本発明の方法は、広汎な種類の
酸化耐火物鉱石の選鉱に応用することができる。
この鉱石中には、乾式冶金により還元可能な金属不純物
が存在している。種々の酸化耐火物質は、天然鉱石およ
び合成鉱石の両方中に、乾式冶金的に還元可能な汚染金
属組成物と混合して存在する。本発明により選鉱し得る
この種の酸化耐火物は例えば、シリカ、アルミナ、酸化
ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化トリウムおよび酸
化バナジウムを包含する。酸化鉱物の形のアルミナはい
まいま本発明方法により除去可能な鉄汚染物質を含有し
ている。核応用において純粋なトリウム物質が要求され
るときは、本発明により合成または天然酸化トリウム耐
火性物質を選鉱することにより、実質的部分は満足され
る。ガラス製造用の極めて純粋なシリカは、本発明によ
り製造し得る。次の詳細な実施例では、特に指示がない
限り全ての割合および百分率は重量基による。
実施例 1 アメリカ産であって、二酸化チタンを60%、酸化第一
鉄を6%、酸化第二鉄を25%酸化マグネシウムを3%
、酸化アルミニウムを2.1%、酸化マンガンを3%、
二酸化ケイ素を1%及びその他の成分からなるィルメナ
ィトを、このィルメナィトの2の重量%に相当する粉砕
した木炭と混合し、非酸化雰囲気中、1100午0で2
時間加熱した。
冷却後に、空気との接触を避け、この試料を未反応木炭
から分離して、得られたィルメナィト還元物を、損洋式
で隔壁のない電解槽に移送した。この電解槽は、直径1
1′4インチの円筒炭素榛製の陰極および陽極を備え、
かつ2の重量パーセントの塩化ナトリウムを含有してい
る。5アンペア、3.5ボルトの電流で1時間半電解を
行った後(この間に溶液のpHは、9.5にまで上昇し
た)、電解槽液は多量の茶色の嵩張った沈澱物を含有し
ていることが判明した。
分析結果は、この沈澱物が幾らかのマンガン水化物およ
び少量の他の水和酸化物と共に主として水酸化鉄から構
成されていることを示した。電解したィルメナィトは、
これを電解槽液から猿過して洗浄したところ、次の組成
を有することが判明した。成分 重
量パーセントTi02
94.3Fe(合計)
3.2母203
2.7Si02
1.5Mg0
0.3Mn0
0.2実施例 2オーストラリア産のイルメ
ナイトの試料は、次の分析値を有していた。
成分 重量パーセントTi02
55.40Fe0
22.50Fe
203 18.3
0Mn0 1.3
6山203 0.4
0Sテ02
1.55Mg0
0.20上記の成分を酸化条件下に蝦焼して、全て
の鉄を第二鉄状態に変換し、鉱石を一層還元化し易い状
態に置き、次いで鉄が実質的に金属に変換されるまで1
.025℃の流動床中で発生炉ガスと接触させて還元し
た。
この物質を次に隔壁を有しない電解槽に添加した。この
電解槽は、檀基部に水平に配置した平板状の炭素陽極と
、この陽極と平行でかつその上方に配置されかつィルメ
ナィト砂層の上方約4インチ離間させた多孔性平板状炭
素陰極とを有している。なお、この陰極は陽極の上側部
に配置されている。超音波燈幹を応用して、イルメナィ
トを流動状態に維持した。電解槽溶液は、15重量パー
セントの塩化アンモニウム溶液であった。溶液のP比ま
、30ボルト、35アンペアの電流で2時間継続した電
解中、僅かに酸性であった。小量の鉄が陰極中に沈澱し
たが、鉄の大半は鉄−塩化アンモニウムとして電解槽溶
液中に見出された。選鉱したィルメナィトを電解槽から
除去し、綾潟法により洗浄したところ、このィルメナィ
トは次の組成を有することが判った。成分
重量パーセントTi02
96.5Fe(合計)
2.3Mg0
0.1Mn0
0.15Si02
0.6実施例 3実施例Nの予備焼成して還元
したオーストラリア産鉱物の他の試料を同様に電解した
但し1の重量パーセントの硫酸ナトリウム溶液を塩化ア
ンモニウムの代りもこ電解槽中に入れて使用した。先の
実験結果と異なり、電解槽液はアルカリ化し(pH11
.0)、鉄およびその他の水化物形成酸化金属が電解槽
液中に沈澱した。にも拘わらず、電解ィルメナイトは、
塩化アンモニウムで電解した試料と略同じ組成を有して
いた。電解槽の温度は約4500であった。実施例 4 酸化カルシウムを存在させた還元条件下にチタン鉄鉱石
の製錬から得られた高度に還元したチタンスラグの試料
を、12重量パーセントの塩化アンモニウム溶液を含有
する隔壁を有しない電解槽中に添加し、3.5ボルト、
2.1アンペアの電流で2.5時間電解した。
この電解時間の終期に選鉱したスラグを電解槽から除去
し、洗浄並びに乾燥して分析した。製品は次の組成から
成っていた。成分 重量パーセント
Tj02 90.
