JPS6029167B2 - 耐塩長幹碍子 - Google Patents

耐塩長幹碍子

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Publication number
JPS6029167B2
JPS6029167B2 JP12773080A JP12773080A JPS6029167B2 JP S6029167 B2 JPS6029167 B2 JP S6029167B2 JP 12773080 A JP12773080 A JP 12773080A JP 12773080 A JP12773080 A JP 12773080A JP S6029167 B2 JPS6029167 B2 JP S6029167B2
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JP
Japan
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insulator
hat
snow
salt
length
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Expired
Application number
JP12773080A
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English (en)
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JPS5753015A (en
Inventor
泰 岩泉
克彦 内藤
康裕 中島
敏幸 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Tohoku Electric Power Co Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、異蓬笠を段違いに配置した耐塩長幹碍子およ
び長幹支持碍子に関するものである。
一般に、碍子表面に海塩、じんあい、工業汚損物などの
電解物質が付着するとき、すなわち高温季塩害時(例え
ば台風塩害)の汚損耐電圧は、碍子表面の漏れ距離に比
例して漏れ距離が長くなるほど高くなる煩向がある。従
来の最幹碍子および長幹支持碍子は、高温季塩害による
フラッシオーバ発生を防止するため、同一笠を多数配置
した形状とし、規制された碍子長において漏れ距離を長
くするために笠ピッチを狭くして多数の笠を配置する設
計により製作されている。
この碍子を使用し、適正な耐塩設計基準によった電力設
備において降雪地域で降雪時の着雪あるいは霧氷襲来時
の着氷時に、懸垂吊碍子あるいは垂直取付碍子において
、その直前の海風による海塩などの付着があれば、海塩
と雪氷とが混在した状態が発生(低温季一次塩害という
)し、気温の上昇と日射の影響によって融雪氷して碍子
笠に氷柱の発生および碍子表面、氷柱表面に電解質融雪
氷水の流下あるいは着氷の融解などによって、碍子表面
が湿潤状態となり(低温季二次塩害という。)碍子表面
の経縁耐力が一時的に低下してフラツシオーバすること
がある。また、耐長吊碍子の場合、降雪による冠雪時あ
るし・は融雪による冠雪脱落時に耐電圧が低下して運転
電圧でフラッシオーバすることがあり、その最悪条件は
冠雪の約1/4部分脱落時といわれている。
台風、季節風期において碍子表面に激しい海風により海
塩が付着した状態(高温季一次塩害という)で小雨また
は濃霧が襲来したとき、碍子表面に適当な湿潤が継続し
て与えられた状態となって(高温季二次塩害という。
)碍子表面の絶縁耐力が一時的に低下してフラツシオー
バすることがある。この高温季および低温季二次塩害に
よるフラッシオーバ機構は、ドライベルトの発生をみな
がら火花放電を繰返しつつフラッシオーバする、高温季
一次塩害時のフラツシオーバ機構とは異なっている。
したがって、電力設備の耐塩設計において碍子表面の漏
れ距離を長くする以外に、氷柱の発生による碍子笠間橋
路の防止および碍子表面の電解質融雪氷水流下または着
氷融解水の流下による碍子表面絶縁耐力の一時的な低下
の防止策ならびに冠雪の一斉脱落をはかる方策を碍子の
形状で検当することが重要な課題である。
碍子の着雪に対しては、着雪後の気温の上昇および日射
によって融雪するとき、気温が負温度の領域にあれば、
碍子笠端に鉛直方向に氷柱が発生して遂には笠間を橋絡
することがあるので笠ピッチを広くする方策が考えられ
るが、規制された碍子長においては笠枚数を減らさざる
を得なく、そのため所要値の漏れ距離がとれなくなり、
高温季塩害対策上不適当な対策といえる。
したがって、部分的に笠径の異なる笠を設けて氷柱によ
る笠間の橋絡防止をはかるとともに大蓬笠の傾斜角度を
大きくし、かつ表面を直線状として着雪および氷柱が容
易に脱落しやすい形状とする必要がある。また、碍子表
面における融雪氷水流下または着氷融解水の流下あるい
は汚損碍子洗浄時の汚損液流下による、碍子表面絶縁耐
