JPS6030544Y2

JPS6030544Y2 - 大口径管継手

Info

Publication number: JPS6030544Y2
Application number: JP12268780U
Authority: JP
Inventors: 一公菊地; 俊雄御器谷
Original assignee: 日東工器株式会社
Priority date: 1980-08-28
Filing date: 1980-08-28
Publication date: 1985-09-12
Also published as: JPS5746184U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は天井配管などに用いられる大口径で重量の大
きい管継手の改良に関するものである。

従来のこの種の管継手は、それを構成するソケット１と
プラグ２が一般的に第１図、第２図に示すような構造を
有している。

第１図は、ソケット１とプラグ２を分離して示したもの
であるが、このソケット１とプラグ２を結合する場合に
は先ずソケット１の外側に設けたスリーブ１１をスプリ
ング１２の弾撥力に抗して引き（第１図において下方に
引き下げ）、スリーブ１１の内周面に形成したボール解
放部１１をソケット主筒体１４に嵌めた施錠ボール１３
に対向させてボール１３の拘束を解き、当該ボール１３
を孔１４ａおよびボール解放部１１１内において求遠心
方向に転勤自在としてから、プラグ２の先端２２を当該
ソケット１のプラグ挿入部１５に向けて挿入し、プラグ
２の外周面に形成されている円周溝２１と上記施錠ボー
ル１３とが求遠心方向から対向する状態になったときに
上記スリーブ１１を引き下げる力を緩めることによりス
プリング１２の弾撥力によりスリーブ１１を原位置まで
復帰させて施錠ボール１３をスリーブ１１の内周面で押
圧し、プラグ２の上記円周溝２１との係止状態を維持さ
せ、ソケット１とプラグ２を第２図に示す様に結合状態
とするものである。

なお、第１図、第２図において６′はＯリング、１８は
スリーブ１１のストップリング、２４はプラグ主筒体、
１６．２６はフランジである。

また、上記のようにして結合したソケット１とプラグ２
を分離させるには、結合時と同様にスリーブ１１を引き
、施錠ボール１３と円周溝２１との係止状態を解放して
からプラグ２をプラグ挿入部１５から引き抜けばよいの
であるが、従来の管継手の上記ソケット１とプラグ２の
結合、分離作業もこれらの口径が小さく、重量が比較的
軽ければスリーブの操作がしやすく、迅速結合・分離機
能と相俟って、配管の接続、分離作業がきわめて簡単で
あるといえるが、ソケット１とプラグ２の口径が大きく
、重量も大きい、いわゆる大口径管継手の場合には数ｋ
ｇはおろか数１０に９に及ぶものがあるため、斯る大型
管継手の結合、分離作業はたとえそれ自身が上記のよう
な迅速結合、分離機能を具えたものであっても大変な作
業で、先ず第１にソケット１に対してプラグ２を深く挿
入しなければならないので結合、分離に際してプラグの
移動量が大きくなり作業が大変であること、次にスリー
ブ１１を操作する作業が大変であることなど作業者の労
働負担はかなりのものであった。

この考案はたとえ迅速結合・分離機能を具えたものであ
っても大型の管継手は結合、分離作業が大変である点に
鑑み、労力軽減を目的としてなされたもので、ソケット
にはスリーブとソケット主筒体との間にプラグのガイド
筒を設け、このガイド筒を一時期のみスリーブと連動さ
せる構造としたもので、以下にこの考案を添付図面に示
す実施例に基いて詳細に説明する。

３はソケット、４はプラグで、先ずソケット３は下記の
ように構成されている。

３４はソケット主筒体、３５はガイド筒、３１はスリー
ブで、これらは内側から外側方向への順序で相互に軸方
向に摺動自在に嵌合しあい、ソケット主筒体３４は下端
部に一体に固定したフランジ３６により配管の開口端に
接続されている。

また、ソケット主筒体３４の外周面には軸方向に向けて
溝３４１が形成されており、溝３４１の下端部には間溝
３４１を円周方向に向きに変えてロック溝３４２が形成
されている。

３４ａは上記溝３４１の第３図上方に位置させて外向き
に突設した大径部３４ｂは同大径部の同図上面に形成し
た段部で、同段部３４ｂによってガイド筒３５の内周面
との間にプラグ４の先端部４２の受部を形成し、先端面
４４ａが段部３４ｂに当るまでプラグ４は挿入できるよ
うになっている。

