JPS6028355Y2 - 魔法瓶 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魔法瓶における肩部材と肩カバーと外装ケース
との取付けに関するものである。

従来の魔法瓶の肩部材と肩カバーと外装ケースとは、肩
部材の垂下部周壁に外装ケースの上端を無理嵌めする環
状溝を設け、肩部材の土壁周面に適宜の間隔を隔てて透
孔を穿設し、肩カバーの下面にこの透孔に対応する複数
のボス部を設けて肩部材の透孔に肩カバーのボス部を挿
入した状態で肩部材下面よりビスをボス部に螺着して肩
部材と肩カバーとを固定した後この肩部材と肩カバーと
よりなろ水切部材を外装ケース上端に無理嵌めしていた
が、この種の魔法瓶では各ボス部に対してそれぞれビス
を螺着しなければならないために組立作業が非常に煩雑
でしかも構造が複雑で組立コストが高いという欠点があ
った。

本考案は上記の欠点に鑑みてなされたものであって、構
造簡単にして確実、且つ容易に組立できると共に組立コ
ストの低廉化をはかることのできる魔法瓶を提供するも
のである。

以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。

外装ケース１に囲まれた中びん２の口元に環状パツキン
を介して装着しうる水切部材３は肩部材４と肩カバー５
とからなり、この肩部材４は第２図に示すように中央に
中びん２と連通しうる栓６用の開ロアを設け、この開口
を囲む周壁８内側に栓用ネジ９を設け、周壁８上端に外
方に向けて平坦部１０を設け、この平坦部周端より環状
の立上り部１１を設けている。

この肩部材４の前面には上記周壁８及び立上り部１１を
切り欠いて上記開ロアと連通する嘴部１２を設けている
。

上記立上り部１１の外周壁には後述の肩カバー５の係止
相棒１３に嵌合しうる係止用突起１４を設けており、上
記嘴部１２の外壁にも同様に肩カバー５の嘴部用覆部１
５内壁の係止用溝に嵌合しうる傾斜突起１６を設けてい
る。

１７は開閉蓋で上端両側を嘴部１２の先端上部の溝内に
挿入している。

１８は中びん２の口元の環状パツキンを係止するパツキ
ン上部で肩部材４に一体形成されている。

１９は肩部材４の後方に一体成形されたバンドルカバー
係止板で第１図に示すようにバンドルカバーの爪２０を
下方より押し上げてバンドルカバー２１のガタッキ、ゆ
れ等を防止している。

肩カバー５は第２図に示すように中央開口２２を形成す
る環状の垂下部２３と垂下部の前方に肩部材４の嘴部１
２に対応する嘴部用覆部１５と、垂下部２３の後方にバ
ンドル２４とを一体成形している。

この垂下部２３は肩部材４の立上り部１１係止用突起１
４を無理嵌めする環状の係止用溝１３を設けた内周壁２
５とこの内周壁２５の上端より外方に延びた平坦部２７
とこの平坦部２７外周端より環状の外周壁２６とを設け
ている。

この外周壁２６の下端外壁に外装ケース１の上端を無理
嵌めする無理嵌め用溝２８を設けている。

嘴部用覆部１５は内部中空で側壁内側に上記肩部材４の
嘴部の傾斜突起１６を嵌合しうる傾斜溝を設けている。

バンドル２４は内部中空で肩カバー５の垂下部２３の外
周壁２６を貫通しており、表面をバンドルカバー２１に
て覆っている。

このバンドルカバー２１は上部先端に上記垂下部２３の
外周壁２６を挿通して内周壁２５と外周壁２６との間に
装着する爪２０を設け、下端に外装ケース１とバンドル
２４とを固定するビス２９用ボス部を設けている。

外装ケース１は上端を内方に折り曲げて上記肩カバー５
外周壁２６の無理嵌め用溝２８に嵌合する折り曲げ部を
設け、下端に底体３０を装着している。

組立に際しては先ず肩カバー５の下方より肩部材４を押
圧して肩カバーの垂下部２３内周壁２５の係止用溝１３
に肩部材４の立上り部１１係止用突起１４を嵌め込むと
同時に嘴部１２側壁の傾斜突起１６を嘴部用覆部１５内
壁の傾斜溝内に嵌め込んだ後、垂下部２３の内周壁２５
と外周壁２６との隙間にバンドルカバー２１の爪２ｏを
挿入して、バンドルカバー２１にてバンドル２４表面を
覆いこの肩カバーと肩部材とよりなろ水切部材３を外装
ケース１上端に設置し、この水切部材を押圧して肩カバ
ーの無理嵌め用溝２８内に外装ケース１上端の折曲げ部
を装着し更に外装ケース内方よりバンドルカバー２１の
ボス部に向けてビス２９を螺着して固定する。

以上の如く、本考案に於いては、肩部材の嘴部と、嘴部
を除く中央開口外周の立上り部とを一体成形し、立上り
部外周に係止用突起を設け、肩カバーの嘴部用覆部と中
央開口を形成する垂下部とバンドルとを一体成形し、こ
の垂下部の内周壁に係止用溝を設け、外周壁に外装ケー
スの無理嵌め用溝を設けているので、構造が簡単で容易
に組立できて組立コストの大巾な低廉化をはかることが
できると共に中びん口元にて肩部材を押上げげているの
で確実に水漏れを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の一部断面側面図、第２図は本考
案要部を示す分解斜視図である。 １・・・・・・外装ケース、３・・・・・・水切部材、
４・・間層部材、５・・・・・・肩カバー ９・・・・
・・栓用ネジ、１１・・・・・・・・・立上り部、１２
・・・・・・嘴部、１３・・・・・・係止用溝、１４・
・・・・・係止用突起、１５・・・・・・嘴部用覆部、
２３・・・垂下部、２４・・・・・・バンドル、２５・
・・・・・内周壁、２６・・・・・・外周壁、２８・・
・・・・無理嵌め用溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 肩部材と、中央に栓用開口を備えた肩カバーとを備え、
   肩部材上部に肩カバーを取付けてなる水切部材を外装ケ
   ースの上端に装着した魔法瓶に於いて、上記肩部材の中
   央開口を形成する周壁内周に栓用ネジを設け、中央開口
   の上端外方より環状の立上り部を設け、この立上り部の
   前方に中央開口と連通した液体導通用の嘴部を一体形成
   すると共に立上り部外周に係止用突起を設ける一方、肩
   カバーの中央開口を形成する垂下部の内周壁に肩部材の
   係止用突起を嵌合する係止用溝を設け、垂下部の外周壁
   に外装ケース上端を無理嵌めする無理嵌め用溝を設ける
   と共に前方に肩部材の嘴部を覆う覆部を後方にバンドル
   と一体形成し、上記肩部材を肩カバー下方より嵌め込ん
   だ後肩部材を外装ケース上端に無理嵌めしたことを特徴
   とする魔法瓶。