力の一時的低下防止対策としては、従来ブッシング類で
は水切笠をつけており、水切笠のピッチは900〜12
00柳程度で十分効果があるとして設計しているが、全
長が900〜120仇舷の最幹碍および長幹支持碍子子
においては水切笠を適用しても十分な効果は認められな
い。したがって、碍子の笠自体に水切効果をもたせる形
状とする必要がある。一方、耐張吊碍子における冠雪脱
落に対しては、冠雪の挙動が同一笠蓬と狭い笠ピッチの
ために冠雪が90度位回転しても容易に脱落しなく、そ
れ以上回転すれば部分脱落が始まって終局的に全面脱落
に至るので、裸電線の難着雪対策に用いられている戦着
雪リングのような形状の笠(大蚤笠)を部分的に設け融
雪して冠雪が回転するとき、大蚤笠で雪のつながりを断
ち切って一斉脱落をはかる形状にする必要がある。
本発明は、これらの課題を解決するためになされたもの
で、大蓬笠の出張りの長さa,と下面にリブを有する小
窪笠の出張りの長さもとの差a.−a2が25〜30肋
、大蚤笠相互のピッチp,が250〜350側、大蚤笠
の頃斜角度8を30〜40度に配設した耐塩長幹碍子で
ある。
このように構成されたものは、大歪笠の出張りの長さa
,と小径笠の出張りの長さa2との差a,一a2の値を
変えたときの笠間を橋絡する雪の量は、第1図に示すよ
うにa,一a2の値が大きくなるほど多くなり、雪に対
して陵れていることが確められてきた。
最幹碍子および長幹支持碍子のように月同径が細い碍子
では大径笠の径を大き〈とにすぎると笠の機械的強度が
低下し、破損しやすくなり、その限界2,一a2の値は
小径笠の出張りの長さa2が40〜5仇舷の標準笠の場
合、3仇肋程度となる。したがって、a,一a2の値は
着雪時の耐電圧が高くでき笠の機械的強度が低下しない
範囲の25〜30帆となる。さらに、碍子の笠に氷柱が
発生したときの耐電圧は、例えば引張破壊強度1200
0k9の最幹碍子の場合では、第2図に示すように氷柱
の長さが長くなるほど低下し、氷柱が笠間を橋絡したと
きに最も低下する。
したがって、融雪、氷柱発生時の耐電圧は、碍子の笠ピ
ッチが大きいほど氷柱が笠間を橋絡し1こくくなるので
耐電圧は高くなる。しかし第3a図に示す大径笠相互の
ピッチp,の値を変えたときの氷柱の長さ1,とp,の
比は第3b図に示すように、p,が大きいほど小さくな
り、氷柱により笠間が橋絡し‘こくくなるが、p,が大
きくなるにつれて大蓬笠による水切効果が低下し、小径
笠に発生する氷柱の長さ12は長くなる額向があるので
p,は両曲線の交さする250〜35仇愚の範囲が、碍
子全体で笠間が氷柱により最も橋絡しにくく、かつ、耐
電圧が高くなる。また、懸垂吊の場合あるいは垂直取付
の場合、従来の最幹碍子および長幹支持碍子では全ての
笠の表面に着雪するが、本発明による耐塩長幹碍子およ
び耐塩長幹支持碍子の場合は大径笠に邪魔されて小径笠
には付着することはほとんどない。
この付着量は、融雪するとき氷柱を発生させることがあ
り、付着量が少し、ほど氷柱の発生量は小さく、しかも
大蓬笠の額斜角度が大きいので付着量の融雪時の脱落は
早く氷柱の発生量も小さい。したがって、これらによる
耐電圧低下のおそれはほとんどない。大径笠の頬斜角度
は、例えば第4図に煩斜角度ひと冠雪量の関係を示すよ
うに傾斜角度が大きいほど雪はすべり落ちやすく、した
がって理想的には45度以上とするのが望ましいが、煩
斜角度を大きくすると同じ出張りの場合、実際の笠の長
さもが長くなるため35度以上の煩斜角度をとると笠の
機械的強度が低下し破損しやすくなる。したがって、冠
雪量が少なく、笠の機械的強度が低下しない大蓬笠の傾
斜角度は30〜35度となる。また、碍子表面に海塩、
じんあい、工業汚損物などの電解物質が付着するとき、
すなわち高温季塩害時の汚損耐電圧は、碍子表面漏れ距
離に比例して漏れ距離が長くなる程高くなる煩向がある
ため、小径笠の笠ピッチは従来の碍子と同様に狭くし、
笠枚数を減らさないようにして所定の漏れ距離をとって
いる。次に、本発明の実施例を第5図により詳細に説明
すると大蓬笠1は、笠出張の長さa,が85肋、大径笠
相互のピッチp,は30仇ゆで配置され、笠の傾斜角度
aは30度とし、この大蓬笠1と1間には、下面にIJ
ブ3をつけ、笠出張りの長さa2および笠ピッチp2が
それぞれ55肋の小窪笠2を4枚挿入して所要の漏れ距
離をもつように構成したものである。
このように構成したものにおいて、第6a図に示す同一
笠出張りの従釆碍子Aや段違い笠の従来碍子Bと比較す
ると、同一長さの氷柱が発生したときの耐電圧は第6b
図に示すように、本発明の耐塩長幹碍子Cが従来碍子A
に対して20%、従来碍子B‘こ対して15%高くなり
、耐塩特性が著しく向上することが確認された。
本発明は、前記実施例による説明でも明らかなように、
笠出張りの大きい大蓬笠と笠出張りの4・ごし、小蓬笠
とを組合わせた段違い笠形状とすることにより、着雪、
冠雪、隔雪後の氷柱発生および着氷時の耐電圧低下の防
止が図れるうえ、表面漏れ距離の低減を極力少くするリ
ブ付小径笠付形状とすることにより高温季塩害にも十分