６はプラグ４の先端部４２の内周面４５をシールするＯ
リングである。

ソケット主筒体３４の外周部に軸方向に摺動自在に嵌合
した上記ガイド筒３５は円周方向にも回動自在で、この
ガイド筒３５の下端部内周面と上端部外周面には、スト
ップリング３７．３８を（−れぞれ嵌め込み、ストップ
リング３７でガイド筒３５の第３図において下方への脱
落を防止し、ストップリング３８でスリーブ３１の同図
上方への脱落を防止している。

また、ガイド筒３５には第３図において下端部に前記溝
３４１と係合するピン３９の基部がねじ込まれており、
更に同ガイド筒３５の中央部にはスリーブ３１を嵌合す
る小径部３５１が、また、同小径部３５１の適位置には
施錠ボール３３の装着孔３５２が数個形成されている。

３０５はプラグ主筒体４４の挿入部である。

ガイド筒３５の外周部に嵌合したスリーブ３１の外周に
は、第３図上方からみたときの形状がコの字形をなすバ
ンドル５が固定されているが、このスリーブ３１はスプ
リング３２により同図上方向に押圧されていて、自由状
態では前記ストップリング３８で係止されている。

また、スリーブ３１の中央部には求心方向に向けてピン
７を固定し、同ピン７はガイド筒３５の小径部に軸方向
に向けて形成した溝３５１に係合させる。

なお、プラグ４は先端部４２に肉厚の薄い部分を有する
点が第１図に示すプラグ２と異り、施錠ボール３３と係
合する円周溝４１をプラグ主筒体４４の外周面に有する
点は従前の通りである。

４６はプラグ４の基部に個別に形成したフランジである
。

次に上記実施例の作用について説明する。

第３図に示すソケット３とプラグ４の分離状態において
、バンドル５を押し下げ、スリーブ３１をスプリング３
２の弾撥力に抗して第４図に示す様に押し下げる。

このようにしてスリーブ３１が下方向に移動すると、そ
れに伴ってスリーブ３１と一体のピン７がガイド筒３５
の外周面に設けた溝３５１に沿って移動するが、ピン７
が溝壁３５３に当接すると、その後はガイド筒３５がス
リーブ３１に伴なわれて押し下げられ、ガイド筒３５の
下部に設けたピン３９が溝３４１に沿って下降し、やが
てロック溝３４２の位置まで第４図に示すように押し下
げられたときに、バンドル５をロック溝３４２の方向に
回転させると、ピン３９がロック溝３４２と係合する。

この状態ではバンドル５を押し下げる力を緩めてもスプ
リング３２の弾撥力によりスリーブ３１が上方に向って
復動することはなく、ガイド筒３５は降下状態のまま係
止される。

この状態のとき、施錠ボール３３はソケット主筒体３４
の大径部３４ａとスリーブ３１のボール解放部３１ａ
の間に位置している。

次に、上記ソケット主筒体３４の外周段部３４ｂに向け
てプラグ主筒体４４の先端部４２を挿入し、先端面４４
ａが段部３４ｂに当接するまで押し込むとプラグ主筒体
４４の先端内周面４５はＯリング６で密封されるので、
バンドル５をガイド筒３５上のピン３９がロック溝３４
２から外れる方向に回すと、スリーブ３１はスプリング
３２の弾撥力を即刻受けて上昇を開始する。

スリーブ３１が上昇を開始した当初、施錠ボール３３は
スリーブ３１のボール解放部３１ａとプラグ主筒体４４
の先端部４２の外周面とで挾まれながらスリーブ３１に
伴なわれて上昇し、やがて施錠ボール３３がプラグ４の
円周溝４１に係合すると、その後スリーブ３１は単独で
上昇を継続し、ストップリング３８によってスリーブ３
１の上昇が停止したときに第５図に示す様にソケット３
とプラグ４は完全に結合する。

上記のようにして結合されたソケット３とプラグ４を分
離する場合は、両者の結合作業における上記バンドル５
の押し下げ作業と回動作業とにより、施錠ボール３３を
解放する同じ作業を伴うものであるので説明を省略する
。

