JPS6032290B2 - 電気装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、がし、管表面の電界分布を改善し耐電圧特
性を長期間維持するようにした電気装置に関する。

一般に電気装置に使用されるブッシングは、電気機器に
取付するフランジと、そのフランジを貫通して必要によ
り絶縁を施こした中心導体を有し、取付フランジと対向
して上端および下端に接するがし、管を有し、その上端
および下端を密封して、絶縁油または絶縁ガスを封入し
た構造とされている。

上部に配置された気中側がし、管は、使用環境における
汚損がはげしい場合は表面漏れ距離を長くする対策をと
．るか、またはがし、管表面に導電性紬薬によって導電
層を形成する対策がとられる。がし・管表面が汚損した
場合の耐電圧特性は漏れ電流を少くする事により向上さ
せることができるが、その第一の方法として表面漏れ距
離を長くする方法があり、第２の方法として管表面に導
電層に形成し、使用時にこの部分に微小電流を流すこと
によって表面温度を高くし、湿潤状態になるのを防ぎ漏
れ電流を少〈する方法がある。中心導体周囲に施す絶縁
は、高電圧用ブッシングの場合は絶縁内部に同じで円筒
状の多数の電極を適当な位置に挿入してコンデンサを形
成させ、内部の電界分布はがし、管表面の電界分布が均
一になるように製作されている。

しかし、がし、管表面が汚損して漏れ電流が流れた場合
、汚損物の付着分布の部分的なちがい、または表面の湿
潤状態のちがし・によって表面漏れ電流の分布が不均一
となり、部分的にァークが発生することがいまいまある
。このような事からがし、管表面の湿潤状態になるのを
防ぎ、一様の漏れ電流を流すことにより汚損時の耐電圧
特性を大中に向上させる方法として柚薬に導電性を持た
せる方法は非常に有効である。導電層を表面に形成した
がい管を用いたブッシング等の電気装置は一部で実用化
されている。導電層が表面に形成されたがい管は、使用
時には常に微小な電流が流れているため、がし、管表面
の電界は紬薬の抵抗分布に合った分布となって、内部の
コンデンサで調整する電界には関係なく、汚損物の不平
等な付着であってもあまり変動しない分布となり耐電圧
特性が向上する。現在実用化されている導電性純薬は主
として金属酸化物が使われているが、湿潤環境で使用し
た場合は長年月の間に露食作用により腐食することがあ
って、表面電流の分布が不均一となりその効果が低下す
るため数年〜１項欧年の寿命である。

特に直流機器用として使用した場合は電食作用が顕著で
さらに寿命は短かくなるという欠点があった。この発明
は上記欠点を除去するためになされたもで、がし、管の
内面に導電性紬薬を塗布して導電層を形成した電気装置
を提供する。

以下図に基づいて説明する。

第１図において、１は周囲に絶縁が施された導体、２は
下部金具、３は下部がし、管、４は取付フランジ、５は
上部がし、管、６は頭部金具、７は内部に充填された絶
縁油、８は上部がし、管内面に導電性紬薬の塗布によっ
て形成された導電層、９は導電層８の下端と取付フラン
ジ４を接続するりード線、１川ま導電層８の上部と頭部
金具を接続するり−ド線、１１は収納容器である。第１
図の電気装置では、ブッシングに加わる回路電圧により
上部がし、管５の内面上に構成された適当な抵抗値を有
する導電層８に接続リード１０を通って微小な電流が流
れ、接続リード９より取付フランジ４へ流入する経路が
形成される。

導電層８の抵抗値は均一に構成されているため電流分布
は円周方向は均一となり、高さ方向に対しても電圧降下
が均一になってがし、管全面にわたって均一な電圧分布
が得られる。このように内部に導電層を有するがし、管
を使用すれば、がし、管表面の温度を上昇させる作用は
がし・管の肉厚方向の温度勾配があり、外表面に施した
場合に比較して汚損閃絡の抑制効果は少なくなるが同様
の効果は期待できる。

しかも内面は絶縁性流体が封入されており、外気の湿気
の影響を全く受けないので、露食作用の心配がなくなり
、半永久的な寿命が期待できる。第２図は他の実施例を
示すもので、図において１１はがし、管５の内部を貫通
しがし、管５の端部で端子と接続された導体、１３は取
付フランジ４に設けられがし、管５内部の電界集中を緩
和する電極、１４はがし、管５内部に充填された絶縁ガ
ス、その他は第１図とほぼ同様に構成することによって
がし、管５内部の電界を電極１２の端部に集中させ、上
記実施例と同機の効果を期待している。

この発明によれば、機器収納容器に取付フランジを介し
て設けられたがい管の内面に導電層を設け、導電層の両
端をがい管の頭部に設けられた端子及び取付フランジと
接続して構成することによって、がし、管表面の電界分
布を改善し耐電圧特性を長期間維持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は発明の一実施例による電気機器の断面図、第２
図は他の実施例の断面図である。 図中、１は充電部材、４は取付フランジ、５はがし、管
、６は端子、７，１３は絶縁性流体、８は導電層、１１
は収納容器、１３は電極である。 なお各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。第１図
第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 機器収納容器に取付フランジを介して設けられたが
   い管内を一端が機器を接続され他端が上記がい管の端部
   を封止する端子を接続された充電部材を貫通させ、封止
   された上記がい管内部に絶縁性流体を封止するようにし
   た電気装置において、上記がい管の内面に導電性を有す
   る釉薬を塗布して導電層を形成し、上記導電層によつて
   上記端子と上記取付フランジとの間を接続したことを特
   徴とする電気装置。 ２ 充電部材はがい管を貫通した導体と上記がい管内の
   上記導体を絶縁した絶縁部材とで構成されていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電気装置。 ３ 機器収納容器に取付フランジを介して設けられたが
   い管内を一端が機器と接続された導体を貫通させ、封止
   された上記がい管内部に絶縁性流体を封入するようにし
   たものにおいて、上記がい管の内面に導電性を有する釉
   薬を塗布して形成した導電層によつて上記端子と上記取
   付フランジ間を接続し、取付フランジに上記導体と対向
   した電極を設けたことを特徴とする電気装置。