JPS6030861B2

JPS6030861B2 - スイベル

Info

Publication number: JPS6030861B2
Application number: JP56094726A
Authority: JP
Inventors: 善平石井
Original assignee: TOA HATSUDOKI KK
Current assignee: TOA HATSUDOKI KK
Priority date: 1981-06-19
Filing date: 1981-06-19
Publication date: 1985-07-18
Also published as: JPS57211916A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はスィベル、特にブレーキ付スィベルに係る。

ケーブルの加線時にパイロットワイヤとケーブルとを接
続するために使用する継手は、ケーブル、パイロットワ
イヤに生じるねじれを解消するためスィベルとするのが
普通である。

ところが、従来のスィベルでは、回転摺動面にはケーブ
ルの荷重が加わっており、回転に対し相当大きな摩擦抵
抗があり、ねじれの累積により増大したトルクが前記摩
擦抵抗に打勝つまでスィベルの回転はなされない。

また、一たん回転が始まれば動摩擦となり静止時より摩
擦抵抗が減少するので、累積したねじれが殆んど解消す
るまでスィベルは急速に回転され、場合によっては非常
に危険である。また、構造上磯織的強度低く大きな荷重
、衝撃の作用時に破損するおそれがあった。本出願人は
従来のスィベルの上記の欠点を除去したものとして、実
蕨昭５１一１０２９０号においてブレーキ付のスイベル
を開示した。ところが、前記開示のスィベルは、ブレー
キ力が固定されており、用途によっては不都合なことが
あった。

本出願人は上記の欠点を解消し得るものとして、特願昭
５５−１７６６９び号‘こおいてブレーキ力を調整設定
することができるブレーキ付スィベルを開示した。

上記開示のスィベルは、その後の使用中において、作用
トルクが設定トルクに到達すると回転部材が急速な回転
を開始する傾向があることがわかった。

また、スィベルに連結されたワイヤロープが緊張されて
いる時、作業員がその上に乗ったりすると、回転部材が
回転するおそれがあった。本発明は上記の事情に基きな
されたもので、ブレーキ力を任意に設定することができ
、設定トルク超過時にあっても回転が部材が急速に回転
されるおそれはなく、必要ならば回転部材固定部材間を
固定し得るスィベルを提供する。以下、図面につき本発
明の詳細を説明する。

第１図において、回転部材１は一端にはＵ字状フック２
を有し、他端には先端に円板３を有するステム４が同心
的に螺入されている。回転部材１のステム側の端部近傍
は他部より小径とされ、この４・蓬部５には径方向の宮
孔６が周方向に分布して複数筒しかも２列に設けてあり
、さらに各対向旨孔間を連ねて鞄方向の溝７が設けてあ
る。また回転部材１の小径部５端面には直径両端に位置
して蓬方向の切欠８が設けてある。一方、固定部材９は
、一端にＵ字状フック１０を有する２分割構成の主都ｇ
ａと、この主都閉口端に螺入され前記回転部材の小径部
５を包囲する延長部９ｂとにより構成され、延長部９ｂ
の内端は、スラスト受１１を介して円板３を支えている
。

さらに延長部９ｂ内周には、旨孔６，６の列に対向して
筒方向に分布した軸方向の多数のローラー２が設けてあ
り、回転部材１の小怪部５には、各旨孔の列の対向する
旨孔内のはね１３により両端を支持され、溝７内に配置
された支持体１４に支持させたローラ１５が設けてある
。また、回転部村１の小径部５端近傍の切欠８に対向す
る部位には、偏心円腔１６が設けてあり切欠８内にはば
ね１７により径方向外方へのばね力を加えたブレーキ片
１８が可摺動に収容されている。

また、回転部材１の小径部端末と延長部９ｂの係合部に
はシールリング１９が設けてあり、偏心円腔１６内には
油が充填されている。さらに、円板３の固定部材のフッ
ク１０側の面には、等間隔で配置した３箇の径万向突起
２０ａを有するストッパ２０が設けてあり、固定部材９
の本体９ａにはストッパ２０１こ対向する位置に複数筒
の径方向透孔２１が設けてある。

各透孔内にはスリーブ２２が固着され、それらスリーブ
２２内にはストッパピン２３が可摺動に収容されている
。なお、ストッパピンは内端を太くして段付とされ外端
にはスリーブ２２に接して蚤方向に止めピン２４が設け
てある。さらに、前記段部とスリーブ上端内面との間に
はばね２５が装着されている。止めピノ２４は必要に応
じ破断可能のものとしておく。上記構成の本発明スイベ
ルにおいては、回転部材１が回転しようとする時、小径
部５のロ−ラ１５がばね１３を圧縮して延長部ｇｂのロ
ーラ１２に秦上げなければならない。

従って、回転部材Ｉの回転を阻止する力、すなわちブレ
ーキトルクは、ローラ１５を支持しているばねの力また
はローラー６の数によって定まる。よって、制作時にそ
れらを適宜に選定することによりブレーキ力を任意に設
定することができる。また、設定トルクをこえ回転部材
１が回転し始めた場合には、延長部９ｂの偏心円腔１６
に対する４・怪部５の回転により、ブレーキ片１８がば
ね１７に抗して切欠８内で蓬方向に沼動ごせられ、この
摺動により回転部材１の回転には制動が加えられる。

また、偏心円腔１６内に充填された油はブレーキ片に押
圧されて、小径部と偏心円腔の間の次第に狭くなる空間
に押込まれて圧縮を受け、小径部と個○円腔の接触部か
ら池側の空間に絞り出される。この時、前記の圧縮に対
する油の抵抗がブレーキ片に負荷となり、ブレーキ片１
８に制動を加える。従って、回転部材１が急激な回転を
することはない。さらに、回転部材１、固定部村９間を
固定したい時には、ストッパピン２３をハンマ等でたた
き、止めピン２４を破断する。

すると、ばね２５によりストッパピン２３は内方に突出
され、その内端とストッパ２０の突起２０ａとの衝援に
より、回転部材１の回転は不能となり、前記両者間は固
定されることとなる。従って、スイベルに連結されたワ
イヤが緊張されている時、その上を作業員が歩いてもス
ィベルが回転するおそれはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の一部切断正面図、第２図はそ
のＡ−Ａ線における断面図、第３図はそのＢ−Ｂ線にお
ける断面図、第４図はそのＣ−Ｃ線における断面図であ
る。１１・・回転部村、３・・・円板、４・・・ステム、５
・・・４・径部、６・・・旨孔、７・・・溝、８・・・
切欠、９・・・固定部材、９ａ・・・同本体、９ｂ・・
・同延長部、１２，１５．．・ローラ、１３，１９，２
５・・・ばね、２０ａ・・・突起、２０…ストツパ、２
３…ストツパピン、２４…止めピン。第１図第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

１一端にフツクを、他端にスラスト受用の円板を備え
たステムを有する回転部材と、前記円板と協働して前記
回転部材を軸方向には拘束して可回動に支持し一端にフ
ツクを備えた固定部材とを有するものにおいて、前記回
転部材には周方向に分布して径方向にばね圧を加えた複
数の軸方向ローラと、同じく径方向外方のばね圧を加え
た少くとも１箇のブレーキ片とを設け、前記固定部材内
周には前記ローラに対向する位置に周方向に分布して複
数個のローラを設け、前記ブレーキ片に対向して偏心円
腔を設け、さらに前記偏心円腔内には油を充填したこと
を特徴とするスイベル。