効果があるものである。
これにより、高温季、低温季の一次塩害や二次塩害によ
るフラッシオーバ事故を禾然に防止できる最幹碍子およ
び最幹支持碍子として、業界にもたらす効果は極めて大
きいものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は大径笠の出張りの長さa,と小径笠の出張りの
長さa2との差a,一a2と、各笠間を橋絡する雪の量
との関係を示す特性線図、第2図は碍子の笠に氷柱が発
生した時の氷柱の長さと碍子の耐電圧との関係を示す特
性線図、第3a図は大蓬笠と小淫笠の関係を示す説明図
、第3b図は大蚤笠相互のピッチp,の値を変えた時の
各笠間での氷柱の伸びぐあいの関係を示した特性線図、
第4図は大蓬笠の煩斜角度8と大蚤笠に冠雪した雪の量
の関係を示した特性線図、第5図は本発明の耐塩長幹碍
子の実施例の平面図、第6a図は従来の碍子と本発明の
碍子の笠形状を示す要部拡大図、第6b図は本発明の碍
子と従来の碍子の氷柱発生時の耐電圧の関係を比較して
示した線図である。 a.・・…・大蚤笠の出張りの長さ、a2・・・・・・
小律笠の出張りの長さ、p.・・・・・・大径笠のピッ
チ、p2・・・・・・小怪笠のピッチ、1.・・・・・
・大径笠の氷柱の長さ、12・・・・・・小径笠の氷柱
の長さ、1・・・…大蓬笠、2・・・・・・小蚤笠、3
・・・・・・小蓬笠のリブ。 第3a図 第6a図 第1図 第4図 第2図 第3b図 第5図 第6b図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 大径笠の出張りの長さa_1と下面にリブを有する
    小径笠の出張りの長さa_2との差a_1−a_2が2
    5〜30mmで、大径笠相互のピツチp_1が250〜
    350mmであつて、かつ大径笠の傾斜角度θを30〜
    40度に配設したことを特徴とする耐塩長幹碍子。
JP12773080A 1980-09-13 1980-09-13 耐塩長幹碍子 Expired JPS6029167B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP12773080A JPS6029167B2 (ja) 1980-09-13 1980-09-13 耐塩長幹碍子

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JP12773080A JPS6029167B2 (ja) 1980-09-13 1980-09-13 耐塩長幹碍子

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Publication Number Publication Date
JPS5753015A JPS5753015A (en) 1982-03-29
JPS6029167B2 true JPS6029167B2 (ja) 1985-07-09

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ID=14967269

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JP12773080A Expired JPS6029167B2 (ja) 1980-09-13 1980-09-13 耐塩長幹碍子

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JP (1) JPS6029167B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63162867A (ja) * 1986-12-26 1988-07-06 Nissin Electric Co Ltd イオン処理装置
JPS6442577A (en) * 1987-08-08 1989-02-14 Nissin Electric Co Ltd Ion treating device
JPH02159389A (ja) * 1988-12-14 1990-06-19 Hitachi Ltd 自公転ホルダ、及びこれを備えたイオンビーム加工機

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JPS6442577A (en) * 1987-08-08 1989-02-14 Nissin Electric Co Ltd Ion treating device
JPH02159389A (ja) * 1988-12-14 1990-06-19 Hitachi Ltd 自公転ホルダ、及びこれを備えたイオンビーム加工機

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JPS5753015A (en) 1982-03-29

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