90Fe(合計) 1.24M
g0 2.50
Si02 2.
20X線分析の結果は、酸化耐火製品は凝板チタン石の
結晶形状を有していることを示した。
実施例 5 この実験例では、インド産のィルメナィト鉱石を30重
量パーセントの木炭に加えて35重量パ−セントの炭酸
マグネシウムと共に混合し非酸化条件下に1.150o
oで1時間蝦焼した。
蝦焼後還元鉱石を禾使用の炭素残澄から磁力選鉱した。
次いで選別した鉱石を、塩化アンモニウムを溶質として
使用する水性塩類電解槽系中で、消耗陽極として使用し
た。3.5アンペアでかつ4ボルトの電流を使用して2
時間電解を行った後、鉱物残澄物を櫨過し、洗浄して塩
分を落して乾燥し、分析したところ、90.5重量パー
セントのTi02と3.2重量パーセントの鉄を含有し
ていることが判明した。
X線分析をしたところ、Ti02の結晶構造は凝板チタ
ン石であって、ルータィルは全く存在しないことを示し
た。破砕した製品は硫酸に可溶性であった。実施例 6
この実験例では、インド産のィルメナィト鉱石を水酸化
ナトリウムおよび炭酸ナトリウムの等モル混合物25重
量パーセントに加えて3の重量パーセントの石油コーク
スと共にブレンドし、1.150COで1.親寺間蝦焼
した。
蝦焼鉱石を未使用コークスから分離した後、これを、塩
化ナトリウムを溶質として使用する水性塩類電解槽中で
、消耗電極として使用した。電解槽から除去した後、鉱
石を分析したところ、92重量パーセントのTj02と
4.1重量パーセントの鉄であることが判り、X線分析
によれば、凝板チタン石の結晶構造からなることが判っ
た。これは、硫酸中では可溶性であった。合成鉱石また
は天然鉱石の予備焼成は、2つの目的を達成するもので
ある。第一に予備焼成は第一鉄を第二鉄の状態にまで酸
化する。第二に、予備焼成は結晶構造を開放する傾向が
ありこれによって還元行程を促進することである。結晶
構造の開放と、第一鉄から第二鉄への変換とは、還元行
程において完全に金属状態に還元される酸化鉄の比率を
増大する傾向がある。還元行程と電解行程の双方を行っ
て実質的に完了させるのが一般に好ましい。
全ての金属酸化物を金属状態に還元するのが不可能であ
ることは一般に知られており、従って、電解によっても
全ての望ましくない金属汚染物質を除去し得ない。電解
行程を実質的に最後まで行って「金属状態で存在する全
ての金属汚染物質を除去することは一般に可能である。
選鉱した耐火物を投入してもよい最後の使用時のように
、小量の不純物が黙許される幾つかの例では、還元行程
と電解行程とを、金属汚染物質の主要部(但し、実質的
に全部以下)を除去するような条件下に操作することが
可能である。本発明の方法によれば「不純物の程度は不
完全な還元または不完全な電解の何れかによって調節し
てもよいが、これは金属不純物を酸化物中に保持するの
を望むかまたは金属状態中に保持するのを望むかにかか
っている。一般的に「本発明方法の目的は、酸化耐火物
を選鉱するにあり、また金属有価物を電解行程から経済
的に有用な形式で回収するのが付随的な利益である。
これは還元金属酸化耐火物の電解槽供給原料中の金属有
価物を可溶化することによって達成される。消耗陽極材
料中の金属有価物を可溶化する際に使用する溶質は、酸
性塩、弱酸性塩、中性塩または塩基性塩、例えば、硫酸
水素ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム
、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム第一鉄、塩化第
一鉄、硫酸第一鉄、亜硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム
、硝酸ナトリウム等から選択してもよいことが一般に知
られている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 イルメナイトを乾式冶金するにあたり、アルカリ金
    属化合物又はアルカリ土類金属化合物の添加の有無によ
    り二酸化チタンの結晶形を操作すると共に、他の金属酸
    化物を金属状態まで還元し、次いで、前記金属を含む二
    酸化チタンを、隔室を設けない電解槽を用い、前記金属
    を含むチタン酸化物を消耗電極とし又は電解液中に分散
    させて電解し、実質的に金属の存在しない二酸化チタン
    を回収すると共に、金属を沈澱物、電解液中に可溶化し
    た状態或いは陰極に析出した金属として回収することを
    特徴とするイルメナイトの製錬法。
JP182476A 1976-01-08 1976-01-08 イルメナイトの製錬法 Expired JPS6033769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP182476A JPS6033769B2 (ja) 1976-01-08 1976-01-08 イルメナイトの製錬法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP182476A JPS6033769B2 (ja) 1976-01-08 1976-01-08 イルメナイトの製錬法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5285911A JPS5285911A (en) 1977-07-16