ソケット３とプラグ４の分離はピン３９をロック溝３４
２内に係止させたいわゆるスリーブ３１のロック状態で
行なつ。

以上、実施例について説明したが、この考案の大口径管
継手は、ソケット主筒体３４とガイド筒３５とスリーブ
３１の３者を内側から外側方向への順序で相互に軸方向
に摺動自在に嵌合すると共に、ソケット主筒体３４に対
してガイド筒３５とスリーブ３１の両者を円周方向にも
一体に回転可能とし、ガイド筒３５にはその先端開口部
にプラグ主筒体４４の挿入部３０５を形成して、当該部
に施錠ボール３３を内外周方向に出没可能に装着すると
共に、ソケット主筒体３４とガイド筒３５との間にはプ
ラグ先端部の進入を許容し、かつ、同先端部をシールす
るＯリング６を具えたプラグ先端部の受部３４ｂを設け
、更に、スリーブには当該施錠ボールの解放部と拘束部
を内周面に形成して、スプリング３２の弾発力で施錠ボ
ール３３をスリーブ内周面で拘束するよう付勢すると共
にガイド筒３５の上記プラグ主筒体４４の挿入部３０５
をソケット主筒体３４の軸方向に突出するよう付勢し、
また、ソケット主筒体３４の外周面部にはガイド筒３５
の内周面との接触面部３４ａを形成すると共に、ガイド
筒３５の内周面に突設したピン３９を上下方向に案内す
る溝３４１と、同ピン３９の動きを拘束するロック溝３
４２を円周方向に向けてＬ字形に連設したものであるか
ら、この考案の管継手は、ソケット３とプラグ４を結合
するに際して、プラグをソケットの中に深く押し込む必
要がなく、しかもスリーブ３１のロック機構を併設した
ため、重量配管の接続、分離が従来の管継手を使用した
場合に比べると、きわめて容易になり、作業者の労力を
著しく軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は従来の管継手の代表的な１例を示すもので
、第１図はソケットとプラグとを分離させて示した４半
部切断正面図、第２図は結合状態における４半部切断正
面図、第３．４．５図はこの考案の管継手の１実施例を
示すもので、第３図はソケットとプラグとを分離させて
示した４半部切断正面図、第４図はスリーブをロック状
態としたときのソケットとプラグの結合直前（または分
離直後）の状態を示した４半部切断正面図、第５図は結
合状態における４半部切断正面図である。３・・・・・・ソケット、４・・・・・・プラグ、５・
・・・・・バンドル、６・・・・・・０１Ｊング、７，
３９・・・・・・ピン、３１・・・・・・スリーブ、３
２・・・・・・スプリング、３３・・・・・・施錠ボー
ル、３４・・・・・・ソケット主筒体、３４１・・・・
・・ｉ、３４２・・・・・・ロック溝、３４ａ・・・・
・・ソケット主筒体大径部、３４ｂ・・・・・・段部、
３５・・・・・・ガイド筒、３７，３８・・・・・・ス
トップリング、４１・・・・・・円周溝、４２・・・・
・・プラグ先端部、４４・・・・・・プラグ主筒体、４
５・・・・・・プラグ先端部内周面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ソケット主筒体３４とガイド筒３５とスリーブ３１の３
者を内側から外側方向への順序で相互に軸方向に摺動自
在に嵌合すると共に、ソケット主筒体３４に対してガイ
ド筒３５とスリーブ３１の両者を円周方向にも一体に回
転可能とし、ガイド筒３５にはその先端開口部にプラグ
主筒体４４の挿入部３０５を形成して、当該部に施錠ボ
ール３３を内外周方向に出没可能に装着すると共に、ソ
ケット主筒体３４とガイド筒３５との間にはプラグ先端
部４２の進入を許容し、かつ、同先端部の内周面４５を
シールするＯリング６を具えたプラグ先端部の受部３４
ｂを設け、更に、スリーブには当該施錠ボールの解放部
と拘束部を内周面に形成して、スプリング３２の弾発力
で施錠ボール３３をスリーブ内周面で拘束するよう付勢
すると共にガイド筒３５の上記プラグ主筒体４４の挿入
部３０５をソケット主筒体３４の軸方向に突出するよう
付勢し、また、ソケット主筒体３４の外周面部にはガイ
ド筒３５の内周面との接触面部３４ａを形成すると共に
、ガイド筒３５の内周面に突設したピン３９を上下方向
に案内する溝３４１と、同ピン３９の動きを拘束するロ
ック溝３４２を円周方向に向けてＬ字形に連設した大口
径管継手。