JPS6028247Y2 - 机、カウンタ−等における卓板の昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は卓板を水平状態で上下方向に移動固定すること
もでき、また傾斜せしめることも可能とした机、カウン
ター等における卓板の昇降装置に関するものである。

次にその詳細を図示の実施例について説明すると、第１
図において１は机、カウンター等における卓板、２は支
持枠で、支持枠２は第２図、第３図等に示す如く脚座３
を有する断面外向きコ字状の両側支柱４，４の各上端部
に断面外向きコ字状の支持腕５，５をそれぞれ前方に延
出して設けると共に、該支柱４，４の上端部を断面上向
きコ字状の横枠６をもって連結して構成され、上記支持
腕５，５の間に卓板１が取付けられる。

次に卓板の昇降機構について説明すると、卓板１の下面
前後には第４図に示す如く、それぞれ支軸７，７′が軸
受８，８′により取付けられ、その側方突出部が上記支
持腕５の内壁５ａの各前後に穿設した縦長の嵌合孔９，
９′を貫通し端部にギア１０が楔着される。

一方支持腕５の溝ａ内には第５図に示す如く角形の板の
上下縁および側縁を内方に折曲げそれぞれ取付片ｆｌａ
ｔ １１ｂｖ ｌｌｃを形威し、側部取付片１１ｃ
の内側にラック１２を取付けた取付板１１が支持腕５の
開口縁を折返しさらに内方に折曲形成した取付縁１３（
第３図）に両方の板部にそれぞれ穿設した取付孔１１’
、１３’を貫通する止ネジをもって締着して取付けられ
、右側の支持腕５に取付けた取付板１１の各上下の取付
片１１ａ、ｌｌｂには調節ボルト１４を回転自在に支持
せしめてこれに昇降部材１５を螺合し、この昇降部材１
５に卓板の支軸７，７′の右端部が嵌合し、ナツト１６
で止められ、これにより支軸７゜７′各端部のギア１０
がラック１２と噛合うようになっている。

１７は調節ボルト１４下端の受座、１８は調節ボルト１
４捻回用バンドル、また１１ｄは取付板１１に穿設され
たナツト１６締付用工具の挿通孔である。

一方左側の支持腕５にも同様な取付板１１が設けられる
が、これには調節ボルトの代りに案内棒１９が取付けら
れ、これに昇降部材２０が摺動自在に被嵌され、この昇
降部材２０に支軸７，７′の左端部が嵌合してナツト２
１が螺着され、右側と同様各支軸７，７′左側端部のギ
ア１０がラック１２に噛合っている。

この昇降装置は上記の如き構造であるから、バンドル１
８を右側支持腕５の上板部５ｂに穿設した挿通孔２２か
ら挿通して調節ボルト１４を捻回すれば昇降部材１５が
上下し、これに支持された支軸７，７′を介し卓板１が
上下するが、支軸７もしくは７′が上下すると、ラック
１２に噛合うギヤ１０により支軸７もしくは７′が回転
するので左側に取付けたギア１０とラック１２により卓
板１の左右が同期的に移動する。

従って一側において調節するだけで卓板１は歪み等を生
ずることもなく円滑に上下することができる。

さらに第６図に示す如く、卓板１の前部軸受８の軸受孔
８ａは前後方向に延びている。

従ってバンドル１８により前後例れかの調節ボルト１４
を捻回して例えば第６図の鎖線で示すように卓板１を後
部支軸７′を支点として傾斜させた場合でも支軸７は軸
受８内を移動することができるので、前後の調節ボルト
１４をそれぞれ別個に捻回して水平の状態で卓板１の高
さを調節することができ、また必要に応じ卓板を傾斜さ
せることもでき、使用上極めて便利である。

尚、支柱４と支持腕５の外側開口部には第７図に示す如
き逆り字状の蓋板２３がその折曲縁部２３′に突接した
係合突起２３″を支柱４および支持腕５の開口部対応位
置に穿設した係合孔２４に弾発的に係合せしめて着脱自
在に取付けられ、また横枠６の開口部にも蓋板２５，２
６等がその側縁に設けた保合２５’、２６’等を開口縁
に弾発的に係合せしめて着脱自在に取付けられている。

２７は横枠６の底板部に固着された取付台で、その取付
孔２７′には電話機置台等の脚が挿通支持される。

２６ａは蓋板２６に穿設した上記電話機置台等脚の挿通
孔、２６ｂは不使用時、孔２６ａに取付けるべきゴム製
等のキャップである。

また、脚座３は断面下向きコ字状の枠体にそれより幅狭
の角形断面の補強枠２８が固着され、この補強枠２８の
後端部が支柱４の下端部を貫通し、その上面に固着した
上向きコ字状の取付片２９を支柱４の縦補強枠４′に固
着して支柱４に連結しており、補強枠２８の下面には高
さ調節ボルト３０が取付けられている。

而して図示しないが電話機等のコードが支柱４下端の前
記補強枠２８と蓋板２３間の間隙から導入され、支柱４
の縦溝すから上部通孔３１を通り横枠６の溝ｃ内に配線
され、支持腕５の上板部５ｂに設けた取出口３２、或い
は蓋板２５に設けた切欠３３等からコードを取出し得る
ようになっている。

３２′は不使用時、取出口３２に取付けるべきゴム製等
のキャップである。

また切欠３３には可撓性のゴム板３３′が取付けられ、
塵埃等の侵入を防ぐと共にコード等を容易に取出し得る
ようになっている。

尚、図中、３４．３５は支持腕５、脚座３等の端部に取
付けた合成樹脂酸キャップである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示し、第１図は外観斜視図、
以下拡大して示し、第２図は支持枠から蓋体を取外した
状態を示す斜視図、第３図は同側面図、第４図は卓板下
面の斜視図、第５図は卓板の昇降機構を示す分解斜視図
、第６図は卓板の側面図、第７図は支持枠側部蓋板の斜
視図である。 図中、１・・・・・・卓板、２・・・・・・支持枠、３
・・・・・・脚座、４・・・・・・支柱、５・・・・・
・支持腕、６・・・・・・横枠−〈７．７′・・・・・
・支軸、８，８′・・曲軸受、１０・・・・・・ギア、
１１・・・・・・取付板、１２・・・・・・ラック、１
４・・・・・・調節ボルト、１５，２０・・・・・・昇
降部材、１７・・曲受座、１８・・・・・・バンドル、
１９・・・・・・案内棒、２３、２５．２６・・・・・
・蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 卓板１の下面前後に支軸７，７′を取付け、上記支軸７
   ，７′の側方突出端部にギア１０を楔着してこれを卓板
   １両側の支持部５に固定したラック１２に上下動自在に
   噛合わせ、上記支軸７゜７′−側の突出端部には昇降部
   材１５．１５を取付け、該昇降部材１５．１５を支持部
   ５に立設した調節ボルト１４．１４にそれぞれ螺合せし
   めて上下可動とすると共に、上記支軸７，７′の一方を
   上記卓板１に対し前後方向に移動自在としたことを特徴
   とする机、カウンター等における卓板の昇降装置。