JPS6033769B2 true JPS6033769B2 (ja) 1985-08-05

Family

ID=11512300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP182476A Expired JPS6033769B2 (ja) 1976-01-08 1976-01-08 イルメナイトの製錬法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6033769B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5285911A (en) 1977-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2018225820B2 (en) Metallurgical and chemical processes for recovering vanadium and iron values from vanadiferous titanomagnetite and vanadiferous feedstocks
US5453111A (en) Method for separation of metals from waste stream
Habashi Extractive metallurgy of aluminum
JP2009518544A (ja) 金属生成のための熱および電気化学的処理
US5464596A (en) Method for treating waste streams containing zinc
JP5550336B2 (ja) アルカリ金属塩溶融液を使用しながらの超合金の再循環
US5759503A (en) Method for the further purification of zinc oxide
US20140308197A1 (en) Production of titanium compounds and metal by sustainable Methods
JP6656709B2 (ja) 亜鉛地金の製造方法
PL111879B1 (en) Method of recovery of copper from diluted acid solutions
US5194124A (en) Molten salt electrolytic beneficiation of iron oxide-containing titaniferous ores to produce iron and high-grade TiO2
EP0717783A1 (en) Upgrading titaniferous materials
Stanojević et al. Evaluation of cobalt from cobaltic waste products from the production of electrolytic zinc and cadmium
US6783744B2 (en) Method for the purification of zinc oxide controlling particle size
US3941668A (en) Refractory ore beneficiation
JPS6033769B2 (ja) イルメナイトの製錬法
US2766197A (en) Production of manganese
US2972530A (en) Smelting process for recovering columbium and/or tantalum from low grade ore materials containing same
KR100236663B1 (ko) 금속 및 화학적 유용물 회수방법
US3958983A (en) Decomposition of chalcopyrite
NO831249L (no) Fremgangsmaate ved separasjon og utvinning av jern og dets legeringsmetaller fra oksyder
NO164665B (no) Fremgangsmaate for gjenvinning av aluminium fra avfallsmateriale.
Ding Gallium extraction from extracting vanadium tailing slag
CN109652645B (zh) 一种低品位碲铋矿中碲、铋的分离提取方法
Henry Bureau of Mines development of titanium production technology