JPS6033019Y2 - 当て紙付書籍用ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は通称カマボコといわれる当て紙の付いた書籍用
ケースに関するものである。

従来、百科事典のような上製本の書籍用ケースの中には
、本の小口丸味が変形するのを防止するために、当て紙
が入れである。

その場合、当て紙は書籍用ケースとは遊離した別個のも
のであり、本をケースから出し入れする際に不安定なた
め扱いにくかった。

本考案は上記の点を鑑みて、ケースの内面背部に当て紙
を取付けた一枚の厚紙等の素材からなる書籍用ケースを
得ることを目的とするものである。

以下、実施例により本考案のケースを詳細に説明する。

本考案は第１図に示すように、背部壁２に左右側壁１，
１′、背部側壁７，７′を折線１５，１３．１４．１８
を介して連設し、左右側壁１゜１′に上下側壁５． ３
．６． ４を折線１６，１７．１２，１９を介して連設
してなる書籍用ケースの前記背部側壁７，７′のそれぞ
れ両側辺部を本の小口丸味に適合するカーブのある辺に
形成し、該背部側壁７，７′に連結壁２０．２０’を介
して前記背部側壁７，７′と対称型の当て紙９をそれぞ
れ連設し、該当て紙９外側に背部壁２上に対して前記連
結壁２０．２０’を介して背部側壁７、□７′と当て紙
９を相対きせて凸状に立起こし１て固定するための糊付
固定用補助壁８，８′をそれぞれ連設してなる当て紙付
書籍用ケースである。

上記のような構成の本考案書籍用ケースの組立ては、ま
ず、書籍用ケースとしての装幀を施した紙主体を第１図
の展開図の状態に一挙に裁断加圧して形成する。

しかる後に連結壁２０．２０’を介して対称型をなす当
て紙９と背部側壁７，７′を相対させて、背部壁２上に
凸状に立起こして折線２１，２′１′を折曲げて糊付固
定用補助壁８，８′を前記背部壁２上に接着し、第２図
組立て途中の斜視図に示すように組立て状態では、第２
図に示すようにケースの内側背部の天地２ケ所にカマボ
コが形威される。

書籍用ケース本体の組立ては、第５図折線１５．１３を
介して左側壁１、右側壁１′、折線１６．１７を介して
上下側壁５，３及び折線１２．１９を介して上下側壁６
，４のそれぞれを折曲げて、上下側壁５，３及び６，４
のそれぞれを糊付して箱形に組立形成される。

連結壁２０．２０’は入れられる本の丸味の頂点に当る
よう設計され、背部側壁７，７′の形状は本の丸味カー
ブに合せて設計される。

該側壁７，７′の形状については種々の変形が考えられ
、本の小口丸味は連結壁２０．２０’および背部側壁７
，７′のカーブのある辺で支えられるため丸味変形の心
配はなく、カマボコの安定状態についても、補助壁８，
８′が背部壁２に糊付けにより固定されるため全く安定
している。

以上の如き本考案の書籍用ケースによれば、当て紙がケ
ース内部に固定されているため、本の出し入れの際、当
て紙が邪魔にならず、本の小口丸味をも保存できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の展開平面図、第２図は、本考案の組
立て途中の斜視図である。 １・・・・・・左側壁、１′・・・・・・右側壁、２・
・・・・・背部壁、３，４・・・・・・下側壁、５，６
・・・・・・上側壁、７゜７′・・・・・・背部側壁、
８，８′・・・・・・当て紙補助壁、９・・・・・・当
て紙、１０． １１． １２． １３． １４． １５
．１６，１７，１８，１９，２１．２１’・・・・・・
折線、２０，２０’・・・・・・連結壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背部壁２に左右側壁１，１′、背部側壁７゜７′を折線
   １５．１３，１４．１８を介して連設し、左右側壁１，
   １′に上下側壁５．３．６． ４を折線１６．１？、１
   ２．１９を介して連設してなる書籍用ケースの前記背部
   側壁７，７′のそれぞれ両側辺を本の小口丸味に適合す
   るカーブのある辺に形成し、該背部側壁７，７′に連結
   壁２０．２０’を介して前記背部側壁７，７′と対称型
   の当て紙９をそれぞれ連設し、該当て紙９外側に背部壁
   ２上に対して前記連結壁２０．２０’を介して背部側壁
   ７，７′と当て紙９を相対させて凸状に立起こして固定
   するための糊付固定用補助壁８．８′をそれぞれ連設し
   てなる当て紙付書籍用ケース。